HarpoBucho Archive

耳よりイベント情報

今週末はなんだか面白そうなイベントが目白押し。明日は大学でのトークに参加するので他のに行けないのは残念。自分の活動領域がいろんなトライブにまたがってるので分身が欲しくなるね。で、なんの活動をしているかというとテキトーな社交してるだけなんだけども。

★重複して書くけど明日はこれ! トークしたり踊ったり。

11月20日@早稲田大学3号館102教室、18:00~20:00
トークイベント“Cultural Action, Fronteer or Archipelagoes?”
パーティー20:00~終電 @茶箱(Sabaco)
喋る人=上野俊哉(和光大学)、イアン・コンドリー(MIT)、山本敦久(上智大学)、田中東子(早稲田大学)、二木信(ライター)、RLL(HarpoBucho、Intellipunk)

★ウラでは今月27日、28日に開催される第7回馬橋映画祭のプレイベントもある!

馬橋映画祭公式ブログ
http://mmf2008.jugem.jp/

映像作家(?)として参加する予定だったけど上記イベント参加のため欠席(ごめんなさい!)。17時からボクの上映枠があるので「分身」を出演させます。映像は、今年のロングホットサマーを席巻したストリートマイクカルチャーについての30分程度の考察映像。今回の映画祭出品作の序章。映像人類学、文化研究の最前線がここにあります!(嘘)

15:30 開場
16:00 sachikolevel作品
17:00 ハーポ部長の新しい映像
18:00 ISHIKAWA Haruka 「う」

入場無料、ワンドリンク/場所:高円寺、素人の乱12号店北仲エンジョイホール(仮)

★ついに山が動いた! 今日からとんでもないイベントが!日曜日に顔を出す予定です。

岡村二郎監督上映会

なんとかフェスでおなじみの山の主、ジローズスモーキービックマウンテン監督が長期製作で完成した映像作品と 長年のリサイクル業で独自の人脈から手に入れたヤバイ一点物を2tトラックに積み込んで東京にやってくる!!!

2010 11.19 11.20 11.21
19(金)19:00~23:00 素人の乱12号店
  20(土)19:00~23:00 素人の乱12号店
  21(日)12:00~18:00 素人の乱12号店
     19:00~?深夜 素人の乱16号点なんとかBAR

●映像作品 (レギュラー上映)

『いのししとのたたかい』・・・7分
昨今の猪の里山問題に一石を投じた作品
前回の馬橋映画祭で上映されるやいなや話題をさらった
都会と田舎の生活の切替に悩む若者(ピストン西澤)を描いた意欲作

『人間 vs 犬』・・・10分
監督の若かりし頃の無頼の映像をふんだんに使った
ジローファンには垂涎の作品
自身の飼い犬がだんだん巨大な権力をまとい
それに抵抗する人間を描ききった意欲作
犬とは何のメタファか?!

『悲しきプロレス営業マン』
ドキュメンタリー
中小プロレス団体の地方営業の宣伝サラリーマン
地方の不況と空虚に比例してサラリーマンのケミカルの量も増えていく
国道20号線を彷彿とさせる意欲作
http://www.route20movie.com/

『演劇国定忠治』
まさに今月!監督が長野で主演してきた舞台
見れなかった方に特別上映。最新映像。

『野良犬』
http://www.pia.co.jp/hot_sports/hone/0903.html
長野が生んだ世界ムエタイ王者小林聡の
最後の夢にせまったドキュメンタリー
ジローさんも地元の先輩、一番の後援者として出演

※映像他あり
映像合間に監督インタビューあり
『男がつらいよ』についてのホットな討論あり

●展示ブツ

・映写機(ミッシェル製)
あの『仁義なき戦い』を撮った現物!
返り血があるかも?

・赤松陽構造の手書き書
映画手書き題字の第一人者の書
http://matome.naver.jp/m/odai/2125955143386902900

・般若心経
監督はここ数年毎日365日写経している
手持ちのJEEPにまで写経してしまう程の入れ込み
その中から選りすぐりの一点を上京

・ジローの檄文
この個展に際して数日前、ある編集者に送られてきた決意表明。
携帯は脳がやられる、なぜ昔の電話のダイヤルは丸かったか、等
かなり興味深い内容らしい。宇宙の成立ちにまで言及してる可能性あり。

●出場
岡村二郎監督
小林聡(予定)
赤松陽構造(交渉中)
ジャマ(インタビュア)
反ノ内(インタビュア)
オークラ

●21日なんとかBAR限定シンガーソング
ジローさん(マスター)
ブルース出口
元気いいぞう
ジェロニモレーベル(ささやきLIVE)
ジャマシマン(手伝い)
DJ反ノ内
ジェレ美

●入場料
500円
(歳末助け合い-困窮者は応相談)
※21日なんとかBARは入場料はありません
飲食代のみです

●物販
オークラの手造り料理
信州の野沢菜(まちこ)
古着(小市リサイクルセンター)

後援:小市リサイクルセンター
http://rekoichi.seesaa.net


★ここだけの話ですが明日の本命はこれでしょう。どう考えてもイベント祝祭力が一番高い!

IRAのブログより
http://irregularrhythmasylum.blogspot.com/2010/11/2wheels4changes.html

2wheels4changesの自転車教室

トールバイクワークショップ+ウェルカムパーティ+パフォーマンス
2wheels4changeというドイツの道化師たちがベルリン〜ポーランド〜スロバキア〜ウクライナ〜ロシア〜モンゴル〜中国〜日本と変な自転車に乗って大移動してきたので東京到着を祝福して一緒に自転車を創りパフォーマンスをするウェルカムパーティをします。

2010年11月20日(土)
14:00 – 22:00
@桜台pool
桜台駅から徒歩3分・練馬駅から徒歩10分

トールバイクワークショプ
14:00スタート
入場料\500(+ワンドリンク)
・参加者でトールバイクを創り上げるスキルシェアリングワークショップです
・自転車部品/道具の持ち込み大歓迎です

ウェルカムパーティ
18:00頃スタート
・2wheels4changeのキャラバン報告
・無料食事会
自分の庭で育った野菜や、近所の河原で獲れた野草、廃棄されていた食べ物、お隣さんからもらった果物、実家から送られて来たお米、などなど、お金を使わずに手に入れた食材を持ち寄ってください。鍋かスープを作ります! 調理済みの食べ物ももちろん歓迎です。

パフォーマンス
19:00頃スタート
入場料\500(+ワンドリンク)
・Broken Zirkus Monkey Band(ドイツ)
・寺田亮平(トゥバ共和国)
・ウラン ア ゲル ニカッ(東京西側)

お問い合わせ:
takurock(at)riseup.net

お願い:
・会場内は禁煙です。喫煙は指定の喫煙所でお願いします。
・会場付近にはなるべく溜まらないで下さい。苦情が増えたりするとpoolの存続が危うくなってしまいます。
・自転車で来てくれる人はビル脇のスロープに止めて下さい。
・poolは手づくりのスペースです。みんなで協力して盛り上げていきましょう!

2wheels4change: http://www.2wheels4change.com/
C.I.R.C.A: http://www.clownarmy.org



語りと騙り

昨晩は東大でアンヌ・ヴィアゼムスキーを囲む会、その後早稲田あかねでヒッピー界の大御所サワさんの旅話を聴く会を自転車ではしご。

ジャンルまったく違えども濃く長く生きてきた人の話はいちいちおもしろい。女優も旅人も日常生活においてさりげなく演じることの達人なので、話をいつまでも聴いていたいと思わせる技をもっている。それにしてもサワさんのトークは引き出し多すぎで話があふれ出るかんじ。誰か聞き書きして本にまとめてほしいと思うくらい。

アンヌ・ヴィアゼムスキーは小説家でもあるから、自分で本にする人である。未読だけど『少女』は、17歳のアンヌとロベール・ブレッソン監督の「関係」を小説にした作品らしい。かわいい孫娘を心配する祖父フランソワ・モーリヤン(ノーベル賞作家!)にブレッソンから変なことをされそうになったら日記に書いておけ、と言われたそうだが、小説にするにあたり、彼女はその日記を見返すことを禁じて記憶を頼りに書くことを自分に課したという。だから小説。

記憶は現実を作り変えるからね。これは旅話などのトークにもいえることで、そういう意味ですべての「語り」は「騙り」なのかもしれない。

明日、早稲田大学のトークイベントにRLLの役で出演。ボクらのは芸のある「語り/騙り」ではなく、本当に「ごまかし」のような気もするが、まあ、なんとかがんばります。イベント後、あかねの近くにある茶箱でパーティ。『アーバン・トライバル・スタディーズ パーティ、クラブ文化の社会学』の上野さんや『日本のヒップホップ―文化グローバリゼーションの〈現場〉』のイアンさんがDJをやりますよ!

11月20日@早稲田大学3号館102教室、18:00~20:00
トークイベント“Cultural Action, Fronteer or Archipelagoes?”
パーティー20:00~終電 @茶箱(Sabaco)
喋る人=上野俊哉(和光大学)、イアン・コンドリー(MIT)、山本敦久(上智大学)、田中東子(早稲田大学)、二木信(ライター)、RLL(HarpoBucho、Intellipunk)


今夜のこれは気になるね。

11/19金>■19:00−??:?? 3面マルチ3次元中継!!「神聖かまってちゃんLIVE@渋谷WWW」スペースシャワーTV&ニコニコ生放送&DOMMUNE同時ライブストリーミング!!



さよなら、ボクのミューズ

大学生のとき映画のなかでアンヌ・ヴィアゼムスキーと出会ったおかげで、いまの自分があるというのはもちろん過言ではあるが、ゴダールの『中国女』みたいな政治ごっこをやりたいな、とふと思ったのが今の活動に繋がっているのは事実である。

プレRLL的な試みであるUndo-buのトップ画像に彼女を祀ったのはそんな思い入れがあってのことだし、RLLの記念すべき最初の活動は、この『中国女』の画像を使ったUndo-buのTシャツ化だった。

伝説の運動部(Undo-bu)のサイト。
ボクが「部長」と呼ばれている由縁は実はここに拠る。
http://undo-bu.hp.infoseek.co.jp/

2010年10月31日をもってサービス提供を終了いたしました・・・
いま気づいたのだがつい最近、この世から消えてしまったようだ。
もう存在の証拠もないのだから「伝説」と仰々しく書いたのである。

さようなら、過去。さようなら、ボクのミューズ。
ブレッソンやゴダールやパゾリーニやガレルという偉大な映像作家と自分を並べられるチャンスはこの機会しかない。ボクのは所詮妄想だから、まったくミューズへの接近レベルと崇拝レベルが違うけど。

追伸:このサイトにURL入れると、 かつてあったサイトが見られることを知る。何度でも蘇るミューズ!
http://web.archive.org

anne

白水社のサイトからの耳より情報

『少女』の翻訳刊行を記念し、著者であるアンヌ・ヴィアゼムスキーが来日します。一昨年のフィリップ・フォレスト、昨年のダニエル・メスギッシュ(『悲しみを聴く石』朗読会)に続く、東京日仏学院「読書の秋」イベントの一環です。

来日に際し都内各所にて様々なイベントが開催されます。

●「読書の秋2010」アンヌ・ヴィアゼムスキー出演映画特集上映

上映予定作品:ブレッソン「バルタザール どこへ行く」/ジャン=リュック・ゴ
ダール「中国女」/ パゾリーニ「テオレマ」/ジガ・ヴェルトフ集団「東風」/
フィリップ・ガレル「秘密の子供」など

 ■期日:2010年11月14日 (日) ~2010年11月18日 (木)
 ■会場:東京日仏学院(お問い合わせ: 03-5206-2500)

 ◇くわしくはこちらをご覧ください
   http://www.institut.jp/ja/evenements/10192

●アンヌ・ヴィアゼムスキー&四方田犬彦対談
 「映画史を生きたある少女の回想」

上記の映画(「バルタザール どこへ行く」)上映後に講演会・サイン会が催されます。

 ■期日:2010年11月17日(水)20時15分~
 ■会場:東京日仏学院

 ◇くわしくはこちらをご覧ください
   http://www.institut.jp/ja/evenements/10092

●トークイベント「洋画★シネフィル・カフェ」
 「アンヌ・ヴィアゼムスキー『少女』を語る」

 ■期日:2010年11月18日(木)14時00分~
 ■会場:東京・丸の内カフェ(千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル)
 □聞き手:村上香住子
 □予約制、12月21~22日にCSチャンネル「洋画★シネフィル・イマジカ」で放送予定

 ◇くわしくはこちらをご覧ください
   http://cinefilimagica.com/news/2010/10/40.html

●アンヌ・ヴィアゼムスキーを囲む夕べ
 「シネマトグラフからエクリチュールへ」

 ■期日:2010年11月18日(木)18~20時
 ■会場:東京大学本郷キャンパス・法文2号館2階1番大教室
 □パネリスト:ジャン=クロード・ボネ、堀江敏幸
  司会:野崎歓 
 □入場無料、予約不要、同時通訳あり。

 ◇くわしくはこちらをご覧ください
   東京大学フランス語フランス文学研究室「講演会のお知らせ」


最新作「ゴダール・ソシアリスム」を記念してゴダール映画祭2010というのもある。
http://www.bowjapan.com/godard2010/index.html
今年で80歳かあ。



火曜気流舎、イベントの後

大好評だった「小隠は市に隠る」略して「しょういち」改め「どっちの映像ショー」は本日最終回です! 終わりは突然やってくるものです。

前回は座頭市VS山口組というバイオレンスな男くさい対決でした。僅差で見事に放映権をゲットしたのはテレビ版座頭市最終回。夜8時台のお茶の間で放送されていたとは思えないグロテスクな描写に気分を害した方もいたかもしれません。昔のテレビはめちゃくちゃだったのです。

日時:11月16日(火)  21時~23時
場所:気流舎
費用:無料、非営利。
ワンドリンクオーダーすると居心地がよい。食べ物持込可。

最終回の対決!

▼N●K特集「山口組~知られざる組織の内幕~」(1984年)

いまやYoutubeやニコ動で見れてしまう問題作。

▼ハーポ部長のPCの中に保管されているプライベート映像(2010年)

流行の流出もの。無職33歳から見える平日昼間の世界。デジカメ動画撮影。

今夜の御注文はどっち?

※来週火曜(祝日)は「映画のポケット」という別枠のちゃんとしたイベント(ボクは無関係)。再来週からは「イベントの後」というエアーイベントをやりたいと思います。要はイベントの後の空気(ボブ・ブラックがいうところの友好的宴会気分)を作りたいだけなのです。



APECいらない!デモ & NO! APEC TV!!!

apeckoenji

申し訳ないが(誰に?)APECがなんなのかイマイチよくわかっていない。相変わらずマスコミはちゃんとした情報を流さないし、興味の優先順位が高いわけでもないので自分で調べようとも思わない。ただなんとなくロクでもないものだろう、という勘が働いているだけ。

しかし、先日高円寺の街に張られまくっているセンスのかけらもないポスター見たら、イラっとしたので明日のデモに参加することにした。警備に協力することに反対! 横浜の風変わりな観光散歩ができそうなので反対派じゃなくても貴重な体験をしたい方は一緒に歩きましょう。

▼The Harder They Come, APEC ヤツラがやって来る
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=AIr_nHVgCnI&feature=player_embedded#at=19[/youtube]

【APECいらない!デモ】

[日時]2010年11月13日(土)14:30出発/街頭アピール13:30-14:30
[場所]JR桜木町駅前広場集合
[コース]JR桜木町駅前広場→日の出町→伊勢佐木モール→馬車道→
→横浜ワールドポーターズ→新港パーク→赤レンガ倉庫→山下公園(16:15到着予定)
※コースは変更になる可能性があります。

▼デモコースの詳細
http://chizuz.com/map/map76545.html
▼いらない!APEC 神奈川の会
http://blog.livedoor.jp/noapeckanagawa/

no_apec_tv 

当日は情報満載ではないか!
48時間放送ってすごすぎる。
APECの真実が終ることにやっとわかりそうだ。

横浜より48時間ライブ放送! NO! APEC TV!!!
http://noapectv.blogspot.com/

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=Tg327UWsvvU&feature=player_embedded[/youtube]

11月13日(土)
グローバリゼーション

〜使い捨てにされるアジアの女性労働〜
(0:00〜1:30頃)
●司会:
 根来 祐(市民メディアセンターMediR)
●ゲスト:
 小林蓮実(インディユニオン執行副委員長)
 春日 匠 (ATTAC京都代表 *Skype参加)
 伊藤みどり(ACW2 *VTR)
 Mabel(労働運動家 *VTR)
 いちむらみさこ(アーティスト *VTR)

国際会議と社会運動
〜ソウルG20報告&過去のAPEC回顧〜
(1:30頃〜3:00頃)
●司会:
 滝口一臣(独立メディアアソシエーション札幌)
●ゲスト:
 根来 祐(市民メディアセンターMediR)
 安田幸弘(レイバーネット日本)
 岩本太郎(フリーライター)
 ドヨン (*Skype参加)
 ハジメ (*Skype参加)
 *その他数名を予定

危険なACTA(模倣品・海賊版拡散防止条約)
(3:00頃〜5:00頃)
●司会
 安田幸弘(レイバーネット日本)
●ゲスト:
 山川宗則(media champon)
 岩本太郎(フリーライター)
 小倉利丸(富山大学教員)
 Matt Lee(FSF【フリーソフトウェアファンデーション】
       キャンペーンマネージャー *国際電話参加)
 *その他数名を予定

つねちゃんTV
〜尖閣諸島は日本の固有の領土ではありません〜
(5:00頃〜6:00頃)
●出演:
 常野雄次郎(あのリアルつねちゃん本人!)
+++++++++++++++++++++++++++++++++

11月13日(土)
☆11:30~13:30(約2時間)(中継がつながるまで)

APECいらない!デモ直前番組「「ゼロ年代」のデモンストレーション」(仮)
内容]国内外の「デモ事例」を紹介し、近年のデモを全面的に肯定する立場で解説する。また11月5日に外務省が告示した「静穏の保持に関する法律」と過剰警備の中で行われるデモに関する「注意事項」等を呼びかける。
[司会]武田淳一(民族誌的詩学)
[ゲスト]イルコモンズ
※番組内容は変更する場合があります。

11月14日(日)
☆0:00-1:30, 1:30-3:00(2部構成の3時間)

グローバル化するデモス(民衆)〜これがデモクラシーだ!
[内容]「シアトルの反乱」(1999)以後の「世界のデモ」を中心に、「海外(グローバル)編」、「国内(ローカル)編」の2部に分けて紹介する真夜中のトーク番組!
[司会]武田淳一(民族誌的詩学)
[ゲスト]小田マサノリ(イルコモンズ)、鶴見済(フリーライター)、園良太(アクティヴィスト)、その他デモ参加者も!
※番組内容は変更する場合があります。

apec
このポスターは素晴らしい。



気流舎の反転した棚より

bifo
反転しているのはMacのPhoto Boothで撮影したため。今日のオススメ本は昨年末に出版されたフランコ・ベラルディ(ビフォ) の『プレカリアートの詩 記号資本主義の精神病理学』。装丁も含めて好きな本。

経済が病気というなら、いっそ崩壊してしまえ

未来のことは心配ない、そんなものないのだから

2001年9月11日以来、自殺こそがわたしたちの時代における決定的な政治的行為となった。人間の生命が無価値になるとき、屈辱はもう耐え難く爆発しそうなほどにまで育つ。このとき希望はおそらく、自殺からのみ生じうるのである。


希望は自殺! パラパラとページをめくって目に留まった文章を書き写してみたが、なんとも悲観的な! でもボクはこの本を読んで希望が湧いてくる。自分と同じような感覚で世界を認識している友と出会えたような、しかもアイロニーのセンスまで共有しているような。

本人に登場していただこう。2008年本書が出版される前に初来日。ボクは彼の講演の現場にいたのだが、そのアグレッシブな話っぷりにおもわず見入ってしまった記憶がある。アウトノミア節(会うと飲屋ガタリ)炸裂。実は反転した希望の人だった。季節柄落ち込むことの多い無業者にこの映像を処方します。

Freedom+Media
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=s_7Ki2o-GIo&feature=player_embedded[/youtube]
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=_CKjTCMKMRE&feature=related[/youtube]

「『自分自身のメディアを作る』というのは、テレビやラジオやインターネットを作るということではありません。上司や広告に“No”を言うことなのです。”No”を言う力を持った時、あなたは他者にとってのメディアとなり、他者とのコミュニケーションが始まります。例えば過剰な消費が今日の主要な問題になっています。私達はお金や時間が無いと言いながらセール品を買いまくるのです。良い暮らしや、豊かさ、幸せとは何でしょう?幸せとは、消費や所有ではありません。幸せとは存在/生存であり、他者を見つめ語り合い、自らが他者とつながる自由のメディアとなることです。それはとても基本的な、日常の中の実践なのです。これが、直接行動が重要だということの意味なのです。直接行動とは”No”と言うことです。”No”と言うことが、生きることへの”Yes”の始まりです。”Yes”と言える自由を獲得し、あなたが自分の人生を歩んでいくことへの始まりなのです。」

-フランコ・ベラルディ(ビフォ)

気流舎にて2800円(新刊本)で販売中。



ラジオ&カセットの悦楽

長く使っていたアンプが壊れたので、しばらくオールドスクールなラジカセを愛聴してた。新しいプリメインアンプをネットで物色してるとオーディオマニアたちの批評の深い世界に迷いこんでしまい何を買っていいのかわからなくなってしまった。まあ、予算と条件が決まっているから落ち着くとこに落ち着いたが、オーディオ批評ってのはあれいったい何なんだろう。未知の世界は興味深い。

音楽でアガる(昨晩のDommune大工&鳶B2Bにはアガった!)ってよりも音を美しく再現することに全力を尽くす者たちか。彼らには一笑されそうだけど、古いラジカセの籠った暖かい音は、ボクにとっては最高にいい音なのである。ロックステディやダブ、インド音楽などはデジタルよりもカセットテープの弛緩した音が気持ちいい。

もしご自宅にラジカセ栄えのするカセットテープが眠っている方は、最新の音楽CD(ジャンルいろいろ)と交換いたしますのでご一報を。PCでランダムに音楽を聴くようになってから一曲一曲に対する想いが減ってしまったような気がするが、ラジカセから聴こえてくる音はなんだか一曲一曲ありがたく、そしてこの不透明で悪質な音をハイパーデジタル時代に聴くことになんだか贅沢すら感じてしまう。

tape
中野図書館で借りてきた講演テープ。

三島さん堅いし、林さんかっこつけだし、梅原さん真面目だし、やはり一番聴いていて楽しい講演は秋の夜長の淀長節。4歳で映画にふれ、16歳のころにはすでに「一生を映画に捧げる」ことを誓った淀長さん。映画に対する愛があふれまくっていて感動する。浮き草暮らしのボクは、こんなふうに一生ブレない軸を持っている人に憧れる。「楽隠居なんて考えたこないね。働かないで遊び回ってるのが一番ダメ」と淀長さんに夜中に説教されると、そろそろ楽隠居生活を卒業して本気で動き始めようかな、と思ってしまう。とりあえずこの秋冬は映画をいっぱい観て人生について考えよう(と楽隠居路線を諦めきれない)。

やはりなんといっても講演テープものの最高傑作は小林秀雄だろう。ボクは彼の著作に全く興味ないんだけど秀雄節が好きでよく聴いている。CD化もされている。

コカインをキメた古今亭志ん生のような早いのだが遅いのだがわからない絶妙な節回しがたまらない。声質も志ん生に似ている。落語のようにボケたと思ったら、切れ味鋭いナイフのように言葉を畳み掛ける。「諸君たちは~」とインテリ目線のトークも秀雄クラスだったらなんだか心地よい。

小林秀雄1
小林秀雄2
小林秀雄3
小林秀雄4
小林秀雄5
小林秀雄6

ラジオもいいね。FMラジオのパーソナリティのお姉さんの声はいい。年下だとしてもやはりいつまでもお姉さんって感じ。ネットラジオになっちゃうけど、Pirates ChoiceのDRUWEED氏の浪速の兄貴っぷりもいい。さすが「浪速のコクソン」と言われているだけはある。

ここで過去の放送が聴ける。DLしなくても画像をクリックするだけで聴けるので手軽でよい。
http://www.rock-a-shacka.com/pirates_choice.html

シュガー・マイノットやグレゴリー・アイザックのトリビュートセレクションや、スカ、ロックステディ、アーリーレゲエ、ルーツ、ダブ、ラバーズ、ダンスホール、とどれを聴いても間違いないけど、個人的なおすすめは、♯234のJAHTARI SELECTIONと♯268のUPSETTER SELECTIONかな。Soom TのDirty Money (汚金)は名曲だと思う。ラスタファリズムの神ジャーとコンピューターメーカーのアタリが合体したJAHTARIはそんな感じの癖になるドイツの音。UPSETTER SELECTIONは、ヘップトーンズのいい加減な曲紹介がレゲエらしさを象徴してると思う。

ラジオ&カセット&レゲエ、この組み合せは最高。講演テープもトースティングに聴こえてきたよ。節ってのが大切なんだ。



どっちの映像ショー

毎週火曜日気流舎21時開始の視聴者参加型映像トークショー「小隠は市に籠る」、略して「しょういち」ですが、イベントタイトルがやはりわけわからないので、コンセプトずばりの「どっちの映像ショー」に改めます。

上映前にボクが二つの映像のプレゼンをするので、現場にいる人間にいま観たい映像を挙手で選択してもらいます。本家「どっちの料理ショー」みたいに多数決で負けた人たちに目隠しをして映像を観させないという意地悪はしませんのでご安心を。選ばれなかった映像は次回へと繰り越していきます。

記念すべき初回の上映作品は『N●Kスペシャル チャウシェスク政権の崩壊 市民が撮った革命の7日間』。文化庁芸術祭作品賞受 賞した傑作ドキュメンタリーに参加者はみな息を呑みました。なまなましい革命の生成の様子は何度観ても興奮します。

残念ながら選ばれなかった『テレビ版 座頭市最終回」は繰り越し。今回の「どっちの映像ショー」は、昔のテレビはこんなにも過激だった!ということを実感してもらうためにセレクトしたメディア・リテラシー編。いま自主規制ひどいからね。

時:11月9日(火)
場所:気流舎
費用:無料、非営利。ワンドリンクオーダーすると居心地がいい。

映像メニュー
▼テレビ版座頭市最終回「新座頭市 26話 夢の旅」(1979年)
ジャンル:時代劇、モンド、ドラッグムービー

お茶の間にショックを与えた『エル・トポ』クラスのバッドトリップ問題作。勝新太郎と勅使河原宏のイケない遊びから生まれたやけくそ気味な最終話を全100話の放送リストのなかから最初に観てしまおうという企み。

▼N●K特集「山口組~知られざる組織の内幕~」(1984年)
ジャンル:ドキュメンタリー、アウトロー、シノギ

タイトルから察してください・・・



今夜(火曜夜)の御注文はどっち?



太陽と住み開き

さきほどお籠り宣言したわけだが、こう天気がいいと籠っているのがもったいない。気分が変わったのでしょうがない。ハーポシアターは夜の営みなので昼間はやはりふらふらフラヌールするに限る。今日は自転車でふらふらと浅草橋へ。午後5時から写真集の朗読がある。

富永剛総 写真展「ここ から とおく」
http://www.holbein-artistnavi.com/artnews/exhibition/tokyo/7730.htm

予約が入れば午前中のカフェ・タンジールも営業したい。これからの季節が午前の陽光が一番のごちそう。ミントティーは太陽の下で飲むものである。モロッコのあるマグリブはアラビア語で「日の没するところ」という意味だが、この季節の夕日はちょこっとせつない。まあ、あのブルース感も愛してるけどさ。夕日はノスタルジーを強く喚起するので中毒性が高い。夕暮れ公園散歩はノスタル爺への道まっしぐらなので危険を伴う。無邪気に楽しい少年時代に退行しながら未来不定の老人領域へと前進しているわけだ。

ハーポシアターもカフェ・タンジールもボクの家のことである。単なる茶の間やホームシアター環境をいちいちなぜカッコつけて名付けるのかというと、単にボクがネーミングマニアだということもあるが「住み開き」というアイディアに寄る。そのコンセプトに影響を受けたというよりかは、たまたま同じことを考えていたわけだ。

住み開きアートプロジェクト
http://sumibiraki.blogspot.com/

住み開き(すみびらき)とは、自宅を代表としたプライベートな生活空間、もしくは個人事務所を、本来の用途以外のクリエイティブな手法で、セミパブリックとして開放している活動、もしくはその拠点のことを指します。2008年10月に日常編集家のアサダワタルによって提唱されたコトバです。

「じぶんの場所をみんなのためにちょっとだけひらく」とあるが「ちょっとだけ」というのがミソなのである。セミパブリックというのは「半開き」ということだが、この微妙な状態をキープするのが実に難しい。プライベート空間なので、あまり不特定多数の人に来て欲しくないのだが、誰かに来て欲しいと思っているそのマインド問題。

cat
部屋の中でごろごろしながら外を眺めて半開きマインドの師匠にまねぶ。これは陰陽の境に身を持っていく高度な技。

ボクはなるべく誰とでも仲良くしようと努めているが、パーティピープルの全開オープンマインドも、オタクの引き蘢り探求マインドも実はうまく馴染めない。やはり半開きのファジーなかんじがなんとなく好きなのだ。開き具合はその日の天気や気分によって変化する。太陽の光のことをことさら強調するのは、マインドの半開き具合を調整するセロトニン神経が、太陽の光信号にものすごく影響を受けるからである。あ、思わず嫌いな脳科学っぽい話をしてしまった。いけない、太陽光線が気持ち良すぎてちょっと開き過ぎた。

歌舞伎町の稲荷鬼王神社で無縁話。これに参加しようと思う。ボクのこころの悩みは解決されるだろうか?

「住み開きシンポジウム その3 縁の編集 無縁の場」

日時:11月5日[金]19時半ー21時半
会場:稲荷鬼王神社(東京都新宿区歌舞伎町2-17-5)
参加費: 1000円(東京の条件各種チケット使用可)
ゲスト: 大澤寅雄(文化生態研究・ニッセイ基礎研究所研究員)
内容:住み開きは自分のための場所がちょっとだけ開かれることで、誰のための場所でもあり、同時に誰のためでもない場所となり得る面白い活動です。シンポその3では、この誰のためでもない場所だからこそ、様々な縁が生まれる可能性について語り合います。

※事前にメールでの申し込みが必要。



脱呑気ののんきさ

やばい。もう11月だ。そろそろ呑気に遊んで暮らす生活にピリオドを打たねばならぬ。荷風気取りで散歩や読書に明け暮れている場合じゃない。平日昼間から歌舞伎を見たり美術館に行ったりする河原貴族生活は控えよう。

新橋演舞場に行く前に調子にのって銀座アバクロでマッチョな外人と記念写真を撮ってもらったが、そこに写っている自分の呑気な顔といったら! それに比べて国立新美術館で見た没後120年ゴッホ展での彼の自画像の尋常じゃない切迫感といったら! 青い炎がメラメラしてる。

「ぼくは100年後の人々にも、生きているかの如く言える肖像画を書いてみたい」とゴッホは死の一ヶ月前に妹に宛てた手紙を書いている。アルトーがゴッホに超共感しまくりの『ヴァン・ゴッホ 社会が自殺させた者』で「ゴッホ展はいつの時代においてもひとつの事件である」と書いているが、ボクにとっても事件だった。苦悩の中で画家として働きまくったわりには生前に絵が一枚しか売れなかった残念な人ゴッホに長時間見つめられ「働け」と説教をされているかのようであった。

平昼の美術館には有閑マダムや美大生に混じって無職らしい風貌の輩(まあ、ボクらのことだ)がゴッホと真剣に向き合っている。ゴッホの生涯を追いかけるこの展示は何かと苦悩を強いられる現代人の心を強く打つ何かがある。

幸福のヒントもある。ゴーギャンとの南仏での愛のコミューン生活を描いた「アルルの寝室」。ベッドには枕がふたつ。完全な休息を表現したらしい。でも悲しいことにゴッホとゴーギャンのサマー・オブ・ラブはあの有名な耳削ぎ事件でわずか2ヶ月で終止符を打つ。ゴッホを成仏させるためにソウルメイト平井堅は鎮魂歌を熱唱している。タイトルは「太陽」。

あなたを抱きしめたら迷いはない・・・
炎は消えない・・・
http://www.tbs.co.jp/event/goghten2010/


今年もあと2ヶ月。遊びまわる生活をやめ、部屋に籠ろう。社会起業家のビジネススクールでゲットした活動支援金で早速ホームシアター用のプロジェクターを購入。わがカフェ・タンジール内に社会派劇場ハーポシアターが完成した。籠ってシリアスな映画を観まくり、呑気な気分を吹き飛ばそう。

完全なる休息である楽園生活を2ヶ月で終わらせてしまうのはもったいない。ゴッホの教訓を活かそう。冬はお籠りの季節である。再び外に勢いよく飛び出すためにも完全なる休息は必要なのである。

シリアスなお蘢り生活に入るので、御用の方は火曜日の気流舎にお越しくださいませ! 下北沢に遠征して籠っております。14~23時。21時から毎回レア映像の上映イベントやります!

添田唖蝉坊の弟子石田一松の「のんき節」
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=r1pP-WfcCBA&feature=player_embedded[/youtube]

岡大介&小林寛明「平成のんき節」
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=2Lz5eDppFS4&feature=player_embedded[/youtube]



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