Wearable Ideas RLL

ONE DAY STORE 開店!

digyoursoul



1日のみのオープンで、珍しいサブカル系の古本とアンティークのワンデーショップを開きます。
開店日は、明日(2月9日)。
スペクテーター編集部が応接します。
無料のサパティスタコーヒーも出しているので気軽に冷やかしに来て下さいな。
ぜひ遊びにきてください。

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場所:高円寺〈SHISHA SALON Chillin’〉
www.shisha-chillin.com
時間:11時~14時(商品がなくなるまで)
*雨天の場合は翌日に延期します。

写真は明日出品する予定の本や骨董、古道具などなど。
今、どれを出そうかいろいろ悩んでます。
(非売品も一部あり!ごめんなさい!)
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読書習慣における浴槽と沈黙の二、三のおもいつき

読書好きだといってる割には、本は買うなんだけど読めてなく、積ん読が溜まっていて。
普段読書する時間とか、根気とか、余裕とか、ネットとかいろいろあって読み進めていない本がたくさんある。
たぶん日常の読書習慣が付いてない。。。(実はそういう人他にも居る?)
主に、重いソフトの処理中に片手間に読むか、通勤電車で揺られながらか、とにかく読めてない。
わざわざ図書館やお気に入りの喫茶店の席まで出かけて本を読む努力をする友人もいる。
尊敬する某先生は寿司屋のカウンターでも喰いながら本を読んでいるらしいけど。僕はそこまで出来ない。


だから、あえて読書の時間と空間を創ることを考えている。


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そこで読書浴というスタイルを、「気狂いピエロ」のジャンポール・ベルモンドきどりで。

最近はお風呂で、湯船で本を読んでいる。
半身浴しながら、長風呂で読み進めるとなかなか調子がいい。
メールも着信しないしネットもない四角い空間で集中できる。
付箋だって蛍光色したプラスチック製で水に強い。

紙がふやけない?って疑問もあるだろうけど大丈夫。
近年、流通で返品されるときにカバーは汚れにくいように、ニス塗りかPP貼りのカバーが多い。特にPP(ポリプロピレン)貼りは本の外装をサランラップしているようなモノだから水を弾いてくれて、防水加工といってもいい。
僕が2012年ベストに選んだ、ジャンニ・ヴァッティモ『透明なる社会』やジャック・ドンズロ『都市が壊れるとき』もPP貼りだったので、バスタブに浸かってゆっくり読めたものだ。

自分で本をデザインする際、PP貼りは今のライフスタイルにぴったりなんじゃないかって思っている。情緒がなくなったと言われたりするだろうけれど、多種大量生産品として出される新刊にはPP貼りのカバーは合っていないかな。(造本文化で育まれた綺麗なファインペーパーでしっとりと活版で印字した美本は、それはそれでいいものだけど。それに特別な本は豪華本という骨董的ジャンルとして残ってゆくでしょう)現代の印刷技術は、工芸というよりデジタル製版でシャープな仕上がりになっていて、印刷もPPとよく合う。写真の再現度もおそろしくクリアになって、一昔前の印刷と違うフェーズに入っていると感じている。キンドルやiPhoneで文字を追う日常、自然と読書する本も活字という呪縛から解き放たれようとしている印象だ。PPカバーは通勤カバンの中でこすれたり、よれたりにも強い。テカテカがいいのならコートPPでしっとりと行くならマットPPの単行本がいいと思ってる。

それにお風呂ならPPカバーの単行本を読むのもいいけど、ざっくりしたペーパーバッグや文庫の裸本を浴槽でゆったり読み捨てるのも、入浴読書ではいいのかもしれない。通勤時間のノイジーな列車の拘束を忘れるためのエンターテイメント読書とは違う、自分のためにする日常を変えるトリッピンで思弁的な読書が出来る。

言っちゃえば読書の質が違う。

お香やアロマオイルで匂いでも脳みそを刺激しながら、ゆったり汗の出るまで読書する半身浴。
風呂場用眼鏡も新調しちゃったし、はまります。


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それと読書会という読書習慣。

読書会やって、普段読むモチベーションがない本は、人と一緒に読む。ゼミの発表みたいなサークル勉強会みたいな感じもあるけど、社会人読書サークルも悪くない。課題図書の選定になかなか紛糾したりしなかったり。

自分を鍛える「読書会」のすすめ」って見出しで竹田青嗣先生が読書会を勧めてます。
http://www.bookscan.co.jp/interview2.php?iid=126&page=3#body
このインタビューを読むと哲学は独学だったみたいで親近感がわくよ。何を隠そう独学哲学読書を彼の『現代思想の冒険 (ちくま学芸文庫)』ではじめるたので。間口の広い入門書を書いてそこから僕もいろんな本を広げていったんだ、こういう人超大事。

竹田先生は「気の合う友だちをみつけたら、すぐ誘って読書会をやるといい。批評しあうことが大事なんです。批評会をやると、はじめは誰も難しそうなこと、カッコいいことを言おうとする。文法とレトリックの練習になるかも知れないけど、無用な衒学趣味を育てるだけです。大事な心得は、自分がその作品から受けた感じ、その力、おもしろかった、面白くなかった、よかった、よくなかったを、できるだけ相手に伝わる言葉で表現するようにこころがけることです。作品の良し悪しを判定するのが、批評ではない。それぞれの人間が自分の感受性を交換しあうこと、そのことで、自分の感受性の形をはじめて理解できること、それから、またそのことを通して自分の感受性を鍛えることでできるということ。それが批評のテーブルのいちばん大事な点です。」とのことなので、それも愉しそう。

そういや、もうすぐ出るzine『砂漠』のクルーは元読書会メンバーだったんだ。『砂漠』は僕的にはドゥルージアンの文芸誌と形容している、ドゥルーズ読書会からはじまった文化運動だもんで。


それから、課題書を読み合う読書会じゃなくても、別々の本を一緒に黙読する集まりもあってもよくない?

気の知れた仲間と集まっても会話せずにひたすら時間まで読書。沈黙トリップ読書。
よーいスタート、ゴールまで長針が10時間を回るまでの沈黙耐久書。
携帯は切っておくのが望ましい。途中参加は筆談で。お茶珈琲はセルフで。

これは、一度だけやったね。
今まで読むタイミングを持てなかったアルチュセールに挑戦して2冊通読できたのも個人的に大きい体験。
お茶とお菓子とクッションと沈黙のつづく読書あそび。時間までたっぷり読んで、トーク解禁後は、ご飯食べながら感想を言い合う打ち上げ付きの読書パーティ。

実はRLLの新しい名前〈Reading Leaf Lounge〉というのは、この新しい読書会からインスパイアされた。
言の葉を読むラウンジ、と云う名前の読書パーティーグループですRLLは。。。

そうか沈黙の読書パーティーか。いいな。
また開催するときは、告知します。



2012装幀のお仕事

今、装幀のお仕事をけっこう頂いていて、グラフィックデザイナー人生で一番歓びがある。
面白いと思う本を装幀させて頂いている幸せ。
自分を含めた読書する人の歓びを増やしているという幸せ。
非常に知的で新しくて大事なことを日本語界に伝えようとしている本たち。


2012books
本のデザインのお仕事、募集しています。
2012年は7冊もデザイン出来て幸せだった。
関われた本ぜんぶ中身が面白いのもほんと多幸です。
デザインする前にかならずゲラを読ませて頂いてからとりかかります。
本の外と中がズレていたりしないことは、装幀の一番大きな仕事だと思ってます。

そういえば『312の思想』装幀にひかれて本屋で購入したという人と友人になったり。
デザイナー冥利につきますね。
今年もいい本をデザイン続けられたらいいな。



Inbouspectacle Inbouspectacle_ 陰謀のスペクタクル 〈覚醒〉をめぐる映画論的考察
吉本光宏
以文社



312nosisou 312nosisou_ 3・12の思想
矢部史郎
以文社


kaizokunodilemma kaizokunodilemma_ 海賊のジレンマ ユースカルチャーがいかにして資本主義を作ったか
マット・メイソン 著
玉川千絵子、八田真行、鈴木沓子、鳴戸麻子 訳
フィルムアート社



Contrelesdispositifs Contrelesdispositifs_ 反-装置論
『来たるべき蜂起』翻訳委員会+ティクーン 著
以文社




wallstreetwosenkyo wallstreetwosenkyo_ ウォール街を占拠せよ
ライターズ・フォー・ザ・99% 著
芦原省一 訳
大月書店


hanecosihon hanecosihon_ エコ資本主義批判―持続可能社会と体制選択
ショラル・ショルカル 著
森川剛光 訳
月曜社



freudPassion freudPassion_ フロイトの情熱 精神分析運動と芸術
比嘉徹徳 著
以文社



一枚目はアマゾンの書影だからけっこう汚く見えるけれど、実際はもっと微妙な光彩と色相があるです。
書影って難しいですよね。
書店のその本の置かれるジャンルの棚を想像しながらデザインしています。よい目立ち方をするように、類書との差別化もできるように、読者に長く愛される顔を持ってくれるように。



intellipunk 2012 BEST BOOKS

例年やっているRLL BEST BOOKSが遅れたので、個人ベストも10冊選書したのでお茶濁しにお茶受けにお茶らけに。



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1.ジョルジョ・アガンベン『到来する共同体(叢書・エクリチュールの冒険)』(月曜社)
http://getsuyosha.jp/kikan/isbn9784901477970.html
ナンシー『無為の共同体』ブランショ『明かしえぬ共同体』(そしてリンギス『何も共有していない者たちの共同体』)へと続く共同体論真打ち登場。全編金言なのだが特にここ!→15階級のない社会「惑星的プチ・ブルジョアジーとはたぶん人類が自らの破壊に向かって歩んでいくさいにとる形態であろう」必読。同じこと考えてました! かぼちゃ色の用紙も素敵です。


2.廣瀬純『蜂起とともに愛がはじまる――思想/政治のための32章』(河出書房新社)
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309245744/
連載をまとめたモノで前著『シネキャピタル』ほど一貫してはいないし喰い足りなさを感じるくらいの短さではあるが、映画/哲学/運動の三題噺が続く思想駄洒落形式がいい。「頭痛」と題された長めの巻頭では、知識人の役割と責務を「叛乱の叛乱」と指し示す。固有名詞のマリアージュとそれを強引に婚姻させる笑えるほどアクロバットな数々の発想、心底かくありたい。


3.ジュディス・バトラー『戦争の枠組:生はいつ嘆きうるものであるのか』(筑摩書房)
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480847195/
ポスト構造主義フィミニズム理論家バトラーが911以後の暴力を解き明かす。2章「拷問と写真の倫理」ではグアンタナモからソンタグを引き寄せたように、5章「非暴力の要求」では一方的に向井孝を引き寄せて読む。ヨーロッパの移民の問題などは個人的にバリバールなどのを先に読んでいたお陰で問題は具体的ではあったが、全体に抽象性が高いままの戦争批評は悠長だと感じる。


4.ジャンニ・ヴァッティモ『透明なる社会(イタリア現代思想)』(平凡社)
http://www.heibonsha.co.jp/catalogue/exec/viewer.cgi?page=query&newissue=201210
平凡社がイタリア現代思想シリーズを本気出してきたよ。今のネット批評としても読むことが出来るネット以前のメディア環境論だが、そこはヴァッティモ。ハイデガーを基礎にニーチェ、ベンミン、アドルノといったドイツの哲学者から引きながら弱い思考へ。理想的理性は不可能で割り切れない不透明なコミュニケーションと多元性がポストモダンなのだと語る彼は、欧州議会の政治家。


5.ジャック・ドンズロ『都市が壊れるとき:郊外の危機に対応できるのはどのような政治か』(人文書院)
http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b94404.html
フランス国内の2005年の暴動で顕在化した郊外から記述しはじめているが、これはマイク・デイヴィスの名著『要塞都市LA』と『スラムの惑星』の変奏曲と読める。福祉国家からネオリベラルへの移行によりあぶり出された社会問題を都市問題として解析する見事な手さばき。もちろん打ち捨てられた”くず(ラカイユ)”側として脱領土化するために読んだ。


6.竹村和子『彼女は何を視ているのか――映像表象と欲望の深層』(作品社)
http://www.tssplaza.co.jp/sakuhinsha/book/jinbun/tanpin/24180.htm
一昨年惜しくも急逝した、日本に於けるフェミニズム思想の第一人者だった竹村和子氏の遺稿集。映画をジェンダーの無意識が表れている対象として(当たり前だが映画は監督の表れではない)まとめた、映像映画論集。若干の喰い足りなさを感じさせるが、もちろん読みくだすにはそれなりに力がいる。付録に記された氏を看取ったチームKの闘病記は泣かせる。


7.田中東子『メディア文化とジェンダーの政治学――第三波フェミニズムの視点から』(世界思想社)
http://sekaishisosha.co.jp/cgi-bin/search.cgi?mode=display&code=1568
カルチュラルスタディーズの手法で構築主義的ジェンダー観を日本のポピュラー文化から読み解くのは類書がないのでは。それに絶対に標準インストールすべき第三波フェミニズムへ理解し易い! これは女性学をわら人形叩きしない最短距離だ。田中東子せんせい、日本のカルスタを引き受けてる感が男前いや女前っす。


8.赤尾光春、早尾貴紀、ダニエル・ボヤーリン、ジョナサン・ボヤーリン、上野俊哉、ポール・ギルロイ、浜邦彦、合田正人、鵜飼哲、本橋哲也、田崎英明、竹村和子『ディアスポラの力を結集する――ギルロイ・ボヤーリン兄弟・スピヴァク』(松籟社)
http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-87984-306-7.html
2009年のシンポジウム「ディアスポラの力を結集する」が本になった! シンポの最前列に仕事さぼっていって興奮したんだよね。そのときのに、スピヴァクとギルロイと竹村和子さんのテクストが追加された。ジャケは最悪だけど、震災ディアスポラたりえる列島民にはその問題意識はリアルでアクチュアル。


9.こだま和文、磯部涼、毛利嘉孝、ハーポプロダクション、Likkle Mai、Rumi、二木信、鈴木孝弥、平井玄、気流舎店主、児玉雄大『Shall We ダンス?――3・11以降の暮らしを考える』(メディア総合研究所)
http://www.mediasoken-publish.net/blog/2012/03/shall_we311.html
個人なのにプロダクション(制作集団)名義のハーポ部長をはじめ、ほぼ知り合いが書いている雑誌的なにか特別な本。大杉栄の「みんなが勝手に踊って行きたいんだ」という巻頭言からはじまり、311からのリアクションとしてはものすごく重要な至言が並ぶ。死ぬまで生きる間は踊っていたいよねってこと。児玉さんりすぺくと!


10.小椋優子、菅谷昭『食で対策!放射能:大切な人を守るレシピと、今できること』(筑摩書房)
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480878571/
312以後に食べることを語ることは野蛮である、とまで言いきりたくなる程にベクれたかもしれない食事が苦痛になっていた。知的であることは拒食の正当な理由になる。だから食と放射能を正面から考えることをしないとダメだというド直球の本で救われたわけだ。生活改善という意味で『脱資本主義宣言』とともに読むべき一冊。



こっから下は、未読ですがとっても良さそうな2012年出版の本をセレクト。たぶんこれから読むよてい。前年に出た本が凄くよかったというのはよくある話。
2012年に読んで一番よかった本は、山内明美『こども東北学(イースト・プレス)で、2011年の本なのでした。
http://www.eastpress.co.jp/panse/rensai.php
誰にでも推薦するわけではないですが、東北という自分の地の記憶を久しぶりに思い起こさせてくれるおいらの魂を揺さぶられた一冊でした。自身のマイナーなセンターから外れた存在からモノを考えることが出自だと、ドゥルーズ「マイナー性」の系譜ではないけど改めて実感したわけです。赤坂憲雄の東北学の先攻研究もあり(個人的にイタリア南部問題と近い構造的なものだとも考えていたし)綴り方運動の実践の後に育った自分ではあったが、まったく山内さんの素敵な語り口にやられてしまったんですね、感涙。




折口信夫(編:安藤礼二)『折口信夫芸能論集』(講談社文芸文庫)

デヴィッド・ハーヴェイ『資本の〈謎〉――世界金融恐慌と21世紀資本主義』(作品社)

市田良彦『革命論 マルチチュードの政治哲学序説』(平凡社新書)

アントニオ・ネグリ、マイケル・ハート『コモンウェルス――〈帝国〉を超える革命論』(NHKブックス)

ポール・ド・マン『盲目と洞察――現代批評の修辞学における試論 (叢書・エクリチュールの冒険)』(月曜社)

ジネット・ランボー、キャロリーヌ・エリアシェフ『天使の食べものを求めて――拒食症へのラカン的アプローチ』(三輪書店)

ジャン・ルイ・シェフェール『映画を見に行く普通の男―映画の夜と戦争(エートル叢書)』(現代思潮新社)

ナンシー・フレイザー、アクセル・ホネット『再配分か承認か?: 政治・哲学論争(叢書・ウニベルシタス)』(法政大学出版局)

ジャンニ・ヴァッティモ、ピエル・アルド・ロヴァッティ『弱い思考(叢書・ウニベルシタス)』(法政大学出版局)

マリオ・ペルニオーラ『無機的なもののセックス・アピール (イタリア現代思想2)』(平凡社)

上村忠男『ヘテロトピア通信』(みすず書房)

赤坂憲雄、小熊英二、山内明美『「辺境」からはじまる ―東京/東北論―』(明石書店)

ロベルト・ボラーニョ『2666』(白水社)



RLL 2012′S BEST BOOKS

毎年恒例、RLLのBEST BOOKS。遅くなりました。∞の原稿ストライキで(骨董ブログには1月中には6本も記事を上げてるのに)発表出来ない状況にありました、深くお詫び申し上げます。

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RLL 2012′S BEST BOOKS

1 『三つの旗のもとに―アナーキズムと反植民地主義的想像力』ベネディクト・アンダーソン(NTT出版)
19世紀後半のスペイン帝国統治下のフィリピンとキューバとアナキズムの三つの旗に集った人々の知られざる交歓の事実を、今までナショナリズムを記してきた『想像の共同体』のベネディクト・アンダーソンが熱く厚く書き記した! そこから見えるのは19世紀末の反植民地闘争反帝国主義のナショナリズムは、実はインターナショナリズムを内包して、当時の最初のグローバリズム状況下に活性化したアナキズムと呼応連結して躍動していたって事実。ダイナマイト発明とアナキスト爆弾闘争の系譜もつまびらかにされ、その流行の中で植民地帝国主義は徐々に崩壊していくさまも詳細に、サラエヴォ事件や安重根まで記述される。そのまま現在の反グローバリズムとエコロジーとグリッサンがつなげて説明されていた高祖岩三郎『新しいアナキズムの系譜学』の記述に重ねて考えられるだろう。双方ともアナキスト地理学者エリゼ・ルクリュも関係しているし、これは間違いなく歴史の二週目に観えてくるよ(?)パリコミューンと植民地とランボー、アナキスト活動家とヴァレリーやマラルメやシニャックやスーラの交流、反植民地主義とビスマルク帝国主義などなどのトピックもパッチワークされて世界を可能性で想像してしまう。たったひとつ残念なのは素敵な原著のジャケットを台無しにしている、保守的なNTT出版のカバーデザイン。これのオリジナル装幀を勝手に作ってしまいたいぜ。


2 『脱資本主義宣言 グローバル経済が蝕む暮らし』鶴見済(新潮社)
 最も深く迷い続けた者だけが最も遠い場所に辿り着く。1993年に発売された「完全自殺マニュアル」からすでに20年。この20年間に鶴見済が記してきた本の一冊一冊のタイトルを思い出し、もう一度、振り返ってみよう。それは、この人が歩いてきた長い長い道のりを振り返るということだ。完全自殺マニュアル(93)ぼくたちの完全自殺マニュアル(94年)、無気力製造工場(94)、人格改造マニュアル(96)、檻の中のダンス(98)、レイヴ力(00)、そして、脱資本主義宣言(12)。一見バラバラなように見えるテーマが並ぶが、常に通底しているのは、巨大な生の不安への怯えと苦しみである。自分自身で悩み、苦しみ、ただなんとかそれを解消しようとして必死に取り組んできた軌跡の一つ一つの区切りとして、一里塚として、これらの本は輝いて後方に並び、連綿と光っている。この人の本は、決して単なる即物的なマニュアルでも、社会学的な批評やエッセイでもない。この著者がひたすら地道に綴ってきた、私小説だ。闘いの歴史だ。鶴見済の本は美しい。圧倒的な力強さを孕んで僕らの心を鷲掴みにする。ここには彼の弱さも、醜さも、彼が感じてきた喜びも、悲しみも、全て描かれている。だからこそ力強く、美しいのだ。おそらく、初期のマニュアル的な本を愛するファンの人々は今回の「脱資本主義宣言」を単なる著者の左傾化として捉え、がっかりしているのではないだろうか? しかし、僕がこの本を読んで思うのは明らかな原点回帰である。確か完全自殺マニュアルの巻頭言には90年代的な現象として「歴史の終焉」と「退屈な日常」がセットで語られていたはずだ。この厭世主義の果ての、気楽な選択肢としての自殺のマニュアル化。これがこの本のテーマだった。それに対して今回の「脱資本主義宣言」において徹底して追及されるのは、退屈な日常の解剖と、その歴史である。震災や右傾化による歴史の回帰を経た現在でも、資本制の中での日常は続いている。そう、資本主義のファンタスマゴリアとしての日常。それがなぜこんなにも清潔なようで醜く、気楽なようで深刻な不安を常に生み出すのか? なぜこれほどまでに普通の日常の生が、呪われているのか? この本を読めばそれが嫌と言うほどわかるだろう。この本は退屈で普通な、自殺したくなるほどくだらない日常の背景に何が潜んでいるのかを暴き出す。鶴見済はまったく変わってなどいない。徹底的に容赦なく、冷徹に、不安の根源を分析し、問い詰めている。この人がこの先どうなっていくのか、僕にはわからない。だからこそ目を離すことができないのだ。


3 『リアリティのダンス』アレハンドロ・ホドロフスキー(文遊社)
大ファンである映画監督の自伝と聞いて、わくわくしながら読み始めたら、まったくといっていいほど映画の話がでてこないじゃないか! 彼にとって映画は単に表現の一手段に過ぎず、本質的に彼の職業は「セラピスト(テラピスト)」だったという衝撃的事実にさらにわくわく。「芸術は癒しのためにある」ってあんな映画撮っておきながらよく言うよ! 同じくノマドを生きるビフォの哲学と接続して読むと面白いかも。 少年時代のトラウマ体験、セラピーとしての演劇、明晰夢の訓練、魔術修行、呪術医や禅僧からの学び、うさんくさいグルのもとでのアシッド体験(驚くべきことにその初体験は『エル・トポ』撮影の後)……バンド・デシネ(bande dessinée)の脚本家としても知られるホドロフスキーの巧みな ストーリーテリングに乗せられ、エピソード酔い確実(ブルトン、カスタネダなどの知識人との笑える邂逅が読みどころ)。後半は彼のオリジナル療法「サイコ・テラピー」の奇抜な処方例が延々と続き目眩がしてくるが、これが「現実のダンス」なのか。ホドロフスキーは同タイトルの映画をすでに完成させており、公開が非常に楽しみ。


4 『CRASS』ジョージ・バーガー(河出書房新社)
CRASSという過剰な意味と言葉が張り付いたこのパンクバンドは、やたらかっこいいジャケットを身に纏ったレコードは手に入るけれども(そして例の日本の家紋に影響を受けたCRASSマークをあしらった黒いTシャツは手に入るのだけれど)、大手音楽メディアを信用せずファンジンのみに門戸を開いたため、当時から日本の音楽誌では詳細な情報は伝えられず、長らく彼らの過剰な意味性を解する者は少なかったはず(例外は遊動社の『クラスストーリー…IN WHICH CRASS VOLUNTARILY BLOW THEIR OWN』!)。待望と云ってもいいはず、この本でようやくその漆黒のヴェールが剥がされるというわけだ。中産階級/労働者階級、ヒッピー/パンクス、メジャー/インディー、音楽活動/政治活動、女性/男性、スキンズ/アナキストという幾つかの対立項を乗り越えたところを目指していた彼らの活動の誠実さにまず敬意を表したくなる。ネオコンネオリベの元祖鉄の女サッチャーと激烈に闘い疲弊した描写はつらいが、これが現在形の闘いだということもこの本を読むことの意味でもあるだろう。野田さんの熱い解説でわかったように、ストーンヘンジ・フェスティバルからうまれピストルズを経由してレイヴカルチャーまで通低する彼らの理想主義の精神は、闇に包まれた過剰な言葉の意味を知らなくとも、アンダーグラウンドのエチカとして僕らには何故か届いていたのだった。



5 『ジャスト・キッズ』パティ・スミス(アップリンク/河出書房新社)
パティ・スミスの青春自叙伝はなんと、2010年度全米図書賞ノンフィクション部門受賞ってことで、これはもう最初から鉄板本! ニューヨークに上京したての何者でもなかったころの初々しいパティが、フォトグラファー未満のセクシーな美青年ロバート・メイプルソープと出会い、愛し合い、高め合い、拗れ別れ、デビューし、彼が死ぬまでの、あの伝説的な物語が本人から語られる。舞台は黄金の70年代ニューヨークなので、ふたりを彩るのはギンスバーグやバロウズやウォーホルやサム・シェパードら、チェルシーホテルの神話的アーティスト達。随所に挿入されるミューズパティを撮ったロバートのスチールにどきどきしたり、「マリファナはふざけるために吸うのではなく詩を書くために吸うものだ」パティ・スミスってエピソードにグッときたり。RLLも、かの有名なメイプルソープ撮影の「ホーセズ」ジャケットをTシャツ化しているので、この本と一方的に関係しているよね!?


6 『フォークナー、ミシシッピ』エドゥアール・グリッサン(INSCRIPT)
人文読みの皆さんにとっての2012年は、比較文学ならポール・ド・マンの一択だろうというメジャーな意見をよそに、RLLは黒人趣味のあいかわらずな選択でグリッサン一択にさせていただきます。これはグリッサン唯一の作家論であり、プランテーションとクレオール文化、奴隷制と黒人の苦しみといった、アンティーユ諸島とルイジアナの比較文学ともいえる。しかしながら彼は何を書いても、全体-世界論である〈関係〉の詩学であり、既成の評論でも詩でも小説でも哲学でもあるジャンルレスの「試論」なのだ。だから、いくらウィリアム・フォークナーの核心に迫っても研究書や文学論の枠などなく、ほどなくいつものグリッサンの詩学であるとわかりこちらも身も心も委ねてしまう。黒人奴隷の子孫の詩聖は、没落してゆく南部の愛国者で人種差別主義者の大酒飲みを、文学によって礼賛する。訳した中村隆之せんせいの「カリブ‐世界論」も必読!!!!



7 『〈借金人間〉製造工場  “負債”の政治経済学』 マウリツィオ・ラッツァラート(作品社)
新自由主義という政治的経済的欺瞞を弾劾する作品社の勢いが止まらない!『資本の〈謎〉 世界金融恐慌と21世紀資本主義』デヴィッド・ハーヴェイ、『なぜ、1%が金持ちで、99%が貧乏になるのか?《グローバル金融》批判入門』 ピーター・ストーカー、『なぜ私たちは、喜んで“資本主義の奴隷”になるのか? 新自由主義社会における欲望と隷属』フレデリック・ロルドン。この社会科学の流れの中で、最もフランス現代思想に近しいこの本をセレクト。借金人間〈ホモデビトル〉ってのも負債もニーチェやドゥルーズで、金融危機後の世界経済を考えるって倒錯ぽっくて僕ら的。



8 『日本巫女史』中山太郎(国書刊行会)
初版1930年、柳田國男の弟子である在野の研究者が書いた異形の本がこの時代に復活。やたら分厚く存在感のある佇まい(そしてカバーを取るとシブいサイケ調!)。冒頭小言における死んだ妹への想い「私の学問のために死んでくれた妹のために本書を完成し、そして霊前へ手向きてやろう」が本と同じくやたらに重く、なかなか頁が進んでいないことを白状してしまおう。自らの民俗学を「歴史的民俗学」と呼んでいるだけに、資料の掘り方も半端無く、目次を眺めているだけでその壮大さにクラクラしてくる。そんな意識状態で読むのがいいのかも。師匠の柳田や研究仲間の折口と違って、文章が平易で読みやすく、すっとはいってきてありがたい。


9 『原発幻魔大戦』いましろたかし(エンターブレイン)
P90にインテリパンクが描かれている!という誤解で、いましろ先生と知己を得たという思い出も嬉しい! しかし秀逸なのはフィクション/ノンフィクションの垣根を超えたところで、きな臭いこの時代の空気をしっかり伝えられているという点だ。311後の生活者のリアルな生き様、同僚とは日常に戻ったフリをしながらもひとりになればウェブの陰謀論スレスレの情報に振り回されつつ治世への怒りをもたげながら、ただ今日も金曜官邸前か繁華街のデモを歩くしかない僕らを代弁するなんてコミックは他にない。日本列島で放射能と政府に恐れおののいたすべての人に読んで欲しい、危機感がほとばしる。




10 『災害と妖怪――柳田国男と歩く日本の天変地異』畑中章宏 (亜紀書房)
柳田國男没後50年に出たタイトルにフックがある良書。柳田國男の『遠野物語』『妖怪談義』『山の人生』などを基に、日本各地に残る妖怪の足跡を追いながら、ほそぼそと残る「災害伝承」の関係を明らかにしていく。専門書のような難解さがないので、「民俗学」への知覚の扉をひらかせてくれる入門書として最適。紹介されている文献も、柳田がまだ「非常民」の方に向いていた初期のものが多く、非常にそそられる。本書が災害時に自発的な助け合いの輪が広がることを論じたレベッカ・ソルニット『災害ユートピア』と同じ出版社というのもミソ。江戸の民衆は災害にカタルシスを感じ、それを再生の契機としての「世直し」観念と結びつけていた、という宮田登流の「災害ユートピア」をミックスすると、アナキズムの友愛的側面と破壊(と創造)的側面を感じとることができる。グレーバー以降、民俗学や人類学をアナキズムと重ねて読む癖がどうも抜けない。



日本人は何を考えてきたのか 女たちは解放をめざす ~平塚らいてう

NHKの「日本人は何を考えてきたのか」で平塚らいてうが放送!(市川房枝には興味がないんす)
http://www.nhk.or.jp//nihonjin/schedule/0127.html
幸徳秋水と堺利彦をやりながら、より過激な大杉栄や片山潜をスルーという不満もありつつ、やっぱNHKですから。。。
つうことで、日本の女性解放運動の始祖のひとり平塚らいてうならば日本の淑女紳士は避けて通れないであろうと取り上げたわけですねー

このタイミングでRLLの青鞜&平塚らいてうTシャツもアップ!?
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日本人は何を考えてきたのか
1月27日(日)午後10時~11時30分
第12回
女たちは解放をめざす ~平塚らいてうと市川房枝~

「元始、女性は太陽であった」。雑誌「青鞜」で高らかに女権を宣言した平塚らいてう。彼女と共に、新婦人協会を設立し、婦人参政権の獲得を目指した市川房枝。二人は戦争に向かう時代の激流に否応なく飲み込まれていく。「母性主義」を掲げた平塚は国家による母子の保護を主張、市川は選挙粛正運動を進め太平洋戦争の総動員体制に協力していく。
敗戦後、最初の総選挙で女性に参政権が認められるが、市川は公職追放された。その後、追放解除となった市川は参議院議員として活躍。平塚と市川は手を携えて、再軍備反対と平和を訴えていった。
番組では、祖母が平塚らいてうの「青鞜」に影響を受けたという法政大学教授の田中優子さんが、ゆかりの人々を訪ね、女性解放運動の歩みをたどっていく。

【出演】田中優子(法政大学教授)、上野千鶴子(NPO法人ウィメンズアクションネットワーク理事長)、伊東敏恵アナウンサー

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追記:「1955年「世界母親大会」でこの人ら、核兵器に反対しながら「原子力の平和利用」は支持したという「負」「汚点」は踏まえといたほうがよいかとおもわれます」とFBからのコメントもシェア!



ドゥルーズ・知覚・身体

おもしろそうなシンポジウムなので行こうかな。
廣瀬純、佐々木中ほか、みなさん面白そうな方々がドゥルーズで話される!
ひろじゅん、タイトル未定。そういやビブリオテックの連続講座 「Ainsi s’insurgent les amoureux(こうして恋人たちは蜂起する)」がドゥルーズ哲学についてだったな。もの凄く面白くって「おお、なんたるサイケデリア。」ってのまで書いた位にして。

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立教大学心理芸術人文学研究所主催シンポジウム
「ドゥルーズ・知覚・身体」12月22日(土)立教大学新座キャンパスにて開催


立教大学心理芸術人文学研究所(埼玉県新座市、所長:宇野邦一)は、12月22日(土)13時30分より、新座キャンパス6号館3階 N636教室にて、シンポジウム「ドゥルーズ・知覚・身体」を開催します。

哲学者ジル・ドゥルーズ(1925-1995)は、数々の著書の中で、行動的図式に収拾されない潜在的な知覚・身体の在り方を問題化・概念化してきました。精神科医フェリックス・ガタリとの共著にもしばしば表れる「器官なき身体」をめぐる身体論もまた同じ問題系の中にあり、現代社会に生きる身体の状況と、それに敏感に反応する芸術表現を考える上で、多くの貴重な示唆を残しました。このような問題系において、改めてドゥルーズを解読し、これを起点として、身体、知覚、芸術表現を新たな文脈で再考します。

■日時:2012年12月22日(土)13:30~19:00
■場所:立教大学新座キャンパス 6号館3階 N636教室(ロフト2)
   (住所:埼玉県新座市北野1-2-26)
■参加費:無料、申込不要
■定 員:178名
■プログラム

13:30-14:00 問題提起/宇野邦一

●第1部(司会:堀千晶)
14:00-14:30 報告/松本潤一郎:また消えるために――幾つもの召命
14:30-15:00 報告/江川隆男:器官なき身体と超越的感性について
15:00-15:30 質疑応答
15:30-15:45 休憩

●第2部(司会:松本潤一郎)
15:45-16:15 報告/廣瀬純:タイトル未定
16:15-16:45 報告/堀千晶:無知の砂漠――皮膚・補綴・ダンス
16:45-17:15 報告/佐々木中:ジル・ドゥルーズにおける身体と政治 ――その美的決定(ドグマティック)
17:15-17:45 質疑応答
17:45-18:00 休憩

●第3部(司会:宇野邦一)
18:00-19:00 質疑応答

■講師略歴:
廣瀬純 氏(龍谷大学経営学部経営学科准教授)
1971年生まれ。著書に「シネ・キャピタル」(洛北出版・2009年)「蜂起とともに愛がはじまる―思想/政治のための32章」(河出書房新社・2012年)、訳書に「未来派左翼」アントニオ・ネグリ著(NHKブックス・2008年)がある。

江川隆男 氏(哲学者、首都大学東京 都市教養学部助教)
1958年生まれ。著書に「存在と差異―ドゥルーズの超越論的経験論」(知泉書館・2003年)、「死の哲学」(河出書房新社・2005年)、訳書に「ニーチェと哲学 ジル・ドゥルーズ」(河出文庫・2008年)がある。2013年2月に新刊の出版予定。

佐々木中 氏(法政大学非常勤講師)
1973年生まれ。主な著作に「定本 夜戦と永遠」上・下(改訂増補 文庫版、河出書房新社・2011年)、「切りとれ、あの祈る手を」(河出書房新社・2010年)がある。

松本潤一郎 氏(立教大学兼任講師)
1974年生まれ。共著に「ドゥルーズ―生成変化のサブマリン(哲学の現代を読む2)」(白水社・2005年)、ドゥルーズ関連の寄稿論集に「ドゥルーズ/ガタリの現在」(平凡社・2008年)、「ドゥルーズ 千の文学」(せりか書房・2011年)等、訳著に「ドゥルーズと創造の哲学 この世界を抜け出て」ピーター・ホルワード著(青土社・2010年)等がある。

堀千晶 氏(早稲田大学非常勤講師)
1981年生まれ。共著に「ドゥルーズ キーワード89」(せりか書房・2008年)、「ドゥルーズ 千の文学」(せりか書房・2011年)がある。訳書「欺瞞について」セルジュ・マルジェル著(水声社)が近刊予定。

■司会:宇野邦一(立教大学心理芸術人文学研究所長、現代心理学部映像身体学科教授)
■主催:立教大学心理芸術人文学研究所
■共催:立教大学現代心理学部

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そういやさいきん、行ったシンポや発表会↓は全部アタリだったのだ!
「政治とアートとまちづくり エリック・ライル 堀田真紀子と対話する」「危機とコモンズ:フクシマ以後の予示的政治」「書くことのアナーキズム -歴史・蜂起・『通天閣』-」「世界文学におけるオムニフォンの諸相」
なんだろ、この遊び方。ぶちょうはこれをアカデミシャン・スタディーズと名付けてたな。
アカデミシャンではないので、興味本位で中途半端な知的好奇心で物見遊山で行けるので、愉しい趣味なんだなー


年末年始はもう少し本を読みたいね



嫉妬する、グラフィック。

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Thanks for downloading the Occupy George template kit.

PRINTING AT HOME (RECCOMENDED)
Just open a pdf of your choosing and follow the instructions to print with your computer printer.

RUBBER STAMPS
You can take the included eps files to any company that produces custom rubbers stamps and they will be able to produce a true-to-size stamp for making infographics on dollar bills.
If you google search “custom rubber stamps” that will lead you to places that you can then made. For size, you’ll want a 6″ x 2.5″ stamp.

INSPIRATIONAL QUOTE
“This country belongs to the people and whenever they shall grow weary of their government they can exercise their constitutional right to amend it, or revolutionary right to dismember it or overthrow it. – Abraham Lincoln”

Keep at it!
+The 99%

FAQ

Q: If I send you money, can you stamp it for me?

A: While we’d love to be able to provide everyone in America with these stamped dollars, we both have jobs and limited time. We strongly recommend printing these yourself via a computer printer or ordering a rubber stamp online using our templates. We really like the idea of non-hierarchy in social movements

400-richest_MASTERS-outlines
嫉妬する、グラフィック。その1
表現形態が平面(グラフィック)でありがながら
機能として立体的な社会性を自律的に持つ。
資本主義の流通の中で、それへの攻撃を与える、希有な効果。
OWS絡みは非常に豊かな表現が多いが、グラフィック的にはこれが最高だ。





20120515-193322 20120304-215107 20121120-1753151 嫉妬する、グラフィック。その2
消火器での有名メゾン攻撃が過激すぎ!
ヴァンダリズムがオシャレにも見える個性のKIDULT
BOMBすらもTシャツ化というのはよくあるけど、
コンセプトとアクションと商品化の組み合わせ方が見事。

20121021-134921 これはの自作プラカード。
一連の表現を拝金主義資本主義へ向ける「MONEY IS NOT OUR GOD」というメッセージ
OWSともリンクして運動もちゃんとやるぜ、というところか。
http://kidultone.com





ジェレミーのすべてvol.1

Jeremynosubete
ジェレミーのすべて vol. 1

Original 歌/Original 映像/Original 対談

☆昔の英語の歌
☆今年出来た日本語の歌、何曲か
☆ハーポ部長:映画と人生の対談(日本に興味を持ったきっかく初発表)
☆他


Hinichi:12月2日(日)
Jikan:昼の3時から
Okane:¥500
Basho:高円寺素人の乱12号店で

ジェレミーのすべては一期一会なので、できれば動画と録音をとって欲しくない。別に怒らないけど。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
「ジェレミーのすべて」たのしみすぎる。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=rfAeDCTk9Ts[/youtube]

ジェレミー主催のイベントは「う」以来2年ぶりだね。
ジェレミーは馬橋映画祭のすっちーと主催とか、YouTubeの「友よ」動画がいちばん有名だけど、もっといろいろあるんですね、多才。

イベントじゃ、ハーポ部長監督、ジェレミー・ハーレイ主演の幻の名作『Japanese Mic Culture』が観ることが出来るかもしれない。ハーポさんが「今年のロングホットサマーを席巻したストリートマイクカルチャーについての30分程度の考察映像。今回の映画祭出品作の序章。映像人類学、文化研究の最前線がここにあります!(嘘) 」って以前書いていて、面白いと思います。完成品は観てないんだけど、アクタージェレミーの姿はひきこまれた!



海賊党研究会 第一回:海賊のジレンマ読書会

PirateT2
先日のドミューンに触発されて開催します。読書の秋!
6月に開催した「NO ACTA研究会:ネット動画を通して海賊党ムーブメントを知る!!!」に続き、「海賊党研究会」を始動します!

第1回目は『海賊のジレンマ』(マット・メイソン著)の読書会です。

PirateBook
本書は、海賊党はもちろん、ユース・カルチャーの新しい価値観と挑戦、DIYの智慧、自由な創造性に焦点をあてた、これからのカウンターカルチャー必読書。ソフトウェア、音楽、ゲーム、広告、ファッション、映画、デザイン……多くの産業に影響を与え、著作権侵害や、「違法行為のグレーゾーン」を拡張して進化し続ける海賊たちは、いかにして新しい資本主義をつくったのかが、豊富な事例とともに紹介されています。

ゲストに、翻訳メンバー玉川千恵子さん、装丁を担当されたintellipunkさんをお迎えし、本書を読み解くポイントや、掲載しきれなかったエピソードなどについてお聞きします。既存のメディア形式を操り、オープン&リミックスさせる海賊の戦略で、社会に変化をつくり出す! そんな情報共有と交流の場にしたいと思います。

「海賊のジレンマ」をあらかじめ読んで持参していただくのが理想ですが、当日は簡単なレジュメも用意するので、未読だけど興味はあるよ!という方もお気軽にご参加下さい。(文:ひげビジョン)


海賊党研究会 第一回:『海賊のジレンマ』読書会
日時:2012年10月21日(日)18:00~
場所:気流舎
会費:無料(ドリンクオーダー、投げ銭)

ゲスト:
玉川千絵子氏(5th element)
intellipunk氏(RLL

主催:海賊党研究会

★内容に関連する資料や本の紹介も歓迎です!

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=FbTQPAhI9zQ[/youtube]
↑このViceの海賊放送ドキュメンタリー番組の進行役が著者のマット・メイソンですよ~
エピソード満載の必読書!

参考リンク:
http://www.filmart.co.jp/cat138/311_3.php
http://thepiratesdilemma.com/
http://peer2peer.blog79.fc2.com/blog-entry-1055.html
http://archive.wiredvision.co.jp/blog/yomoyomo/200910/200910141420.html

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