青鞜

『青鞜（せいとう）』…「青い靴下」を意味するこの名前を聞いても耳馴染みのない方のが多いでしょう。

「あ！平塚らいてうの…？」と、すぐにピンと来た方は、近代日本に興味がある方では。

『青鞜』は、２０１１年で創刊から１００年となる、昔々の雑誌です。
それも、日本で初めて女性の手によって出版された、女性のための文芸誌、思想誌です。

『みだれ髪』などで当時すでに有名な歌人であった与謝野晶子が寄せた巻頭の詩『そぞろごと』も、土井たか子氏が”マドンナ旋風”の時に引用したことなどで有名ですが、もっとも有名なのはこの平塚らいてう自身による創刊の辞でしょう。

「元始、女性は太陽であった」

常に男性の添え物として、家庭においても社会においても、もちろん芸術や文芸の世界においても「一人前」扱いされなかった当時の女性たちへの、力強いエールでした。

２１世紀も１０年経ち、女性が選挙権と参政権を得てから６６年が過ぎました。

今では女性議員も珍しくありませんし、「男女差別」というものを実感したことのない若い人もいるでしょう。

しかしそれは「新しい女」と呼ばれ批判された１００年前の彼女らや、あなたがたの御祖母様、ひい祖母様の忍耐と勇気の上に成り立っているのです。
私たちがそのことを忘れてしまうのは時代の流れなので仕方がないことだけれども、当時の常識や倫理に逆らい「女性」であり「人間」であることを誇らしげに掲げ、戦ってきた先人たちからの贈り物を、時々思い出して、ギュっと抱きしめて欲しい。

「すべて眠りし女、いまぞ目覚めて動くなる」

文：内田るん（ラヴラヴ企画）

「青鞜」Tシャツはレアな『青鞜２巻第10号〜第12号』の表紙を配したもの。
「らいてう」Tシャツは、女学生時代のらいてうのポートレートをあしらった。
青鞜：ミックスグレーGS・GM
らいてう：ヘザーピンク　レディースM

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