気流舎の反転した棚より

bifo
反転しているのはMacのPhoto Boothで撮影したため。今日のオススメ本は昨年末に出版されたフランコ・ベラルディ(ビフォ) の『プレカリアートの詩 記号資本主義の精神病理学』。装丁も含めて好きな本。

経済が病気というなら、いっそ崩壊してしまえ

未来のことは心配ない、そんなものないのだから

2001年9月11日以来、自殺こそがわたしたちの時代における決定的な政治的行為となった。人間の生命が無価値になるとき、屈辱はもう耐え難く爆発しそうなほどにまで育つ。このとき希望はおそらく、自殺からのみ生じうるのである。


希望は自殺! パラパラとページをめくって目に留まった文章を書き写してみたが、なんとも悲観的な! でもボクはこの本を読んで希望が湧いてくる。自分と同じような感覚で世界を認識している友と出会えたような、しかもアイロニーのセンスまで共有しているような。

本人に登場していただこう。2008年本書が出版される前に初来日。ボクは彼の講演の現場にいたのだが、そのアグレッシブな話っぷりにおもわず見入ってしまった記憶がある。アウトノミア節(会うと飲屋ガタリ)炸裂。実は反転した希望の人だった。季節柄落ち込むことの多い無業者にこの映像を処方します。

Freedom+Media
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=s_7Ki2o-GIo&feature=player_embedded[/youtube]
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=_CKjTCMKMRE&feature=related[/youtube]

「『自分自身のメディアを作る』というのは、テレビやラジオやインターネットを作るということではありません。上司や広告に“No”を言うことなのです。”No”を言う力を持った時、あなたは他者にとってのメディアとなり、他者とのコミュニケーションが始まります。例えば過剰な消費が今日の主要な問題になっています。私達はお金や時間が無いと言いながらセール品を買いまくるのです。良い暮らしや、豊かさ、幸せとは何でしょう?幸せとは、消費や所有ではありません。幸せとは存在/生存であり、他者を見つめ語り合い、自らが他者とつながる自由のメディアとなることです。それはとても基本的な、日常の中の実践なのです。これが、直接行動が重要だということの意味なのです。直接行動とは”No”と言うことです。”No”と言うことが、生きることへの”Yes”の始まりです。”Yes”と言える自由を獲得し、あなたが自分の人生を歩んでいくことへの始まりなのです。」

-フランコ・ベラルディ(ビフォ)

気流舎にて2800円(新刊本)で販売中。



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