Wearable Ideas RLL
マリファナ・マーチ in TOKYO
カンナビスト マリファナ・マーチブログ
http://blog.livedoor.jp/marijuanamarchjapan/
5月20日(日)マリファナ・マーチ in TOKYO
@新宿「カフェ・ラバンデリア」 午後2時半~
(ラバンデリア 東京都新宿区新宿2-12-9 広洋舎ビル1F)
カンナビスト http://www.cannabist.org/
今年はRLLオリジナルTシャツをつくりませんでしたが、過去のマリファナマーチTシャツを1800円で
販売予定です。売り上げの一部はカンナビストに寄付します。
ハーポ部長が店番をしている気流舎でも連動イベントが行われます。
マリファナ・マーチ連動イベント
テレンス・マッケナ『神々の糧』読書会
「10章 夢を紡ぐ者たちのバラード 大麻と文化」を読む
5月20日(日)にカフェ・ラバンデリアで行われるマリファナ・マーチ in TOKYO
の連動イベントです。気流舎はブックカフェらしく読書会をします。
課題図書はテレンス・マッケナ『神々の糧』の大麻の章。
カンナビストの麻生氏をゲストにお迎えし、大麻について自由に議論したいと思います。
日時:5月21日(月)19:00~
場所:気流舎
会費:無料(ドリンクオーダー)+コピー代カンパ
ゲスト:麻生結(カンナビスト/オルタード・ディメンション)
※10章は20ページほどの短い文章です。予め本書を読んでおくことをオススメします
が、コピーを用意しますのでその場で読むことも可能です。
- HarpoBucho
- By harpobucho / May 17, 2012 5:06 pm
今夜、ニューヨークメーデー報告!そしてラジオ復活!!
江畠香希のニューヨークメーデー報告!
ニューヨークメーデーの資料映像(10分)&江畠香希トーク
日 時:5月10日(木)20:00〜21:00
場 所:素人の乱12号店
参加費:無料
NYへ映画監督の江畠香希さんが、4月19日から5月2日まで『カレが捕まっちゃった』の上映のため行ってきました。友人の実家に滞在しながら、美術館や古本屋、インフォショップをまわり、5月1日のメーデー集会・デモに参加して帰ってきました。ロウアーイーストサイドから出発した無許可デモに始まり、ワシントンスクエアの学生集会、ユニオンスクエアの集会、ウォール街へのデモの様子を、映像と当日配布されていた資料と共に振り返りたいと思います。
っと『カレつか』は海を超えてNYにいったわけだけど、報告会に引き続き素人の乱12号店で、今夜22:00より、RLLはミニFMで静かに復活。ホントひさびさの「RLLのかくめい生活研究所」は素人の乱FM88.0MHzで生放送! 北中通り商店街半径30mしか届かない極小電波でお送りするアンチグローバルの実践?! なんと長らくラジオをお休みしていたHarpoBuchoが復活のサプライズ放送。今回のテーマは3月に大阪コーポ北加賀屋のremoでおわれた「フランコ・ベラルディ(ビフォ)」インタビューについて語りおろします。
翌日以降にはネットでエアチェック音声がアーカイブ公開されるかも?
- Action
- By intellipunk / May 10, 2012 7:46 pm
今、最も革命的な雑誌は、雑誌『プレジデント』だと思う。
はっきり言って驚いたというか、目を、疑った。経済雑誌プレジデントの毎日新聞に出ていた今月号の特集の目次を見ていて、である。まさか、と、思った。今日、それを買ってきてさらっと読んだのだが、驚きは確信に変わった。もはや時代は変わったのだと。これまで経済雑誌なんかにまるで興味は無かった。マネジメントがどうだとか、マーケットの動向がどうだとか、クソのような情報しか載っていなかったからだ。ところが、今月号の内容を一言で言えば、こうなる。
「年収1500万円の家庭より、300万円の家庭の方が幸せだ」
もしくは
「300万円あれば十分幸福に生きていける」
という、内容だ。
それを捕捉するように、冒頭で、モダンな経済成長を前提とした立身出世型の「未来の目標達成型」の幸福観よりも、後期近代における「今、ここにある幸福に気がつく」幸福観が提示され、年収別の幸福にまつわるデータが統計で叩き出される。その結果がこうだ。
年収別「幸せ実感」調査1000人の本音
300万●4割が「毎日家族団らんできている」円満ファミリー
500万●仕事か家庭か悩み多くとも「相談できる人がいる」
800万●働き盛り、教育費がずしりと重くのしかかる
1000万●同僚と妻に不満、もっと面白い仕事を求める
1500万●2割が「家族と会話なし」、社会貢献がしたい
そしてその後に続くのは……「 コラム▼東大卒独身男が20年続ける「豊かな無職生活」」だとか、「 ▼今の20代はなぜお金がなくても幸せなのか」だとか 「リストラで収入3割減をモノともしなかったワケ 実物公開「300万の家計簿」は最高ハッピー」「フリマ超活用術」「携帯は一家に一台」「 データが語る、なぜか不機嫌な日本人の不思議▼衝撃のデータ! 経済力は世界3位でも、幸福度は先進国最低レベル」「幸福とは、報酬など全然求めていなかった者の所に突然やってくる報酬である アランの幸福論」という記事が続く。これはもう「お金なんか稼がなくてもいいんだよ。立派なモノや家が無くてもいいよ。300万で十分幸福だし、逆に1000万円以上あると不幸だよ」と、言っているようなものだ。(数字は目次だけの印象で、実はちょっと誇張している。幸福度や安心感のインタビューの結果は年収に比例して上がるというデータも掲載されているし、記事をちゃんと読んでいくと年収500万円~800万円が一番不幸ということになる。)
最初はSPAみたいな内容だなと思った。似たような記事や特集ならすでにそちらで何度もやっているだろう。ところが、これは、かなりお堅い、少なくともサブカルチャーだとかオタクだとかニート、フリーター向けではない、バシっとスーツを着込んで日経新聞を毎朝読むような人々のための雑誌なのだ。そんな「真面目に働けばその分報われるはず」だとか「経済的達成=幸せ」だと信じている人々にむかって、「稼いでも無駄だ」という内容の記事を載せてしまったのである。ついに。この雑誌は。(何度も繰り返すことになるが真剣に働いて正社員を維持して借金して家を買って……と、頑張っている人に「豊かな無職生活」と言ってしまっていいのだろうか? と僕は本気で心配している。だって裏返せば「貧困な正社員生活」なのだし、あなたの努力は報われないと宣言しているのと同じだ)
これはとんでもないことだと思う。革命だと思う。明治時代以降ずっと近代資本主義の精神として傷つくことのなかった立身出世主義、僕らの言葉で言うなら「バビロン」的な考えに対して、ダメ連や素人の乱が主張してきたこと(註1)、つまりハクやウダツといった世間的な経済的達成感にとらわれることの無い、「豊かな無職生活」が、こんな雑誌に、それこそ勝手に載るようになったのだから。知っている人は知っていると思うが、すでにこの国の経済は国民一人あたりのGDPの比較でシンガポールや香港、台湾に追い抜かれている。やがて近いうちに韓国、中国に追い抜かれるだろう。
「アジア経済ランキング」-もうすぐ韓国も日本を追い抜きそう。
日本国民 平均所得291万円! 東京415万円 大阪300万 愛知323万 福岡264万
サラリーマンの平均年収の推移 現在は412万円
これはもう間違いのない事実だ。平均年収は緩やかに後退し、国民全体では300万円くらいが普通になりつつある。こうなった時にどうお金儲けをするのか?ではなく、いかに限られたお金で幸福に生きるか?と考えること。そうやって思考の根本を切り替えなければいけない時期に来ているのだ。このこと自体、僕は幸福なことだと思う。もう「一億総下流社会」でいいじゃないか。
ところがところが、まだ、この国が一番でいなければいけないと思い込んでいる人々、そう、思い込みたい人々がいる。残念ながらそれは時代遅れの妄想にすぎない。韓国にも中国にも負けたくない人々。しかし、なぜ中国や韓国と競争しないといけないのだろう? (アメリカはどこにいった?) 経済的な競争に負けると奴隷になるから と、そういった人々は答えるだろう。金=権力であり、それは武力でもあると。しかし、経済的に貧しい国が豊かな国の属国に必ずなるというのはあまりにも無理がある。それに幸福を、つまり安心と達成感を経済力と武力という物差しでしか測れないのもおかしい。
そういったマイナスの感情を抱きやすい人々のことをこの特集では「近代化によって主流化した達成型の幸福」に苦しめられている、時代に適応できないかわいそうな人々と指摘している。ちょっと引用してみよう。「実際今の日本社会は、「負の感情」にあふれた社会である。格差や現実の理不尽に対する怒り、その半面で「うまくやっている人」への嫉妬、経済危機に起因する将来への不安や非観、様々な「負の感情」が巷にはあふれている。欲求が満たされないことへのストレスと、どこへ向けていいのかわからない怒り、先々への不安などの負の感情が充満する社会、それが今日の日本の姿と言えるだろう」
コメント表を見てみよう。
こういった型の時代遅れとなった幸福病を病んでいる人々が嫉妬心から韓国や中国をけなすのだろう。そもそもほとんど誰も行ったことの無いようなちっぽけな島の領有権が僕らの具体的な幸福とどう関係しているというのだろう? この特集ではアランの言葉が載せられている。「悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意志によるものである」と。そろそろ日本が一番強くなくては滅ぼされるというネチネチした妄想にとらわれた人々に「そんな島どうでもいいじゃん」と言える強い意志を持ってもらいたいものだ。そんなメディアの中にしかないどうでもいいイメージ(国家だとか国境だとか国力だとか)ばかりに囚われて今ここにある幸福に気が付けない生き方は明らかに不幸だし、時代遅れだ。
徹底分析!お金に困らない生き方・暮らし方
年収300万父さんは、なぜ幸せなのか
目次
徹底分析!お金に困らない生き方・暮らし方
年収300万父さんは、なぜ幸せなのか
「悩み、後悔、不安」から解放される思考テクニック●奈良雅弘
最新心理学が解明!
頭の中にひそむ「幸せ泥棒」撃退法
▼ブータンにあって日本にはない、「幸せの方程式」とは
▼怒り、嫉妬、悲観……負の感情が生まれやすい人
▼「達成型の幸福」と「遍在型の幸福」の違い
▼タイプ別診断付き!「幸福を感じやすくなる」練習帖
希望とは、人間の義務である
――生きる力をもらえる三賢人の金言
●鎌田 實
「アランの幸福論」笑うからしあわせなのだ
●白取春彦
「ニーチェの言葉」自分自身の主人たれ!
●齋藤 孝
「宮沢賢治の想い」かなしみもみんなおぼしめし
五木寛之 「不信の時代」に響く親鸞の教え
●山田昌弘
年収別「幸せ実感」調査1000人の本音
300万●4割が「毎日家族団らんできている」円満ファミリー
500万●仕事か家庭か悩み多くとも「相談できる人がいる」
800万●働き盛り、教育費がずしりと重くのしかかる
1000万●同僚と妻に不満、もっと面白い仕事を求める
1500万●2割が「家族と会話なし」、社会貢献がしたい
●山崎寿人
コラム▼東大卒独身男が20年続ける「豊かな無職生活」
未婚女性の理想は600万円だが、意外な勝ち組が……●白河桃子
年収300万で結婚できる男、捨てられる男
●白河桃子
コラム▼なぜ年収800万の「Mart主婦」家計は破綻しやすいか
●藤屋伸二
▼もしも、ドラッカーが年収3万ドルだったら
「リストラで収入3割減」をモノともしなかったワケ●北見久美子
実物公開「300万の家計簿」は最高ハッピー
コラム▼「手取り800万貯金ゼロ」vs「300万で貯金1000万間近」お財布比べ
●花輪陽子・俊行
▼夫の出番!
妻が見落とす暮らしの「ムダ・ムリ・ムラ」両断法
●伊藤博之
データが語る、なぜか不機嫌な日本人の不思議
▼衝撃のデータ! 経済力は世界3位でも、幸福度は先進国最低レベル
●古市憲寿
▼今の20代はなぜお金がなくても幸せなのか
(註1)だめ連宣言 神長恒一
ほとんど語られることがないように思うのですが、実は私たちの人生において、「ダメな奴にはなりたくない」とか「ハクをつけたい」といった判断が、最初の1歩として大きくあるのではないでしょうか?
私はここをラジカルにとらえかえしたい。
例えば就職です。
どうして人は就職するのでしょうか? それはもちろん正社員になったほうが制度上いろいろ都合のよいことが多い(ナンセンス!)という問題とリンクして、「就職すると決めているから就職する」ということが大きいと思えるのです。
就職すると決めているから就職する。つまり30すぎて仕事もせずに毎日ブラブラしているというような人生は、最初から選択肢のうちに入っていないということです。
しかしそのことを、どうしてそうなんだろうとよくよく考えてみると、やはり「ダメな人だとの烙印を押されたくない」ということが大きいように思います。確かに就職しないで生きることと悲惨な人生がセットになって語られることがたいへん多い気がしますが、現実はそうとも限りません。
仮に就職するとしても、就職すると決めているから就職するのではなく、就職する人生、しない人生どっちも選びうるというなかから就職を選ぶ、という方が面白い(誤解がないように言っときますが、私は就職したらダメと言っているのではありません)。
これはもちろん、就職に限らず、他のことにもあてはまると思います。
実は「ハク」や「うだつ」といったものが私たちの人生を大きく限定していて、私たちは想像力や実験精神というものを失いつつあるのではないでしょうか? 「他人と同じ生き方」や「人より優秀な自分」なんて人生ではあまりに寂しすぎるというものです。
たった1回きりの人生なのですから、「身捨つるほどの祖国」もなければうだつもありません。ハクを捨てて、当たり前だと思い込んでいることを疑ってみる。そんな生き方からこそ何かが起こりうるのではないでしょうか。
- ∞+∞=∞
- By ∞+∞=∞ / May 08, 2012 12:38 am
らいてう&青鞜 特別放出!
RLL自慢のレディースラインRude Ladies Lineで昨年発売しました「らいてう」「青鞜」Tシャツの発案者の、内田るんさん主催の下記イベントがあります。
そこで現在ソールドアウト中の「らいてう」「青鞜」Tシャツをイベント限定で特別放出!!!!
欲しかったけど切っ掛けがなかったって女性には、是非この機会にGETください!!!!
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=ahUdd8y_Lew[/youtube]
内田るん – 冷たいかな、この愛
http://blog.goo.ne.jp/lovelove_kikaku1982/e/e611549800ed89cb1d0bf06dc74ca06f
はい!本日「くほんぶつナイトvol.2」@池袋ミュージックオルグ!
予約は〆きりました!
まだお席はあるので、当日券でご来場くださーい!
「くほんぶつナイトvol.2」
2012.4.30.(月・祝)
OPEN&START 18:00(LIVE START 18:30)
前売り1500円 当日1800円(ドリンク別)
☆29日のオルグで配布された500円オフチケット持参の方は500円引きです。
@南池袋ミュージックオルグ http://minamiikebukuromusic.org/
出演: くほんぶつ
happle
藤井洋平a.k.a.まめッこ(band)
JOSE AND MINNY (fromファンタスタス)
opening act:内田るんソロ(スペシャルゲストとしてMAHOΩのJJが一曲参加!)
DJ:片岡ハルカ(100yenLABEL)
もんでんやすのり(ふくろ、GROUNDCOVER.. 他)
FOOD:アマラブ (武蔵小山のジャークチキン屋さん)http://am-a-lab.jimdo.com/
まだ準備が終わってないんだ!昨日から合計2時間くらいしか寝てなくてもうダメだ!起きてからにする!
お待ちしてます!!
- Action
- By intellipunk / Apr 30, 2012 2:33 am
おお、なんたるサイケデリア。
敬愛している某哲学研究者の方の勉強会で配られたテクストの断片。ドゥルーズ『意味の倫理学』「第22セリー磁器と火山」における、こんな私訳を読んだ切っ掛けに、いろいろとわかることが多かった。
Gilles Deleuze, Logique du sens (1969, p.189)
on ne peut pas renoncer à l’espoir que les effets de la drogue on de l’alcool(leur « révélation ») pourront être revécues et récupérés pour eux-mêmes à la surface du monde, indépendamment de l’usage des substances, si les techniques d’aliénation sociale qui déterminent celui-ci sont retournées en moyens d’exploration révolutionnaires. Burroughs écrit sur ce point d’étranges pages qui témoignent de cette recherche de la grande Santé, notre manière à nous d’être pieux : «Songez que tout ce que l’on peut atteindre par des voies chimiques est accessible par d’autres chemins…» Mitraillage de la surface pour transmuer le poignardement des corps, ô psychédélie.
〔ドラッグやアルコールのもたらす結果あるいは効果(それらによる「天啓」)をそれとして、世界の表面で、薬物の使用から独立したかたちで生き直す、取り戻すことができるはずだ。もし、薬物使用を産み出している社会的疎外の技術を革命的探索手段に転じることができるのであれば。そんな希望を捨てることが我々にはできない。バロウズはこの点について奇怪な文章を書いており、それは「大きい健康」のこうした探求、我々なりに敬虔であるための我々固有の方法を語るものとなっている。「化学的な方途で到達できるものはすべて、他の道からも接近可能である……。」身体における短刀による刺傷を、表面における機銃掃射へと突然変異させること。おお、なんたるサイケデリア。〕
そもそもRLLは「サイケデリクス」と「革命」を同一の思想として読み替えるというミッションでもありまして、「意識変容」と「社会変革」を切り結ぶ「ありえない景色」のための思考実験だったりするのです。(たとえば時代的感性なり社会一般常識なり云われる集団精神状態こそが、意識変容の流行とも言い換えられる。ファシズムの熱狂やネオリベの鬱屈はバッドトリップそのままじゃないか?)その意味においてこの『意味の倫理学』の引用部分は、ドゥルーズが自分達を代弁をしてくれているとしか思えない一節です(おまけにバロウズまで援用してくれて!)。
しかし僕はこの部分を、このときまですっかり読み落としていました。そしてハッとしました、そんな意味だったなんて! これが名訳だったからすんなり分かったとも言えるでしょう。
サイケデリクスは、スピリチャルやニューサイエンスと何故か親和性が高く、現代思想とは遠いと思われがちですが、僕にとってはオルタードステイツは、言語論的展開を綴るポスト構造主義を内的体験として反芻することに他ならないわけです。実際の世界把握は言語を通してしか行われないという構造主義/ポスト構造主義の大前提は、バロウズが語った「言語は外部空間から飛来したウィルスである」というのと同意味であります。ラカン派精神分析の基本である「現実界・象徴界・想像界」三象限の説明では、我々は象徴界(言語)を媒介(梯子)にしてしか現実界(世界)を認識できないという。しかし希代の哲学者ドゥルーズはそこから漏れる逃走線、そしてある種の革命に、言語化以前の出来事と出会う希望を見いだしていた。
余談ですがラカン派は68年五月革命の折、その出来事に反動的に接し、D&Gはそこで出会うわけです。その反動こそがガタリをポストラカン主義者としてのアクティビストへ生成変化した切っ掛けともいえるでしょう。まさに世界の表面でガタリは生き直し取り戻すしたことでしょう、これこそ”かくめい”の効用/昂揚です。そうして付け加えるのならば、サマー・オブ・ラブもその意味で非常にD&G的な出来事であった! 二度目には言葉になってしまうことも、はじめての出来事は「ありえない景色」であり「天啓」です。またサイケデリクスは化学的にそれまでの言語の梯子を外します。ドゥルーズが執拗に英米文学を引くのも(ルイス・キャロル!)、ひとつにはサイケデリクス文学の系譜的な歴史があるからだと、思わざる得ません(実際には『フレンチ・セオリー』の「カウンター・カルチャー——フレンチ・セオリーとの失敗した出会い?」で書かれている通りだとしても)。
サイケデリアから現代思想、もしくは現代思想からサイケデリアへ、それ自体が革命になりえます。
酔っぱらいで、まったく語学もダメで哲学だって怪しいところですが、翻訳によってこんなにも、この「社会的疎外の技術」と「革命的探索手段」の関係が変わってしまうのか、下記の部分も読んでみるとわかります。
G.ドゥルーズ『意味の倫理学』小泉義之(2007,上巻p280)
こんな希望を放棄することはできない。すなわち、ドラッグやアルコールの使用を決定している社会的疎外の技術を探検の革命的手段に転ずるなら、ドラッグやアルコールの効果(その「啓示」)を、物質の使用とは独立に、世界の表面で、そのまま再び生きて取り戻すことができるという希望を放棄することはできない。バロウズは、この点について異様な文章を書いているが、それは、〈大いなる健康〉の探求、われわれなりの敬虔のあり方を証している。「化学の道を通って到達できるものはすべて、別の道を通っても接近可能であると思い付け……」。身体の刺し傷を突然変異させるための表面への機銃掃射、おお、サイケデリア。
ジル・ドゥルーズ『意味の倫理学』岡田弘/宇波彰(1987,p203)
薬もしくはアルコールの効果(それらの《啓示》)は、それらの物質の使用とは無関係に、世界の表層において、それ自体でふたたび体験され、回復されるだろうという希望を捨てることはできない。ただしその希望には、それらの物質を規定する社会的疎外の技術が、革命的探求の手段に向けられるという条件がある。バローズはこの問題について異様な文章を書いているが、それは大きな健康についてのこの探求、敬虔になるためのわれわれの方法を示している。《化学的方法で達成できることは、すべてほかの方法でも達成できるのだということを考えてみよ。……》身体を短刀で刺す代わりに、表層を機銃掃射する、おお、何という精神の快楽。
- Intellipunk
- By intellipunk / Apr 27, 2012 3:10 am
『Shall Weダンス?』と『STREETWISE』
Sからはじまる本2冊に寄稿しました。
『Shall Weダンス?―3・11以降の暮らしを考える』
http://www.kodama8.com/
編:児玉雄大
発行:メディア総合研究所
本書は、ミュージシャン、学者、文筆家、古本屋、なんとも名づけ難い職業?といった、ジャンルも生活背景も異なる人達の協力のもと、誰もが正解を持ちえない「3・11以降の暮らし」を考え、言葉を紡ぎ、語りを紡いだ、ひとつの物語である。
どう転んでも「死ぬまで生きる」のが人生。
喜びも悲しみもギュッと抱きしめながら、僕らは僕らの踊りを踊っていくしかないのかもしれない。
だから、Shall we ダンス?
第一章 おまえの明日は誰が決める
「ストリートの思想からエコゾフィーへ」毛利嘉孝
「自由とコミュニティーのこれから」こだま和文×磯部涼
「てきやてき」ハーポプロダクション
第二章 でも・デモ・DEMO
「One Step To Live」Likkle Mai x Rumi
「抵抗と理性のはざまで」二木信
「『END : CIV』-問題解決法の選択肢としての、暴力直接行動の是非」鈴木孝弥
第三章 終わりのないダンスはつづく
「龍二と忠治」平井玄
「気流の鳴る方へ」気流舎店主
発売日:2012/3/6(取次搬入)
定価:1,200円(本体)+税
□サイズ種別:46判並製
□ページ数 160
□ISBN 978-4-944124-52-7
□価格 1,200円(本体)
□出版日 2012年3月6日
『Shall We ダンス? 3.11以降の暮らしを考える』発売記念イベント
ミュージシャン、学者、文筆家、古本屋など、ジャンルも生活背景も異なる人達の協力のもと、誰もが正解を持ちえない「3.11以降の暮らし」を考え、言葉を紡ぎ、語りを紡ぎ話題の本『Shall We ダンス? 3.11以降の暮らしを考える』(メディア総合研究所)の発売記念イベント! いま、「運動」と「暴力」をどうとらえるか? ドキュメンタリー映画『END:CIV』上映&ディスカッション、Likkle Maiのミニライブ、同書の編集者でカレー屋「こだまや」を営む児玉雄大さんのミニカレー付き!
■出演:Likkle Mai、鈴木孝弥、ハーポ部長、児玉雄大他
□場所:UPLINK FACTORY http://www.uplink.co.jp/factory/log/004375.php
□日時:4月5日(木)19:00開場/19:30開演
□料金:¥2,000(1ドリンク&こだまやミニカレー付き/メール予約できます)
『STREETWISE』創刊号
http://gnk1.exblog.jp/13390042/
街で出会い、自分が面白いと思った<ヒト・コト・モノ>を特集する雑誌、それが『STREETWISE』です。創刊号では世界初(?)のツイントークボックス・デュオ、LUVRAW&BTB。人生をブーガルーに捧げる男、チャーリー宮毛。そしてあらゆるビートを乗りこなす新世代MC、あるまを大特集。さらに文筆家の大竹昭子が自身の原点であるニューヨーク時代を振り返ったエッセイ「NY1980」を特別収録。ボリューム満点のインタビュー、こだわりのグラビア、豪華執筆陣によるコラム群、そして貴重な資料の数々。ZINEでもフリーペーパーでもない“雑誌”を横浜から発信します。
発売日:2012年4月中旬
判形:B5中綴じ
頁数:64頁
カラー/モノクロ:オールカラー
価格:1000円(税込み)
発行所:OFFICE Flaneur
発行・編集:田中元樹
印刷・製本:シナノパブリッシングプレス
表紙・裏表紙:ototo22.com
デザイン:小栁直子(MaK OFFICE)、林恭平、田所智哉
<CONTENTS>
【特集1】LUVRAW&BTB~Blowin’ in the “HAMA” wind~ (22頁)
◆インタビュー
◆コラム
「おれに聞かれてもー<BASS OF BASS>とみるくのことー」やけのはら/「FUNK ALIVE」ZEN-LA-ROCK/「世界のチューブ事情ークライブナイトリー篇ー」コンピューマ/「LUVRAW&BTBのこと」二見裕志/「俺を悩ますイイ女10選」LUVRAW/「はじめての達郎」STRINGSBURN/「16連打と私」Mr.MELODY/「『PAN PACIFIC PLAYA』のジャケットをご紹介申し上げます。」トニー李/「浮世床から宇宙へ」ハーポ部長/「街でいちばんの男」田中元樹/「ザッツ・ハマスカ・フィ~リング」チャーリー宮毛/「紅の流れ星」トニー李/「LUVRAW、語る。」LUVRAW
◆居酒屋座談会「笹塚に詰まっている」LATIN QUARTER、脳、KES(題字:大原大次郎)
◆資料「MAGNETIC LUV WORKS」
【特集2】チャーリー宮毛の ザッツ・シナモンフィ~リング(18頁)
◆インタビュー
◆特別インタビュー「SWEET LIKE SOFT ICE CREAM」雨宮力
◆コラム「真ちゃんのこと」大西ユカリ/「THANK YOU FOR THE NASTY SMELL」山崎廣明/「『実録ブガルー物語』歌詞」/「ジョーバターン初来日公演 オープニングMC」
◆写真館「イ・キ・ナ・リ写真館」
◆再録「今こそやれ!R&Bシンガー…チャーリー宮毛」『浜っ子』1986年2月号
【特集3】あるまを聴いてHawaiiへ行こう!(8頁)
◆インタビュー
◆コラム「証言・あるまのこと」NORIKIYO、ISO、DJ KAZZ-K、NONKEY
◆その他
「Brand New World~ハワイ旅行記~」歌詞
【特別寄稿】「NY 1980」大竹昭子(6頁)
【連載】「雑誌のある生活」第一回 沖真秀
【その他】「倒福」佐藤拓人
【特別付録ポスター】「MAGNETIC LUV」佐藤拓人
MORE INFORMATIONS:MENTAL SKATE TRIBE
- Action
- By harpobucho / Apr 04, 2012 2:43 am
remoとBifo
本日二日目
Document Media Gym — 来日不可のおわびとクロージングパーティのご案内
http://www.remo.or.jp/ja/2012/0323-375.html
Document Media Gym — 来日不可のおわびとクロージングパーティのご案内
このたび4年ぶりに招聘計画を進めてまいりましたフランコ・ベラルディ(ビフォ)氏の来日でしたが、健康上の理由から主治医により長距離飛行は不可能と判断されました。remoとしてもぎりぎりの交渉を試みましたが、最終的には当初の予定をキャンセルせざるをえませんでした。来日不可となりましたこと、また皆様に直前のお知らせとなりましたこと、重ねてお詫び申し上げます。
つきましては、本事業「Document Media Gym」の締めくくりにあたり、心機一転、remoの総力をあげてゲスト講師に集まっていただく機会を設けることといたしましたので、以下のとおりご案内いたします。また、フランコ・ベラルディ(ビフォ)氏にはインターネットを通じて、ご自宅よりご登場いただく時間を設ける予定です。
当日は、ゲスト講師がさらに増える可能性もありますので、皆さんお楽しみに。ぜひDocument Media Gym/農民車ショー最終の週末にご参集ください。
*日時:2012年3月24日(土)・25日(日) 15:00〜
*場所:コーポ北加賀屋
*アクセス: 大阪市営地下鉄 四つ橋線 北加賀屋駅 4号出口より徒歩約5分
参加費無料
24日(土)
15:00 翻訳者とよむ『プレカリアートの詩』/ 櫻田和也 + 内田聖良 + Silvia Siberini
17:00 ビフォ公開インタビュー 01 / RLL + Franco Berardi(bifo)
25日(日) Media Punks! (仮)
15:00 アウトノミアの現在 / 酒井隆史 + 二木信
17:00 ビフォ公開インタビュー 02 / RLL + Franco Berardi(bifo)
18:00 インフォショップとストリートアート / 成田圭祐 + Silvia Siberini
19:00 ポストパンクの現在 / ROGUES’GALLERY + 稲田光造
–
ゲスト:
Silvia Siberini (哲学者)
映像史的にも画期的なウォールペイントのストリートアニメーション作品により世界を驚かせたBLUをはじめ、ボローニャで自費出版・自主制作を実践するARTSH.itをはじめ沢山のアーティストたち、またラテン系諸国各地の小集団と協働してきた編集者でもある。
RLL(カルチャージャマー)
RとLとL’の3人組。「wearable
ideas」というコンセプトで、哲学・政治・文化といった知の視覚的転用(Détournement)によるTシャツやzineを制作。サウンドデモやネットラジオ「素人の乱」などでも活動中。http://www.rll.jp/
酒井隆史 (社会思想)
大阪府立大学人間社会学部准教授。主な著書に『自由論』(青土社)、『暴力の哲学』(河出書房新社)、訳書にジジェク『否定的なもののもとへの滞留』(太田出版のち筑摩書房)、ネグリ+ハート『帝国』(以文社)など。昨年末、大阪20世紀の底流を描ききった大著『通天閣–新・日本資本主義発達史』(青土社)を上梓、深くしずかにおおきな反響をよんでいる。
二木信 (音楽ライター)
おもに日本のヒップホップ、アンダーグラウンド・ミュージックの紹介、批評、パーティのレポートを行う。2011年、素人の乱が呼びかけた「原発やめろデモ」に関わる。共編著に『素人の乱』(河出書房新社)、共著に『音の力–ストリート占拠編』(インパクト出版会)、『ゼロ年代の音楽–壊れた10年』(河出書房新社)などがある。現在、『WEBRONZA』や紙版『ele-king』などで連載中。近く『すばる』で連載開始予定。
成田圭祐 (IRA)
国内外のカウンターカルチャー・社会運動から発信される情報、物、そして人が集まるインフォショップ「イレギュラー・リズム・アサイラム(IRA)」を運営。アナキズム文献センター運営委員。デザイナーとしても活躍。
稲田光造 (実験音楽)
「実験音楽の作家としてヨーロッパを中心に作品を多数リリースしています。また、対極に企業創業者として会社をいくつか立ち上げて経営しています。果たして両方を共存させる事はできるのでしょうか。」
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文化庁委託事業「平成23年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」
制作: remo[NPO 法人記録と表現とメディアのための組織]
協力:NPO法人淡路島アートセンター/AIR大阪/大木自動車/クボソーコ/窪田航平/豊田達也/中村隆行/南野佳英/RESULT]
- Action
- By intellipunk / Mar 25, 2012 11:20 am
生活にリアルな政治が足りねんじゃね?
一揆の仕方を忘れたのか?
直接行動(NOT RIOT)って選択
示威行動だって日常だったはず
- Intellipunk
- By intellipunk / Mar 16, 2012 1:33 pm
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