ひとつになろう日本

がんばろう日本

テレビを付けると「がんばろう日本」だとか「ひとつになろう日本」とか、あまりに芸のないキャッチフレーズが繰り返されていて辟易する。

鬱病の人に「がんばろう」というフレーズが禁句なことは万人の知るところだが、もはや日本という国が鬱病なのだから、そんなこと口にしてはいけない。「ひとつになろう」という言葉もそうとうに気持ち悪い。大好きなボブ・マーリーの「ワン・ラブ」でさえ居心地の悪さを感じるくらいだから、芸能人が口を揃えて公共の電波で呼びかけているのを聞くのは耐えられない。人類補完計画か。

だったら代替案を出せ!というのが最近流行の反論の作法のようだが、「目覚めよ!日本」というのはどうだろう? 悪くないと思う。原発が爆破したときに逃亡先の大阪の路上でエホバの証人の女性信者から貰った冊子のタイトルが「目覚めよ!」だったんだけど、そのときだけはとても心に響いたよ。

ラスタが告発する「メンタルスレイヴリー」、日本でいうところの「奴隷根性」から目覚めよ!という意味であるから「奴隷解放!日本」という案もあるが、これではパンチラインがきつ過ぎるか。「日本人のアイデンティティーは我欲。この津波をうまく利用して我欲を1回洗い落とす必要がある。やっぱり天罰だと思う」というのなら「さよなら日本」というのはどうだろうか。せっかくだから「さよならアメリカ」と並べて「はっぴいえんど」に終わればいいのだが、そんなに世の中うまくはできていない。

エリック・ホッファー自伝を読んでいたら、こんなことが書いてあった。

「自己欺瞞なくして希望はないが、勇気は理性的で、あるがままにものを見る。希望は損なわれやすいが、勇気の寿命は長い。希望に胸を膨らませて困難なことにとりかかるのはたやすいが、それをやり遂げるには勇気がいる。闘いに勝ち、大陸を耕し、国を建設するには、勇気が必要だ。絶望的な状況を勇気によって克服するとき、人間は最高の存在になれるのである。」
『エリック・ホッファー自伝 構想された真実』より


社会の底辺に身を置いて、同時代の人々の精神状態を分析し続けた沖仲士の哲学者の言葉は今のボクにはすごく馴染む。盲目から「目あき」に回復した物語も含めて。

「勇気を出そう日本」

凡庸だけど、これでいいんじゃないのかな。もちろん一番勇気を出さなきゃいけないのは、日本政府や東電であることは言うまでもない。過ちを全面的に認めることはとても勇気がいることだ。がんばろう日本。



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