Wearable Ideas RLL

三宅洋平の選挙フェス

参院選に立候補したミュージシャンと役者のふたり、三宅洋平(比例全国区)と山本太郎(東京選挙区)が仕掛けた選挙フェスに、ここ数日夢中だ。
ふたりはマジで国会議員になろうとしている。そのために能力をフル回転させて、ぶっ飛ばしている。彼らの態度には、ネットに溢れるシニシズムやニヒリズムやルサンチマンが全くない。これは驚嘆することだし311後にとっては当たり前のあり方だとも云える。

選挙フェスCM

日本を僕ら色にちょっと染めたい

初日の吉祥寺
吉祥寺は彼のホームですごかった。
一昨日の昼の新宿
昨夜の渋谷駅前

三宅洋平フェス ‎#ライブ (7/4吉祥寺)「ヤバい」「泣ける」どんなフェス?
http:/togetter.com/li/529002
今夏最大の野外フェス!!三宅洋平「選挙フェス」 #ライブ ‎#イベント 日程(7/4~20)まとめ
http://togetter.com/li/528142
参院選全国比例区に出馬、三宅洋平の選挙フェスが熱すぎる件 – NAVER まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2137303390336449901

選挙フェスのスケジュール
ライブ中継はここ

フェスと選挙活動を兼ねたものだけど、2007年杉並区議選を松本君を担いで遊んだ「高円寺一揆」の記憶がよみがえってくる。マツリゴト政祭一致なところまったく同じ。
http://www.youtube.com/watch?v=8RtNZXBk8cs

そこと同じ場所で、高円寺駅前での昨年末の衆院選のときの山本太郎応援のパーティがあって、そこでの三宅洋平にいたく感じ入ってしまったから、ハマってしまったのかもしれない。
http://www.youtube.com/watch?v=8FcjHfO4GQA
特に三宅洋平の吐く言葉が、政治と詩と音楽のその高度な融合が、今までにない現代的な表現としてアートとしてキていると思ってしまった。バンド時代ミュージシャンとしての彼もとうぜんカッコよかったんだけど、そこはまだ音楽だった。聴いている間は最高の時間だけど、翌日には忘れてしまう多くの音楽のひとつだった。年末のパーティでは、この乱世の時代になったリアリティを、言葉と音をシンクロさせたムーブメントとして、忘れられない体験として刻み付けられた。特にボブの反原発の「Redemption Song」を三宅洋平が現代日本に意訳したこの曲で、僕は涙を流した。
Redemption Song
Redemption Song

2006年に「B感覚」ってブログを書いている。
http://www.rll.jp/hood/text/intellipunk/20060218060938.php
B感覚とは、身体が政治と出会うことであがる、変成意識のこと。ある種の覚醒効果。もちろん、機動隊にボコられて両手に手錠をかけられ取り調べを受けた僕の2011年911体験のときもバッドではあったがB感覚でバッチしキマった。その春の原発やめろデモ!の高円寺での吹き上がった瞬間でも。2007年の高円寺一揆でも、2008年反G8での大阪府警に人間の鎖にタックルされたときも。昨年の紫陽花革命の車道決壊のときも。イラク反戦サウンドデモでも。この10年はこれにずっと痺れてきた。

昨年の山本太郎応援ライブの三宅洋平の「Redemption Song」から〜今回の選挙フェスまで、そのB感覚を感じてビリビリしている。でも、そこに警察官の姿はない(公安は居たけど)し暴力を感じる瞬間も一切ない。であるがどうしようもなく感じ入ってしまっている。その場で政治的な回路が開き、群衆が繋がり時間を共にすることでアガる、変成意識を感じる。
「からだが動けばこころが動き出す♪ こころが動けばからだが動き出す♪」

YAHMAN!
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  • By intellipunk / Jul 08, 2013 1:02 am

GO WEST!!

ビフォの来る下記のイベントのために大阪北加賀屋のremoへ行きます。関西圏で面白い所は廻りたいな。

京都の出町柳は絶対行こう。陽光くん一押しの酒場村屋、最近zineを出したNOT PILLAR BOOKS、通称 出町柳文化センターのナミイタアレ、西のノンベクレル野菜買おうかフランク菜ッパ……人見知りコミュ障なんで大丈夫かオレ。

大阪はコーポ北加賀屋以外は、コレ↓に行きます。
田村尚子展「ソローニュの森」@中之島デザインミュージアム de sign de
昨年写真集が出たラ・ボルド精神科病院の写真展。ガタリリバイバルが沸騰中でタイムリー!

ClazyMarket presents 『T-sht展 2013』 @ GalaxyGallery
ギャラクシーギャラリー一度行きたかった! Tシャツ展はKATAでロス・アプソンさんがやるTシャツ展に似てる????




CrisisSpasm Symposia
23, Jun. 2013. Crisis/Spasm: 恐慌に内在する理論とは(仮)
http://www.remo.or.jp/ja/2013/0619-377.html
未来のついえた現在ただパンクだけが哲学でありうる、のか?
スパズム(痙攣)。金融恐慌の詩学、労働と疲労、認知と病理、絶望の蜂起……

2008年以来5年ぶりの来日がいよいよ実現するフランコ・ベラルディ(ビフォ)を招き、杉村昌昭(フランス思想)伊藤公雄(社会学)水嶋一憲(経済学)酒井隆史(社会思想史)はじめ錚々たる面々を登壇者に迎え、危機とともに・理論とともに・未来なきポストメディア時代を思考する大討論会!

参加:無料
主催:オペライズモ研究会
日時:2013年06月23日 14:00-17:00
会場:NPO法人 記録と表現とメディアのための組織

フランコ・ベラルディ(ビフォ)
現代作家、メディア理論・実践家。雑誌”A/Traverso”創刊者にしてイタリア初の自由ラジオ Radio Alice を展開し、77年にパリへ逃走してフェリックス・ガタリと協働。粉川哲夫『メディアの牢獄』(1982)にもアウトノミア運動におけるスポークスマンの1人として登場、〈運動〉から弾圧にいたる過程を分析した「アウトノミアのアナトミー(解剖学)」が紹介されている。80年代には Semiotext(e), Chimères, Metropoli, Musica 80 などの雑誌に寄稿、90年代から労働・精神・芸術等について著書多数。邦訳書に『ノー・フューチャー』(洛北出版)『プレカリアートの詩』(河出書房新社)および『フェリックス・ガタリ そのひとと思想と未来図法』(水声社)近刊予定。

討論者(予定):
杉村昌昭 フランス文学・思想、1945年生まれ。龍谷大学名誉教授。1973年、名古屋大学文学部大学院修士課程仏文学選考修了。大阪女子大学専任講師を経て、龍谷大学経営学部教授を2011年に退職。著書・翻訳書50冊以上
伊藤公雄 社会学、1951年生まれ。京都大学大学院文学研究科教授。1981年、京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。大阪大学人間科学部教授を経て、2004年より現職。2008年より放送大学客員教授。共編著多数
水嶋一憲 経済学・経済思想、1960年生まれ。大阪産業大学経済学部国際経済学科教授。1984年京都大学卒、京都大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。アントニオ・ネグリらの〈帝国〉三部作ほか翻訳書・論文多数
酒井隆史 社会思想史、1965年生まれ。大阪府立大学准教授。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。2001年より大阪女子大学専任講師、改組により現職。大作『通天閣』(青土社)によりサントリー学芸賞受賞


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  • By intellipunk / Jun 21, 2013 2:55 pm

『砂漠』Vol. 3と「砂漠の思考」、『eclipse 気流舎通信 別冊』とPLANET OF TUNES

ご報告がおくれましたが、intellipunkも同人として参加しているzine『砂漠vol.3 特集=揺れる、悶える、遊ぶ』が過日3月に出ましたね。巻頭は鈴木創士さんインタビュー。RLLはビフォのインタビューをremoで行いました。∞もコラムで参加しています。はっきりいって濃い!

sabacu3 砂漠 Vol.3 特集 揺れる、悶える、遊ぶ

●インタビュー 鈴木創士 同時代パルス
●インタビュー 竹熊健太郎 システムの外にシステムを作る
●インタビュー フランコ・ベラルディ(ビフォ)
●デイスカッション NDS 映画の作り方なんて教わってへん!
●写真 間部百合 
●日記 石井理恵
●グラフィック knzdp
●エッセイ 鶴見済 「脱資本主義」と生き物としての喜び
●小説 死体の学校 タンタン
●写真 河西遼
●小説 ナラーティッププラパンポン・ユミ 訳:長谷川弓広 どしゃぶりのバッターボックス
●エッセイ 内田るん おんなとおとこのそぞろごと
●エッセイ 関本欣哉 仙台でギャラリーを運営する日々
●レビュー 高橋政宏/寺川賢士/間宮賢/二木信
●マンガ ムトウマサヤ まーくん
●音楽 Repose sounds for Sabacu Nobuyuki Tada/武田吉晴/Casey/奥山太海/thugras/Masahiro Takahashi
●エッセイ 動物委員会 空隙と呼ばれる運動によって心に魔が差したとき




そして出版記念イベントとしてディスクユニオンの新しい書籍販売店「BIBLIOPHILIC & bookunion新宿」で鶴見済×二木信トークイベント「砂漠の思考」を行うことになりました!

対談:鶴見済×二木信 arrangement by zine『砂漠』
[日時] 2013年5月28日(火)19:00〜21:00
[場所] BIBLIOPHILIC & bookunion 新宿

入場無料 予約受付:bbs@diskunion.co.jp
※当日は、『脱資本主義宣言』、『しくじるなよ、ルーディ』、zine『砂漠』Vol.3をご購入頂いた方を対象に、出演両氏のサイン会も併せて開催予定。

zine『砂漠』が贈るトークイベント「砂漠の思考」。第1回目は、グローバル経済を批判的に検証しオルタナティブな生きかたを提唱する『脱資本主義宣言』の著者・鶴見済氏と、00年代以降の日本のヒップホップ/ラップをドキュメントした『しくじるなよ、ルーディ』の著者・二木信氏が登場。ともに原稿を寄稿したzine『砂漠』Vol.3のインプレッションを起点に、デモ、サパティスタ、ヒップホップ、逮捕、自律スペース、宮下公園、ダンス、農業……縦横無尽に横断する対話のリズムにのって、ぼくたちは檻のなかから脱出する。

・出演者プロフィール
■ 鶴見済(つるみ・わたる)1964年東京都生まれ。フリーライター。ぼくらは経済の奴隷じゃない!と宣言し、既存の経済システムからの逸脱を謀る『脱資本主義宣言──グローバル経済が蝕む暮らし』(新潮社)をはじめ、著書に『完全自殺マニュアル』、『無気力製造工場』、『人格改造マニュアル』、『檻のなかのダンス』(以上、太田出版)、『レイヴ力』(共著、筑摩書房)、編著に『ぼくたちの「完全自殺マニュアル」』(太田出版)がある。

■ 二木信(ふたつぎ・しん)1981年茨城県生まれ。音楽ライター。たまにDJと酔いどれラップ。ヒップホップアーティスト14組のインタビューも収録し、00年代以降の時代の証言集とも呼べる評論集『しくじるなよ、ルーディ』(Pヴァイン)をはじめ、共編著に『音の力 ストリート占拠編』(インパクト出版会)、『素人の乱』、『ゼロ年代の音楽――壊れた10年』(以上、河出書房新社)などがある。

・ zine『砂漠』とは?
テレビや新聞やネットにあふれている言葉。それらはいまいち身体になじまない。どこに足場を置いたらいいのだろう。手探りで新しいことばを見つけたいと思った。2011年4月にzine『砂漠』Vol.0特集「誰にも見えない」を刊行後、現在までに、Vol.1特集「食べる」、Vol.2特集「WHO’S SPACE?」、Vol.3特集「揺れる、悶える、遊ぶ」を刊行。WEBサイトにて、VOL.0、Vol.2 1/2が無料閲覧可能。Vol.3 1/2がこのイベントのタイミングでリリース予定!

砂漠の思考_

そしてこちらは、HarpoBuchoが共同運営に参加している気流舎のzine『eclipse 気流舎通信別冊』が出ます!
zine『砂漠』のデザイン様式を踏襲してintellipunkがやエディトリアルデザインしました。編集はハーポプロダクション、装幀はRLLというTシャツと同じ組み合わせ!!! これから『SOMA 気流舎通信』も出る予定です! ご期待下さい。

eclipse気流舎通信 eclipse 気流舎通信 別冊
Eclipse 2012 皆既日食の旅  写真 Jiroken (Alternativeworld)
●旅のはじまり、日食と風  文 しおり
●日食たべものがたり  文 のぶ a.k.a. Bongusta kitchen
●アンケート 皆既日食、それぞれの瞬間  協力 ECLIPSE2012参加者の皆さん
●悲しき日食  文 ホリム・ベイ
●太陽と月と地球のトリップ  インタビュー とうめいねこ(SPACE-NEKOKINOKO PROJECT)
●DUST MESSAGE  写真 Jiroken (Alternativeworld)


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そして『eclipse 気流舎通信 別冊』のお披露目は今週末の下記パーティーで!

PLANET OF TUNES - After The Eclipse -
日時:2013年5月10日 (金)
開場:18:30 / 開演 19:00 / 終演24:30 (禁煙)
料金:ドネーション (要ドリンクオーダー)
会場:SuperDeluxe
地図:東京都港区西麻布3-1-25 B1F

2012年11月14日にオーストラリアで起こった皆既日食をコンセプトにしたフリーパーティーを日食の夜に開催!地上から皆既日食をはさむ成層圏までの幽体離脱的な旅を撮影した「SPACE-NEKOKINOKO PROJECT」が、宇宙色の黒い空に浮かび輝く「青い地球」の姿を公開します。再会、出会、旅へのキッカケ……太陽と月と地球による宇宙の物語へ!

【Official Information】http://space-nekokinoko.info/
【告知Movie】http://www.youtube.com/watch?v=oQcmL_sBnBc
【出演】
ARTMAN (Qooki Records)
DJ YOGURT (Upsets)
DJ Shhhhh
SAORI KANDA [SAORI`An]×DRESSION
【Movie】SPACE-NEKOKINOKO PROJECT
【Candle】AKARiYA
【Decoration】カムナ葦船プロジェクト
【香りの空間演出「INCENSeffect」】SANGA
【パン曼荼羅】PARADISE ALLEY
【 FOOD 】Bongusta Kitchen
【宇宙マッサージ】プリミ恥部
【Book / Zine】気流舎
【Travel Photography】
JIROKEN (ALTERNATIVE WORLD)
MOMOTSU TETSUYA
NAKAMURA TAICHI
Razy (宇宙メガネ)
Sandy
TAKASE MASANOBU
And more…



RLL on the BASE

RLLのTシャツ販売サイトとしてBASEにページを開きました。
http://www.rll.jpの本サイトは商売っ気なしだったので、下部構造切り離し大作戦!!というわけです。どうぞご笑覧下さい!
お気に入りのTシャツのサイズがございましたら是非ともポチッとよろしくお願いします。
http://rll.thebase.in/

まぶしい新緑の影が、旗めくコットンのマテリアルに差し込み、シルクプリントとの光彩のアレンジメントが眩いヴィジュアルになって目蓋に記憶され……そんな妄想にとりつかれて春の陽気のなかで公園でぶちょうさんとTシャツのフォトセッションを楽しんできました。でさー風でTシャツがバタバタしちゃってマヂたいへんだったんだから!

あーこれでラグでも敷いて、シャンパン開けてバスケットからバゲットと林檎を取り出してCool Resistanceごっこ(その昔の別冊宝島に載ってた『Bar-f-Out!』vol.0のミーティング)出来るのに……そうだそうだ、今度RLLピクニックやりましょう! ∞のお茶のお手前とお菓子の振舞い、HarpoBuchoのラジカセと面白い本を持ってきてReading Leaf Lounge、intellipunkは……ひたすらTシャツを叩き売りしますね。美味しいシャンパンを買って、ぜひぜひ梅雨になる前に開きましょう。

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↑RLLマークとWearable Ideas]の下に[Reading Leaf Lounge]って新しい名前が。
まだ本サイトバナーは[riot love letter]ですが、じきにリーディング・リーフ・ラウンジに改装致します。キャッチコピーは「皆様の読書の悦びと愉しみを演出する」という感じで、言の葉を読むことについての何かをご提供の妄想中。


OneDayStore
そうそう、最新のスペクテイター(27号)「特集 小商い」に「〈ワンデーストア〉ができるまで」と題して珍しいサブカル系の古本とアンティークの品物などを販売した体験記を∞が寄稿しております。イラストの∞が可愛いけど、IRAのナリタさんは似ていないよー。この企画、リーディング・リーフ・ラウンジを先にやられちゃったなー。でもよく考えると赤田さんとRLLが6年前にライフスタイル雑誌を構想して頓挫したという伏線が今回のこの企画にはあるんじゃないかな。他にも〈VEGIしょくどう〉〈AM-A-LAB〉〈古書赤いドリル〉と僕らに所縁のある人たちの記事がいっぱい! そしていつものコラムコーナーにはハーポプロダクションの戯作連載中、アジールの味ってなんだ!?


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ちなみに「RLLもぜったい通販サイトをやったらいいよ!」と背中押してくれたのは山下陽光くん。陽光くんのベイスサイト「途中でやめるショップ」はモデルのランちゃんが毎回いいよなー。コメントもわらかすー



戰爭放棄 絶賛発売中

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下記の店舗でご購入いただけます。
お求めのサイズがない場合は、店の人に問い合わせてみてください。

模索舎(新宿)
IRREGULAR RHYTHM ASYLUM(新宿)
気流舎(下北沢)


ついに「戰爭放棄」なんてどストレートなメッセージを商品化するような時代になってしまった!

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みなさんの中には、こんどの戰爭に、おとうさんやにいさんを送りだされた人も多いでしょう。ごぶじにおかえりになったでしょうか。それともとうとうおかえりにならなかったでしょうか。また、くうしゅうで、家やうちの人を、なくされた人も多いでしょう。いまやっと戰爭はおわりました。二度とこんなおそろしい、かなしい思いをしたくないと思いませんか。こんな戰爭をして、日本の國はどんな利益があったでしょうか。何もありません。たゞ、おそろしい、かなしいことが、たくさんおこっただけではありませんか。戰爭は人間をほろぼすことです。世の中のよいものをこわすことです。だから、こんどの戰爭をしかけた國には、大きな責任があるといわなければなりません。このまえの世界戰爭のあとでも、もう戰爭は二度とやるまいと、多くの國々ではいろいろ考えましたが、またこんな大戰爭をおこしてしまったのは、まことに残念なことではありませんか。

 そこでこんどの憲法では、日本の國が、けっして二度と戰爭をしないように、二つのことをきめました。その一つは、兵隊も軍艦も飛行機も、およそ戰爭をするためのものは、いっさいもたないということです。これからさき日本には、陸軍も海軍も空軍もないのです。これを戰力の放棄といいます。「放棄」とは「すててしまう」ということです。しかしみなさんは、けっして心ぼそく思うことはありません。日本は正しいことを、ほかの國よりさきに行ったのです。世の中に、正しいことぐらい強いものはありません。

 もう一つは、よその國と爭いごとがおこったとき、けっして戰爭によって、相手をまかして、じぶんのいいぶんをとおそうとしないということをきめたのです。おだやかにそうだんをして、きまりをつけようというのです。なぜならば、いくさをしかけることは、けっきょく、じぶんの國をほろぼすようなはめになるからです。また、戰爭とまでゆかずとも、國の力で、相手をおどすようなことは、いっさいしないことにきめたのです。これを戰爭の放棄というのです。そうしてよその國となかよくして、世界中の國が、よい友だちになってくれるようにすれば、日本の國は、さかえてゆけるのです。

(『あたらしい憲法のはなし』昭和22年 文部省)



ネグリにポトラッチ!

4月5日 金曜日、ネグリの東京観光ルートにIRREGULAR RHYTHM ASYLUMが入るという情報をキャッチし午後から待機していたが、午前の浅草観光も早々にホテルで休んでいたようでキャンセルの報を受ける。長旅でお疲れだし、なにしろ今年80になる老哲学者だ、仕方ない。この国の最重要の問題「原発」に対する市民の対抗運動を、ネグリは最優先で観るため他の観光はキャンセルして体力を養ったのだった。という訳で、IRA待機組は官邸前に行きネグリを待った。

あっネグリ登場!
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コールしている官邸前から国会前までぐるりと一緒にそぞろ歩き
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スピーチをお願いされるも、日本の事情を把握できていないので辞退する
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凹のドラム隊の演奏がはじまり、リズムにノるネグリさん
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官邸前に初来日のネグリ現る


そして念願の、5年越しのRLLTシャツポトラッチ!!!!
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大喜びで笑みを浮かべガッツポーズ!そして握手!
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気に入ってくれたようで、ホテルに戻ってもTシャツを広げて「私が真ん中」っていろんな人に見せまくっていたらしいですよ。ただのミーハーですけど嬉しすぎて舞い上がってしまいますね。




翌日のシンポジウムもよかったっす。

アントニオ・ネグリ初来日講演(1)『マルチチュードと権力:3.11以降の世界』

アントニオ・ネグリ初来日講演(2)~日本からの報告

アントニオ・ネグリ初来日講演(3)~全体討論
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「日本におけるアントニオ・ネグリとの対話」ネグリ×姜尚中

日本におけるアントニオ・ネグリとの対話 一部

日本におけるアントニオ・ネグリとの対話 ニ部

日本におけるアントニオ・ネグリとの対話 対話



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戰爭放棄


ネグリ祭チュードなリンク集

アントニオ・ネグリ春の来日キャンペーン!?
ネット上で、日本語で読めるネグリ関連の文献を集めてみました(順不同です)。


『コモンウェルス――を超える革命論』書評。 とりあえず旬なので
朝日読売日経


アントニオ・ネグリの言葉 ハートも
◉インタビュー〈新しい民主主義へ〉(全文)朝日新聞<12(H24).1.4>
◉3.11文明を問う「グローバル時代の大震災」47NEWS
◉哲学クロニクル「ハート/ネグリの討論会」中山元 氏翻訳 その一 その二
◉マイケル・ハート『野性のアノマリー』英訳者序文「権力/力能の解剖学」小野俊彦 氏訳


知識人によるネグリ本の書評 じつはあまりない…
『構成的権力――近代のオルタナティブ』評
◉市田良彦 氏「絶対的民主主義からの出発
◉山の手緑&矢部史郎 氏『文藝』(99年秋号、河出書房新社)掲載の書評
◉大杉重男 氏「スタジオ・ヴォイス」(99年8月号)での書評
◉姜尚中 氏「憲法制定権力と構成的権力
◉松岡正剛 氏の千夜千冊

◉杉村昌昭 氏『スピノザとわたしたち』評
ネグリ思想の精髄——スピノザをポスト近代の思想家として定位する
◉柄谷行人 氏『マルチチュード――時代の戦争と民主主義』評 朝日新聞 書評欄掲載
◉中山元 氏『さらば、“近代民主主義”――政治概念のポスト近代革命』評「新しい概念の構築に向けて
◉小倉利丸 氏『野生のアノマリー――スピノザにおける力能と権力』評
スピノザにおける資本主義批判とは 『野生のアノマリー』と『神学政治論』の<あいだ>を読む
◉小倉利丸 氏『自由の新たな空間』評
マルクス主義第4の危機の時代に『自由な新たな空間』を読む」 
◉春永浩敏 氏「アントニオ・ネグリの『時間機械』」 これは既刊の『革命の秋』のことか?
◉ 書評空間 紀伊國屋書店スタッフ『ディオニュソスの労働―国家形態批判』評 官公庁営業部 林茂 氏
◉本が好き!編集部ナガタ 氏『戦略の工場――レーニンを超えるレーニン』評
レーニン思想の現代向けアップデートを目論むという『戦略の工場』


ネグリ諸情報と諸論考 おかげでネグリの周囲を見渡せる!
メルマガなどはもっと当時はあったかもね…
◉[本]のメルマガ■「ネグリから編集者への私信」+『マルクスを超えるマルクス』日本語版序文
◉[本]のメルマガ■「現代思想の最前線>第6回 イタリア帰還前後のネグリ
◉[本]のメルマガ■「韓国でアントニオ・ネグリはなぜ読まれているのか?
◉[本]のメルマガ■「韓国におけるネグリの翻訳事情
◉[本]のメルマガ■「『〈帝国〉』から『ホモ・サケル』へ
◉[本]のメルマガ■「臨時増刊号:『〈帝国〉』プレヴュー
◉ポリロゴス・ニュース第6号「ネグリ・リソース集」 
◉ウラゲツ☆ブログ「後日談:ネグリ来日中止をめぐる粉川哲夫氏と市田良彦氏の往復書簡
◉ウラゲツ☆ブログ「『マルチチュード』以後のネグリの新刊・再刊をおさらい
◉小倉利丸 氏「アウトノミアと拒否の戦略 21世紀のコミュニズムへ向けて
◉武藤一羊 氏
非物質的労働とマルチチュードの不思議 ネグリ、ハートのネガ・ポジ反転論を批判する」PDF
◉小倉利丸 氏「非物資的労働をめぐって―武藤論文への応答として」PDF
◉沖公祐 氏 欧米マルクス主義研究会報告「Negri, Antonio, Marx Beyond Marx, Lesson 2 “Money and Value”


アウトノミアとネグリへの政治弾圧について
◉酒井隆史 氏「〈運動〉以降
◉小倉利丸 氏訳・解説
イタリアにおける政治弾圧の実態 アウトノミアはどのように圧殺されたか
トニー・ネグリに自由を イタリアの「鉛の時代」に終止符を!


『〈帝国〉――グローバル化の世界秩序とマルチチュードの可能性』へのレスポンス
これがやっぱり一番多い。
◉中山元 氏「ハート/ネグリの『帝国』を読む
◉浜邦彦 氏「〈帝国〉とポストコロニアリズム―「移行」をめぐる覚書
◉水嶋一憲「〈新〉植民地主義とマルチチュードのプロジェクト」PDF
◉宇波彰 氏「『帝国』論」PDF
◉崎山政毅 氏「〈帝国〉とは何か」PDF
◉植村邦彦「新しい「帝国」概念の有効性――ハートとネグリの『帝国』をめぐって――」PDF
◉加藤哲郎 氏「マルチチュードは国境を越えるか? ネグリ=ハート『帝国』を政治学から読む
◉加藤哲郎 氏
グローバル情報戦時代の戦争と平和──ネグリ=ハート『帝国』に裏返しの世界政府を見る
◉八束はじめ 氏「遅ればせながら「21世紀の『共産党宣言』」を論ずる書評
◉田中純 氏「帝国と都市──方法の問題
◉北沢洋子 氏「新しい「帝国」の時代に入った
◉対談 降旗節雄・岩田弘「ネグリ・ハートの『帝国』と現代資本主義の諸相(一)
◉市田良彦・臼杵陽・浅田彰・柄谷行人「共同討議「帝国」と「原理主義」」(『批評空間』2002-2) 


〈書抜き書きメモ〉
◉西谷修、酒井直樹、遠藤乾、市田良彦、酒井隆史、宇野邦一、尾崎一郎、トニ・ネグリ、マイケル・ハート『非対称化する世界――『〈帝国〉』の射程
◉『さらば、“近代民主主義”
◉『マルチチュード 〈帝国〉時代の戦争と民主主義(上)
◉『マルチチュード 〈帝国〉時代の戦争と民主主義(下)

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ネグリ歓待

ネグリ祝来日のサイト作りました。
negri_banner http://www.wismc.org/symposium/

さてアントニオ・ネグリに外務省通からビザがおり、ネグリさんも来日をOKしたそうで、関係者の積年の念いも通じそうです!
国際文化会館さんえらい! 力を出した先生たちどうもありがとうございました! まさにファン冥利に尽きます!

2008年のネグリ来日出来なかった顛末は、RLL38 Antonio Negri Tシャツライナーノーツにちょっとだけ書かれているけど、(オフィシャルなのは コレ)あのときは、ほんとTシャツが売れず在庫を持て余し災難だったんです。人の商売じゃましやがって法務省! 外務省! 忘れねぇからな。

デザインしたTシャツも‪Wailers‬「Burnin’」見立てのネグリだなんて、‪誰得の食い合わせ。‬しかし名盤バーニンはGet Up, Stand Up、Hallelujah Time、Burnin’ and Lootin’、Small Axe”とネグリの思想と共鳴しそうな名曲揃い。案外ネグリも(ギルロイに気をつかいながら)ウェラーズを好きなこと隠してないんかな、と強引にデザイン。レゲエ→反帝国主義・反レイシズム→左翼というコースに沿って考えれば、多くの思想圏がネグリとギルロイの間に広がっていることは間違いのないことなのだ。


僕は99年『構成的権力』(松籟社)ではじめてネグリという思想家を知り、クールなジャケに騙されて間違って読んじゃったりしてなぜか大感動したりして。その後『〈帝国〉』(以文社)が大ブレイクして2001~3年あたりで、世間もちょっとしたネグリブームにもなったもんだ。出版前の杉村昌昭さん酒井隆史さんらが解説した帝国・マルチチュードとは勉強会に行ったり、個人的にも世間的にも、なんだかあの10年前は911と相まってポストモダン政治思想のルネサンス感があったと記憶している。08年にはネグリの替わりに反G8サミットでハートが来たりしたし、ずっと無視出来ない存在としてあった。ざっくりでいいから見取り図を引けて使える、反グローバルムーブメントから、アラブの春やオキュパイまでも射程に入れて併走出来る政治思想は、結局ネグリしか居なかった。イラク反戦から10年、ハートとの共著は毀誉褒貶ありながら現場で一番読まれ、マルチチュードやコモンズという言葉が希望として愛されたのじゃないだろうか。『芸術とマルチチュード』(月曜社)ではPUNKとzineについて、『未来派左翼』(NHK出版)では現代中国のことも語っていて、ほんとアクチュアルな評論も多い。社会学からではない、現代の国家と資本主義への哲学現代思想からの射程の広い分析としては随一ではないだろうか。オピニオンとしてこの先の世界を照らす彼の言説は狭いアカデミシャンの世界よりずっと広く求められている。自分史的には2011年には911原発やめろデモでとっ捕まり、差し入れされた『野生のアノマリー』(作品社)を独房で読めたことで、大きな希望を得たこともあった。自由を奪われた状況で永遠を信じる、スピノザ→ネグリ→僕への贈り物を拘束の中で受け取ったのが物語として大きい。ネグリを通してスピノザの恩寵を与えられたのだった。ネグリが獄中で書いた本が、不自由な身を解き放つ哲学でないわけがない!


だから5年前のあの彼が不自由なときのメッセージにはこうあった。

大きな失望をもって私たちは訪日を断念します。
数カ月にわたり訪日を準備してくださったすべての皆さん(木幡教授、市田教授、園田氏——彼は日々の貴重な助力者でした——、翻訳者の方々、諸大学の関係者の方々、そして学生の皆さん)に対し、私たちは申し上げたい。あなたたちの友情に、遠くからですが、ずっと感謝してきました。私たちはこの友情がこれからも大きくなり続けることを強く願っています。皆さんの仕事がどれほど大変だったかよく分かります。皆さんに対しては、ただ賛辞があるばかりです。
パーティは延期されただけで、まもなく皆さんの元へ伺う機会があるだろう、と信じたい気持ちです。
友情の念と残念な思いを込めて……
ジュディット・ルヴェル
アントニオ・ネグリ


最後の「パーティ~」のくだりが未来を予見していたかのように、ネグリがやってきます!

やった!

そう、スピノチストの永遠を信じる心には諦めがないのです!



でも現実は厳しい。今回だって、政治の火種を未だ燻らせている不屈の老哲学者が、かつて三里塚闘争で知られたところから飛行機で降りて来て放射能降りそそいだ帝都東京へ来るまでは、安心出来ないのかもしれない。革命的警戒心という用語も廃れた2013年に、この哲学者を歓待する難しさについては、どのくらいリアリティがあるんか分からないけれど。例えるならコスタ・ガブラスの映画を地でいっている人、カルロスより劇的な哲学者。「BRUTUS TRIP」で有太マンが”秘境”としてか(?)会いに行った人(http://www.madfoot.jp/blog/yutaman/2008/09/post_126.html)。秘仏御開帳なみのレアさです!



neguri_web_top
そんなんで、今回、極秘にネグリ来日シンポジウムのWEBページをartNOMADさんと一緒に作らせて頂きました。「ネグリでんぐり」という前回のWEBを作ったartNOMAD氏と恊働ができて〈コモン〉な嬉しさもあります。リベンジです!
見た目はネグリを桜の季節にお迎えしようという身も蓋もないデザインですが。背景のネグリ本はintellipunk蔵書、いつも棚を飾っている背を積み重ねてみました。今までは[本の中の人]だったのに逢いに行ける!というワクワクを込めて、アノニマスだけど類がない感じになったかな。


シンポジウムは2回あって、国際文化会館主催「アントニオ・ネグリ×姜尚中」と、僕がウェブデザインを依頼された日本学術会議主催の「マルチチュードと権力 : 3.11以降の世界」と題された方。こちらは迎える役者は市田良彦さん上野千鶴子さん毛利喜孝さんと硬軟合わせたベストな布陣に立役者コーディネイターは伊藤守さん。凄く楽しみ、というか待たされたぶんの想いがつまっているシンポジウムです。

コモンウェルスも読みましょう。
朝日http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2013022400012.html
読売http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20130128-OYT8T00930.htm
日経http://www.nikkei.com/article/DGXDZO51573460Z00C13A2MZC001/

最新刊『叛逆―マルチチュードの民主主義宣言』(NHKブックス)も23日に出ます!

これを記念にRLLは、RLL38 Antonio Negri Tシャツのピンクボディバージョンを2013年版リミックスとしてリリースします!
この濃桜色の感じがネグリの思想と相性いいね。パキッと陽性な感じが彼の魅力でもありますし、ピンクの「Burnin’」で春を向かえよう!


NegriPink



世界のコレクティブ事情知りたし。

kokuci

http://irregularrhythmasylum.blogspot.jp/2013/03/315-ira.html
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