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Spectator 最新号「再考・就職しないで生きるには?」

晶文社の『就職しないで生きるには』シリーズの著者たちを再訪する特集記事を気流舎の加藤さんが書いています。

ボクもちょこっと書きました。KAWADE夢ムック小沢昭一特集『昭一の穴』の続編みたいな実存的エッセイ?

スペクテーター



アンチ・キャピタリズム・カフェ #2 

志賀ちゃん
▼アンチ・キャピタリズム・カフェ #2 

7月17日(土) 19:30~

場所:素人の乱12号店 東京都杉並区高円寺北3丁目8-12 フデノビル2F 奥の部屋 (北中通り沿い斉藤電気店向かい) JR中央線高円寺駅下車徒歩7分

内容:
志賀直輝さんの、リクレイム・ザ・ストリート、ヨーロッパ・スクウォット・ハウス、キューバ、サパティスタ自治区、体験話。

司会:鶴見済

料金:カンパ300円から。できればワンドリンク・オーダー。
お金がない人は結構です。

アンチ・キャピタリズム・カフェは、金儲け第一主義の世界に反対しつつ、
それとは別の世界を自分たちの手で勝手に生きるための、不定期のイベントです。

▼7.18 キューバ連帯の会 講演集会

「没落先進国」キューバVS 日本

「『没落先進国』キューバを日本が手本にしたいわけ」の著者、吉田太郎さんをお招きして、医療崩壊、大量失業、ワーキングプアーの激増に見舞われている日本が今モデルにすべきはキューバという、もう一つの「キューバ論」について議論をしたいと思います。あわせて、志賀直輝さんに放浪してみた世界―キューバについて話してもらいます。

日時 7月18日(日)13:30~16:30(開場1:15)

場所 目黒区民センター社会教育館第2研修室 

講演
1「世界―キューバを放浪して」 
 志賀直輝さん(3年間海外での放浪生活をする)『アナキスト青春旅行』「アナキズム」13号 
2「『没落先進国』キューバVS日本」
 吉田太郎さん(長野県農業大学)「『没落先進国』キューバを日本が手本にしたいわけ」、「世界がキューバの高学力を手本とするわけ」「世界がキューバ医療を手本にするわけ」いずれも築地書館

参加費 500円
主催  キューバ連帯の会
連絡先 Fax 03-3711-3461 mail solidarity_cubaowner@yahoogroups.jp


  • HarpoBucho
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  • By harpobucho / Jul 16, 2010 10:50 pm

RSSフィードアドレス変更のお知らせ

この度、サイトのリニューアルに伴い、RSSフィードのアドレスが下記に変更になります。

http://feeds.feedburner.com/rll

RSSリーダーに登録されている際は、お手数ですが変更をお願いいたします。


  • Intellipunk
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  • By intellipunk / Jul 15, 2010 1:41 pm

夏休みの絵日記「窓の外の風景」

○月×日

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たのしい夏休みがはじまりました。朝起きるとまず窓を開けます。去年の夏休みを一緒に過ごした黒猫りきゅうがまだ寝ているのを確認するとボクも二度寝をします。猫は食うために働かないから尊敬しています。勝手に弟子入りしています。師匠がどこかに姿を消す頃にボクも本格的に起きだします。猫は移動するタイミングを知っています。気持ちのよい微睡みの時間を惜しみつつ一日がはじまります。


○月×日

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ベランダに目を向けると去年と同じ光景が繰り広げられていることに気づきます。鳥の糞かと思ってたものが山椒の葉の上でもぞもぞ動き出しました。グロテスクな芋虫が幾度かの「変態行為」の末に美しい蝶々になることにロマンを感じてしまいます。


○月×日

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昨日の汚い糞が奇麗な緑の妖精に。しかし二匹を養う余裕はうちの山椒にはありません。アゲハ蝶の幼虫が山椒の葉一枚を食べる速度を計ってみたのですが、1分とかかりませんでした。すごい食欲です。厳選なオーディションの上、主役一匹に絞りました。


○月×日

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ベランダ劇場の主役、緑の妖精が行方不明。おそらく鳥に食べられて本当に鳥の糞になってしまったのでしょう。その糞からまた新しい生命が生まれてくるでしょうから、何も心を痛める必要はありません。主役が入れ替わり続けるのが生命劇場です。今夜は満月を捕獲しました。時間の経過とともに逃げられてしまいました。


○月×日


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蓮の花が咲きました。友人からのメールで今日が平岡正明さんの命日であることを知りました。あれからもう一年か。平岡さんの本と蓮の花を交互に見ながらジャズとコーヒーをパートナーに一日を過ごしました。


○月×日

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蓮の花が散りました。美しいものの儚さを思い知りました。美しい花ビラが風で吹き飛んだ後には、複数のおっぱいが残りました。さすがアジア文化圏において、心の浄化を表す特別な意味を持つ花。


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  • By harpobucho / Jul 14, 2010 6:06 am

読書、散歩、時々ハレ

仕事をやめてなんだかいい生活してます。暇が忙しい河原貴族生活がまた始まりました。

朝起きるとバナナとミントの葉っぱと牛乳と蜂蜜と氷をミキサーにかけてぐいっと飲みます。それを燃料に和田堀公園を1時間ほど走ります。汗だくになって帰ってきてショワーを浴びてスッキリします。自分の身体に水分補給をするように、ベランダの植物に水をあげたり、めだかにエサをあげたりします。

慌しく働いているときには気付かなかったような発見があって楽しいです。めだかの鉢には新たな生命が誕生していたり、サンショウには相変わらずアゲハの幼虫がいたりします。葉っぱが全部食われてしまうと元も子もないので贔屓にしている幼虫を一匹残して間引きます。それにしてもすごい食欲です。

コーヒーをゆったり淹れ読書などします。部屋にいることに飽きたら、図書館に行きます。静寂の雰囲気の中で熱心に本に見入る人々が神(紙)を信仰している信者のように思えてきて、精神的な繋がりを感じます。図書館はボクにとっての寺院です。知識の泉です。かなり熱心な信者として毎日巡礼してます。

夕暮れは公園を散歩します。消えゆく太陽の残光を浴びながらボーっとします。ボーっとすることで昼と夜の境の間/魔に没入していきます。暗くなるとまた違う世界がやってきます。カラスの鳴き声をBGMにボクも巣に戻ります。

そして夜は巷へ。今日は韓国からバムサム海賊団というタイマーズに影響を受けた馬鹿っぽいバンドが高円寺に来るというので見に行ってきます。このように時々ソトからハレがやってきてドキドキワクワクさせてくれます。そんな暮らしです。

海賊団.jpg


素人の乱5号店店主日記
http://ameblo.jp/tsukiji14/theme-10024463552.html

7月6日(火) 
高円寺 DYNAMO (バムサム海賊団/パンクロッカー労働組合 他)
18:00open / 19:00start
杉並区高円寺北3-1-1 アサヒビル1F / 03-3336-0612

チャージ:500円+1ドリンク!


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  • By harpobucho / Jul 06, 2010 12:35 pm

仕込み杖の抜きどころ

失業しました。
仕込み杖を抜いてしまいました。

失業の顛末を文字にするのももどかしいのでショートフィルムにしました。ハーポ部長初監督作品『う』。部長監督って役職重ね。

この作品は高円寺周辺の素人に映画を撮らせるためにニューヨークからやって来た謎の映画プロデューサー、Jeremy Harleyの日本初個展『う』のために作られたものです。

ある日突然ケータイに「ぶちょーさん、うをつくってくれないかな?」と暗号のようなメールがきて作るはめになりました。個展の最終日に上映するのでよかったら観にきてください。この問題作(?)を観るチャンスはこの一度しかありません。

●6/26(土)~7/2(金)

場所:素人の乱12号店 エンジョイ☆きたなかホール(仮)
http://trio4.nobody.jp/keita/shop/index.html

 Jeremy Harley初個展!! 『う』を開催!!!!!
 内容はヒミツ
 時間:平日18:00~0:00
    土日14:00~22:00


7/2(金) 21:30~ 上映会

上映作品

「う」(岩佐浩樹)
「う」(ISHIKAWA Haruka)
「う」(小杉衛蔵)
「う」(諏訪部貴士)
「う」(ハーポ部長)



『う』の上映の前日、契約上正式に失業者となるので記念講演会します。講演時間はだいたい5分くらいですが、テレビ版座頭市のドープなやつ、二本上映します。もちろん主演は勝新で、勝新以外の座頭市は座頭市じゃないと主張するためのイベントです。テレビ版がおもしろいのは座頭市はあくまで狂言回しの役回りで、ゲストを立てる勝新のホスト術が見ものです。

座頭市(フランス).jpg


ハーポ部長再失業記念講演
「仕込み杖の抜きどころ」

日時:7月1日 (木) 21:00 ~ 23:30
場所:素人の乱12号店 エンジョイ☆きたなかホール(仮)
http://trio4.nobody.jp/keita/shop/index.html


●上映作品
21:00『座頭市物語9話 二人座頭市』
(植木等出演 勝プロダクション製作 1974年テレビ放送)
22:00『新座頭市12話 金が身を食う地獄坂』
(緒形拳出演 勝プロダクション製作、1976年テレビ放送)


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  • By harpobucho / Jul 01, 2010 1:31 pm

あの人に魅せたいシネマ

最近、ドミューンを観てしまうせいか家で映画を観るって習慣がなくなってしまった。映画は映画館へっての理想だけどお金もかかるし・・・・ということで仲間うちで好きな映画を上映しまくろうと素人の乱12号店で映画会をやることになりました。題して「あの人に魅せたいシネマ」。

グっとくる映画を観終わったときに「あーこれをあの人に魅せたい!」と思ったことがあると思います。映画によるラブレター。記念すべき第1回目は言いだしっぺのボクから近所のガイジンこと、ジェレミー(from NY)に。

日本人も観たことのないような大昔の日本映画とか観てるシネフィルなのに、川島映画を観たことがないというので、これはまずい!と川島雄三の魅力を伝えます。同時に若尾文子と小沢昭一の魅力も。

『しとやかな獣』を観るジェレミーを観にどなたも参加できます!
ドミューンのない金曜夜は映画をともに。
(菊地×大谷×エルメート・パスコアールがあることに今気付く)


『あの人に魅せたいシネマ』

6/25(金) 21:00~
       
ハーポ部長→ジェレミー
『しとやかな獣』(川島雄三監督)

場所:素人の乱12号店 エンジョイ北中ホール(仮)

第2回目はジェレミーが誰かに何かを魅せる。その発表は上映会の最後に。その場で相手のケータイに電話してアポとるってのがテレホンショッキングみたいでいいね。


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  • By harpobucho / Jun 24, 2010 7:45 pm

失業軽茶と菓子

天気がいい。しかも仕事は休みだ。有給休暇を1ヶ月に10日使うという暴挙の最後の日。昨日のクボタケシ@dommuneのDJが素晴らしく、その余韻もあってサルサを聴きながらモノを探している。あまりに多くの時間をモノを探すのに費やしている気がしてる。まあ、いい。

ドアをノックする音がする。うちにはチャイムがないのでしょうがないがノックの音はいつも暴力的でびびる。しつこいので仕方なく出る。「和久井」と名乗るおばちゃんが「地球を破滅させるモノを破滅させる布教活動をしています」」とまるで回覧板をもってきたかのような気軽な節回しで言ってきた。ボクは「間に合ってます」と反射的に常套句を使ってしまったのだが、すぐに地球を破滅させるモノを破滅させることが間に合っているというのはなんだかおかしいなと思いなおし、とりあえず「応援はしてます。頑張ってください」と言っておいた。これが和久井さんの仕事なのだ。

そう言い放った後に頑張るのはボクのほうじゃないかと思いはじめた。明日仕事に行くとそれからは無職なのだ。再び失業生活がはじまる。

職場は去り方が肝心だ。ほっぺたが落ちるような美味しいお菓子を職場のみんなに配りたい。美味しいモノのイメージとボクのイメージを残る方たちの記憶の中に結びつけて消え去りたい。



模索舎の月報に歌舞伎座追悼の意味も込めてこんな文章を書いたのが悪かった。最近、人生に影響を与える文章を書いていると自負している。読者ではなくて書いた本人の人生を変えてしまう文章ってことだが・・・・

弁天小僧菊之助(歌川豊国).jpg

「失業カルチャーを生きる」

高く伸びるためには、根は野蛮の底まで沈んでいなければならない。  
きだみのる

気付くと界隈は失業者だらけ。これではまるでゆるやかなストライキだ。失業常態時代の幕開である。どうせ正社員になってもロクなことない。あと何十年もこの会社で過ごすなんて考えるだけでゾっとする。しかも正社員だからといって一生安泰なんて保証はどこにもないんだから。このご時世、いつ会社が潰れるかわからないし、それより先に激務であなたが潰れるかもしれないし。会社にしがみついて生きることは一見安全のように見えるけど、実はすごく危険なことなのだ。何があるかわからない激動の時代を身動きせずに一本の収入源に絞って生きるなんてまったく危機意識が低すぎる。これからは、高みを目指す植物のように複数の絡み合った根を地中深くにぶちこんであらゆる手段で養分を吸収していかなくちゃ。失業者の生活に求められるのはこのような野蛮な「向上心」である。正直働いている暇なんてないのだ。真の暇人は根を張り巡らせるのに実に忙しいのだから。

失業から生まれる文化というものがある。いまや日本伝統芸能の花形面している歌舞伎だってもともとは失業カルチャーである。関ヶ原の戦いを最後に失業した武士たちは、しょぼくれた生活なんて選ばず、その有り余るエネルギーを傾くことに注いだ。カブキ者の誕生である。カブキ者の時代は踊りの時代でもあった。16世紀初めにリリースされた歌謡集『閑吟集』には「生真面目にしかつめらしく暮らしていて、何の役に立つのか。人間の一生なんて、どうせ夢のようなはかないものではないか。ただただ踊り狂って生きるがよい」というメッセージソングが収められており、この「憂世」から「浮世」への大転換が日本における最初のサマー・オブ・ラブだといわれている。そのムーブメントの中から出雲のお国という河原者の大スターが生まれ、彼女のカブキ踊りが現代の歌舞伎のルーツになったのである。

失業カルチャーという側面から歌舞伎を見るときに「ヤツシ」という概念は重要だ。身分を降格させて、本来の生活状況とは違う生活状況に生きる人物のことを「ヤツシ」という。ヤツシにとって大切な点は単に下降した生を生きるということだけではなく、下降した生を生きながらも、本来の生を保持していることである。気高き失業者は現代のヤツシ者だといえよう。ボクは自らを「河原貴族」と称して失業生活を楽しんだ。


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  • By harpobucho / Jun 24, 2010 7:36 pm

昭一の穴

こんなところにも昭一の穴の入口が。

小沢昭一の手.JPG

失礼にも「昭一」だなんて呼び捨てにしちゃってますが、なんとあの小沢昭一さんの特集号にエッセーを書かせていただきました。ふざけた名前が大山脈、山口昌男先生と並んでしまってなんだか恐縮でニヤけてしまいます。

KAWADE夢ムック 小沢昭一 芸能者的こころ

夢ムック小沢昭一.jpg

本のなか.JPG

ぜひ書店で見かけたら手にとってみてください~



やりすぎ!時間ない!と紅白のプロデューサーを激怒させたという小沢昭一の美空ひばり礼賛。


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  • By harpobucho / Jun 20, 2010 11:16 pm

朝のつぶやき集6

朝の慌しい中、一気に書きなぐるスタイルがなかなか気にいっている。だがトラブルが起きると日記など書いている暇などなくなる。

厠噺は職場でのトイレの気まずさを克服するために、トイレを茶室に見立てて、普段話す機会のない職場の人とフルチンなこころの交流をしていくというドラマのはずだったが頓挫してしまった。すべては蚊のせい。


厠噺(の枕) 2010年06月08日09:02

廓噺じゃなくてね。

最近朝出勤前に日記を書いているので、「よく朝から書くことあるね」などと会った人に言われるのだが、思考がシンプルな朝のほうがいい感じなのである。朝のシャキとした空気と小鳥の軽快なさえずりとコーヒーの深いアロマの香りがなかなかいいセッティングなのである。夜はいろいろと考えることが複雑過ぎるので、思考を停止して何も考えずになるべくエンタメに過ごしたい。

澁澤龍彦が誰かがエッセイなんてものは湯上りにサラっと書くものだ、と言っていて、なるほどそうだよな、と腑に落ちた覚えがある。エッセイには脱力力がいるのだ。最近うれしいことに尊敬する芸能者に関するエッセイと創刊号から愛読している雑誌のためのエッセイを書かせていただいたのだが、憧れが強すぎて力みで苦戦してしまった。深夜1時ぐらいの闇鍋みたいにいろんなものを煮込みすぎてしまったのだ。mixi日記はどうでもいいことをどうでもいい気持ちで書けるから楽チンだ。

でここまでが厠噺の枕で、男子なら誰でも経験したことがあるであろう放尿と脱力の噺をこれから書くつもりだったのだが、残念ながらそろそろ出勤の準備をしないといけない時間になってしまった。また明日、セイムタイム・セイムダイアリーで。


厠噺 前編 2010年06月09日09:05

桂枝雀は「緊張の緩和」が笑いを生むとする独自の落語理論を唱えていたが、放尿理論も同じことである。尿意を悟られまいと平常心を演じながら堪えている緊張状態からの解放が、あの綺麗な放射線を描くわけである。

しかし、トイレに駆け込んでも緊張が抜けない状況がある。尿意マックスなのに何か栓が詰まっているんじゃないかと思うときがある。今日書きたいことは職場の厠噺である。

ボクの職場は女性職場なので男性トイレの待遇がよくない。小便用トイレが狭い空間に二つしかない。基本的に職場ではあまり心を開いていないので、人と一緒になるととても気まずい。

お互い息子を握り締めながら密に横並びにいる非日常的な状況は大変バッドである。特に無愛想な同僚や苦手な上司がお相手の場合はなおさらで、緊張の高ぶりがとまらない。これではいかん、と息子が強いられている緊張状態を緩和させるべく親心が働く。必要なのはリラックスした会話だ。

「昨晩のドミューンやばかったっすねえ」などと共通の話題があれば楽チンなのだが、そうは問屋が卸さない。何か当たり障りのない気の利いた言葉を探る。言葉が見つからずさらに緊張が高まる。その緊張が相手に伝わり相手も緊張する。相手を緊張させてしまっているのではないかという緊張感が・・・・悪循環の枝雀的状況である。

「いやーなんかこういう状況って緊張しますねえ、まったく何をしゃべっていいかわかんなくて」などと「いま」「ここ」の正直な感想を話してみると、相手も同じ環境に身をおいているので、その言葉待ってました!とばかり意外なほどに共感の言葉が返ってくる。その瞬間、互いの緊張は緩和され、ジャー(ラスタファーライ!と心の中でつぶやく)というありがたい音が同時に聴こえてくるのである。

オフィスのトイレは茶室説を書こうとしたが出勤の準備の時間が。また明日セイムタイム、セイムダイアリーで。


緊急事態発生につき 2010年06月10日09:12

おもわずつぶやいてしまったのだが、大惨事がおきたのでセイムタイム、セイムダイアリー中止。

両足の裏を蚊に刺されるというマヌケな緊急事態で歩行が困難なんで今から家を出ます! 出勤準備はばっちり。

両足とも小指の裏側を刺され晴れ上がっているので自然と重心が内側に。内股っぽい歩きが尿意を我慢してるみたいってことで明日に繋ぎます。

すべて蚊のせい  2010年06月11日09:16

ベランダの植物の成長と窓から見える猫の気持ちよさそうな朝寝を観察してたら時間があっという間に過ぎてしまった。いったんリズムが崩れるとセイムタイムセイムダイアリーは難しくなる。

昨日からだいぶボクの活動力は奪わてるので蚊はなかなか侮れない。両足へのダメージと同時に首を寝違えたので歩行がとてもちぐはぐでモンティパイソンってホント悪い奴らだよなあ、と思いながら駅まで15分かけて歩行。


サムライの憂鬱 2010年06月15日09:09

日記ってのはリズムが肝心だ。朝起きる。窓を開ける。メダカにエサを、植物に水を、自分に陽光をあたえる。今日はブラジル戦だな、とコーヒー豆をその日の気分でセレクトして儀式のように心落ち着かせ淹れる。それを飲みながら、朝の連続ドラマ小説を見る。その流れで毎朝日記を書こうという魂胆なのだが、蚊に刺されたり、サッカー日本代表の勝利映像を見て心乱れリズムが狂ってしまう。

オフィスの厠は茶室説を書くことがもはやどうでもよくなってきて、ナショナリズムがからんだサッカーの熱狂について今は考えている。

岡倉天心の『茶の本』を改めて読んでみたわけだが、無知な欧米人に東洋の叡智を知らしめる意気込みが迫力あり。

アルコールの酩酊とサッカーの勝敗の熱狂とは違う静かな熱狂というものもある。とにかくサムライが苦手だ。


「武士道が武士や兵士をして喜び勇んで自己犠牲に走らせる「死の術」です。一方、茶道は毎日を生きる「生の術」について多くを教えてくれるものなのです。」

「しばしの間、世のはかなさに思いをはせ、あまり意味はなくても美しいものの中をさ迷いながら、静かな時の流れに身を任せてみたらどうでしょうか。乱れた世の中にあっては、何が真実かもわかりません。そのようときには、ちょっと身を引いてみることが必要です。そうすれば客観的に世の動きを観察することができ、真実もよく見えてきます。」

「お茶の木がツバキ科に属しているといことからお茶を「ツバキの女王」と名付け、酒の神や戦いの神ではなくツバキの女王に身を捧げてみるのも悪くないでしょう。お茶の世界に入ることによって、ツバキの女王の祭壇から湧き出てくる温かい流れともいうべき人間同士の共感の感じられる雰囲気の中で、夢中に騒いでみたらどうでしょう。」

岡倉天心『茶の本』より


坂口恭平×中沢新一 2010年06月16日06:50
今日は2時間早く家を出る。2時間早く仕事を終えてドミューン見学に行くために。

http://www.dommune.com/

今夜のドミューンは坂口恭平×中沢新一対談。スタジオ予約が一瞬で埋まったらしいけど、ボクは善行したので招待で入れる。ラッキー。

前回の「都市型狩猟採集生活」で坂口恭平がなんのコネもないのに「次回のゲストは文化人類学者の中沢新一さんです」と吹いたのがそもそもこの対談のはじまりである。やりたいことはとりあえず言ってみるものだね。誰かが実現のために動いてくれるかもしれないから。

『茶の本』より

「チャールズ・ラムはお茶の愛好家であると公言している人で、自分の知っている最大の楽しみは、こっそりとよいことをして、それがふとしたことで人の目に留まる点にあると書いていますが、それはまさに茶道の神髄です。茶道は美を後で見つけられるようなかたちで隠したり、暗示するだけで進んで見せることをしなかったりする術だからです。それは、静かにしかし心ゆくまで自分自身を客観的に見て「笑う」極意であり、それも程度の高い極意ですから、まさにユーモアそのものです。人生に対する哲学のほほえみといってもよいかもしれません。」


インタビューあそび 2010年06月17日09:05

昨日はドミューンに余裕を持っていくために16時半には仕事を終えたんだけど、19時までには時間があるので暇をつぶすことに。退屈は死ぬほど嫌いだが、暇は生き生きしてしまうほど好きな時間だ。

今後の人生の参考に上野のハローワークをちょっと覗いて建物を出ると撮影クルーが獲物を見つけた動物のような動きをしはじめたので、捕獲されることにした。

ちょっとインタビューいいですか、と本気撮影クルーに囲まれてしまい、暇をつぶすにはなかなか贅沢な趣向だなあ、と思ってるうちに強引に撮影開始。「派遣法改正が見送られましたけど、どう思いますか?」
という派遣社員について考え抜いたボクのための質問がきた。さあ、なんて答えよう。

「えー、別に興味ないっすね。まあ、政治には何も期待してないっすよ。もう勝手に生きるしかないんじゃないっすか。」

なんてテレ朝の報道ステーションであることに直前に気付いたのでテレビに映ると何かと不都合だなと思い、しかし撮影はじまってるし、採用されないコメントを、と思ったんだけど、これだったら政治に無関心ないまどきの若者ってことで逆に採用されちゃうかも、と途中で転向。

「現状には不満しかありません。国家に期待するのはベーシック・インカムだけです。必要最低限の生存権を保障できなきゃ国家が存在する意味ないでしょ。派遣にも正社員にも未来なんてないですよ。働かないでも生きていける仕組みを早急に作って欲しいですねえ。」

現状に不満はありませんか?
正社員になりたいとは思いませんか?

なんてボクを刺激する質問をあびせられておもわず勢いよく答えてしまったのだが、テレビの規格外のことをいえば安心だと思ったのだが、いや、実はテレビはいまこういうコメントを求めているんじゃないかと勘ぐりはじめ、今夜放送されたら明日どんな面で職場に行けばいいんだろう、と急に不安になってきた。

が、そんなことは思い過ごしで報道ステーションに出てきた街頭インタビューは当たり障りのない派遣女子のテレビ的コメントだったというを友人が教えてくれた。なんか残念。


ラブコメを観る 2010年06月18日09:03

ボクのお昼の憩いの場、松葉寿司の向かいに無駄にお洒落な花屋がすごいスピードで完成した。すぐ近くに花屋があるのになぜここに、と思ったら撮影機材も増えてきてどうやら映画のロケのためのセットらしい。

松葉寿司のおばちゃんから撮影協力の通知を見せてもらったんだけど、今夏公開の『ラブコメ』という映画の撮影だという。出演者は香里奈、北乃きい、田中圭、渡部篤郎。

昨日は、オカマの役なのか、お尻をぷりぷり振りながら花屋に駆け込む渡部篤郎を観察していたのだが、ボクが見たいのは香里奈か北乃きいであることは言うまでもない。今日、遭遇できることを芸能の神に祈る。

ロケの現場は、乞胸と呼ばれる元祖芸能人が江戸時代に下谷山崎町(職場のあるところ)を追い出された後に住み着いた門前町。テレビにはもはや興味ないけど町中で見る芸能人は好き。



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  • By harpobucho / Jun 20, 2010 10:30 pm

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