Wearable Ideas RLL

悲しみのロッカーズ

あーなんてことをしてくれたのだろう、中野区は。ごく平穏に中庸に暮らしたいのに。小さな抵抗心がちょっとむくむくしちゃったよ、もー。

ロッカーズのサントラをCDウォークマン(まだこっち派)に入れ、最大の音量でかき鳴らしながら、中野区の自転車保管場所に向かう。何回も観てるからどうもね、歩き方が自然とあーなっちゃうんだよ。インナー・サークルの「俺達はロッカーズだぜ」って曲を聴いてるうちにジャイコブ・ミラーの歩き方(左手をポッケに入れ、からだを極端に傾かせながら)に。ピーター・トッシュの歩くカミソリソング聴きながらちょっとチンピラ気分に。なんだか気が大きくなって勝てそうな気がしてきたぞ。

自転車保管所は本当に『ロッカーズ』に出てくる盗品倉庫のようで、死んでる自転車を見ていたら悲しくなった。集団で乗り込んですべての自転車を即時解放してあげたい、中野や高円寺の貧乏アパートの前にこっそり置いてきてやりたい、そんなロッカーズ妄想に耽りたくもなる。

「ボンボクラッ」って馬口のように文句を言うつもりで来たんだけど、あっさり五千円払っちゃったのだ。ずるいよー、あんなしょぼくれたおじいちゃんたちを配置するのー、バビロンのバカ!末端労働者である係りのおじちゃんたちを責めてもしょーがない。きっと日頃からタチの悪いアナルコ・サイクリストたちから罵倒されているのだろう、なんて大変な仕事なんだ、と同情心が芽生えてしまった。

五千円を払わずに自転車に飛び乗って逃げるということも状況的に簡単にできた。悪いことをしたと思ってないなら、なぜそれをしなかったのだろう。規則には従いましょう。まったく奴らの思うつぼだ。でも小さな抵抗はしたよ。一万円札を出して、「また次も自転車を駅前にとめると思うので先に払っておいていいですか」って。受け取ってくれなかったけどね。日本人って真面目だね。そこは評価しよう。経済的には大打撃だけど、本当は横領してくれたほうが面白かったんだけどー。

なんか勇気づけられる文章を見っけたので本当は面倒くさいんだけど引用する。 『スピノザ 共同性のポリティクス』より。

「私たちはこの社会ないし国家が何かしらフェアではないと感じる時がある。そのような時、私たちは自分たちの社会ないし制度に対し、そして自分自身に対し、なにがしかの悲しみを感じないだろうか。スピノザはその感覚を大事にせよと言っているのである。それが「正義」だから立ち上がるのではなく、この私に悲しみを引き起こす具体的な相手がそこに(あるいは近い未来に)存在し、そして相手の悲しみ-それが私の悲しみなのだが-を持続させるような仕組みがそこにあるから、それをなくすように私は行動する・・・・(中略) 存在に先立ついかなる秩序も存在しない以上、いかなる社会的制度であれ、それが作られたものである限りにおいて変更可能である。この当たり前の事実を認識しつつ、たとえささやかでもそのような改革的かつ実効性をもった行為に参与しているという実感を持てる時、私たちは自らがよい出会いを組織化していること、喜びの情動を増殖させようと努めていることそれ以上に、おのずから喜びを見いだしていけるはずである」

まあ、つまり「俺達はロッカーズだぜ!」ってことでしょ。


  • HarpoBucho
  • Tag:
  • By harpobucho / Aug 19, 2007 3:25 am

ラジオ大物ゲストの告知

さぁて、明日8/19は、素人の乱ネットラジオ日曜日「RLLのかくめい生活研究所」が22時から生放送でやんす。

カルチャー・ジャマーな文化=政治ユニット「RLL」は、Tシャツ制作以外に、毎週日曜日にネットラジオを素人の乱から放送してるのですが、先月今月と真夏のゲストキャンペーンだったわけです!そのキャンペーンもラスト2週、ラストふたりなんですね!!!


明日は大物ゲスト。鶴見済さん(tsurumi’s textRadio Freedom
「完全自殺マニュアル」「完全人格改造マニュアル」「無気力製造工場」といった90年代半ばの初期作品では、ポストモダン的終わり無き日常へのプラグマティックでイルな処方箋を発行。後に「レイヴ力」「檻の中のダンス」等々、レイヴカルチャーの文化的紹介者に。今回のラジオでは鶴見さんから見た、高円寺素人の乱や、IRAや気流舎といった日本DIY文化周辺の動きについてをお聞きし、90年代から続く閉塞感に対する、鶴見さんなりの処方箋が「自殺 →薬→レイヴ→エコ、反原発、DIY文化」と、変化していった流れについて話していこうかなと思ってます。


その次のオオトリのゲストも大物!8/26 矢部史郎さん(活動家・思想家バーテン
「無産大衆神髄」「愛と暴力の現代思想」といった著作(山の手緑さんとの共著)そして「現代思想」「VOL」等々に執筆する活動的批評家。高円寺ネグリ派として銭湯利用者協議会を活動、それは中央線マルチチュード騙るRLLや高円寺北中通りフランチャイズな素人の乱のある意味布石になっているのかな。当日の高円寺阿波踊りの熱気から、4月の高円寺一揆、5月のドイツG8参加のことまで、いろいろ話せそうなので楽しみです。


intellipunkと∞+∞=∞は果たして大物ゲストときり結ぶことができるのか?! RLL組んで2年ぐらいですが、こんなに面白い人たちと直接会話ができるなんて、当初は想像しませんでした。これからもRLLのラジオに出演してもらいたいゲストがいたらリクエスト下さい!


  • Action
  • Tag:
  • By intellipunk / Aug 18, 2007 9:17 pm

終戦記念日に開戦宣言

まったくホースマウスな気分だよ。
悪い奴らに愛車盗まれただよ。
人の持ち物を許可なしに黙って持ち去り、返して欲しければ5,000円払え、って脅迫。まったく理不尽にも程があるよ。バビロンのバカ!

昨日は英霊肝試しをしに朝から靖国神社に行ってたんだけど、東西線で九段下に行くために中野駅に自転車をとめてしまったわけ。中野区の悪どいやり方は「オレの自転車を返せデモ」で知ってたわけだけど、お盆休みで終戦記念日だから、今日はそんなしゃかりきに撤去活動してないだろーっと油断したのがまずかった。お盆休みくらいちゃんと休んでよ。本当に世の中には無駄で害のある労働が多すぎ!通行人の邪魔にならないようにちゃんと注意して自転車をチェーンで柱に結び付けておいたんだけど、切りやがって。

中野窃盗団に開戦宣言。
靖国問題なんかよりも、自転車問題のほうがはるかに重要な政治的イシュー。ウィ・アー・チャリンコ・ロッカーズ!


  • HarpoBucho
  • Tag:
  • By harpobucho / Aug 16, 2007 3:22 am

韓国徴兵制の人権問題 それに日本はどう関わっているか

「韓国徴兵制の人権問題 それに日本はどう関わっているか」
主催 「韓国徴兵制の人権問題 それに日本はどう関わっているか」実行委員会

・毎年30 万人の若者が徴兵される韓国の現実
・徴兵期間である2 年間の非人権的名環境、そして黙視する政府
・「良心的徴兵拒否権」が認められない韓国、そして徴兵拒否者に対する待遇
・「愛国」と「ナショナリズム」論理のもと黙認される徴兵問題と社会への影響
・「民族主義的ナショナリズム」から起因する韓国社会全般の軍事化、教育現場の暴力化
・軍隊内の生活実態及び思想教育の現状
・憲法9 条問題などをめぐる日本社会の政治的動きと韓国社会の関係性
・日本の「愛国」、「ナショナリズム」と韓国の「愛国」、「ナショナリズム」の比例性

発言者

金成河(キム・ ソンハ) 
1984 年生まれ。立教大学文学部。

沈昶準(シム・ チャンジュン)
1984 年生まれ。立教大学社会学部。

李剛一(イ・カンイル)
韓国の大学で政治外務を研究中
2007年に2年の徴兵期間後、除隊

淡路智典(あわじ・とものり)
1980 年生まれ。早稲田大学院 社会科学研究科 
元・所沢高校生徒会長

武満聖彦 (たけみつ ・ ひじりひこ)
1985年生まれ。日韓の運動の連帯史に詳しい。



8月11日(土曜)
午後5時半開場、6時開始
6時〜9時 パネルディスカッション
9時〜11時 交流会

場所 poetry in the kitchen
東京都文京区水道1−2−6 タトルビル2階
地図 http://photos1.blogger.com/photoInclude/x/blogger/2857/4251/1600/290946/tbf_map01.jpg
JR飯田橋駅東口から徒歩8分くらいです。

参加費 300円 他カンパ歓迎

交流会では抵抗食の会(仮)が食事出します〜(カンパお願いします)
RLLが反公権力系Tシャツを出店します。
模索舎も、関連する本等を出店してくださいます。

お問い合わせ
韓国徴兵制の人権問題実行委員会
メール the-draft-dodger(アット)googlegroups.com


  • Action
  • Tag:
  • By intellipunk / Aug 10, 2007 4:46 pm

8月の1週末目の予定

518153864_117.jpg

518153864_180.jpg

金曜日は朝から留置所に面会♪
代用監獄制度をちょろ体験!?
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Suzuran/7136/daiyo.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%A3%E7%94%A8%E5%88%91%E4%BA%8B%E6%96%BD%E8%A8%AD

夜はVELOCITYUTとデラシネを見に江ノ島に行けるかな。体力しだい。




土曜日はDUBるブッキング!

————————————————–

デモクラシー・ナウ!とメディア・アクティヴィズムの現在

2007.08.04.sat. 18:15 open(18:30 start)/21:15 close
参加費:1,000円(一般)/800円(会員)

「PAPER TIGER TV」創設期のメンバーで、現在はニューヨーク市立大学ハンター・カレッジ校でも教鞭を執るメディア・アクティヴィストのマーティン・ルーカス氏、 1980年代に広まった日本の「自由ラジオ」運動の提唱者の一人で、ラジオ・アーティスト/メディア批評家の粉川哲夫氏、音楽評論家の平井玄氏(司会)、「デモクラシー・ナウ!ジャパン」発起人の一人で翻訳者の中野真紀子氏を交えてのトーク・イヴェント。

@文京区シビックホール会議室1&2
東京都文京区春日1-16-21 文京シビックセンター3f
(東京メトロ南北線/丸の内線:後楽園駅下車、都営地下鉄三田線/大江戸線:春日駅下車)
アクセス=http://www.b-civichall.com/access/main.html

プログラム:「デモクラシー・ナウ!」番組上映/マーティン・ルーカス「ニューヨークの映像系独立メディア事情の変遷」/ディスカッション「デモクラシー・ナウ!とメディア・アクティヴィズムの現在」/参加メディア団体からの活動紹介、等(予定)。
————————————————–
参考:
Democracy Now! Japan::http://democracynow.jp
Democracy Now!::http://democracynow.org
Paper Tiger TV:http://www.papertiger.org
Martin Lucas:http://www.martinlucas.net
粉川哲夫:http://anarchy.translocal.jp
中野真紀子:http://www.canaanite.net


それからこっち↓に移動!!!

======================

    * UKダブ研究会路上編 *

======================

ダブサウンドで都市を取り返せ!

ーーー今回のUKダブ研究会は、
「路上編」と題して再開発が忍び寄る下北沢が舞台。ジャマイカで生まれたダブが、東京のコンクリートジャングルでどんな響きを見いだせるのか? キングストンで、ロンドンで、パリで、それぞれの都市や文化と結びつきながら抵抗の低音を鳴らしてきたダブを、ぼくたちは下北沢でどのように響かせることができるのかーーーレゲエ、ダブ、都市、政治、文化をめぐるトークと映像、そしてもちろん音楽を交えた熱い夏の夜のダブミックス・パーティ!

トーク&DJ:
毛利嘉孝
 社会学者。著書に『文化=政治』(月曜社)『ポピュラー音楽と資本主義』(せりか書房)など

鈴木慎一郎
 文化人類学者。
 著書に『レゲエ・トレイン』(青土社)など

鈴木孝弥
 音楽ライター。編著/監修に『ルーツ・ロック・レゲエ』(シンコーミュージックエンタテインメント)『定本リー“スクラッチ”ペリー』(リットーミュ−ジック)など

2007年8月4日(土)
第一部 20:00 – 21:00
@下北沢駅周辺の路上
無料。NO SPECTATOR!!

第二部 21:00 – 朝
@DRUM SONG
(世田谷区北沢2-19-13 第一周和ビル3F
 Tel. 03-3487-0716)
1000円/1D

* LINK *
下北沢路上解放戦線
DRUM SONG

======================

日曜日はぼちぼちおきて、緩めにこれ↓

**************************************************

びっくり縁日!フルーツ祭りフリーマーケット!!
http://mixi.jp/view_event.pl?id=21099383&comm_id=183462

恒例の北中通りフリーマーケットです。
今回はなんと、北中通り商店街と長野県須坂市とのコラボ企画!

須坂市の街づくりに取り組む高校生たちが北中通りに出店して地元の名産品などを販売!おまけに今回は縁日もやっちゃうということで、ヨーヨー釣りやスイカ割りなどもあります。夕方5時半からは、なんと商店街で落語もあります!昨年に引き続いて「北中演芸場」が再来! その他、こちらも恒例と化している三浦半島の有機野菜の直売もあります。
みなさん、ぜひ遊びに来てください!

びっくり縁日!フルーツ祭り
8月5日(日) 15:30〜19:00
主催:高円寺北中通り商店街

**************************************************
素人の乱を長野の高校が社会科見学。その縁で開催らしい。
最近いろんなところでワーキングプア問題で、『朝日新聞』正月1面『論座』4月号『AERA』4月2日号あたりから、模範解答として「素人の乱」が頻出単語になってんな〜

生きさせろ! 難民化する若者たち

ロストジェネレーション さまよう2000万人

農的共生社会——自治と自給で「格差」を超える』(『現代農業』2007年5月号増刊)

『アナキズム』第9号(特集:貧乏──抵抗への視線

「労働の現在」萱野稔人×本田由紀 対談


おまけに代ゼミ小論文の模範解答にもあることが分かった!
なんだろな〜あんまり今、出口が見えないんだろうなーとか。

いよいよ、なかむらゆき第一回監督作品『素人の乱』も上映も決まったので、いよいよどうなっちゃうのかな?
そうそう、素人カフェの定休水曜日は8/8からいよいよ『VEGEしょくどう』yoyoさんがオープンみたいだよ!



んであいかわらずネットラジオ「素人の乱」やってます。
毎週日曜22時はRLLの「かくめい生活研究所」
http://trio4.nobody.jp/keita/

ゲスト・キャンペーンは8月も続きます!!!!

8/5のゲストは、ゆっくすさん(Poetry in the Kitchenスタッフ)
 早稲田のフリースペース「あかね」や飯田橋のスペース「Poetry in the Kitchen」でさまざまなイベントを企画しているゆっくすさんを招いてのラジオ。彼女の巧みな英語力をもってして紹介される強力でアナーキーでDIY なイベントの話から、伝説の「ジーコ解任デモ」そして幼少80年代ニューヨークの話まで。おっとり、はんなりなその素顔からは想像できない行動力や、興味範囲の範疇に迫る!!




あぁ、Tシャツ注文してる方、申し訳ない、8月も週末遊びっぱなしで手につかない!!!


  • Intellipunk
  • Tag:
  • By intellipunk / Aug 03, 2007 4:30 am

売名行為

  • Intellipunk
  • Tag:
  • By intellipunk / Jul 29, 2007 5:14 pm

フジロックにいます!

嘘です。職場にいます。冷房が復活したので快適です。

しかし、この3日間で見かけたメンツが濃すぎる。ボクの日常生活は何かのフェスなのではないかと錯覚するほどに。フジロックにリー・ペリーが出たときに、「俺の人生がフェスティバルだ」と言ってたっけ。

ストレンジャー・コール、平岡正明、菊地成孔、康芳夫!、秋山祐徳太子、マイク・モラスキー、梁石日!、上杉清文、末井昭・・・・・いったいいつの時代だ!(菊地とマイクは今の人か、いや、平岡さんとかも現役なわけだけども・・・・・むにゃむにゃ)

ストレンジャー・コールのライヴがかなり良かった。正直、期待していなかっただけにこれはうれしい。プリンス・バスター以来のスカでウキウキ。真っ赤なシャツとネクタイに真っ白いスーツ姿のスレンダーなおじいちゃん。$マークの派手な帽子が、日本にマネー稼ぎにきたぜ!って自分の存在を笑い飛ばしてるかのようで粋。ダンスもかっこいい。歌ってるときの表情が素敵。

平岡×菊地対談は、某音楽雑誌編集長が言うように、持ちつ持たれつの八百長プロレスなわけだが、ボクはガチンコ格闘技よりも昭和プロレスが好きなわけで。菊地さんのトーク術が、馬場社長を相手にするときの実力派若手レスラーのようで、トーク内容よりもコミュニケーション形式を楽しんだ。んで、観客が前述したとおりのコワイ?メンツで、何気に後を振り向いたら、上杉清文さんがいたのはビックリした。

フェスのトリはデニス・ボーヴェル。今夜、新宿OPENの20周年記念でセレクターやるみたい。


  • HarpoBucho
  • Tag:
  • By harpobucho / Jul 28, 2007 3:29 am

ある、一人の、女の子の壊れ方について

ブリトニー・スピアーズが、『OK!』誌のインタビュー中に奇行を連発。同誌の編集者によると、取材スタッフが“呆れて悲しくなる”ほどの状況だったという。ブリトニーは取材中、愛犬のヨークシャーテリアにデザイナーズ・ブランドのドレスの上で排便をさせたり、高価な衣装を身につけたまま姿を消したりと、まさにやりたい放題。このとき撮影した写真は“掲載基準に満たない”との理由でお蔵入りが決定したという。また、撮影中も“わけのわからないことをペチャクチャとしゃべったり、赤ちゃん言葉で話したり”していたそうだ。『OK!』誌の編集長は「これまで立ち会った中でも、間違いなく一番奇妙な撮影現場だった」とコメント。高価なデザイナーズ・ドレスをまるで“紙ナプキン”のように扱うブリトニーに、スタイリストが悲鳴をあげる場面もあったようだ。さらに、扉を開けっ放しにしたままトイレに何度も足を運んだり、衣装が「セクシーじゃない」「丈が長い」などと繰り返し文句をつけることも。そして取材開始から約3時間後、撮影も終わらないうちに借り物の衣装を着たままその場から立ち去ってしまったという。関係者も「目がイってたし、話していることもムチャクチャだった。食べたものをグッチのドレスの上に吐いていたしさ。完全にイカレてるって感じだったよ」と証言している。もはやマスコミすら手を上げるほどに壊れてしまったブリトニー。はたして今後、彼女が正気に戻る日は来るのだろうか…!?



以上、ミクシニュースより引用。





 確か岡崎京子だったと思う。一人の資本主義化に生きる女の子の壊れていくこと、その、壊れ方を描いていくことが自分のマンガの作風というか、テーマだ、と、いうようなことをしゃべっていたような気がする。例えば「PINK」なんかだとマンガ連載時にはハッピーエンドで終わっていたのに、単行本になったときは一話分余分に話が付け加えられ、悲惨なラストで終わるように変更された。(「PINK」は直接主人公の崩壊が描かれるわけではないが、その予兆がたっぷりと描かれ、その崩壊のニュースを知ることの無い女の子の描写で終わる。だけど、崩壊はすでに始まっていることは、一人一人の読者が想像で埋めるよう強制されている。それはそれで悲惨なラストだ)





 「PINK」だけではなくて、「私はあなたのおもちゃなの」とか、「ヘルタースケルター」のように、彼女の物語に出てくる女の子は欲望に囚われ、暴走し、精神や身体をすり減らし、ボロボロになっていく。それが作者の意図として運命付けられていることを知りつつ、薄氷を踏むような思いで彼女のマンガを読んでいくことは、一種の、ホラーを読むような感じだ。





 アイドルとしての、文字通りそのまま、偶像や記号、イメージとしての付加価値を持った女の子の、イメージそれ自体の価値が、株価や為替のように乱高下していく。それはいくつもの事件やメディアや、複雑な要素が絡まりあい、そのやり取りの中でイメージの価値は漂い、浮き沈みする。「崩壊」というそのままのタイトルの小説を書いたフィッツジェラルドは、第一次大戦後のアメリカの黄金時代に、その株価と供に頂点にあった自分の名声と世界に耐え切れなくなって、タクシーの中で号泣する。自分はもうこれ以上上がることができないのだ、と。そしてブラックマンデーが訪れ、アメリカの短い夢は終わる。「バビロン再訪」の世界がやってくる。村上春樹がフィッツジェラルドで一番好きな小説だ。











続報。

http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=269235&media_id=15



[eiga.com 音楽ニュース] 去る7月26日、ブリトニー・スピアーズがラスベガスのリゾートスパから出てきたところ、張り込みをしていたパパラッチ2人に撮影されて怒り心頭。哺乳瓶を投げつけ、「殺してやる」と怒鳴りつけた。 当時ブリトニーは、息子2人とボディガードを伴っており、パパラッチの証言によると、ボディーガードの1人がパパラッチ1人の動きを封じるため体を壁に押さえつけたという。また、残りのパパラッチも、同じボディーガードに投げ飛ばされ、警備員が止めに入るまで殴る蹴るの暴行を受けたとか。その際、ブリトニーは壁に押さえつけられたカメラマンに向かって、哺乳瓶を叩きつけながら「殺してやる!」と脅したとのこと。 この件で、パパラッチ2人はブリトニーを訴える構えをみせているが、ブリトニーの弁護団からは何のコメントも発表されていない。



啓蒙問題

某音楽家のシークレットでアンダーグラウンドな勉強会っつうか学習会に潜り込んできた。
彼/彼女のスタンスは、ここでのことをネットで口外しないように、というものなので、それを尊重しながら慎重に。そのスタンスは、非先進国の非エリートの言葉が価値観が遡上しないすることがない、インターネットの言説空間の欺瞞を刺すに十分な、サバルタン問題とメジャー・ミュージシャンのパパラッチ問題を加味したもので、納得がいく。

音楽家は、既に某学会誌に『○○○!』という文章を発表しているので、今回の中身もそれに準じた形で、反グローバリズムについて。その文章は、童話に似せたスタイルのフィクションで、個人的には『茶色の朝』に非常によく似ている様に考えていた。「茶色」のかわりに「灰色」を用い、その金と権力に象徴される世界に虹色の世界の善性が対峙する、というもの。
僕は「寓話」というものが、非常に苦手だ(そして比喩表現も)。それは改めてどこかで説明したい。とにかく寓話は、高度の抽象性を持つので非常に危うい。ボルヘスやハイナー・ミュラーやべケットぐらいの視線を保持し、神ではなく流れの中の作家として、「寓話」を作品として見せられるほど、『○○○!』が卓越したものではない、のが不満であった。ひとことで云えば稚拙であり、それはミュージシャンでありながら英米文学科で言葉の人であった彼 /彼女への期待の裏返しでもあったのだが。

しかし今回は、そのテクストではなく、映像を使っていた。パートナーの白人の撮影・編集・翻訳・監督した映像を上映しながら、二人で日本語/英語で『○○○!』の同一の世界観のテクストを朗読しながらも、ギターに似た楽器を伴奏するというもの。映画を解体/再構成した一つのアートフォームとして成功していて、ブレヒト的な教育劇の効用を発揮していた。それはもちろん有名ミュージシャンが啓蒙する、というスタイルの異化効果が大きいのだろうが。


その映像はメヒコ(メキシコ)のオアハカからはじまった。以前のこの僕の日記にも書かれているオアハカの運動と弾圧のことを、現地で撮影してきた映像だ。州知事の権力腐敗とオアハカ州教職員組合を守るために、お母さんお父さんたちがその友愛を前提に立ち上がり、警察と機動隊の組織暴力と対峙した様子を、民主主義と友愛の共同体を見つめる視線で活写。ファンキーなデモと直接行動は、悦びを政治から引きはがさない素晴らしい絵だった。その後、今日も警察の弾圧で何人かが殺されたことをミュージシャンは語る。
これを知る映像はたくさんある
しかし、視聴者はあまりに違う日本との接続に戸惑いを隠せないようでもあった。
そしてメキシコシティー。昨年の大統領選での左派大統領候補陣の勝利が、メディア資本と結託したファシスト大統領によって誤魔化され騙され逆転されたことを、一般市民の目から映す。明らかに不正があったことをチョムスキー的なやりかたで描き、証券取引所の「灰色」の男達を盗み撮り。もちろんカメラはマルコス副司令官も追いかけた。
サパティスタの行動を初めて知る、聴衆。お洒落裏原系/渋谷系のセレブなデザイナーやアーチストやミュージシャン達。その違和感に異化効果を感じてしまった。

そしてパナマ。「灰色」の思惑であるパナマ運河拡張をめぐる吐き気のするバビロン支配を、現地のやるせない目線でグローバリズムの負を映す。日本製品や中国製品が運河を渡り、その過程で中継地点のパナマを汚染してゆく。収奪の現場を、化粧をしない資本主義の残酷さを、その上の豊かさを書く。経済開発主義は決して人を豊かにはしない。

それから、ベネズエラへ。底辺労働者階級のおばさんにくっついてドキュメント、猪木的大統領チャベスへの親愛を引き出す。テレビのチャベス生放送番組に突っ込みを入れるおばちゃん。彼の施行した再分配に感謝するおばちゃん。クーデターのときのチャベスへの信頼行動を回想して「愛している」と言葉する。大きな政治が小さな政治と接続されているのが驚きであり、チャベスの笑かすギャグにベネズエラ国民が浜ちゃんみたいに総突っ込みするのも発見。チャベスを独裁者だと報するニューヨークタイムスを手にし、「灰色」の手先と喝破する某音楽家、それを証明する一級映像。

次はボリビア、原住民出身モラレス大統領登場。元々の持ち主であるインディオに、大地主制度を解体し分け与える政治的祝祭を活写。そして伝統的なカラフルなインディオの模様を生地屋のおばさんに聞く。その後、モラレスの元に中南米の大統領たちが集まったサミット、アメリカが絶対に報道しない不都合な真実的会議を映す。ボリビア副大統領は元テロリストというレッテルの運動家で、ファンキーでウキウキで歌を歌い、モラレス大統領はコカの葉を食べる。アメリカのイデオロギー洗脳の下で絶対に流れないそれらは、映像としてかなり貴重だ。
しかし『闘争の最小回路』で状況を知っていたので、すんなり理解は出来たのだが、初対面したアメリカ的見方しかしてこなかった日本の豊かな視聴者は何を思ったのか。

最後は、錫の鉱山。グローバリゼーションの大きな負。汚染された土地。人が使い捨てられる鉱山。レアメタルは携帯電話やパソコンに不可欠であり、それへの大規模金融投機がおこっているが、実際は経済的奴隷制を強化している。参考はこれ→『グローバル経済と現代奴隷制』最後は坑道を守る悪魔(的な地元の神様)を見るため地下800メートルまで降りて撮影。


とりあえず、映像が寓話をふっ飛ばす力があった。つまり寓話は、日本の豊かなマトリックスに住む凡人には、想像力の架け橋になっているのだろう。そして生の朗読と生ライブは異化効果として、作品鑑賞を阻害する。ネットやDVDにパッケージするには向かない、真実を伝えるには納得する表現形式だ。地味にシークレットでアンダーグラウンドでやるしかないことに、賛成する。だから、この文章は見逃してくれないかな。


  • Intellipunk
  • Tag:
  • By intellipunk / Jul 21, 2007 4:30 pm

ホー娘の!すすめ!ボロボロード☆

今夜のラジオはちょっと変わったガールズトーク!

最近、ハマってるアイドルグループにゲスト出演してもらおうと思ったんだけど、もう、思い切ってラジオの枠をあげちゃいました!ボクらはゲストで出演予定。

中心メンバーのひとり、バンブーの日記のコピペ。昨日の合コン(形式のトークショー)で思ったけど、彼女たちの「ごっこ遊び」のスキルはすごいです。



Could this be the quiet before the storm?

さてさて、今夜はとうとう
『ホー娘の!すすめ!ボロボロード☆』です◎
22時になったらクリックしてみてください。

DJ赤坂とホー娘。が一晩限りのラジオショーを開催!!
新曲『WE ARE THE ホー娘。です!!』に始まり、
先月のGEPPTOKYOでのライブ音源、
NYからのとれたてインタビューや。
NOZZYの辛口お悩み相談室、
まーちぃの即興ラップなどなど超盛りだくさん。
おまけに今話題のRLLっていうホーヲタたちも呼んじゃうよ〜!

ホー娘。って?
コミュ
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2112799
写真
http://fotologue.jp/ho-mus


20706351_20.jpg


  • Action
  • Tag:
  • By intellipunk / Jul 15, 2007 1:15 pm

Search
Follow us
CJharpo Movie


  • 2010.2.27 反新宿署!高円寺路上大パーティざまあみろデモ 【予告編】


  • 覚せい剤撲滅プロパガンダ 東映編


  • 2006/9/16 家賃をタダにしろ!中野→高円寺一揆!予告編


  • 家賃廃止要求デモ!

Favorite
LOADING...