Wearable Ideas RLL

革命の本質は戦争ではない。宴会である。

革命の本質は被抑圧者たちが支配者に向かって、怒りと悲しみを暴力でお返しすることでは決してない。それは、支配者によって与えられた怒りや、憎しみ や、悲しみを、その何十倍の喜びと笑いで奪い返す試みだ。つまり、その本質は戦争ではなく、宴会であり、祭りなのだ。イルコモンズさんのここ二週間にわた るエジプト革命に関するすばらしいブログを読んでいるとその意味がよくわかる。

meme
▼「革命のミーム」
http://illcomm.exblog.jp/12830189/

▼[エジプト革命] 「続・革命のミーム」
http://illcomm.exblog.jp/12847038/

負の感情を負の感情で埋め合わせようというネガティブなループが何度、革命を滅ぼしてきただろう?目には目を。歯には歯を。白色テロル。内ゲ バ。絶対的正義。革命的暴力。反革命的暴力。反反革命的暴力。反反反革命的暴力…もうたくさんだ!同じ「目」など一つとして存在しないのに、そ れを贖うことなどできるのだろうか?私有制から発生し、意識の奥底まで蝕む、この習慣。暴力を貨幣や数字のように量り、取引し、交易すること。戦争さえ経 済的な交換であり、外交の一手段であるように、革命が「交換」に堕することを避けなければならない。革命は一方的な贈与でしかない。エジプトの革命が笑い とユーモアを忘れず、交換可能な革命に堕ちないことを、極東から祈る。



最後に、1968年、フランス5月革命の壁の落書きの言葉を。エジプト革命の映像に挟んで贈ろう。


☆愛すればするほど革命がしたくなり、革命すればするほど愛したくなる。
EgyptanR01


☆働かないものは決して倦怠しない。
☆ここでは、みんなが自発する。

EgyptanR02


☆詩は街中にあり。
☆今、ここで、楽しめ!

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=JvNXWk7JCkU[/youtube]



☆政治は路上から!
☆舗石の一投は投票箱への1000票に勝る。

urn:newsml:dpa.com:20090101:110204-11-11425



☆自由とはすべての犯罪を内に含む犯罪である。それは、われわれの絶対の武器である。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=CZjPjgwVvjc[/youtube]



☆美しいか?おそらくは否。しかし何と魅力的だろう?生き延びることに対抗する生は。(生きることは生き残ることではない。それは、生き尽くすことである。しかし、ドゥルーズがその著書で語ったように、「消尽」することはとてつもなく難しい。)
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=sCbpiOpLwFg[/youtube]



☆自由とはわれわれが有していた財産ではない。それは、法律、規則、偏見、無知etc…によってわれわれが所有することを妨げられていた財産である
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=3xWiBCIxjIk[/youtube]



☆快楽に対する留保は、留保なしに生きる快楽をそそる。
EgyptanR05


☆大げさにやること。それこそが武器である。
EgyptanR06


☆無礼な振る舞いは革命の新兵器である。
EgyptanR07


☆私有があるから、戦争が、暴動が、不正がある。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=sCbpiOpLwFg[/youtube]



夢の遊病入隠生活

遊ぶものは神である。神のみが、遊ぶことができた。遊は絶対の自由と、ゆたかな創造の世界である。それは神の世界に外ならない。この神の世界にかかるとき、人もともに遊ぶことができた。神とともにというよりも、神によりてというべきかも知れない。

白川静「遊字論」『文字逍遥』より

普段よりも多くの本を読み、多くの映画を観、多くの音楽を聴き、多くの友人に会い、多くのケーキを食べ、精神を逍遥しまくった入院生活であった。まわりの病人の方たちに申し訳ないと思っている自分が病人だという意識がまったく希薄なのである。

見舞い客がもたらす本や音楽や映画には、それぞれメッセージが込められており、それを読み解くのが病人の自覚だと感じたボクは、プレゼント主の意図などまったく関係なく過剰に差し入れ作品のメッセージを受信しまくっていた。入院という非日常なセッティングは作品にどっぷり浸るには絶好過ぎるのである。解読の深さが違う。そして誤読の深さも。

白川静は、入院を予期したボクが自分に差し入れた本で、シリアスさを遊ぶのが一番の道楽だと考える不謹慎なボクを喜ばす文章で始まる。入院とは入隠であり、神とは常に隠れたるものである。見舞客は「まれうど」であり、訪問の原義とは人を訪ね問うことではない。神を訪ね、神に問うことである。「見舞う」とは、神を楽しませるための舞楽である。白川静にかかるとすべてがこんな調子である。

1週間にのべ20人の「まれうど」がもたらす幸にどっぷり浸かり、点滴から供給されるステロイドが血液の中を駆け巡り落ち着いた高揚感をもたらす。ここは清潔な阿片窟か。

イルな生活は病み付きになるからあぶない。



顔面麻痺なう。

1週間前にはじめて心からつぶやきたいという強いツイッター衝動にかられた瞬間があったのだが、それはラムゼイハント症候群という厄介な病に罹り、左半分顔面神経麻痺に見舞われ即入院、そのときの病室の隣のおっさんがやたら独り言が多く、しかもそれがあまりに凡庸な独り言だったからだ。

ボクなら今をもっとうまく切り取り、つぶやける。

「顔面麻痺なう。」

これでツイッターデビューする予定が、iPhoneに変えるタイミングを逃しての入院だったので思うようにつぶやけず、そのせいなのか未だに状態は「顔面麻痺なう。」のままなのである。それでも左目がちょっと閉じるようになったのは大いなる進歩である。

1週間毎日朝晩点滴三昧で本日退院。しばらくはタンジール病院で静養の日々。失業者から派遣社員を一瞬経て、病人へキャリアアップ? ついに病人の特権性に目覚めてしまった。

たくさんのお見舞いありがとうございました。
おかげで贅沢な入院生活でした。

しばらく病気ネタが続きます〜



F.L.A.(Food Liberation Army)ステートメント

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=wcBuRSzCbM8[/youtube]
要求声明の映像(オリジナル)

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=K8C9WX_e7aM[/youtube]
ボイスチェンジャー音声を、ノーマル音声に戻したもの

我々は食品解放戦線である。この過激な行動が、我々をより良く安全な食品の未来へと導くことを望んでいる。2日前、我々はマクドナルドからドナルドを誘拐した。もし我々の質問にすべて答えないならば、2011年2月11日金曜日、午後6時30分にドナルドを処刑する。
我々はハンバーガーやフライドポテト、マクドナルドを愛している。しかしこれ以上愛する食品が欲望と無関心のもたらす恥辱に塗れて破壊されるのに沈黙することはできない。それがマクドナルドの食品の節約を手助けしたい理由である。我々はあなたに対する質問状を作成した。あなたの回答が、我々の愛する食品文化の荒廃と適切な処置をあなたに理解させることを願っている。

1.なぜ製造工程や原材料、食品添加物の使用について公開しないのか? 一体なにを恐れている?

2.年間生産物のうちリサイクルされない廃棄物は何トンあるのか? なぜその数値を公開しない?

3.不法移民のような非倫理的なアクターを使用するのか? なぜ?

4.なぜあなたの料理の影響について責任を負わないのか? なぜ肥満、糖尿病、その他の疾病を予防する手段を講じないのか?

5.なぜ倫理的に生産された肉だけを使わないのか? 皆にクリーンで薬品を使わず生産された良い肉を供給することが目標だと思わないのか? あなたの目標は何だ?

6.オーナーの利益を最大化することが唯一の目標だと考えるのか? あなたの顧客に高品質なものを供給しはじめたら、一体何が起こると思う?

7.あなたは地球人口の多くに手が届くほどの巨大なグローバルプレイヤーである。なぜその力を近視眼的な利益の増大に使い、よりよい世界を創るために使用しないのか?

我々は孤独ではなく、急速に成長する集団を代表している。我々はより良い品質と倫理的な消費へと迅速に向かう。我々の公開質問に回答し、それを活動として展開することがあなたの利益になる。それだけがあなたが未来へと生き残る唯一の道なのだ。メッセージを聞き、行動せよ。我々はハンバーガーを沢山食べることでそれに答えるだろう。
2011年2月11日金曜日、午後6時30分までにfreedomronald@gmail.comへ回答せよ。
沈黙は否定的回答と解釈する。良い一日を。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=tFur1-i6BpA[/youtube]
誘拐?犯による、実行の映像

(原音は芬語。英語字幕からの重訳・意訳。質問3:Do you operate with unethical actors,such as illegal immigrants?why? が広告俳優を示すのか移民労働者過重労働をさすのか良く判らない)
ドナルドの命運やいかに!親イスラエル殺人企業の危機にモサドは動くのか!?

以上ここまで、友達のdogriverさんの転載。Food Liberation Armyのステートメントを粗訳してくれました、パチパチ

AFPのニュースだとこんな感じ。http://www.afpbb.com/article/economy/2784443/6768694

マクドナルドのドナルド像、「テロリスト」集団に「拉致」される
【2月4日 AFP】フィンランドで、米ファストフードチェーン・マクドナルドのマスコット「ドナルド(Ronald McDonald)」の像が「誘拐」された。誘拐犯は「食物解放軍(Food Liberation Army)」を名乗る「テロリスト集団」で、要求が聞き入れられなければドナルドを「処刑」すると脅迫している。

「解放軍」が動画共有サイト「ユーチューブ(YouTube)」に投稿した動画では、頭に黒い袋をかぶせられたドナルドの後ろに目出し帽をかぶった「解放軍」メンバーが並び、企業責任および生産システムに関する質問に答えるようマグドナルド側に要求している。

「マクドナルドのハンバーガーとポテトはわれわれも大好きだ。しかし、強欲で無関心な者たちが食べ物を崩壊させ、辱めを受けることを見過ごすわけにはいかない」と、「テロリスト」の1人はフィンランド語で語っている。

誘拐されたドナルドは、ヘルシンキの店舗から1月31日に修理業者を装ったメンバー2人が「連れ去った」。マクドナルドからの回答がなければ、2月11日に処刑するとしている。

動画の最後に「テロリスト」は、「では、よい1日を」との挨拶で「犯行声明」を結んでいる。(c)AFP

彼らもフィンランドで、ダイレクトアクション&メディアアクティビズムしてますね。いやーカルチャージャマーとしてThink Globally, Act Locallyって感じですげー共感。日本のネタ系サイトではステートメントが略されていてただの愉快犯になってますけど、間違ったこと一個もやってないんでリスペクトっすよ!
THE YESMENとか偽NYタイムズとかアドバスターズなんかの系譜に入るあったらしいアクションなんで、今後の活躍に期待!

ところで、dogriverさんが過去にクリップしてたカルチャージャミングをこの場で少しコピペしたいと思います。彼の目の付けどころ、カルチャーセンス(SFと映画は特に豊富な知識と経験が!)、クラフティングやアティテュード、すごく参考になってます。(私信:今度、連絡します!)

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ジジェクがアルジャジーラで喋ってる

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=29NffzEh2b0[/youtube]

なぜアラブの革命精神を恐れるのか? スラヴォイ・ジジェク
http://anond.hatelabo.jp/20110203021208
アルジャジーラで興奮して話してたのと、上記のガーディアン誌で書かれてたことは同じ?

動画、冬眠を途中で起こされた熊みたいなやぶにらみのジジェクが、いつもの様にリベラルへの嫌みと革命左派へのアジテーションをかましてると思うのだが、これも違うかな。果たしてドバイやカタールやオマーンの富裕層の視聴者には如何様に伝わるんだろ、そしてPFLPとかどう思うのかね。本人はヨーロッパ知識人へのパフォーマンスなんだろうけど、それならビフォの「エウロペ蜂起について七点」の方が何倍もシャープで刺さる。むしろビフォからエジプト革命のことを聞きたいよね?

さてさてエジプト革命については未だ不透明ですが、「全ての革命はのるかそるか!」なので僕らは乗らせていただきます。日本の大方の、さっさと平常運転したい想像力の少ない人や、暴力や混乱へ革命を縮減して考える安っぽい人に、ブランショやガタリをお勧めしても読みそうにないが、ライブでアルジャジーラをちゃんと観るのもいいんじゃないかな?

もうこの連日の放送が世界中で何万人も同時に観てあがってると想うと、それだけでまたグッとくる。Gil Scott-Heron「The Revolution Will Not Be Televised」というテーゼはアルジャジーラによって破られたわけだ。アルジャジーラはこの際、革命テレビ局としてブランディングしなおしたら、世界中のレボフェチから愛されると思うよ。チェチェンのこととかね。

この前に作った「チュニジアとエジプトをネットから想って」Tシャツの若干のレスポンスに対して、もう少し分かりやすい王道Tシャツも上げとこう。お調子者がミレニアムに「2000」って書かれた帽子を被ってた感じで、軽佻浮薄に着て欲しい、ストレートなロゴTシャツ。

Aljazeera1 Aljazeera2



今夜、インテリペペの美食倶楽部 Vol.5

今夜は、intellipunkとペペ長谷川(だめ連/かくめい生活研究所 所長)のなんとかバーでの美食倶楽部が5回目!

ゲストシェフに、近所の外国人ポールさんを迎えて、ビクトリアンヒッピー料理(?)を出します!
http://www.shirouto.org/nantokabar/schedule/

ちなみにインテリ仕事で終わり際にたどり着きます…



TUNISIAとEGYPTとINTERNET(Al Jazeera)

tunisiaegypt
egypt
元ネタ(http://s-ak.buzzfed.com/static/enhanced/terminal01/2011/1/31/13/enhanced-buzz-18806-1296499379-18.jpg)



RLL 2010′S BEST BOOKS

2007年2008年2009年と例年恒例でしたが、今年はなかなか混戦しまして、ようやく一月末日になってしまった!(ハーポ部長お大事に)


RLL 2010′S BEST BOOKS

1 不可視委員会『来るべき蜂起』彩流社
http://www.sairyusha.co.jp/bd/isbn978-4-7791-1480-9.html
http://daigakuseishiwomaku.blogspot.com/search/label/%E4%B8%8D%E5%8F%AF%E8%A6%96%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A
http://blog.livedoor.jp/dailytakadanobaba/archives/cat_22122.html
なんとかフェスの最中にハンモックに揺られて読んで、脳みそを揺らされた、2010年の切迫感を代表する一冊。財政破綻をおこしつつ移民と共存しているEU諸国の若者のリアリティにシンクロ。革命でも社会運動でも暴動でもなく、蜂起なのだよ!ジョルジュ・アガンベンをも刮目させるジュリアン・クーパとは何者なのか?! 斜陽する日本の黙示録として読むこともできるポスト・シチュアシオニストの必読書。


2 フランコ・ベラルディ(ビフォ)『NO FUTURE イタリア・アウトノミア運動史』洛北出版
http://www.rakuhoku-pub.jp/book/27125.html
フェリックス・ガタリや粉川哲夫氏などから伝聞でしか伝えられなかった、伝説のイタリア・アウトノミア運動史が、その当事者から語られる。しかも 2010年の日本の読者へ向けアップデートされた形で。パンクとポスト構造主義が混ざりあった「未来のことなんて心配するな、そんなものはないのだから」など名言多数。ビフォの80年代NYでのバロウズやラメルジーやバスキアとの交流を明かした廣瀬純のインタビューは出色!!


3 マイク・デイヴィス『スラムの惑星 都市貧困のグローバル化』明石書店
http://www.akashi.co.jp/book/b66975.html
http://urag.exblog.jp/10673798/
私たちの同時代に、絶望的な都市環境を生きる圧倒的な人々がいるという現実を突きつけられる。第三世界都市や先進国のインナーシティが羅列され、微細にその窮状が描写され続けると、マジックリアリズムともいえそうな不幸な惑星が浮かび上がる。スラムの記述は量から質へ転化し、世界認識が刷新された圧倒的読書体験、バッドトリップなサイケ。ジジュクをも大儀へ駆り立てた、惑星規模の変化は見過ごせない。祝 明石書店労働争議の組合側の勝利的和解!これで続編の『マジカル・アーバニズム』の出版が進むといいな。


4 春日太一郎『天才 勝新太郎』文春新書
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784166607358
映画作家としての勝新太郎を初めてちゃんと描いた一冊。タイトルが潔い。在りし日の撮影所システムの内幕を掘ってくるフィールドワーカーとしての才も素晴らしい。「千里の道を行き、万巻の書を読む」とは勝新の座右の銘。


5 佐々木中『切りとれ、あの祈る手を』河出書房新社
http://www.atarusasaki.net/book_schneid.html
出版された瞬間にRLLがTシャツを発売しようと決めたのは、すべての革命はのるかそるか! その革命をアジテーションするのは、熱を帯びた文学への信仰告白。ルター、ニーチェ、ルジャンドル、ウルフ、ミラーその渋過ぎるディガーぶりもリスペクト。文学には疎いけれど、僕らも革命と本を切結び読んでいた。次作はドゥルーズ&ガタリのようなので早く読みたい。


6 ステファヌ・ナドー『アンチ・オイディプスの使用マニュアル』水声社
http://www.suiseisha.net/blog/?p=1176
著者にカフェ・ラバンデリアで逢ったらとてもナイスガイ。児童精神科医らしくひとりひとりに向き合ったサインには、皆にちがうメッセージの入った長い手紙が書いていました。「僕のこの本が貴方達のTシャツのよいアイデアになるといいね!」だって。


7 フェリックス・ガタリ『アンチ・オイディプス草稿』みすず書房
http://www.msz.co.jp/book/detail/07514.html
その『アンチ・オイディプスの使用マニュアル』のナドーが編んだガタリのぶっ飛んだ草稿。近年の『三つのエコロジー』文庫化、『ドゥルーズとガタリ 交差的評伝』から続くガタリ・ルネサンス!(まだ詳しく云えないけど今年もガタリの本が出ますよ)「享楽には不安定な書きなおしがある。コードの過剰価値の潜在性のきらめきだ。容赦ない法を逃れる千分の一秒の享楽。」よくわかる数少ないガタリの口寄せ。


8 ミシェル・レリス『幻のアフリカ』平凡社ライブラリー
http://www.heibonsha.co.jp/catalogue/exec/browse.cgi?code=76_705
http://heibonshatoday.blogspot.com/2010/07/79.html
最近見過ごされがちな、戦間期のフランスの思想家達に傾倒を強めているぼくら。そこでアセファル周りをバタイユ以下を再度探索中。ロジェ・カイヨワ、ピエール・クロソウスキー、ミシェル・レリス、ジャン・ヴァール、そしてブルトン、アルトー、…そこでタイミングよくレリスの代表作が文庫化!ジェームズ・クリフォードの民俗誌的シュルレアリスムを触発させるレリスの妄言!サイコロみたいな造本も最高の一冊。


9 渋谷望『ミドルクラスを問いなおす 格差社会の盲点』NHK出版 生活人新書
https://www.nhk-book.co.jp/shop/main.jsp?trxID=0130&webCode=00883262010
あの名著『魂の労働』から7年、渋谷さん待望本書!最近の重要タームであるコモンズやベーシックインカム、ショックドクトリンやジェントリフィケーションやハイパーメリトクラシーを新書的に分かりやすく紐解き、中産階級の負い目や成果主義や御用組合や競争社会といった泥臭い敵のロジックを赤裸々に明かす。この本でだいたいネオリベを覆う厚い雲の間から、未来の陽は見えてくるはず。


10 五所純子『スカトロジーフルーツ』天然文庫
http://bccks.jp/viewer/31679/1/A/VIEW
DOMMUNE「味平」でブレイク(?)した五所さんの初単行本! BCCKS天然文庫でいちばん読まれているんだそうで、しかしダウンロードして読むとどうなんだろうか。『マッサージ』に連載していた傑作連載「社会科見学」他、批評と文学の高次の融合。あとがき「追悼 五所純子」は横尾忠則死亡広告を想い起こす。



そのほかの2010年本

ジル・ドゥルーズ+フェリックス・ガタリ『千のプラトー 資本主義と分裂症』河出文庫
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309463421

ジル・ドゥルーズ 『批評と臨床』河出文庫
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309463339

ミシェル・フーコー 『ピエール・リヴィエール 殺人・狂気・エクリチュール』河出文庫
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309463391

ルイ・アルチュセール、ジャック・ランシエール、ピエール・マシュレー、エチエンヌ・バリバール、ロジェ・エスタブレ『資本論を読む』ちくま学芸文庫
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480083005/

ルイ・アルチュセール『再生産について』平凡社ライブラリー
http://www.heibonsha.co.jp/catalogue/exec/browse.cgi?code=76_711

アルチュール・ランボー 『ランボー全詩集』河出文庫
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309463261

『マイケル・ハートネット+川満信一 詩選』サウダージ・ブックス
http://saudade-books.blogspot.com/2010/09/blog-post_30.html

檜垣立哉『瞬間と永遠 ジル・ドゥルーズの時間論』岩波書店
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/X/0234820.html

松葉祥一『哲学的なものと政治的なもの』青土社
http://www.seidosha.co.jp/index.php?%C5%AF%B3%D8%C5%AA%A4%CA%A4%E2%A4%CE%A4%C8%C0%AF%BC%A3%C5%AA%A4%CA%A4%E2%A4%CE

本橋哲也『格闘する思想』平凡社新書
http://www.heibonsha.co.jp/catalogue/exec/browse.cgi?code=85_554

上野俊哉『思想家の自伝を読む』平凡社新書
http://www.heibonsha.co.jp/catalogue/exec/browse.cgi?code=85_537
http://heibonshatoday.blogspot.com/2010/07/blog-post_15.html

平井 玄『愛と憎しみの新宿 ─半径一キロの日本近代史 』ちくま新書
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480065551/

矢部史郎『原子力都市』以文社
http://www.ibunsha.co.jp/

白石嘉治『不純なる教養』青土社
http://www.seidosha.co.jp/index.php?%C9%D4%BD%E3%A4%CA%A4%EB%B6%B5%CD%DC

ヴァルター・ベンヤミン『ベンヤミン・コレクション(5)思考のスペクトル』ちくま学芸文庫
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480093165/

スーザン・ソンタグ『私は生まれなおしている 日記とノート 1947-1963』河出書房新社
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309205540

ジャン・ジュネ『シャティーラの四時間』インスクリプト
http://inscriptinfo.blogspot.com/2010/06/625.html

マルク・デュフォー『ボリス・ヴィアンと脱走兵の歌』国書刊行会
http://www.kokusho.co.jp/kinkan/kinkan_200912.html

イーディ・ケルアック=パーカー『ジャックケルアックと過ごした日々』トランジスター・プレス
http://thisisradiotransistor.blogspot.com/

サイモン・レイノルズ『ポストパンク・ジェネレーション 1978−1984』シンコーミュージック・エンタテイメント
http://www.shinko-music.co.jp/main/ProductDetail.do?pid=0634047

日暮泰文『のめりこみ音楽起業 孤高のインディペンデント企業、Pヴァイン創業者のメモワール』同友館
http://www.doyukan.co.jp/store/item_046971.html

ビル・モーガン『アレン・ギンズバーグと旅するサンフランシスコ カフェとビートとロックとジャズの聖地巡礼ガイド』ブルース・インターアクションズ
http://bls-act.co.jp/books/2951

レベッカ・ソルニット『災害ユートピア』亜紀書房
http://akishobo.com/book/detail.html?id=467

スラヴォイ・ジジェク 『大義を忘れるな 革命・テロ・反資本主義』青土社
http://www.seidosha.co.jp/index.php?%C2%E7%B5%C1%A4%F2%CB%BA%A4%EC%A4%EB%A4%CA

スラヴォイ・ジジェク『暴力 6つの斜めからの省察』青土社
http://www.seidosha.co.jp/index.php?cmd=read&page=%CB%BD%CE%CF&word=%A5%B8%A5%B8%A5%A7%A5%AF

スラヴォイ・ジジェク『ポストモダンの共産主義 はじめは悲劇として、二度めは笑劇として』ちくま新書
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480065575/

ジャック・ランシエール『イメージの運命』平凡社
http://www.heibonsha.co.jp/catalogue/exec/browse.cgi?code=702085

『VOL 04 特集=都市への権利/モビライゼーション』以文社
http://urag.exblog.jp/10489506/



intellipunk 2010年10冊

1 高祖岩三郎『死にゆく都市、回帰する巷』以文社(2010)
http://www.ibunsha.co.jp/
高祖さんの初エッセイ集。楼閣と巷を切り分ける思考嗜好に共振。高円寺のことをNYから記述されているように勝手に読んだわけで。装丁RLL intellipunk。現代思想書籍のお仕事募集してます。


2 ジョン・リーランド『ヒップ アメリカにおけるかっこよさの系譜学』ブルース・インターアクション(2010)
http://bls-act.co.jp/books/2912
この本に書かれたアメリカは好きなアメリカ(軍産複合体は嫌いなアメリカ)。最高にクールなアメリカ文化の教科書かバイブルか。片岡義男『ぼくはプレスリーが大好き』の様に読み継がれる一冊。装丁RLL intellipunk。サブカルチャー関連のブックデザイン随時募集してます。


3 クリスティアン・マラッツィ『資本と言語 ニューエコノミーのサイクルと危機』人文書院(2010)
http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b66284.html
http://urag.exblog.jp/10743595/
http://www.honza.jp/senya/1385
この領域、つまりマクロ経済とかいってメルトダウンした国際金融資本主義を誤摩化すペテンに、ポストモダン左派として果敢に切り込んでゆくマラッツィについてくしかない!マイケル・ムーア「キャピタリズム マネーは踊る」の副読本にどうぞ。


4 市田良彦『アルチュセール ある連結の哲学』平凡社(2010)
http://www.heibonsha.co.jp/catalogue/exec/viewer.cgi?page=browse&code=702089
http://heibonshatoday.blogspot.com/2010/09/blog-post_23.html
http://urag.exblog.jp/11309081/
ちくま文庫『再生産について』など再発があったりして、アルチュセール・ルネサンスが2010年は個人的におこったわけだが、その切っ掛けであり最大の収穫は本書。98年の現代思想『特集アルチュセール』で今村仁司さんとの「討議 アルチュセールのアクチュアリティ」で市田さんが、本書の構想を語られていて、足掛け何年のホント待望。もったいなくて、ただいまゆっくり読書中。ちなみに最後はこう締められている「同志諸君、ともに笑おうではないか! 手紙を送ってくれたまえ! 弁証法を背後から襲う二重化の策略は、このように貫徹された。」


5 雨宮処凛『反撃カルチャー プレカリアートの豊かな世界』角川学芸出版(2010)
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=201001000340
雨宮さんの本でRLL∞+∞=∞が変態左翼として登場。梅原北明とドゥルーズを交配させた赤裸々な過去が暴かれる!? RLLお勧め本は政治哲学とか多すぎて難し過ぎると思っている人は、この本からはじめるといいよ!


6 オルトヴィン・ヘンスラー『アジール その歴史と諸形態』国書刊行会(2010)
http://rakuhoku.blog87.fc2.com/blog-entry-658.html
網野善彦と阿部謹也に影響を与えているという歴史的名著決定している伝説の本、ようやく邦訳ですよ!高くてまだ購入に至っていないながらランクインw 図書館に入ってないかしらん


7 ラッタウット・ラープチャルーンサップ『観光』ハヤカワepi文庫(2007/2010)
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/310062.html
http://book.asahi.com/review/TKY200703270219.html
ポストコロニアルな収奪/買春/観光される側から書かれた、それでいて文学としての水準が異様に瑞々しく、有り体でいうとセゼール春樹のような青春小説w アピチャッポン・ウィーラセタクンのパルムドール、バンコクの反独裁民主戦線のバリストと並び、個人的に中産階級化するタイへの憧憬を強めた一冊。


8 野田努、三田格、松村正人、磯部涼、二木信『ゼロ年代の音楽 壊れた十年』河出書房新社(2010)
http://www.dommune.com/ele-king/news/000173/
野田努×磯部涼×二木信のぱちか村トークショウの中身が最高すぎて、重要な部分はオフレコになったのがちょっと残念だけど、それでもこのディスクレビューのお陰でこの10年を振り返られる。元remix人脈が新しくele-kingを立ち上げたことにも嬉しい。二木くんの落とした原稿を読みたい。


9 ヴィクター・ヘッドリー『ヤーディ』トランス・ワールド(2010)
http://mediadefrag.jp/project/yardie/
荏開津広さんと浜田淳さんの「世界の青春」叢書の一冊目、これは期待しない方がおかしい。スカーフェイスやギャングスタ、レゲエ/ジャマイカ/ルーディの世界観が好きなら必読。解説に唐突に、でも必然を持って新自由主義が挿入されると、それは過酷な世界への想像力の話へ飛躍する。読後はコカインの様に上がる。


10 シーザー・パディーヤ『アンダーグラウンド・ロックTシャツ RIPPED』ブルース・インターアクションズ(2010)
http://p-vine-books.com/books/2953
困るんだよねー、こういった本出されるとRLLの元ネタわかっちゃうじゃない、とクレーム付けたくなるほどいいTシャツが満載。ハイファッションにはないコクが出た使用後の捨てられないTシャツを持つ同志達へ。この価値観は世界中で共有されているんだ、安心してタンスを肥やそうじゃないか。





∞+∞=∞ 2010年の?冊

1 The Penland Book of Handmade Books: Master Classes in Bookmaking Techniques
http://www.amazon.co.jp/dp/1600593003/
 キンドルやipadの登場、オートスキャナーと裁断機による本の自宅での簡単な電子化環境(自炊環境)が整い、本が消えていこうとする現在、フェティッシュな意味で「本」を問い直すべき最高の方法論を提示するのが本書である。つまり、完全なハンドメイドによる本という規格や概念の破壊と、本というシステムへの抵抗であり、最良の意味で概念の枠組みがはずされた結果、自由で、アナーキーな「本」が個々の作家それぞれの声を、解放を、浪々と謳いあげる。あふれ出し、ぶちまけられた「本」は作家のアイデアの琴線の上をサーフィンし、情熱をドライブする。ページをめくるたびに加速されたテクニックとフォルムが次々と襲い掛かり、恍惚のジャブやフックが繰り出される。完全なノックアウト。後には、「本」とは何か? ではなく、それはもはや過去形であり、我々が「本」と思い込んでいたものは何だったのか? なぜ我々はこれが本だと思い込んでいたのか? という問いだけが残される。アートで言うならばダダ、音楽で言うならばフルクサスやパンク。「本」というスタイルがまだモダンでしかなかったことを確信させる、圧倒的な衝撃とアイデアを無数に詰め込んだ概念と方法の道具箱にして真の意味の情熱の覚醒剤。これほど本を作りたくなる本は無い。そしてまた、自分自身の本を生み出すということこそが「本」を守り、愛しぬくただ一つの方法だということを歓喜を通して身に染み込ませる最良の一冊。


2 Eco Books: Inventive Projects from the Recycling
Terry Taylor
http://www.amazon.co.jp/dp/1600593941/
 卵のパック、カセットテープ、お茶のケース、クレジットカード、コーヒーのフィルター、あらゆる身近なものに言葉の弾丸を詰め込み、圧縮し、世界を綴じ込む、アイデアと技術の宝庫。


3 The Guerilla Art Kit
Keri Smith
http://www.amazon.co.jp/dp/1568986882/
 イリーガルでヴァンダライズなものとして認知されたバンクシーに代表されるハードコアなゲリラアートを、日常的にポップにソフトランディングさせようとする啓蒙書。近所の空き地に勝手に種をまく「ゲリラグロウ」や、ゴミ箱やポストを顔にしてしまう「メイクフレンド」、自分が受け取ってみたいラブレターを路上に放置する「ラブレター」、標識や路上のオブジェにニットをかぶせてかわいくしてしまう「ニットタグ」、様々なメッセージを布に書いたり、プリントし、木々や電線にぶら下げる「バナー」などなど。小さな不定形の詩がトラップとなって街中にばら撒かれ、日々を革新し、更新し、交信する。



今夜、インテリペペの美食倶楽部

kiritanpo

ただいまインテリペペ(インテリパンク&ペペ長谷川)の美食倶楽部@なんとかBAR 営業中!
今夜の美食は、インテリパンクの故郷秋田が誇る郷土料理きりたんぽ!
からだの芯まであったまる!
画像はあくまでイメージです。

営業時間:20時~0時過ぎ
なんとかBAR (素人の乱16号店) 情報
http://trio4.nobody.jp/keita/shop/16_nantoka.html



懐かしさ、以上の、何か。日本地理風俗大系 昭和5年、全18巻より。

鉛筆で磨き上げたような海士(海女)の肌。ペニスの先にわらしべを巻いただけで漁をする漁師。アイヌの刺青と、剛毛。馬賊の襲撃から身を守るために拳銃を構える和服の婦人たち。台湾の霧社。横たわったまま、阿片をくゆらす男。まるでRPGに出てきそうな朝鮮の老人。乳房を丸出しにして石炭車を押す女。古い写真に宿るのは、懐かしさ以上の、何かだと、思う。かって日本だったもの、かって日本人だった人。今は、もう、無い、国と人々の、イメージ。 日本人の境界、日本の境界の、揺らぎと震え。



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