HarpoBucho Archive

触発する言葉

大事なこと

道端の黒板の新作がアップ(?)されると、ボクはいつも自転車を停めて、写真を撮る。そしてまた自転車に乗って走り始めるのだが、しばらくはこの突然出会う言葉が頭のなかをぐるぐるしている。ひどく凡庸な言葉のときもあるし、一見深そうに見えて実は何も言ってない言葉もある。重要なのはその言葉ではなく、その言葉に触発されて動き出すボクのなかの何かだ。「何か大事なことを忘れて生きてきたのではないか」とてもハッとする言葉で、おもわず自分の今まで生きてきた過去を振り返って「探し物は何ですか?」と陽水の歌詞を口づさみながら自問してしまう。もちろん答えなんか見つからない。

昨晩、インターン先の気流舎は歴史的な瞬間を迎えていた。気流舎という店の名前の由来となった『気流の鳴る音−交響するコミューン』の著者真木悠介現わる。気流と気流が出会い交響する現場にインターン生として居合わせることができたことを幸運に思う。真木悠介とは社会学者見田宗介が本当に書きたいことを書くときの別名である。読者を触発する魅力的な言葉の使い手で、気流舎の店主も彼の言葉に触発され、生き方を大きく変えさせられてしまった者のひとりだ。自分の店に「気流舎」とつけるくらいだから、触発され具合甚だしい。

本日で終了予定だったインターンシップは来週まで延期されることに。イベントはインターン最終日の9月17日(金)に何かささやかにやろう。インターン生活もあと一週間、気流舎のミッションをもう一度ちゃんと確認しておこう。

知がそれ自体として解放する力をもつということはない。
知が生き方を変える限度においてだけ、
それは解放する力をもつのだ。
—真木悠介



自分なくし

自分

自分のことをよくわかってないことをよくわかっているので自己分析が苦手だ。
シューショクするには自己分析して自分の強みをアピールしなきゃいけないわけだが、そもそも自分がなんなのかわからないのでアピールの仕様がない。ボクの強みは自分がなんなのかわからないことです。これでは一生、シューショクできないだろう。

自分のことをわからないなりに分析してみると、どうやらボクはカメレオンのように一緒にいる人の性格に合わせてしまう側面があるようだ。たとえば敵意に満ちた人と一緒にいるとボクも敵意を感じるし、自分勝手な人といるとボクも利己的になる。逆に頭脳明晰な人といるとボクもなんだか頭がよくなった気分になる。イケメンと一緒にいてもボクはイケメンになれないのは残念なことだ。

「自分がない」というのはある意味卑怯な話で、相手が自分をどう判断するかによって相手を判断するという後だしジャンケンをしているかのようである。そうか、ボクは卑怯な人間なのか。自分のことがわかっていないので、この自己分析が的外れであることを祈る。


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  • By harpobucho / Sep 10, 2010 11:03 am

肉食サウダージ

第5回ブラジルフェスティバルブラジル

昨日、代々木公園のブラジルフェスティバルに行ってきたんだけど、すごかった! 日本語がマイナー言語。ボクの太もも以上はある豪腕に立派なタトゥーのマッチョな肉食系ブラジル男子多数。セクシーでキュートな女子も。

そんななか果敢にも元気いいぞう&ジャマシマンコンビがアンダーワールド一発芸で勝負。バイリファンキで客寄せして盛り上がったところで『ボーンスリーピー』をかますわけだが・・・残念な結果に。白人テクノの英語ソングを日本人が歌っててもブラジル人は喜ばないよなあ。でもやるしかない!そんな気迫を感じました。屈強なセキュリティが現れたときのいいぞうさんの逃げ足の早さに驚きました。

今日はラモス瑠偉バンドと宮沢和史が出るよ。外野では懲りずに元気いいぞう&ジャマシマンのリベンジがあるとか。
浅草サンバカーニバルよりもブラジルを感じられて断然楽しいと思います。


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  • By harpobucho / Sep 05, 2010 10:52 am

気流舎でインターンシップ中

The Making of a Counter Culture(600)

人間何もやらないわけにはいかないので近頃の活動として横浜まで社会起業家を育成するビジネススクールに通っているわけです。そこの必須単位として10日間の社会的企業や団体へのインターンシップ制度というのがあります。

気流舎というオルタナティブな生き方を目指すコミュニティ・カフェ(交響するコミューン・カフェ?)がインターン生として受け入れを許可してくれました。店主は『SPECTATOR』というイケてる雑誌で「再考・就職しないで生きるには」の特集記事を書いている方で、ボクが解決すべき「社会的課題」はこれだ!と思ったわけです。

社会起業家ってそもそもなんだ?って話ですけど、簡単に言えば、「カネを稼げる革命家」ってことじゃないでしょうかね。欧米では「チェンジ・メーカー」という呼び名もあるみたいで、「変化」を生み出す仕事ということであれば、既存の価値観をズラしていくようなオルタな感性は不可欠だと思うわけです。

そんなわけで、インターンシップなのかフレンドシップなのかよくわからない状態で、気流舎でインターン生をしているので、ひやかしに遊びに来てください~ コーヒーやチャイでもてなしますよ。

基本、本日と来週火曜~土曜日の14時~23時にいる予定ですが、夜は不在の場合もあるので昼間をオススメします。インターンシップの成果発表として最終日の11日(土)になんかイベントをやろうと企んでます。詳細は後日。

気流舎
http://www.kiryuusha.com/



出来事の編集

出来事の様式は、問題提起的なものである。ひとつの出来事はひとつの問題にたいする答えではなく、さまざまな可能態の入口である。

マウリツィオ・ラッツァラート『出来事のポリティクス―― 知‐政治と新たな協働』

なんとかフェス3日間、錦糸町河内音頭2夜、高円寺阿波踊り2夜、宮下公園夏祭り1日と祭り呆けた1週間が終わり、歯茎の付け根に口内炎が夏の思い出とともに残ったのだった。痛い。

最近は、目の前で繰り広げられる出来事の記憶を再生して文字化するのがメンドーなので、デジカメ動画に記録している。家に帰ってその出来事を編集するわけだが、それによってまた新しい出来事が捏造されるわけである。

さっき撮った動画がすぐにYoutubeにアップされてしまう状況において、プライバシーの問題は考えざるをえない。宮下公園夏祭りでは、撮られる側への配慮を万全に行うよう呼びかけられていた。面白い出来事は、見世物性(スペクタクル度)が高く、それをから引き剥がして見世物小屋としてネットに貼り付けることは、出来事の創造者たちにとって不本意であることも多い。あれはあのときのノリであの場にいる人たちの間だけで共有されていたからいいものを、この動画を職場の人に見られたらどーするんだ!という都市二重生活者の意見は尊重されるべきだ。

そこでボクは「出来事のポリティクス」シリーズというブートレグDVDをつくり、その出来事の創造者の一員になりえたであろう人に対象を絞って配布するようにしている。

第1弾はなんとかフェス2010で10年ぶりに再結成した伝説のグループ「男女間の友情」の秘蔵映像。第2弾は錦糸町河内音頭後の町の狂乱を描いた「ブルース井口と錦糸町アンダーワールド」。第3弾はなんとかフェス2010を皮切りに錦糸町河内音頭、宮下公園夏祭りなどを巡業してツアー最終地、高円寺の阿波踊りのアフターパーティに登場した元気いいぞう&ジャマシマンコンビによる「世界の中心はみなさんひとりひとり」(仮)。

が、芸人は見世物になってナンボだという気がしてきたので、第3弾はYoutube(アカウントいつ消されるかわかんないけど)にアップしてしまおう。その前にフジロックフェスでのアンダーワールドのライヴを観ていただこう。ボクは実際この現場にいた。すごく盛り上がった記憶がある。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=SOsbnHD-mcA&feature=player_embedded[/youtube]

しかし、高円寺のアンダーワールドのほうが最高だった。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=OYjplWXRrzI&feature=player_embedded[/youtube]

問題は、素人と芸人の境がわからなくなってきたことである。テレビの芸人よりも、まわりの友達の芸のほうが面白い(楽屋ネタが味わえるという利点もある)ことは多々あるし、空気を読み、気の利いたことを言わなければいけないという社会の圧力が、素人を芸人化させているということもあるだろう。

若かりし頃の元気いいぞうさん
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=oGVeaBdqaCQ&feature=player_embedded[/youtube]



祭りはつづく

なんとかフェスからずっと祭りが続いている。錦糸町河内音頭が終ったら今度は高円寺阿波踊り。宮下公園の夏祭りもある。浅草サンバカーニバルもある。
昨日、阿波踊りの前夜祭で天水連に遭遇。前から三番目の女踊りの方が美しかったのでまた会えることを願って発情する町をぶらつこう。

去年の天水連。錦糸町河内音頭もそうだけど、トランスミュージックですな。[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=TvsCU_w-ldE&feature=player_embedded[/youtube] 
ちなみに昨年のNotting Hill Carnival。毎年高円寺阿波踊りと同じ日に開催されるカリブ移民たちによるヨーロッパ最大のカーニバル。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=rDJJnVep1_E&feature=related[/youtube]

いろんな連を比較して楽しむのもいいけど、実は祭り内祭りがいちばん面白かったりする。毎年ぱちか村行ってるなあ。

手に負えないスタイルでNotting Hill Carnivalを高円寺から疑似体験。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=jURqgQ9vytw&feature=player_embedded[/youtube]
8/28(sat)
Killimanjaro:手に負えないスタイル(第61回)
@高円寺ぱちか村
open 18:00- \1000(1D)

DJ:BUNCH
MAKOSSA
SHIN-G
SEIETSU
ののの

HOSTESS:ぺぺ長谷川(かくめい生活研究所)
ハナコ(諸般の事情により欠席)
&酒の妖精たち

日曜日に宮下公園でT.A.ZのTシャツなどを持ってテキヤ稼業。定価を設定しないでその場で価格を決めるという商いでもしてみようかな、と。Tシャツ購入者先着5名に伝説のバンド「男女間の友情」のなんとかフェス再結成ブートレグ映像をプレゼント。

▼「宮下公園夏まつり2010」
[日時] 2010年8月28日(土)~29日(日)
[場所] 東京・渋谷宮下公園

2010年8月28日(土)
 14:00 チンドン+ビラまき
 15:00 アルミ缶つぶし競争、空き缶(アルミ缶)交換(20個以上で200円分の金券に)
 16:00 ごはん(13:00より協働炊事)
 16:50 追悼式(この一年に亡くなった野宿の方々の追悼をします)
 17:00 屋台(やきそば等)+カラオケ大会
 18:30 ライヴ(出演:ジェロニモ・レーベル)
 19:30 太鼓(出演:モジャ・ンビリ)
 20:00 盆踊り

2010年8月29日(日)
 12:00 チンドン+ビラまき
 14:00 ライヴ(出演:スッパマイクロパンチョップ)
 14:30 アピール・タイム①
 14:45 ライヴ(出演:ミッシング箱庭)
 15:15 アピール・タイム②
 15:30 シンポジウム
 16:00 アピール・タイム③
 16:15 ライヴ(出演:ヨウジバンド)
 16:45 アピール・タイム④
 17:00 青空マイク(歌やカラオケや詩の朗読など)
 18:00 芝居(出演:FARM)
 18:30 ライヴ(出演:ウラン・ア・ゲル)
 19:00 上映会(企画:remo東京)

※ブースは両日オープン!
※オムツ替え、授乳テント作ります。
※ゆるやかなスロープが原宿側と渋谷側の間にあります。
※タイムスケジュールは変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
※雨天時やスケジュール変更は、『みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会』のブログ
http://minnanokouenn.blogspot.com/> を確認してください。
【主催】宮下公園夏まつり2010実行委員会



タイヤを剥がすとそこは砂浜だった

秘境ビーチの朝の風景。
ビーチ

ではなくて、なんとかフェス日曜明け方タイヤステージのDJマコッサタイム。
サンダル&海パンを履いていたのですっかりビーチパーティ気分。裸足でも気持ちいい。
パーティの一番いい時間を一番いい場所で踊って過ごすことの贅沢よ。

ダンス

午前2時ごろの満天の星空を駆ける美しすぎる流れ星(ギャラクティック・ソウル!)。
午前3時ごろの野蛮すぎる日英ダンス合戦(まるでライオンキングの舞台みたい!)。
午前4時ごろの突然の音切れハプニング(発電機のエネルギー切れによるチャンスオペレーション!)。
そして静寂の中に響く早朝の鳥のさえずりと虫たちのオーケストラ(極上のアンビエントタイム!)。

どの瞬間もホント素晴らしかったです。燃料を下界まで取りにいったRLL のお二人お疲れ様。
バイクが走り出すような再開のエンジン音→マコッサDJの流れがなんともかっこよかった。

とにかくロケーションの力が半端なかったな。秘境ビーチじゃないとしたら、サボテンの代わりに松が生え茂るクリスタルな荒野か、もしくはタオイストの仙人が棲むような山水画の世界。またここにたどり着きたい。

雲

山水画



一時的T.A.Z.広告

TAZ

今日のドミューンのDJはKIHIRA NAOKIさん。

多数のTAZ
TAZ光

ネット回路を通じて千人以上の人間にサブリミナル効果でメッセージを伝える多数のT.A.Z.
キヒラさんのプレイも大変素晴らしく、NYでドミューンを見ている(まさか!)ハキム・ベイさんもきっと喜んだことでしょう。

コピーレフトなT.A.Z.のテキストはウェブ上で読めてしまう!
Hakim Bey, “T.A.Z. THE TEMPORARY AUTONOMOUS ZONE, ONTOLOGICAL ANARCHY, POETIC TERRORISM”

そしてTシャツはこのサイトで買えてしまう!
02taz01



盆のおわりのはじまり

死んでも

生きていても死んでる人にはなりたくないなあ、と思いながらも暑さに死んだように生きている日々です。

世間的にはお盆の期間は終わりみたいですが、ボクのお盆は河内音頭@錦糸町が終わるまで。死んでも生きている人たちとの交流の日でもあります。

すみだ錦糸町河内音頭大盆踊り2010 開催決定!!

■月日 8月25日(水) 26日(木)
■開場 午後5時  開演 午後5時30分
■場所 墨田区江東橋 竪川親水公園 首都高速7号線下
■交通 JR総武線/地下鉄半蔵門線 錦糸町駅下車徒歩5分
■入場無料/両日雨天決行

■出演
鉄砲光丸会 (鉄砲光丸ほか)
鳴門会 (鳴門家寿美若 ほか)
ゲスト 山中一平&河内オンドリャーズ

■主催 錦糸町河内音頭実行委員会/錦糸町商店街振興組合
■共催 江東橋連合町会/首都圏河内音頭推進協議会

詳しくはイヤコラセ東京のサイト

なんとかフェスではヤバスタ音頭というヤバい音頭があり、何がヤバいって音頭取りがペペ長谷川!

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=TwsB0Vfw6fo&feature=player_embedded[/youtube]



サマソニが終わりサマパニが始まる!とかなんとか

[youtube width="600" height="361"]http://www.youtube.com/watch?v=zu2YG_O5D6g&feature=player_embedded[/youtube]人様のイメージを勝手に動員して、エディ・パルミエリのサルサで躍らせて、なんとかフェス2010サマパニの告知映像を作ってしまいました。サルサは、歌い踊る肉体しか持っていない無産者の、極めて不安定な情緒のなかに生じるひたすら陽気な恍惚感のためのコンセプト。

Eddi Palmieri
[youtube width="600" height="361"]http://www.youtube.com/watch?v=eozZ_f9YVk0&feature=related[/youtube]

サルサとは快楽であり、腰をくねらせて汗を流すことだ。だが、それよりもずっと重大な意味があるものでもある。故郷を離れた世界中の大勢の若いラティーノにとって、サルサは自らのアイデンティティを確認するための手段だ。

サルサはラティーノやほかの人種、民族的グループの多様な宇宙をひとつに統合する力だ。それは私たちにとって、祈りを捧げる教会、町民集会、独身男女の集い、政治集会のすべてを兼ねている。

サルサは、聞き伝えによって学ぶ、ビートに合わせて踊るうちに我を忘れて悲しみを癒す、という太古の昔から続く伝統を継承している。

サルサは「リズム」ではない。「コンセプト」なのだ。開放され、進化し続ける、音楽的、文化的、社会政治的な概念だ。

ウィリー・コロン

ウィリーコロン



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