出来事の編集

出来事の様式は、問題提起的なものである。ひとつの出来事はひとつの問題にたいする答えではなく、さまざまな可能態の入口である。

マウリツィオ・ラッツァラート『出来事のポリティクス―― 知‐政治と新たな協働』

なんとかフェス3日間、錦糸町河内音頭2夜、高円寺阿波踊り2夜、宮下公園夏祭り1日と祭り呆けた1週間が終わり、歯茎の付け根に口内炎が夏の思い出とともに残ったのだった。痛い。

最近は、目の前で繰り広げられる出来事の記憶を再生して文字化するのがメンドーなので、デジカメ動画に記録している。家に帰ってその出来事を編集するわけだが、それによってまた新しい出来事が捏造されるわけである。

さっき撮った動画がすぐにYoutubeにアップされてしまう状況において、プライバシーの問題は考えざるをえない。宮下公園夏祭りでは、撮られる側への配慮を万全に行うよう呼びかけられていた。面白い出来事は、見世物性(スペクタクル度)が高く、それをから引き剥がして見世物小屋としてネットに貼り付けることは、出来事の創造者たちにとって不本意であることも多い。あれはあのときのノリであの場にいる人たちの間だけで共有されていたからいいものを、この動画を職場の人に見られたらどーするんだ!という都市二重生活者の意見は尊重されるべきだ。

そこでボクは「出来事のポリティクス」シリーズというブートレグDVDをつくり、その出来事の創造者の一員になりえたであろう人に対象を絞って配布するようにしている。

第1弾はなんとかフェス2010で10年ぶりに再結成した伝説のグループ「男女間の友情」の秘蔵映像。第2弾は錦糸町河内音頭後の町の狂乱を描いた「ブルース井口と錦糸町アンダーワールド」。第3弾はなんとかフェス2010を皮切りに錦糸町河内音頭、宮下公園夏祭りなどを巡業してツアー最終地、高円寺の阿波踊りのアフターパーティに登場した元気いいぞう&ジャマシマンコンビによる「世界の中心はみなさんひとりひとり」(仮)。

が、芸人は見世物になってナンボだという気がしてきたので、第3弾はYoutube(アカウントいつ消されるかわかんないけど)にアップしてしまおう。その前にフジロックフェスでのアンダーワールドのライヴを観ていただこう。ボクは実際この現場にいた。すごく盛り上がった記憶がある。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=SOsbnHD-mcA&feature=player_embedded[/youtube]

しかし、高円寺のアンダーワールドのほうが最高だった。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=OYjplWXRrzI&feature=player_embedded[/youtube]

問題は、素人と芸人の境がわからなくなってきたことである。テレビの芸人よりも、まわりの友達の芸のほうが面白い(楽屋ネタが味わえるという利点もある)ことは多々あるし、空気を読み、気の利いたことを言わなければいけないという社会の圧力が、素人を芸人化させているということもあるだろう。

若かりし頃の元気いいぞうさん
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=oGVeaBdqaCQ&feature=player_embedded[/youtube]



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