Wearable Ideas RLL

リトル・エド

今日、生まれました。32年も前の昔話で恐縮ですが。

誕生日を迎えるとアイデンティティ問題をよく考えるわけです。なるべく「自分探し」じゃなくて「自分なくし」(みうらじゅん)の方向で。

最近のテーマは自分をいかになくして、多種多様な他者を受け入れる器になるか、ってとこなんです。これがまた難しいのなんの。器の狭さは仕方ないにしても、数奇な器をたくさんコレクションしている茶人みたいな人間になりたいですね。

昔話ついでに。

器の広さといえば江戸っ子ですが、ボクのアイデンティティは育った川越にありまして、どんなに頑張っても所詮、小江戸っ子なわけで、粋な町火消にはなれないというコンプレックスと憧れがあるわけです。

最近、同僚のインテリパンクから、粋な江戸っ子資料をポトラッチされました。

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原寸江戸魂

仕掛け人は森永博志氏。日光江戸村でしかゲットできないレアもの。カリスマ編集者Aさんからボクのところに流れてきたものです。鳶=火消しの末裔の方々には畏敬の念を抱かざるを得ないです。もういっちょロッカーズな世界観の雑誌。

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雲のうえ

北九州市が年4回発行している季刊誌。ジャケがヤバイですね。三池崇史監督じゃないですよ。

イカした職人さんとかはやはりボクにとっては「雲のうえ」のような存在なわけで、小心者のボクは身分相応に落語に出てくるような間抜けな町人を演じていきたいですね。

マガジンハウスに踊らされて行った大琳派展の影響で今、酒井抱一にゾッコンです。絵と俳諧のせめぎあい具合がなんとも絶妙です。大名階級に生を享けながら、江戸市井の雅人として生涯を送った方で、まあ、なんともわれら町人の憧れです。

この本がマニアック。図書館で今日借りてまだ読んでませんが、グラフィティ的な解釈もできるかもしれません。

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都市のなかの絵  酒井抱一の絵事とその遺響


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  • By harpobucho / Dec 11, 2008 1:20 am

テレビ人間、再び

テレビを見なくなった理由は、純粋にテレビ番組が劣化し過ぎて見るに耐えないと感じたから、ではむしろなく、職場での雑談のネタとして利用価値がなくなったからであった。異動前の職場のことであるが、同僚はほとんどテレビを見ておらず、ボクは毎週ドラマを数本、雑談の仕込みとしてはマニアックすぎる見方で見ていた。雑談のネタに見始めたテレビが逆に孤立を深めていくという本末転倒っぷりに、ボクはテレビを見るのをやめた。

しかし今、状況は変った。今の職場の同僚の価値基準はテレビのフレーム内にある。「めざましテレビ」のお天気お姉さんの愛ちゃんの服装のチェックから始まり、朝の占いのラッキーアイテムで盛り上がり、夜のバラエティ番組の新ネタやドラマの展開を語り合う。大麻報道のニュースが続くと、ちょっと業務でテンっぱっている同僚に「なんか加勢大周的なモノ、やってるんじゃないの?」というジョークが浴びせられる。なんとも楽しい職場である。

さすがに芸能人が無邪気に遊んでいるようなバラエティ番組はきついのでまずはニュースやドキュメンタリー中心に見ていくことにする。朝のワイドショーは時計代わりにもう見始めている。これは雑談ネタに使える。昔みたいに毎朝『テレビブロス』のテレビ欄をチェックして録画してから仕事にでかけるような手間をかけたくないので、面白いテレビの情報があったら教えてください~

まあ、選り取りみどり体質なボクにはYoutubeで間に合っているという説もある。


昨日の<シリーズ 立ち上がる人びと>見逃した!
今夜はニューヨークとダーウィンか。

生態心理学関係の本を集中的に読んでる身としては、マルクスよりもフロイトよりも、ダーウィンの思想のほうが重要だなあ。社会ダーウィニズムの危険性も含めて。

●2008/12/05 21:10~22:00 BS1
BS世界のドキュメンタリー <シリーズ 立ち上がる人びと>ここで暮らし続けたい ~パリ郊外 移民の町で~
“フランスでは、移民の増加が社会問題となり、パリや地方都市で暴動が相次いだことは記憶に新しい。フランスのプロダクションが、グリニーという移民が多く暮らす郊外住宅地に住み込んで長期取材し、そこでの日常を記録した。
 失業率や犯罪率が高く、不満を抱えた若者たちに対し、機動隊が絶えずパトロールする町で、家賃が払えず強制退去の不安と隣り合わせで暮らす人びと。学校で起きたある強盗事件をきっかけに、この町をかつてように子どもたちが暮らしやすい安全な地区にしようとする動きが起きる。困難な状況の中でも、未来のために何かを変えようとひたむきに頑張る人びとの姿を追う。”

●2008/12/06 18:30~18:50 BS1
ニューヨーク街物語 守れ! 12,000の屋台
ニューヨークで今、ホッドドッグなどを売る屋台のオーナーが、怒りの声を上げています。きれいな街作りを押し進める市の方針を受け、警察などが取り締まりを強化。違反切符を大量にばらまく、いわば「嫌がらせ」が横行しているというのです。取り締まりが厳しくなったのは、3年前。市が出店についての規制を強化し、罰金の最高額を10万円と、一気に4倍に引き上げたのです。そして違反切符の数が倍増し、去年1年で6万件にも上っています。そんな屋台のオーナーを助けようと立ち上がった一人の弁護士。ショーン・バジンスキーさん、36歳です。今回は、屋台のオーナーのために日々奮闘する、ショーンさんの活躍を追い
ました。
★取材ノート ニューヨークの街はこの10年で、どんどん清潔に、安全になりました。その陰に、貧しい移民たちが虐げられている現実がある、ということを知りました。そんな逆境を乗り越えようと頑張るパワーが、ニューヨークらしさなのかも知れません。

●2008/12/06 24:00~0:45 NHK教育
サイエンスZERO「ダーウィン・進化論から150年 進化研究最前線」
当時の常識を覆す大発見”進化論”▽神の時代から科学の時代へ▽最新科学で進化論を実証する ほか

●2008/12/06 19:30~20:30  NHK総合
NHKスペシャル
来年5月から始まる”裁判員制度”を解説▽無作為に選ばれた6人の市民が判決を下す▽市民が”多数決”で刑を下すことへの不安▽実際の事件をモデルケースに模擬裁判実施▽心理的負担の実態とそれを乗り越える対策


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  • By harpobucho / Dec 06, 2008 4:45 pm

書評「さよなら下流社会」

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「さよなら下流社会」 

気がついてみれば服はユニクロ、食べ物はコンビニかイオン、ファミレスかマックでだらだら。ブックオフにTUTAYA、万代書店もあるし、買い物に飽きたらカラオケかパチンコに行って、お金が無くなればATMに走って、それもだめなら消費者金融で借りて、時には、こっそりキャバクラや風俗に行く。そこそこのお値段で、ま、そこそこの物とサービスが得られて、そこそこの人生は過ぎていく。もちろん、国道沿いには結婚式場から斎場まであるから、大丈夫。バリューパックみたいに規格化されたウエディングコースから、棺桶のグレードまで、お金の無い人からたっぷりある人まで、全部、揃ってる。考えてみれば人間の欲望なんてある程度のパターンしかないし、いくつか選択肢があって、それを自分で選べれば、誰だって個性や自由なんていうありがたいものを受け取っている気になれるというものだ。君の人生をプチ整形してライフスタイルを新製品で革命せよ。成功の哲学や秘訣は1500円で本屋の店先に平積みされている。100万部も売れてるんだってさ。そうそう、もしもの災害や失敗に備えて、保険に入るのもお忘れなく。そうすれば安心だって買える。

 それでも、安心は退屈にそっくりで、不安や恐怖ほどの確からしさは無い。僕たちは自我の形を失う。曖昧でうすらボケていて、透明で、スカスカ。主体的に選択しているようで、実は複数の限定された商品やサービスを受動的に買わされているだけってのにうすうす感づいてくる。何かが淀み、澱のようにたまり、そっと腐敗し始める。手がかりの無い不安や憂鬱が溢れ、ニュースの中で暴発する。下流だとか貧困だとか恐慌だとかワーキング・プアだとか・・・ それも見慣れてしまうのだけれど、自分とは無関係だとは思えない。って思ったとき、もう、僕らにできるのは買うことでも売ることでもサービスを受けることでもなく、小さな関係をそれ以外に作り出すってことだ。僕らの、セイフティネットを。恋人や友人達と。

 この本に出てくるのはそういったちっぽけな、でも、親密な関係を作り上げようとしている様々な人々だ。音楽やラジオ、農業や古本屋、リサイクルショップや労働組合などのハブで繋がった人々。リスクやコストを自分達で分け合い、自分達のメディアやコミュニケーションを通して自己表現する。でも、それは私有によるエゴの表現ではなく、協同と協働の境界にあって始めて生まれるものだ。この本の冒頭で松本哉が言うように、下流ってのは流木だとか洗濯物だとかバットやボール、胡桃やエロ本や長靴なんかが落ちていて、けっこう豊かに遊べる場所だったはずだ。それがいつのまにか貧乏人やら負け犬やらを指す言葉になってしまい、それこそ、主流や上流にいる人々が作った見方にヤられてしまっている証拠だ。そんな矮小な見方は放置して、僕らで好きなようにやればいい。そうすれば、コンビニやイオンや保険や銀行やATMやブックオフが無くても生きていける。



脳にNO!

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いやー寝る前日記ぜんぜん続かないや。意欲がない。なんか脳に欠陥でもあるのかしら。今日、紀伊国屋行ったら、あらゆるコーナーに茂木健一郎が自ら翻訳しつつ、内容を絶賛している『「脳にいいこと」だけをやりなさい!』 が置いてあって、とても憂鬱な気分になった。著者は米国自己啓発セミナーのカリスマ女コーチ。『ザ・シークレット』に登場する賢者の一人。げー。それにしても書店にはタイトルに「脳」がつく自己啓発ビジネス書が多すぎて眩暈がする。

こんな内容。
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refISBN=4837956963

「脳をいかに活性化させて、幸せになるか」を決めるのは、たった7つの要素。脳のすごい力を引き出すこの7ポイントをイラストもまじえてわかりやすく紹介。もっとポジティブで楽しい人生を送れるようになる1冊。

[BOOKデータベースより]
1 「脳の使い方がうまい人」には7つの特徴があった!―日常生活で、仕事で、勉強するとき…脳のすごい力を引き出す方法;
2 簡単で効果抜群の脳の「大そうじ」!―ワンパターンの脳から、いつも「刺激的」な脳へ;
3 脳に「ポジティブな回路」をつくる法―毎日、脳に「毒」を与えている人、「良薬」を飲ませている人;
4 「脳が一番喜ぶこと」を毎日する―こんな簡単なことに、なぜ気づかなかったのか!;
5 食事・運動・生活…脳細胞が元気なら、何でも思い通りに!―タフな脳にする「夜十時ルール」;
6 夢を楽々実現する、ハイパーエネルギーの秘密!―わけもなく楽しく、ハッピーな日々をつくり出す脳の力;
7 眠っている才能を目覚めさせる脳の刺激法―あなたの脳の得意技を探す「ミニ・パッションテスト」;
8 こんな人とつき合えば、脳はいい刺激を受ける―「アクビがうつる」ように、人の脳のレベルも伝染する

あーきもい。これには河野哲也の『暴走する脳科学』で対抗。
http://www.honya-town.co.jp/hst/HTdispatch?nips_cd=9983902435

[BOOKデータベースより]
脳研究によって、心の動きがわかるようになるのか。そもそも脳イコール心と言えるのか。脳を調べることで心の状態を読むことは可能か。人間の行動は脳によって決定され、自由などは幻想に過ぎないのか。脳研究が医療や教育、犯罪捜査、裁判などに応用されることは、どのような社会的インパクトを持ち、どのような倫理的問題が生じるだろうか。―”脳の時代”を生きる我々誰しもが持つ疑問に、気鋭の哲学者が明快に答える。現代人必読の”脳科学リテラシー”入門書。

第1章 脳の時代と哲学;
第2章 脳と拡張とした心;
第3章 マインド・リーディングは可能か;
第4章 社会的存在としての心;
第5章 脳研究は自由意志を否定するか;
第6章 脳神経倫理

立ち読みしたけど、新書ってこともありあんま刺激的じゃなかった。河野哲也の本だと『環境に拡がる心:生態学的哲学の展望』 『善悪は実在するか』『<心>はからだの外にある』あたりのアフォーダンス応用哲学本が脳科学バスターにオススメか。

最近のマイブームはギブソンとバフチンの交錯と倒錯。


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  • By harpobucho / Dec 04, 2008 7:54 pm

ジェーン・バーキン、RLLにTシャツ制作を依頼???!!!

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「アウン・サン・スー・チーさんは死んで よく売れるTシャツの絵柄になるでしょう」



ジェーン・バーキンの新譜「冬の子供たち」に 収録されている「アウンサンスーチー(Aung San Suu Kyi)」。(制作:アムネスティ・フランス支部、提供:アムネスティ日本) ミュージッククリップ見て下さい。



RLLに依頼ではなく、日本の人にもビルマ(ミャンマー)のことに関心をもって欲しい、スーチーさんの解放への支援を欲しいということみたいです。


日本の皆さん、あなたがたは世界から尊敬も友情もそそがれる民主主義の国の人です。しかも、軍事政権下にあるビルマ(ミャンマー)と非常に深い関係を持っています。そういう日本が、ビルマの人たちを助けるために何をするのか、それとも何もしないのか。どちらにしても、ビルマへの影響はとても大きいのです。世界中があなた方の行動を見守っています。―――ジェーン・バーキン



詳しくはビルマ市民フォーラムのブログで。

http://pfbkatsudo.blogspot.com/2008/11/blog-post_28.html


アムネスティからも支援できます。
http://www.amnesty.or.jp/modules/wfsection/article.php?articleid=1506





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アウン・サン・スー・チーさんが亡くなったりする前に、今年もうTシャツを作って支援してるんは、心の兄貴いとうせいこう。
Tシャツはもちろんジェーン・バーキンも着用済み。


いとうせいこう公式ブログでフリービルマTシャツを詳しく
http://seikoito.ameblo.jp/seikoito/theme-10006238216.html
Tシャツで支援先は、ビルマ民主の声 Democratic Voice of Burma
http://www.dvb.no/
カタログハウスの、いとうせいこうフリー・ビルマTシャツ通販ページ
http://www.cataloghouse.co.jp/cat_order/tsuhan/burma/index.html






おまけ。
TシャツデザインはUNDER COVER。
ジョニオもゲバラやRATMに影響を受けたり政治的にパンクなところがあったりしますね。そのジョニオが以前スタイリングしたおり、パンクを感じたと、どっかの雑誌で語ってたのは沢田研二。

こちらはジュリーの「我が窮状」たしかにパンクかも。

 
 

 

 

 
 
 



最後は、あつあつのゲンズブールとバーキンで、じゅて〜む

おやすみなさい。


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  • By intellipunk / Dec 03, 2008 12:44 am

矛盾を生きる



まずい!

今日はADBUSTERSのバイ・ナッシング・デイだった!
これからTシャツを「反戦と抵抗の祭〈フェスタ〉08」に売りに行く という矛盾。みんなが反戦や抵抗を考えているときに、儲けることを考えている矛盾。そもそも冬にTシャツを売る矛盾・・・

▼ADBUSTERSのBND
http://www.adbusters.org

▼無買日
http://bndjapan.org

「Buy Nothing Dayはできるだけ多くの人に、お買い物について考えてみてほしい日です。この日は、私たちといっしょに、お買い物以外の何か楽しいことをして一日を過ごしてみませんか?」

▼イルコモンズのふた。
http://illcomm.exblog.jp/8956505/


  • HarpoBucho
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  • By harpobucho / Nov 29, 2008 10:52 am

反戦と抵抗の祭〈フェスタ〉08

反戦と抵抗のフェスタ.jpg

明日、RLLはTシャツのブースを出す予定!
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反戦と抵抗の祭〈フェスタ〉2008
──責任者出てこい。これはヤツらの戦争だ。


★ 屋内集会
2008.11.29.sat./13:00-21:00
@渋谷勤労者福祉会館(東京都渋谷区神南1-19-8)
http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/kinro.html
資料代:500円

★ サウンドデモ
2008.11.30.sun./15:00(開始)
@神宮前穏田区民会館(集合場所/東京都渋谷区神宮前6-31-5)
http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/kmkaikan/km_onden.html
コース:原宿・神宮前穏田区民会館~ラフォーレ前交差点~表参道~五輪橋渡り左折~岸記念体育館前右折~渋谷区役所前左折~公園通り~井の頭通り入り口(「HMV」のある通り)~渋谷三角交番前左折(「am/pm」の所)~東急文化村通り~道玄坂下~渋谷スクランブル交差点~宮益坂下~明治通り~宮下公園ゴール(18時前後から宮下公園でアフターイベント!)

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 いったい誰が望んだのか。「アメリカ同時多発テロ」の丹念に数えあげられた2973の死体の上で、世界最大の軍事-経済国家群が「対テロ戦争」を宣言して 7年。アフガンで、イラクで、パレスチナで、積み上げられた死体はいまだ数えられたことすらない。住宅バブルを享受したアメリカが、旺盛な消費欲で世界経済を牽引した 7年。対テロ戦争の戦場となったこれらの地域では、家が焼かれ、橋が落とされ、戦闘ヘリの爆音と機関銃の掃射に脅かされる日々が続いている。人と人々の生きる基盤は、いまこの瞬間にも壊され、生への希望を奪い続けている。
 いったい誰が思いついたのか。戦闘は旧装備をスクラップし新兵器の効果を試すために企画され、戦場はアメリカ政府と委託契約を結んだ民間の軍事専門企業のビジネスシーンとして維持されている。オイルの確保と先進各国の軍需企業が投資家たちに約束した配当を維持するために、不安定な生を強いられる人々を作り出し「対テロ戦争」への参加という出口のみを用意する。アメリカの貧乏人はアフガンやイラクの貧乏人を殺す意思を持てば、自らの状況を劇的に改善できるのである。その道を行くも行かぬも自己責任。「希望は戦争」は現実なのだ。
 戦争は誰も望まず、誰が企図したものでもない、のではない。また戦争は皆が望み、皆が支えた、のでもない。戦争は自然災害ではなく人為であり、戦争を望み、計画し、制度とした者たちがいるからである。戦争を終わらせるために彼/彼女らを名指そう。この戦争は私たちの戦争ではない。ヤツらの戦争なのだ。

2008年10月7日
反戦と抵抗の祭〈フェスタ〉08実行委
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以下は29日の屋内集会概要。

■ プログラム

【生存】戦争とファッショ/13:00-
提起:靖国解体企画
▼ 人びとの生を貶め簒奪する戦争。戦争を推し進める装置として機能してきた靖国。
そしてそれらを支えるファッショ(ファシズム)という思想。
日本が敗戦したとされる8月15日正午、毎年靖国では「英霊」への黙祷が行われます。わたし達はそれに反対し黙祷を粉砕すべく行動してきました。ここでは映像を中心に、8月15日の正午の行動と、午後の反靖国のデモの紹介をします。そして慰霊・追悼とはなにか、ファッショとは、といったことについて皆さんと考えたいと思います。

【反戦】戦争が日常にある風景 アメリカ・韓国・日本/15:00-
提起:田保寿一さん(ジャーナリスト)
   韓国徴兵制と人権問題を考えるPANDA
   DJ mix noise(憲法カフェ)
▼ 貧困ゆえに軍隊を選び、PTSDをはじめ様々な難問を抱えて本国へ戻る米兵。逃げ場のない徴兵制の中、「祖国防衛」の名の下に徴兵されながらイラクへ派遣された韓国軍兵士。
そして給油や空自の輸送といった直接的な戦争協力だけでなく、有事立法成立で日常にまで戦争訓練、自衛隊が突出し始めた日本。──ヤツラの戦争がワレワレにもたらした、戦争が日常にある風景とは?

【恐慌】恐慌からの脱出は戦争に非ず/17:00-
提起:萱野稔人さん(大学教員)
   太田昌国さん(現代企画室・ラテンアメリカ研究家)
▼ アメリカ発のサブプライムローン破綻を契機とした金融不安は最早「大恐慌」といってよい事態に陥っている。
だが為政者やマスメディアは責任を曖昧にし、ただ危機を煽っている。そして危機の先には、さらなる戦争を求めているように見える。だが問題の核心は新自由主義に基づく戦争経済政策の破綻にあり、これに代わる対抗軸を打ち出すことこそが必要である。
本企画では、先行して危機を経験してきたラテンアメリカの民衆による豊かな対抗運動や日本でも始まりつつある闘いを映像で紹介し、恐慌の正体と私たちが求める新たな対抗軸を探ります。

【自由】「麻生邸のリアリティ」ツアー・弾圧・救援を振り返る/19:00-
共催:麻生でてこい!!リアリティツアー救援会
提起:山口正紀さん(人権と報道・連絡会)
▼ リアリティツアーは何をもくろみ、麻生首相とユデダコ巡査長は何を恐れたのか。警視庁によるツアー襲撃と公安警察の広報機関として機能したマスメディアがさらけ出したこの社会の現実を踏まえ考える。救援が紡ぎ出し、対抗メディア運動が切り開いた可能性を考えるトークセッション。発言自由。


■ ワークショップ&展示/アクティビストのためのD.I.Y.メディアワークショップ

【展示】13:00-
G8MNTVによる映像インスタレーション
Celebrate People’s Historyのポスター展

【ワークショップ】15:00-
「Reproduce & Revolt」の図版を使ったシルクスクリーン制作(成田圭祐/Irregular Rhythm Asylum)
誰でもできる映像ライブ配信 (松浦敏尚/市民メディアセンターMediR)
アクティビストなら知っておくべきD.I.Y.サーバーについて (安田幸弘/レイバーネット)
・フリーソフトを使ったレーザー落書きをやってみる(山川宗則/無所属)
※ 表記ワークショップの順番通りとは限りません。
▼ 近年、独立メディアと運動の結びつきは、ますます見過ごせないものになってきている。
ドイツ、日本におけるG8サミット対抗運動と独立メディアの経験、韓国のキャンドルデモで「onoffline」と呼ばれたインターネット、携帯、生中継を介して拡大していく運動とメディアが織りなす増幅現象などなど……
ここらには今後、運動に使えるアイディアがたくさん落ちているはず。そこで、ワークショップでは誰でも活用・転用できる表現手法を紹介します。皆さん、どんどん使ってください。展示もやります。


■ ブース出展予定(2008.11.27. 現在)

RLL
Irregular Rhythm Asylum
医療・福祉の戦争協力に反対する連絡会議
大月書店
大橋可也&ダンサーズ
『オルタ』編集部
韓国徴兵制と人権問題を考えるPANDA(Peace And No Draft Alliance)
韓国良心囚を支援する会全国会議
キューバ連帯の会
かたつむりの会
「さよなら下流社会」(ワーカーズコープアスラン)
死刑に異議あり!キャンペーン
週刊金曜日
ソーイングカフェ”NU☆MAN”
抵抗食の会(仮)- Eat Resist Exist – +三里塚反戦生活
DOXA(独立左派)/山本夜羽音
反貧困ネットワーク
ピリカ全国実関東グループ
フリーター全般労働組合
みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会
模索舎(有志)
靖国解体企画 Y.S.D.E.(Yasukuni Shrine Demolition Enterprise)
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  • By intellipunk / Nov 28, 2008 6:47 pm

今週のラジオは全裸で戦車を止めた韓国のダダカンがゲスト!!聞くしかない!!

カンイソク裸.jpg

今週の素人の乱ラジオ「かくめい生活研究所」のゲストは、韓国軍の軍事パレードを全裸で止めた現代のダダカンことカン・イソクさんを招いていろいろお話を聞こうと考えています。かってダダカンが戦争反対、殺すなを唱えて全裸でパフォーマンスしたように、カンさんは何時間も植え込みの中に潜伏し、パレードが始まるや全裸で戦車の前に飛び出して、紙の銃でそれを止めました。いやはや、さすが!!ちなみに僕の友人は市谷駐屯地に「全ての自衛隊のマシンガンを豆鉄砲に!!武装ヘリコプターを竹コプターに!!」と、要求書を持っていったことがあります。ラジオは日曜午後10時に下記のリンクに行けば聞けます。

素人の乱
http://trio4.nobody.jp/keita/
RLLのラジオのページ
http://trio4.nobody.jp/keita/radio/07sun_rll.html

カンイソク.jpg


カン・イソクさん来日記念イベントは早稲田や渋谷等、他にもいろいろあるので、ぜひ足を伸ばしてみてください。


 韓国徴兵制に反対する韓国人留学生が八月に帰郷した際、姜議錫(カン・イソク、同)氏に接触。意気投合し、姜議錫氏の今冬来日に合わせ今回の企画が立ち上がった。テーマは韓国の軍隊・徴兵制・軍事社会と日本の自衛隊、それぞれの軍隊の維持される根拠・社会的意識、その両国の齟齬について。

何よりも自らが徴兵に取られたくない姜議錫氏が到達した地点は
 「韓国も日本もアメリカも、一緒にやめれば軍隊なくせる」
 シンプルだが、-これに反論するのは難しい。一方で、様々なレベルの反論が予
想される。各国には各国で軍隊が維持される文脈と、社会的認知がある。そ
れを無視してことを進めるのは難しい。
 日韓双方の社会が流動化する中、ナショナリズムが受け皿という現状もある。
そこで、日韓双方の現状を若い二人から聞き、それぞれの活動や運動の現状を話してもらい、どんな差異があり、共通点があるか分析と展望を示してゆく。

企画タイトル: 軍の廃止  日韓共に展望し得るか
日時:12月13日(土)
  13:30 開場 14:00開始
会場:早稲田大学構内教室 (校舎、教室番号 近日確定)

▼発言者紹介

○姜議錫(1986年生まれ )
 現在韓国で度々物議を醸している若き活動家。
 高校時代、礼拝強行へのハンスト抗議を皮切りに、以降、軍事に反対する行動
を重ね、近隣諸国の軍隊廃止を主張。今年10月1日の韓国軍建軍60周年パ
レードへの-全裸抗議で一層話題を呼ぶ。
 [wikipedia 姜議錫]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%…

○園良太(1981年生まれ)
 2003年のイラク反戦運動の高揚–World Peace Now以来反戦運動に関わる。自身
主宰する「憲法Caf」では自民党の改憲試案の洗い出
し作業、討論を重ね、最近では「反戦と抵抗の祭<フェ-スタ>」のプレ企画「リ
アリティツアー2—-62億ってどんなだよ。麻生首相のお宅拝見」を企
画。
 間もなく開催される同<フェスタ>では反戦企画「戦争が日常にあ-る風景」と
題して、アメリカ帰還兵・韓国徴兵制・日本の戦争準備をえぐる企画を立
案。
 同時に格差社会を考えるフリーター全般労組にも参加。

ブログ  http://srysrysry.blogzine.jp/
憲法カフェ  http://d.hatena.ne.jp/kenpou-cafe/
反戦と抵抗の祭  http://a.sanpal.co.jp/r-festa/
フリーター全般労組  http://freeter-union.org/union/

○竹内一晴(司会)
 ホリプロなどを経て、現在フリー・ジャーナリスト。韓国人の反徴兵活動家ブ
ンブンが二〇〇〇年に来日した際、週刊金曜日の記者として取材。韓国徴兵
制・労働争議・-日韓投資協定・住民登録証(韓国の国民総背番号制)の取材でソ
ウルに二度ほど長期滞在。その後断続的に韓国の反徴兵運動を追っている。
徴兵制への造詣の深さと気さくな人柄で今回司会に抜擢される。


更に、カン・イソクが出る関連企画。

反戦生活・韓国徴兵拒否企画 21世紀みんなのいやなこと

12月6日(土)
15:45開場  16:00開始

京都大学文学部新館第一演習室

これも詳細近日発表。



休日に裏打ちを

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週末~休日はリズムが平日とは狂うので、就寝前日記書けず。なんだかバタついた三連休。友達が催しているパーティに顔出すもゆっくり腰を落ち着けることもできず、激しく腰を揺らすこともできず、なんだかねー。たいして忙しくもないくせして次から次へと予定をこなしていく休日はなんだか仕事みたいでいやだね。もっとバックビートな休日を過ごさなければ。

したまち映画祭のナマ小沢昭一に感動。久しぶりに観た『エロ事師たちより 人類学入門』のスブやんの業の深さに圧倒。翌日のマルクス・ブラザーズ講義のいとうせいこうとケラリーノ・サンドロヴィッチのトークにも昭一が話題に。オープニングセレモニーでの昭一の芸人っぷりに哀川翔がリスペクトの念を表明したのはなんだかいい話。

マルクスマニアの二人がハーポのことを褒めているのを聞くと、自分が褒められている気がして、いい気分だ。嘘。なんだか後ろめたい。ハーポはちょっと荷が重過ぎるのでゼッポくらいがいいや。目立たないけど、いいブレインだったらしいよ。

ハーポ・マルクスが素晴らしすぎるのは当たり前だが、今回、スクリーンで観てグルーチョの魅力に目覚めたかも。あのダンスのいい加減さは、そー真似できるもんじゃない。チコについてあまり言及がなかったのは寂しい。が、とにかく粋でキュートな三人組を堪能。

若い頃はジョニー・ロットン、老いてからはジャック・デリダ似なんだよ、ハーポ・マルクス。笑いにはパンクと脱構築が重要なんだ、たぶん。パンキーレゲエな裏打ちのリズムが。

Youtubeではモンティ・パイソン・チャンネル!
http://jp.youtube.com/user/MontyPython


  • HarpoBucho
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  • By harpobucho / Nov 25, 2008 8:04 pm

作法の問題



テアトル新宿で勝新太郎監督『顔役』を観に行きました。過去に一回半観ているので今回で二回半目。あの体験をもう一度。たぶんDVDにもならないし、滅多に観れるものじゃないので興味のある方はぜひ観ておきましょう。いろいろと破格です。 サイケでコケインな作法。

11月20日 16:30~
http://www.cinemabox.com/wakakatsu/sakuhin.html#19

こんなご時勢にこの本は挑発的。

『ドラッグの社会学 ― 向精神物質をめぐる作法と社会秩序』 (世界思想ゼミナール)

マリファナ・覚醒剤・LSD・ヘロインなど薬物をめぐる作法はどのようなものなのか? それは、どのように形づくられてきたのか? 使用者自身のリアルな語りからその作法を浮き彫りにし、自由化運動と統制政策から社会秩序について考える。

目次


■第I部 ドラッグについてかんがえる
第1章 ドラッグをもってパーティに出かける
  ― 一九九七年八月、はじまり
第2章 これまでのドラッグの社会学
  ― ドラッグについてかんがえる方法
第3章 こんにちのドラッグ使用
  ― 使いつづけること、そしてその後

■第II部 ドラッグをとおしてかんがえる
第4章 ドラッグをめぐる運動
  ― ドラッグについて語る作法の同一性 
第5章 ドラッグをめぐる政治
  ― ナショナリズム、あるいは「彼ら」と「われわれ」
第6章 ドラッグ問題と秩序構想
  ― 非犯罪化・経済化・リスク管理

終章 ドラッグをめぐる作法と社会的思考
  ― 反復される語りと「社会的」領域

注・あとがき・初出一覧・参考文献・
ドラッグ名索引・事項索引・人名索引


「社会状態とは催眠状態と同じく、夢の一形態にすぎない~」とガブリエル・タルドの『模倣の法則』からのエピグラフで始まり、ウィリアム・バロウズの「麻薬とは刺激ではない。それは生き方だ」「麻薬をやめるとは、ある生き方をあきらめることだ」(実際にヘロインをやめた途端に死んだと記憶している)という台詞を枕にして、「それが悪いものであるからといって、それについてかんがえなくていいというわけではないだろう」と考え始める。マスメディアも少しは見習って欲しい作法ですね。

世界思想社の本、地味だけど好きなんだよなあ。
http://www.sekaishisosha.co.jp/


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  • By harpobucho / Nov 20, 2008 1:20 am

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