HarpoBucho Archive

7月の地下大学 都市と新青年たち 社会的地理と運動する欲望

都市と新青年たち 社会的地理と運動する欲望
── ウヨ・フリーターの根拠を抉り取るために

・「秋の嵐」の映像記録 鹿島拾市 speaks
・ドキュメンタリー「新宿1970」 藤田五郎 speaks

・7月20日(月・休日)14~18時
・素人の乱12号店・北中ホール
・資料代500円+出来れば投げ銭

この数年来、フリーター運動、素人の乱、「自由と生存の家」
そして様々なフリースペースを徘徊する訳の分からない人びと、
「新青年/新女性」たちが都心部に現れている。

その一方で、埼玉の蕨で起きた排外デモのような排除の動きも、
ネット社会の巨大なゴミ箱の中から這い出してきた。
私たちの生きる「地理」は今、明らかに変貌しようとしている。

68年世代には理解できない少年・少女たちの運動が都市の路上に現れたのは、
1980年代終わりの「秋の嵐」からだったと思う。
彼らが出没した原宿は、当時半蔵門線が関東のディープ北部まで開通したばかり。

そのラインに乗って、郊外の低所得ローティーンたちが「竹の子族」やpunksとして集まり、
歩行者天国では隣にイラン人たちの一時的なコミュニティも生まれていたのである。
それでも竹の子族や家出少女たちは、中東から来た人たちを叩き出そうとはしなかった。

無惨な原理主義と化した「68年」の残照が消えた頃、新しい地理の運動が現れる。
しかし、「68年」そのものが新宿を中心とした「新青年/新女性」たちの大爆発だったのである。
新宿ー原宿ー高円寺と、大きく湾曲する都市空間の中で欲望する運動は動き続ける。

「1970年」の1年間で急激に変貌する新宿の街を撮ったNHKドキュメンタリーや、
「秋の嵐」による原宿路上でのスピーカーズ・コーナーを記録した80年代の映像を見ながら、
「ウヨ・フリーター」が出現する根拠を思い切り深く抉り取りたい。


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  • By harpobucho / Jul 19, 2009 12:26 pm

再会だよ、いやー親と子の再会だよ

日課のぷらぷら散歩。気分はソロー。バビロンの解毒散歩のときに初見したカルガモの親子発見。いや、親がいない。三匹の子ガモが必死に川の流れを逆流している。どうしたものか、としばらく見学していると事情通のおっちゃんが近づいてきて解説してくれた。その解説が素晴らしかったのでデジカメの動画機能を作動。筋金入りのカルガモ・ウォッチャーのおっさんはこう語る。

「昨日、役人の奴らが川の掃除したんだよ。荒っぽくやるもんだから子ガモが流されちゃって。こいつらはずっと向こう橋の方から頑張って泳いできたんだよ。(反対側を指して)あっちに親ガモと残りの2匹の子ガモがいて、もうすぐなんだよ。」



通りすがりの散歩人ひとりひとりに解説してくれる親切なおっちゃん。何パターンかの解説を聴いていたが、毎回若干内容が違うから面白い。暇人と思うなかれ。それがおっちゃんの仕事であり芸なのだ。


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  • By harpobucho / Jul 18, 2009 6:49 pm

残酷箱庭、ヤヴァン極まる

なるべく放任主義で狭いベランダにひとつの生態系を作る試み、ヤヴァン・ガーデニングからの報告。

サンショウにまた芋虫がついた。アゲハの幼虫だと思われるが、あえて芋虫と呼びたい。アゲハ蝶に見事変態を果たした後に、あれはアゲハ蝶の幼虫だったのだ、と回顧すべきもので、いまは得体のしれない芋虫でしかない。

ボクの前に姿を現したとき。数匹いたが全員養えないので一匹に間引く。一匹だけでも葉を丸ごと食べられてしまうリスクがある。この時期はまったく可愛げがないので躊躇なく排除できる。
小幼虫.JPG

一回目の変態が終わると、もう娘をもったパパのような気分になる。美しいドレスを纏い、パパのもとを旅立っていくまで大事に育てようと心に誓う。
顔だし.JPG

翌日、事件は起きた。花嫁姿を夢見たのがまずかった。アゲハ蝶の幼虫ではないと言いつつも、心のどこかでアゲハ蝶になることを信じていた矢先。目の前にあるのは、串刺しにされた芋虫。鳥のご馳走である。昨晩の強風の仕業か。サンショウの逆襲のようにも思える。
串刺し大.JPG

数時間後、鳥に食われる前に解体屋さん登場。ボクが仕事をしなくても蟻たちが片付けてくれる。らくちんだ。ヤヴァンな生態系ができつつあることに、悲しい気分が吹き飛んで、愉快な気分になる。
アリ解体.JPG

翌日にはもう影形なし。あの芋虫はアゲハの幼虫ではなく、蟻の栄養源だった。このように回顧的にしか名指しできないから芋虫と呼ばざるをえないのである。


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  • By harpobucho / Jul 18, 2009 5:33 pm

美空ひばり 幻のブラジル公演

MJの高画質動画をYoutubeにアップしたら、なかなかの反響でやたらコメントやチャンネル登録のメールがきて困っている。というのは嘘でうれしい。人のための仕事は気持ちいい。人を喜ばせる仕事や困っている人を助ける仕事ならいますぐにでもやりたいんだが(実際には日常生活ですでにやっているのだが)、残念、ハローワークにはそんな仕事ないね。無事本日4回目の失業認定を終えた。ボクのベーシック・インカムもあと二か月余り・・・

マイYoutubeに登録してくれる人が増えれば増えるほど、こっちも何か仕事をしなきゃいけないという気分になってくる。はたしてこれが「しごと」というかも疑問である。ボランティアでもない。遊びに近いが遊びではない。この無償の愛の労働に対するもっと軽やかな言葉が欲しい。できれば賃金も。

MJでひっかかった方に今度は日本のスーパースターの映像を鑑賞していただこう。演歌、歌謡曲、ジャズ、ラテン、ロックンロールな混淆ソウルミュージック。

美空ひばり 幻のブラジル公演 MISSORA HIBARI 



書籍化されていないDJ寄席「芸能の深層」の回で使用した映像資料でもある。平岡さんはそこに何を見たか。

平岡正明『美空ひばりの芸術』

ひばりの芸術.jpg


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  • By harpobucho / Jul 17, 2009 7:25 pm

タモリだよ!

今週は「笑っていいとも」にタモリが出てないので寂しい。その気持ちをYoutubeで補充しよう。

久米明のアフリカもの最高。


タモリ・徹子の各国ベッドシーン。


寺山修司の思想模写。 関連動画で本物と比較してみよう。


これはビデオを購入して何度も観た。全ネタ最高だがアングラ芝居ごっこ特に好き。DJ寄席第二弾で平岡さんと一緒に観て当時のことをいろいろ語ってもらった。2006年に芸大でやったイベント「スバラシキナカマ」はこの番組からのインスピレーション。




「タモリにはサルサが合う。俺の得意の文句で言うと、ジャズは、その夜いちばんいいソロをとった男がファンのなかのいちばんいい女と寝る音楽であり、レゲエは、ようし、革命やってやろうじゃないかと度胸をきめたが、マリファナやってトンじゃって、どうでもいいんじゃないとやめてしまう音楽であり、サルサは、みんなあつまってワイワイやって、その夜、一大フェラチオ・パーティーをやる音楽である。」

平岡正明『タモリだよ!』
タモリだよ!.jpg


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  • By harpobucho / Jul 15, 2009 1:46 am

さよならの向う側

平岡正明さんのお葬式が終わった。弔辞を読んだのは梁石日さん、田中優子さん、山下洋輔さん。それぞれの言葉に愛と魂がこもってて目頭が熱くなる。山下洋輔トリオのジャズが狂おしく流れる(CDです、念のため)。

しかし、いまだに平岡さんが死んじゃったという強い実感がない。平岡さんの生声のアジテーション(講演)を18時間浴びたボクの脳は妙な発達を遂げていて、平岡本をめくるといつもあの色気のある声が聴こえてくる、気がするのだ。

現在の書き手で純粋にファンと言いきれる人はなかなかいないが、平岡さんに対してはファンという言葉しか思いつかない。その証拠に7冊もの本にサインを貰っているミーハーぶりなわけだが、なんでそんなにサインを貰う必要があったのか、今となっては疑問に思う。やはりファン心理だったとしか言いようがない。

ファン心理も行き過ぎるとタイヘンだ。寄席をでっちあげ、席亭になりすまし、平岡正明さんを芸人として招聘。これは妄想ではない。当時高等教育機関で公開講座の企画運営の仕事をしており、平岡さんのことをを「カルチュラル・スタディースの元祖」(金玉主義の平岡さんとカルスタって相性悪いでしょ)などと学術的にもっともなことを言って上層部に企画を通し、実現した。

平岡さんの射程はカルスタなんてそんな狭いものじゃないけど、「汚い世界の問題をアカデミズムという清潔な空間に持ち込む」(スチュアート・ホール)という意味ではカルスタだった。ちんこまんこうんこきんたまかくめいまりふぁな・・・・普段、教室で聴けないリアルな言葉がたくさん聴けた。一ファンとして贅沢過ぎる時間だった。「嗜好は現実化する」とはよくいったものだ。

DJ寄席.jpg

その様子は『平岡正明のDJ寄席』という本に収められている。5週にも及ぶ連続講義を聴講したマルボロ内親王はこんな感想を書いてくれた。カルスタというよりベンヤミン? 長いが引用する。


平岡さんの話はパッケージされていない、というかされえない。これは本質の問題です。運営者の方は、「寄席」の公式の責任者でもあり、またパブリシティー上の都合もあるからトピックやタイムテーブルを設定し、それなりの方向付けを試みていたみたいですが、そういったパッケージ的な期待という点では、ほぼ裏切られていたんのではないでしょうか?いや、それでいいのです。

 平岡さんの語りを形容する言葉なりイメージなりを自分なりに探しましたが、とりあえずいま思いつくのはひとつ、安直だけれど、星座。「宝石箱を撒き散らしたような夜空」なんて表現がありますが、これは同時に平岡さんを形容する表現でもあります。まき散らされた星々は、それ自体はもちろん星座ではありません。星座なんてのはその時々の感傷が空に投影されたものであり、他にどのようなものでもありえますし、同じ星の組み合わせでも名前はどうにでもつけられる。つまりそういうことなんです。

 平岡さんの二つの源泉、記憶力と妄想力。それらはもちろん絡み合ってはいますが、さしあたり記憶力が宝石をまき散らし、妄想力がその時々の感興に乗って星座を描き出す、と言ってみます。そしてそれらはシャワーです。星空は、理科の資料集みたいに星座の輪郭だけで構成されているのではなく、まずはシャワーとして、撒き散らされた宝石の錯乱として全身に降り掛かって五感を震撼させ、その震撼からおずおずと星座が浮かび上がってくる。とはいえ平岡正明の星座はおずおずなんてしていないのですけど。

原初には火だか水だかわからないがとにかく混沌があり、そこから光と闇が分かれ大地と空が分かれ昼と夜が分かれ、つまり星空の領分が生まれます。とすると平岡正明は、さしずめ毎回混沌から始める、毎度生まれ直す宇宙と言ったところでしょうか。その度にぼくらは宇宙の生誕を目撃しまた散らばった宝石の錯乱からそのつどの星座の浮かび上がるのをみる。イメージばかりで書いていますが、しかし平岡正明の照準先を考えるならば、これらのイメージは幾らか正当なのです。というのも平岡さんは、まぎれもなく原初に宇宙を産出したであろうあの混沌からエネルギーを得、そしてまた星座を通してまさにその地点をこそ名指そうとしているからです。

 さしあたりは大地だ。それが平岡さんを黒人的なものへと結びつけます。とりわけジャズ。ジャズにうとい僕は平岡さんがジャズの名において浮かび上がらせる一くさりの星座をちゃんと把握できはしませんが、しかしその星座がなにを希求しているのかはわかる。つまり原初の混沌。それは過去へと回帰してきえてなくなることを願っているのではけっしてありません。つまりジャズの名のもとに浮かび上がるひとつの星座の配置が、そのままあの混沌を直接に指し示す形象となっている。いやはや、それはあまりに直接なので、その配置そのものを混沌と呼んでしまうそんな粗忽者がいたっておかしくはないのです。

しかもひとつの星座はけっしてまとまりをもった完成体ではありません。平岡正明の星座はクラインのつぼのように、その線をなぞっているうちにいつの間にやら別の星座の中に入り込んでいます。たとえば下町は深川遊郭の世界。第1回のオープニングはジャズ揺籃の地ニューオリンズに襲来したハリケーンカトリーナをめぐるブルースから、海抜0メートルという位相空間を通って直接深川へと僕らを導いていったのでした。ここにはすでに二つにして同時に一つである奇妙な星座が浮かび上がっているのですが、驚くべきことにこのアマルガム的星座は単にジャズにおいて見られた星座よりも、その輪郭をもってさらにいっそう紛れもなくあの混沌を直接に指し示しています。いったいどんな魔法が?

 もちろんこれは始まりにすぎなかった。たとえばそれら水辺は、ビリー・ホリデイの”I cover the water front”から横浜のウォータフロントへもつながり、その先には山口百恵の菩薩姿が屹立する。そのわきでは座興のように水戸街道、甲州街道、中山道、東海道といった主要街道に遊郭を構えさせる徳川幕府の狡智なんかがほの見えたり、黄河と揚子江の中間に居を構える水滸伝梁山泊の姿がほの見える。それらいっそう錯雑とした星座は、相も変わらず驚くことによりいっそうと混沌の輪郭をぴったりと配置しています。

絶えずより錯雑と増殖しつづけその度にぴったりとあの混沌を名指してしまう奇妙な星座群。こんなものはどう考えても手のひらに乗っかるものではなく、せいぜいシャワーとして享楽するしかないのです。平岡正明の言葉は絶対的マルチメディアなのです。たしかに踊ってみせてもくれる。歌ってみせてもくれる。口でラッパだって吹いてくれる。しかしそういうマルチメディアではないのです。平岡正明のマルチメディアはあの星座群でありまたその狂気です。その前では視覚も聴覚も消え失せて、つまり星座の蠢きのみ。それが人間の不可触な根源に届くから、その残響が僕らの実際の五感を震撼させるのです。



今思うとボクの自我を押し付ける図々しい企画だったと恥ずかしく思うこともある。でも、天下の平岡正明に今の最新の文化をぶつけたらどう反応するのか?という好奇心を抑えることができなかった。そんなボクのわがままなアイディアを平岡さんはすべて受け入れてくれた。「よし、面白そうじゃないか」と噺のテーマを毎回ボクが振ると快諾してくれるのだが、実際に噺が始まるとテーマからは遠く離れ、主催者のボクをどぎまぎさせた。聴いているこっちがテーマなんてもうどうでもよくなってきたころに強引にテーマに立ち返ってきてハッとする。その見事なインプロヴィゼーションに職務も忘れて次第に魅了されていった。

終了時間に終わらないこともしばしば。逆に時間オーバーするとジャズマンが憑依したかのように言葉がスイングしだす。P-FUNKがフジロックに出演したときジョージ・クリントンがスタッフに「演奏を自分たちで止めることができないから、適当なところで電源を落としてくれ」と言ったらしいが、その電源を落とす役目のスタッフの気持ちがボクにはわかる。ノッてる人の動きを止める仕事は本当にしんどい。そんなことはしたくない。ファンとしてのボクと勤め人としてのボクの葛藤タイム・・・

書いてくるうちにいろんな感覚を思い出してくる。切がないのでやめよう。DJ寄席によってボクはファンの一線を越え、一瞬だけでも共犯者になれたのか。勝手にそう思いたい。犯罪者同盟、批評戦線、新左翼三バカトリオ、全冷中、梁山泊プロダクション(これは映画の中の話だ)、野毛大道芸・・・ と偉大な共犯関係の歴史の流れとは次元の違うちっぽけな話だけど、ボクがそう思ったのでこの感情は絶対的に正しい、と名著『ジャズ宣言』は勇気づけてくれる。あの体験を大事にしていきたい。



平岡さんのBodyはこの世になくともSoulは書籍となって100冊以上も残っている。そしてボクにはそれが肉声として聴こえる。なんという幸運。ボクらと平岡さんとの間に世代を超えた共犯関係があるとしたら、やはりリロイ・ジョーンズが「変りゆく同じもの」と呼んだブラック・ミュージックのおかげである。

最後に『山口百恵は菩薩である』を書いた平岡さんへのアンサーソングだとボクが勝手に思い込んでいるソウルミュージックをあの世に向けて届けたい。山口百恵の素晴らしさを教えてくれたことに感謝しつつ。



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  • By harpobucho / Jul 14, 2009 3:11 pm

山下洋輔トリオ復活祭

山下洋輔トリオ.jpg

山下洋輔トリオ復活祭
http://www.jamrice.co.jp/schedule/tix2009_40th/sch-090719_40th.htm

稼ぎがないのでこんな高いチケット払えるかよ、と行く気なかった「山下洋輔トリオ復活祭」だが、よくよくイベントの意味を考えてみればまったく高くないことに気付き、嫁を質にいれてでも(その前に嫁を調達しなきゃ)行くことにした。

この夏、皆既日食のスペシャルなパーティや、バンバータやPファンク御一行様などレジェンドの方々が来られるみたいだが、山下洋輔トリオのほうが音楽的に重要であることは間違いない。セットとセッティングなら日食、顔を拝むだけならバンバータかクリントンだが。

この「復活」のエネルギーを見逃すのは本当に勿体無い。そんな気がしてきた。

「結成40周年記念! 山下洋輔トリオ復活祭」特設ブログ
http://yyt40.exblog.jp/


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  • By harpobucho / Jul 07, 2009 4:21 pm

バビロン解毒散歩

無事、第1回日本バビロン検定試験を終了し、カルチュラル・タイフーンは幕を閉じた。ラジオへの出演時間以外は、ずっとTシャツのテキヤをやりながら試験監督とバビロン診断を行っていたので、発表パネルを一つも見れなかったし、同じフロアの他のブースでさえゆっくり見られなかった。そもそもどんな発表があるのかも全然チェックしておらず、興味が沸かなかった。アカデミックなものへの興味は以前より大分薄れてきてしまった。

利用する図書館が学術的な書物が多い大学図書館から歴史・文化・民俗などに関する具体的な書物が多い街図書館へ変ったのが大きい。ボクはいとも簡単に環境に影響を受ける。

日本バビロン検定試験を実施するにあたり、バビロン側の人間に擬態して愉しんでいるつもりが、だんだんとバビロンの毒がまわってきて苦しくなる。試験監督や診断士という人を監視したり評価する仕事はなかなかしんどい。検定1級合格(バビロン度最高)を素直に喜んでいる純粋な学生を目の当たりにするとなんだか罪悪感が芽生えてくる。

バビロン検定試験の報告は後日レポートするつもりだが、予想以上に楽しい展開になったとだけ記しておこう。検定協会を立ち上げるということはその世界での権威になることだが、権力を持つってのは一時的な遊びでも疲れるものだ。いや、遊びでこんなことしてるから疲れるのか。

試験の問に腹を立てた受験生によって破られ丸められた問題用紙。もっともラジカルなバビロンに対する態度!

バビロン検定.JPG

今日はバビロン毒抜きのために、雨上がりの善福寺川を散歩。カルガモの親子に遭遇。癒される。親を追い抜き、はしゃぎまわるチビたちの生命感に元気づけられる。雨上がりの世界は人間を含め、生物が活発に動き回るから面白い。

かも.JPG

「東京のへそ」大宮八幡の鳥居前の苔の絨毯も癒される。

じゅうたん.JPG

今年の馬橋映画祭に「アーバン・モス・ブルース」という映像作品を出品したが、そのときに採集した苔をウチの盆栽もどきに移植させたが、うまく環境になじめず生気をなくしてしまった。苔のディアスポラ。それ以来、街を歩くたびについついアーバン・モスに目がいってしまい、そのたびにブルースが頭の中を流れるんだ。

こけ.JPG

すごいモッコリした苔だ! とぬか喜びしたが、騙されはいけない。これはマンネングサだ。

せだむ.JPG

こ、これは、不慮の事故で亡くなった愛煙家の亡霊か、はたまた路上喫煙解放戦線のパフォーマンスか。癒される。

たばこ.JPG

その後、永福図書館にて『きだみのる自選集』をパラパラと。癒される。


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  • By harpobucho / Jul 07, 2009 10:13 am

第1回日本バビロン検定試験@カルチュラル・タイフーンのお知らせ

明日、明後日、カルチュラル・タイフーンというくだけた学会&大人の文化祭に参加します。

いつのようにRLLとしてTシャツを売ったり、媚を売ったり、ラジオに出たりします。Tシャツの商品説明はいつもよりアカデミックに答えるように心がけます。

フリーメディア・リサーチ・ラボのミニFMラジオ(88.0MHz)の電波を受信するためにうちにあるオールドスクールな巨大ラジカセを担いで持っていきます。どんどん製品が小型化されていくなかで、あのデカさは馬鹿らしくそして愛らしいです。雨なんか降られたら正直しんどいです。でも、昔のレゲエのテープ(ロンドンの海賊放送音源)をかけたりして、まったりとミニサウンドシステムごっこなんかして遊びたいです。

フリーメディア・リサーチ・ラボの映像コーナーではCHANOMADの「茶柱が舞うように」「茶の間から遠く離れて」「浮世を茶に」の茶三部作を上映します。「茶の間から遠く離れて」のパレスチナロケの主演俳優が緊急帰国して会場にいるのでゲストに出てもらう予定です。

フリーメディア・リサーチ・ラボ番組表(会場から近くないと受信できません)
http://freemedia.researchlab.jp/cultural-typhoon/radio.html

なんといっても今回の目玉はRLLのブースを間借りし実施される日本バビロン検定試験なるものです。運営を委託されたハーポ・プロダクションが契約社員のペペ長谷川さんと一緒に問題作成しました。10分間のミニテストなので会場に行かれる方はちょっとの間、付き合ってください。あなたのバビロン度を一流バビロン診断士が評価します。

では、みなさん試験会場でお会いしましょう。

★日本バビロン検定協会とは?

日本バビロン検定協会は、全国民が安心・安全に暮らせる、より良い社会の実現を目指し、検定試験(思想チェック機能付)を通して、「バビロン」という理想のコントロール・システムの普及を目的に設立されました。

初代警視庁特高課長・大塚惟精.jpg
日本バビロン検定協会創始者 大塚惟精(初代警視庁特高課長)


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  • By harpobucho / Jul 03, 2009 4:38 pm

グっとくるマイケル・ジャクソン

ジャクソン5.jpg

モータウン25周年コンサートで8年ぶりに顔を揃えたオリジナルジャクソン5!

3分2秒の黒人少年のガッツポーズがすべてを物語ってる。



その後に、過去のナツメロもいいけど、今のボクのほうがクールだぜ!と「ビリージーン」への流れ。



モータウン25は他にもいいライヴ満載なんで、暇を見つけてあげていきます。司会が芸人のリチャード・プライヤーなのがグッとくる。

あと、スマップがMJにドッキリで遭遇して、メンバーの瞳孔開きまくり、レイヴパーティの明け方みたいなメンバー間の興奮脱力トークの映像もそのうち。


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  • By harpobucho / Jul 01, 2009 9:28 am

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