読書習慣における浴槽と沈黙の二、三のおもいつき

読書好きだといってる割には、本は買うなんだけど読めてなく、積ん読が溜まっていて。
普段読書する時間とか、根気とか、余裕とか、ネットとかいろいろあって読み進めていない本がたくさんある。
たぶん日常の読書習慣が付いてない。。。(実はそういう人他にも居る?)
主に、重いソフトの処理中に片手間に読むか、通勤電車で揺られながらか、とにかく読めてない。
わざわざ図書館やお気に入りの喫茶店の席まで出かけて本を読む努力をする友人もいる。
尊敬する某先生は寿司屋のカウンターでも喰いながら本を読んでいるらしいけど。僕はそこまで出来ない。


だから、あえて読書の時間と空間を創ることを考えている。


PierrotLeFou
そこで読書浴というスタイルを、「気狂いピエロ」のジャンポール・ベルモンドきどりで。

最近はお風呂で、湯船で本を読んでいる。
半身浴しながら、長風呂で読み進めるとなかなか調子がいい。
メールも着信しないしネットもない四角い空間で集中できる。
付箋だって蛍光色したプラスチック製で水に強い。

紙がふやけない?って疑問もあるだろうけど大丈夫。
近年、流通で返品されるときにカバーは汚れにくいように、ニス塗りかPP貼りのカバーが多い。特にPP(ポリプロピレン)貼りは本の外装をサランラップしているようなモノだから水を弾いてくれて、防水加工といってもいい。
僕が2012年ベストに選んだ、ジャンニ・ヴァッティモ『透明なる社会』やジャック・ドンズロ『都市が壊れるとき』もPP貼りだったので、バスタブに浸かってゆっくり読めたものだ。

自分で本をデザインする際、PP貼りは今のライフスタイルにぴったりなんじゃないかって思っている。情緒がなくなったと言われたりするだろうけれど、多種大量生産品として出される新刊にはPP貼りのカバーは合っていないかな。(造本文化で育まれた綺麗なファインペーパーでしっとりと活版で印字した美本は、それはそれでいいものだけど。それに特別な本は豪華本という骨董的ジャンルとして残ってゆくでしょう)現代の印刷技術は、工芸というよりデジタル製版でシャープな仕上がりになっていて、印刷もPPとよく合う。写真の再現度もおそろしくクリアになって、一昔前の印刷と違うフェーズに入っていると感じている。キンドルやiPhoneで文字を追う日常、自然と読書する本も活字という呪縛から解き放たれようとしている印象だ。PPカバーは通勤カバンの中でこすれたり、よれたりにも強い。テカテカがいいのならコートPPでしっとりと行くならマットPPの単行本がいいと思ってる。

それにお風呂ならPPカバーの単行本を読むのもいいけど、ざっくりしたペーパーバッグや文庫の裸本を浴槽でゆったり読み捨てるのも、入浴読書ではいいのかもしれない。通勤時間のノイジーな列車の拘束を忘れるためのエンターテイメント読書とは違う、自分のためにする日常を変えるトリッピンで思弁的な読書が出来る。

言っちゃえば読書の質が違う。

お香やアロマオイルで匂いでも脳みそを刺激しながら、ゆったり汗の出るまで読書する半身浴。
風呂場用眼鏡も新調しちゃったし、はまります。


PierrotLeFou2

それと読書会という読書習慣。

読書会やって、普段読むモチベーションがない本は、人と一緒に読む。ゼミの発表みたいなサークル勉強会みたいな感じもあるけど、社会人読書サークルも悪くない。課題図書の選定になかなか紛糾したりしなかったり。

自分を鍛える「読書会」のすすめ」って見出しで竹田青嗣先生が読書会を勧めてます。
http://www.bookscan.co.jp/interview2.php?iid=126&page=3#body
このインタビューを読むと哲学は独学だったみたいで親近感がわくよ。何を隠そう独学哲学読書を彼の『現代思想の冒険 (ちくま学芸文庫)』ではじめるたので。間口の広い入門書を書いてそこから僕もいろんな本を広げていったんだ、こういう人超大事。

竹田先生は「気の合う友だちをみつけたら、すぐ誘って読書会をやるといい。批評しあうことが大事なんです。批評会をやると、はじめは誰も難しそうなこと、カッコいいことを言おうとする。文法とレトリックの練習になるかも知れないけど、無用な衒学趣味を育てるだけです。大事な心得は、自分がその作品から受けた感じ、その力、おもしろかった、面白くなかった、よかった、よくなかったを、できるだけ相手に伝わる言葉で表現するようにこころがけることです。作品の良し悪しを判定するのが、批評ではない。それぞれの人間が自分の感受性を交換しあうこと、そのことで、自分の感受性の形をはじめて理解できること、それから、またそのことを通して自分の感受性を鍛えることでできるということ。それが批評のテーブルのいちばん大事な点です。」とのことなので、それも愉しそう。

そういや、もうすぐ出るzine『砂漠』のクルーは元読書会メンバーだったんだ。『砂漠』は僕的にはドゥルージアンの文芸誌と形容している、ドゥルーズ読書会からはじまった文化運動だもんで。


それから、課題書を読み合う読書会じゃなくても、別々の本を一緒に黙読する集まりもあってもよくない?

気の知れた仲間と集まっても会話せずにひたすら時間まで読書。沈黙トリップ読書。
よーいスタート、ゴールまで長針が10時間を回るまでの沈黙耐久書。
携帯は切っておくのが望ましい。途中参加は筆談で。お茶珈琲はセルフで。

これは、一度だけやったね。
今まで読むタイミングを持てなかったアルチュセールに挑戦して2冊通読できたのも個人的に大きい体験。
お茶とお菓子とクッションと沈黙のつづく読書あそび。時間までたっぷり読んで、トーク解禁後は、ご飯食べながら感想を言い合う打ち上げ付きの読書パーティ。

実はRLLの新しい名前〈Reading Leaf Lounge〉というのは、この新しい読書会からインスパイアされた。
言の葉を読むラウンジ、と云う名前の読書パーティーグループですRLLは。。。

そうか沈黙の読書パーティーか。いいな。
また開催するときは、告知します。



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