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ラジオチャンゴJP特別講座 vol.3 マニュ・チャオ、もう一つの世界を夢見て

来日公演が最高だったマニュ・チャオのトーク&映像イベント。
3回目にしてついに参加できそうです。
しかも今回は彼の政治的背景がテーマみたいで、今から楽しみです。

ManuChao_Vol.3
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ラジオチャンゴJP特別講座 vol.3
マニュ・チャオ、もう一つの世界を夢見て
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2010年10月17日(日)18:00~
カフェ・ラバンデリア
入場無料(但しワンドリンクオーダー)

2001年7月、
反グローバリゼーションの運動が最高潮に達したイタリアのジェノバ。
その街で開催された“G8サミット”に反対するための
大きなデモ隊の中に彼はいた。
遡ることその4年前には、
資本主義の中枢である金融取引に
課税という楔を打ち込もうとする社会運動団体
“ATTAC”設立の賛同人に名を連ねている。
悪名高い“世界経済フォーラム”の対抗として生まれた
“世界社会フォーラム”のステージに上がり、
“サパティスタ民族解放軍”に連帯の意志を示すマニュ・チャオ。
3回目となる今回も前回に引続き、
ナビゲーターには音楽評論家の鈴木孝弥氏、
またゲスト・スピーカーとして音楽ライターの大石始氏、
ATTAC JAPANの稲垣豊氏をお招きして、
彼の政治的背景、また彼の目指す
「もうひとつの世界」とは如何なるものかを探ってみたい。

●前回同様、今回もインターネット中継を行います。
アドレスは当日下記のサイトでお知らせしますので、ご家庭でもお楽しみください。
More Info
http://radiochango.jp/

※念のために記しておきますがマニュ・チャオ本人は来ませんのでお間違えのないように。

Navigator: 鈴木孝弥
アナキスト、音楽評論家。
http://3cha40otoko-dico.blogspot.com/

Guest Speaker: 大石始
トラベル系音楽ライター。
http://hazimahalo.exblog.jp/

Guest Speaker: 稲垣豊
ATTAC JAPAN
http://www.jca.apc.org/attac-jp/japanese/

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=VuktJ8mppE0&feature=player_embedded#![/youtube]



付箋のフェティシズム

付箋のない生活なんて考えられない。

常に付箋を持ち歩いていないと落ち着かないボクは、出かける前には必ずズボンのポケットの中に何色かの付箋を仕込む。付箋がキレる禁断症状が起こるので手帳やカバンの中にも予備のものを仕込んでおく。

何のために付箋を使うのかというと、読書中に本のツボを押すためである。その本のツボを発見したときに付箋が手元にない状況は本当に苦しい。そんなときはポケットをまさぐってレシートなどを発見すると、引きちぎって簡易付箋を作成するのだが、やはりそれでは的確にテクストのツボに刺激を与えることはできない。読書という行為は、本から快楽を得るためだけではなく、本にも快楽を与えてあげなければならない、というのがボクの持論である。本を通じて著者との交歓を楽しむのである。著者があの世にいる場合はさらにその重要性を増す。付箋にぐにゅぐにゅした文字を走り書きして霊符として活用することもある。

fusen

悲劇は度々起こる。ズボンと一緒に洗濯された付箋の無惨な姿を何回見たことだろうか。付箋としての機能を失った歪な紙の塊・・・なんと美しい彫刻物だろうか! 



青蛙会(怪談会)への招待状

kaidan3
「速達!」

三月三日の午(ひる)ごろに、一通の速達郵便がわたしの家の玄関に投げ込まれた。

拝啓。春雪霏々(ひひ)、このゆうべに一会なかるべけんやと存じ候。万障を排して、本日午後五時頃より御参会くだされ度(たく)、ほかにも五、六名の同席者あるべくと存じ候。但し例の俳句会には無之(これなく)候。
まずは右御案内まで、早々、不一(ふいつ)。


三月三日朝
青蛙堂主人


と、突然の速達から、なにやら趣味人が集う怪しい会に誘われ、集った人々が怪談を語りだす、岡本綺堂の『青蛙堂鬼談』にちなんで、「青蛙会」という怪談会を10月22日(金)20:00〜より、カフェ百日紅(http://medamadou.egoism.jp/hyakujitukou/) で開催します。予約不要・入場無料ですが、ワンドリンクオーダーをお願いします。参加者は僕を含むゴシック研究会のメンバーや、いつもお世話になってい る、文芸評論家にして小説家の高原英理先生をお招きして、一人15分程度で一話か二話ずつ、順に怪談を語るという形式です。もちろん、聞くだけのご参加も 歓迎です。

怪談の内容はできるだけ他で聞けないような話が望ましいですが、厳密な実話に限定はしません。真偽はわからないがどっかで読んだ聞いた話、よく できているがあまり知られていない話の紹介、著名怪談伝承の考証、あるいは知られた都市伝説にちなむエピソード・ヴァリエーション等でもかまいません。ま た既に他で何度か披露してきた持ち話でもけっこうです。

kaidan2
註  写真は昭和8年の「上方怪談会」の告知や、怪談特集の挿絵です。この天王寺南門は超願寺で行われた怪談会、円山応挙の幽霊画や、多数の妖怪 画変化錦絵など200点の資料を陳列したり、「粉飾実演」といって、三遊亭しん蔵が幽霊のコスプレをするのを見せたり、記念品までもらえたりと、いやは や、実に参加してみたかったイベントです。

kaidan1



明日の祝祭

RLLのTシャツも置かしてもらっていた、なんともナイスセッティングなアフロ・フューチャリズム空間、ぱちか村が残念なことに閉村ということで、明日は昼から次の日の朝にかけてのクロージングパーティ。23時のL?K?O?あたりから参加したいと思います。

昼間14時からは素人の乱12号店エンジョイ☆北仲ホール(仮)馬橋映画祭チームの編集教室/ドキュメンタリー・ドリーム・ショーに参加してます。入場無料+ワンドリンク。ムービーメーカーかiMovieの編集方法をマスターして明日からあなたも映像作家!ってな感じのイベントらしいです。ボクもマック持っていって最近の出来事を編集してます。


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いよいよです!クロージング祭ラストを飾る、ライブライブ!!!!いろとりどりに発する楽しい音楽!お昼から終電までは、豪華ゲストを招いてのギグギグ☆みんな来て来て~!!!!!!!!!

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10/10 高円寺ぱちか村 クロージングパーティ
Open 13:00
13:00~23:00 Charge 1500円(1オーダー)

13:00~15:10 DJ ミック
15:10~15:20 Dance (Caorixくりたなおこ)
15:20~16:20 GRASS & WATER
16:20~17:20 DJ ミック
17:20~18:50 gipsy didje!!
18:50~19:00 Dance (Caorixくりたなおこx千種)
19:00~20:30 JariBu Afrobeat Arkestra
20:30~22:00 SUNDRUM
22:00~23:00 タブラクワイエサ

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23:00~  L?K?O? 

24:00~  SHIN-G

1:00~   I-TAL

2:00~   Kekke

3:00~   ののの feat.火炎瓶てつ(MC)

4:00~   Makossa

※エントランスチャージが¥500+1ドリンクオーダーになります!!!

23時からは、ぱちか村を彩って頂いた素敵なDJ陣が登場!!!!!!!

現在決まっているのが、ぱちか村をパーティ空間に導いてくれた最高のDJのひとり、、ぱちか村のハコ番DJ≪MAKOSSA≫!!!!!

独特な音楽の聴き方を次々にさせてもらえる、きっと世界的にも希有なDJ≪L?K?O?≫も来てもらえます!!!!

映画制作から船上パーティまで仕掛ける祭人、国境を越えた音楽がミックスされるDJがまたヤバい!FUTURE DAZEから≪I- TAL≫!!!!!

新宿ドゥースラー名物ジャングルパーティ【BPM】の首謀者のひとり、バングラの名手、激しくDOエム!?の≪Kekke≫!!!!よろしくお願いします!美しく音楽をかけるDJです☆

そしてして!!!!!!

最近タワーレコードよりミックスCDをリリースしたばかり!今、イチバンいけているDJのひとり≪ののの≫!!!!!可憐なお姿からは想像ができない男前なサウンド!!!!!踊る踊る☆

今回、ののの嬢とタッグを組むのが、モノクロ画家、切り絵師、詩人、パンク・ロッカー、 deejay(MC)、パフォーマーである労働者。つまり、労働芸術家。或いはプロレタリア・アーティスト・・・・・・MC≪火炎瓶てつ≫!止まらない言葉のアート!!!!ツキヌケる!



VEZINE ベジのジンなので〜ヴェズィン

vege食堂のyoyoさんとzineをつくりました!その名もVEZINE!

yoyoさん曰く「ベジのジンなので〜ヴェズィン」とTwitterで解説してますね。

料理家yoyoさんは、高円寺素人の乱セピアの毎週水曜日に3年やっていたvegeしょくどうを7月にやめて、栄転して原宿VACANTで水〜日にvacanteenとして、あいかわらず絶品ヴィーガン料理を広めています。そこでわたくし不肖intellipunkが「素人の乱出版」として、高円寺素人の乱での「vegeしょくどう」の記録&置き土産として「vegeしょく本」を現在企画しています!

Spectatorの寄稿や各種の活躍、そんで原宿VACANTでブレイク必至なyoyoのヴェジ料理ですが、実は美味しいだけじゃない!その裏にはいろんな想いが詰まってる!

ってことで高円寺時代のyoyoさんの相棒のおぐらさんと策謀中。

その一部をもとに、先日VACANTでおこなわれた『here and there』林央子さんと写真家大森克己さんのトークショウのゲストyoyoに合わせて、VEZINEを2晩で作りました!

トークショウではお客さんに配布したんですが、これからもっと増刷して配りたいと思ってます。(たとえば明日のzine picnicや11月14日開催予定のzinester gatheringとか?)

とにかくVEZINEの中身はyoyoさんのヴェジタリアン/ヴィーガンについてのハードコアが語られているので、文字めちゃ小さいがよーくチェックしとけ?!

しょうじき肉食を改めたくなる内容になってます。裏面はyoyoおすすめレシピ掲載。

vezine1
vezine2vezine3vezine4



存在のフリークス性

M-1

朝起きると、仕事さぼりの達人のハタくんから「仕事が暇なのでM-1グランプリの予選を観にいこう」とメールあり、自転車で渋谷の電力館へ。仕事をさぼってまでのお誘いを無業者が断るわけにはいかないだろう。

向かう途中の環七沿いのドンキホーテの前に小汚いアヒルがギャーギャー鳴きながら歩き回っていて(主人が買い物中の飼いアヒル?だった)、こんな風景滅多にないだろうと動画をまわしていたら遅刻。

お目当ての山下陽光氏が結成した漫才コンビ、スマンコッテすでに終っていてがっかり。第1予選はキャンセル者が多くて、巻きで進行していたみたい。まあ、こんな機会は滅多にないだろう、としばらく楽しむことに。

持ち時間2分の漫才のオンパレード。30組ぐらい見ただろうか。印象に残ってるのは「統合失調症」という自分のディープな病名をカミングアウトしてからはじまる漫才。相方の存在は、幻覚と幻聴ということで無視され進行する奇妙な世界。なんか時空歪んでたな。東映ヤクザ映画へのオマージュ感があった「兄貴と舎弟」のコントもかなりよかった。

なかには面白いものもあるけど、漫才の中身は退屈なものが多かった。退屈という表現を使うと芸人さんたちに失礼だとしたら「常識的」と言いなおそう。ボクが笑うタイミングはだいたい規格を逸脱した瞬間だから、真面目に「お笑い」をされてもそんなには面白くない。笑いはもっと不真面目なものがいい。不気味なものがいい。みんながドッと笑うポイントは、ネタの内容よりも存在のフリークス性にあるような気がする。テレビのギリギリをせめて欲しい。

MJ

MJという存在はいったい何だったのだろうか、ということが最近気になっている。MJがアポロシアターではじめてムーンウォークした動画をYoutubeにアップしているせいで世界中からマイケル崇拝のコメントが今でも頻繁にメールでボクのもとに届く。

公開時には興味のなかった『THIS IS IT』を観てみたのだが、いまいちぴんとこない。ボクが気になっているマイケルの姿が映っていない。最近、Youtubeにアップしたこの動画は、ボクの気になっているマイケルをしっかり捉えているように思う。

THAT IS IT
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=ce8sq9y60as&feature=player_embedded[/youtube]
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=A16rvIpH8Xk&feature=player_embedded[/youtube]
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=7bqEBxJ_jb4&feature=player_embedded[/youtube]

キムタクのTシャツのメッセージがMJ的!



宇宙・星空・都市

窓を開ければキンモクセイの強い香り。ベランダのハーブ群を通過して独自のブレンド具合がいい按配。キンモクセイをくんくん嗅ぎながらの散歩も楽しい。

漢字で書くと「金木犀」なのだが、最近は気流舎インターン宇宙談義→ラビリンス宇宙遊泳→弓ヶ浜での中秋の名月遊びと、天体宇宙づいているので、どうしても脳内で「金木星」と変換してしまう。友人が今度出す雑誌に「浮世床から宇宙へ」という床屋から宇宙へ旅立ったジョージ・クリントンのエッセイを書くことになったのもなにかの縁だろう。

『スタートレック』や『スターウォーズ』など宇宙が舞台の映画が苦手(寝てしまう)。SF小説にも無縁。理系的な宇宙知識ゼロ。それでも宇宙に何か惹かれるのは、やはり「コンセプト」としてそうとう面白いからだろう。望遠鏡で空を見るより、茶室や庭園、宗教美術や自らの身体の中に宇宙を見るのが楽しい。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=9pUEpk7WG0E&feature=player_embedded[/youtube]

昨晩は野田努が字幕監修&解説してる『マザーシップコネクション』のDVDを鑑賞。「ブラック・サイエンスフィクション」や「アフロ・フューチャリズム」といわれる黒人音楽の歴史のなかにある宇宙観にやはり一番興味あるかな。日本ならタルホとか野尻抱影とか杉浦康平とか工作舎系宇宙。妄想宇宙万歳。

でもベーシックな宇宙知識も身につけたので明後日はこれに。予約なしで直接会場へ。お暇な方はご一緒しましょー。

なかのZEROプラネタリウム

大人のための天文教室
「星空から宇宙へ・2010年秋の観測ガイド」

日 時: 10月9日(土)18:00~(60分)
料 金: 500円
その他: *入場券発売・開場は投映開始30分前
*途中の入退場はできません
*未就学児入場不可

今晩のドミューンも注目!
毛利さんドミューン出演。宇宙飛行士の毛利さんではない。

19:00 – 21:00
EP-4/Reawakening the City! 都市を再び覚醒させよ!」
出演:佐藤薫(EP-4)、毛利嘉孝、地引雄一(テレグラフ・ファクトリー)司会:小暮秀夫

21:00 – 24:00 「BROADJ♯161〜163」Eccy、bok bok (Night Slugs / from LONDON)、P.O.L. Style(From GLASGOW)



迷宮を抜けたらそこは砂浜だった 後編

chuchu

あれ? もう気づいたらあれから1週間以上も過ぎてしまった。なんだか浦島太郎状態。時って不思議。迷宮出口である南伊豆に辿り着いた時期は、ちょうど体感的には夏と秋の境目、中秋の名月という天体イベントもあるナイスなタイミングだった。

つい先日の夏の思い出を振り返ってみよう。九十浜のエメラルドグリーンのビーチでのシュノーケル。今夏の部屋着の定番はアロハに海パンという南国スタイルで家にいて似非リゾート気分を味わっていたのだが、実際にビーチに来たら海パンを忘れるという粗忽ぶり。友人から借りてなんとか今夏ギリギリセーフで初海水浴体験。

umi

珊瑚と熱帯魚と戯れていたら急に波が強くなりびびる。それを境に夏モードが秋モードに切り替わる。
うっすら中秋の名月登場。

moon

秘湯「昭吉の湯」の露天から眺める名月も乙なもの。この1週間の舎員旅行で6つの違う温泉を満喫。エンドレスサマーならぬエンドレスホットスプリングな気分になってきたが修善寺に途中下車して温泉トリップに終止符を打つことに。

shokichi

夜はススキや団子を準備して月見セッティング。いつもより強い光を発している満月1日前のお月さんを横切る乱暴な雲たち。ラビリンスのときのように天を仰いで陰と陽のドラマに酔いしれていると、地にもまた違った陰陽のドラマが繰り広げられていることに気づく。月の上を雲が横切るたびに砂浜に光の波が走るのだ。「こんなのはじめて〜!!」っとご近所の弓ケ浜のビーチでみんなではしゃぐ。丸い月に影響を受けたのか、みんなで円をつくり座り込んで天体チルアウト。雲がすごいスピードで動いているのだが、雲を固定するように視点を変えると、月が木星を引き連れて空を飛んでいるように見えるから面白い。

moon2

そんな楽しい共同体験の思い出数知れず。個人的体験として印象に残っているのは、スパイスドッグという『スペクテーター』の南伊豆特集でも紹介されているサーファー&デッドヘッズのオーナーがやってるカフェ/カレー屋で過ごした時間。外は大雨で身動きとれず。みんなで円卓を囲んだ食事の後にそのまま思い思いの読書タイム。スパイスドッグの本棚で、一番読みこまれているだろうボロボロの本を手にとる。

『自分の生き方をさがしている人のために』
ジェリー・ガルシア 著 /チャールズ・ライク 著 /片岡義男 訳


前日に行った料理のボリュームが多くて美味しいSouth Cafeの本棚でも出会った本。その昔、グレイトフル・デッドにぜんぜん興味がなかった若者時代に書店で手に見かけたときは、自分探し自己啓発書のようなタイトルに興味が引かれず、出会い損ねた本なのだが、南伊豆で2日間連続出会うなんてなんか縁があるな、と読み始める。めちゃくちゃ面白い。南伊豆のデッドヘッズの店で、幾人もの先達たちが読んできた1976年初版(ボクの生まれた年)の年季の入った本を読んでいるというセッティングがハマったのだろう。

出口をみつけるときは、いまの自分が知っていることすべてからぬけ出していくことが必要なんだ。つまり、自分がなにかになっていけるのと同じように、なにものでもない存在にもなっていけることなんだ。そこに一つの決意が生れる。よし、とにかくとことんやってみようという決意が。       
 ジェリー・ガルシア


迷宮を抜けたらそこは砂浜だった。何かをとことんやってやろう!なんて勇ましい決意はまったく生まれず、心地よい波の音を聞きながら、ドラマチックな空模様に見とれて、素足でキメの細かい白砂を踏みしめる快感を味わいつつ、リラックスして生きていきたいという思いを強くする。

「何もしないで生きてきたよ」 
「15の年にドロップアウトして以来、ずっと遊びの連続さ。いまでも遊んでばかりいるよ」


『緑色革命』の著者チャールズ・ライクのインタビューにジェリー・ガルシアは真面目にそう答える。「何もしない」というのはただ怠けて生きてきたという意味ではまったくない。この旅でボクが持ち歩いていた『老子』(小川環樹訳注 中公文庫)の言葉でいえば「無為自然」ということだろうか。天地宇宙の間を自由自在に飛翔し遊びまわるタオイストのように生きていきたいものだ。

gd
スパイスドッグのトイレ前。パルコのポスターをカルチャージャミング?



【10/3 浅草出発デモ】わしらの仕事は「犯罪」なのか?!

争い

宇宙やMJのことを考えすぎてグルグルした迷宮から抜けて、砂浜でボケーッと過ごすディープサウス伊豆の楽園に出る予定が、途中で現実が介入。エクソダスしながらも同時に社会問題も気にかけねば。

確かに異なる価値観の善と善がぶつかるのが争いのひとつの側面だが、善には偽物と本物があり、それを見極めることが重要。悪人に限って偽の善意を盾にとんでもないこと平気でやっちゃうから困ったもの。でも実は悪人っていうのは特定できる個人じゃなくて、どこにでもいる善人が「システム」(バビロン)のなかに没入してロボットのように動いている集合催眠状態なのかも。まったく厄介な話だね。悪人からのエクソダスを願って。

ちなみにボクはいつも善悪の定義をスピノザの『エチカ』から拝借している。

善=喜び=私たちの活動力を増大し、促進するもの
悪=悲しみ=私たちの活動力を減少し、阻害するもの


喜びのなかで活発に生きたい人はぜひ署名にもご協力お願いします。


以下コピペ
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▼わしらの仕事は「犯罪」なのか?!

墨田区の資源ごみ持ち去り禁止条例に反対!
10・3緊急行動への参加・賛同の呼びかけ
【10月3日、浅草を出発するサウンドデモを予定しております】
◆場所:待乳山聖天公園(浅草駅より徒歩10分・台東区浅草)
◆時間:3時より集会&デモ出発予定
一人でも多くの方の賛同・ご参加を必要としています!ぜひ、ぜひご参加ください。詳細が決まりましたらこちらにて告知いたします。
注目・ご支援をよろしくお願いいたします!
**********************************************************************************************

◆わたしたちは墨田区をはじめ山谷、隅田川、竪川、錦糸町などに暮らす野宿当事者と
その支援者です。
墨田区議会において、アルミ缶や古紙などの回収についての条例が改悪されまし
た(※)。集積所からの持ち去りに対し、20万円以下の罰金が定められています。条例の
施行は10月1日からですが、担当部署である墨田区リサイクル清掃課は、すでにアルミ
缶・古紙を収集する野宿者の名前を名簿化し、ビデオ撮影によって人物の特定をはじ
めています。
わたしたちは、この条例が、野宿し暮らす人々の生活に深刻な打撃を与えること、ま
た、野宿する人びとと社会との関係が根底から覆されることを憂慮し、この条例に強
く反対しています。

◆廃品を収集し換金することは、履歴書に載せられるような「住所」を持たない人びと
が現金を得るための貴重な手段です。都市がわたしたちにもたらす仕事として、戦前
より路上に放り出された多くの人がこの方法で生活の糧を得てきました。
アルミ缶・古紙収集をする仲間には女性も高齢者もいます、けがや病気、障がいなど
を抱え現状の雇用システムから排除された末に「最後の」仕事としてたどり着いた人
も少なくありません。アルミ缶でいえば現在キロあたり百円前後。一晩歩きまわりう
まくいけば10キロ程度集まります。重労働の割に実いりが薄いという苦労はあります
が、皆生きていくために懸命に、誇りをもって働いています。

◆わしらの仕事は「犯罪」なのか
墨田区は現在、資源ごみ持ち去り防止対策として「町会パトロールを行う」「持ち去
りの通報」を挙げ、さらには区民に対し「可能であれば監視カメラを設置しましょう」
などと呼びかけています。命をつなぐわしらの仕事が、行政主導のネガティブ・キャ
ンペーンにより「違法行為」としての印象を強めつつあるのです。今回の条例改悪が
野宿者に対する社会的排除を助長するおそれがあることは言うまでもありません。
アルミ缶・古紙収集する仲間たちは長い間、地域住民とコミュニケーションを試みな
がら、社会に根づいて仕事をしてきました。そのわずかな絆さえも断たれようとして
います。

◆たしかに、野宿者をめぐる行政の施策など、メインストリームの政治から見れば周縁
に位置するものなのでしょう。墨田区は「やさしいまち」(※2)を表明する一方、この
まちに住まう野宿当事者に多大な犠牲を要求しています。同区リサイクル清掃課はわ
たしたちの抗議に対し回答さえしようとしません。
条例改悪に反対するためには一人でも多くの方の力を必要です。
わたしたちの生の実践が、多くの皆さんの毎日と地続きであることを願っています。
10.3緊急行動へのご賛同、ご参加をどうぞよろしくお願いいたします。

野宿労働者有志 支援者有志
山谷労働者福祉会館活動委員会
山谷争議団・反失実

(※)条例の正式名称は「墨田区廃棄物の減量及び処理に関する条例」です。
(※2)「すみだやさしいまち宣言」

**********************************************************************************************
◆ご賛同いただける方、お手数ですが下記の項目にお答えいただき、下記メールアドレ
スまでご返信ください。
【お名前】団体名/個人名(+所属名など)
【名前の公表について】公表可/公表不可
【連絡先(任意)】
【メッセージ等ありましたらお願いします】

【連絡先】
台東区日本堤1- 25-11 山谷労働者福祉会館気付
03-3876-7073/070-5022?2641
【メールアドレス】
san-yaアットマークsanpal.co.jp(アットマークを@に変換してください)

【参考資料】
http://san-ya.at.webry.info/201009/article_2.html?utm_source=feedburner&utm_
「アルミ缶、古紙収集って、どんな仕事?」
「地域住民との関係は?」
「中高生による野宿者襲撃との密接な関係」
「今回の条例改定で、どんな影響がでるの?」等々、詳しい説明をまとめています。
ぜひご一読ください!



迷宮を抜けたらそこは砂浜だった 前編

どうでもいい日常の些細な断片を切り取って、そのなかにある小さな喜びを大袈裟に増幅させて自己肯定感を得るのが好きで文章など面倒くさいものを書いているわけだが、リア充体験のレポートというものを書くのはしんどい作業で、下手するとその体験の大切な部分を殺しかねない。なんでもそうだが余計なことはなるべくしないほうがいい。その体験から得たフレッシュな感覚が日常のなかにじわじわ溶けていく、その余韻をじっくり楽しむのが一番良い体験の消化の仕方だと思うのだが、この旅は気流舎インターンシップの舎員旅行、どうやら報告を書かなければインターン生活は終わらないらしい。

迷宮へ入口の鍵は気流舎のインターンシップ中に手にいれた。店主からLABYRINTH 2010というパーティに行こうよ、と誘いを受けていたのだが、チケット代が高すぎる!なんとかフェスのカンパ代の16倍の金額もするなんて払えないよ! と躊躇していたところ、気流舎の常連さんがボクのインターンっぷりを買ってくれてチケットを安価で譲ってくれたのである。だんだんいい流れが生まれきた。

舎員旅行会議では、LABYRINTH 2010 からそのまま南伊豆に行こうという案が急浮上。南伊豆のビーチまで徒歩数歩という最高のセッティングの古い日本家屋に移住して、お金のあまりかからない素敵な暮らしをしているとの噂の友人ご一行も迷宮入りするというので、出口は東京ではなく、一緒に南伊豆の楽園に抜け出よう、そんなプランが出来上がった。横浜の社会起業家育成のビジネススクールに通ってたのも、その一環として気流舎にインターンに行ってたのも、すべてはこの舎員旅行のためだったような気がしてきた。

インターンシップ最終日、インターン報告とビジネスプランのプレゼン(意外と熱い支持を集めた)を終えたボクは、インターンでお世話になったお礼に気流舎にアイザック・アシモフの『宇宙気流』という本を贈呈した。SF小説は読まないが単に名前の響きがいいと思ったから。結論を言うと個人的には今回の舎員旅行はこの本のタイトルの言霊にかなり引っ張られたものとなった。こんなに夜空を、そしてその先の宇宙を眺め続けた1週間は今までになかった。天体マニアの快楽が少しわかってきたかも。

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最高質の音がでるFUNCTION−ONEと呼ばれる最新テクノロジーのスピーカーの間に、ネイティヴアメリカンの住居であるティピのDJブース。その前には美しく揺れ踊るキャンドルの一見弱々しくてみえて実は力強い火たち。デコもシンプルに抑えられ、伝統的な叡智と最新テクノロジーの融合によってプリミティヴな感覚を身体に甦らせるための効果的な配置を感じた。

何よりも素晴らしかったのはコントロール不能な夜空のセッティング。早いスピードで青のキャンパスを横切る白雲、不穏な雰囲気でゆっくり忍び寄る黒雲、だんだんと存在感を増していく妖しい月、月に負けじと自己主張しまくる木星・・・流れる音楽の世界観を空がVJのように反映しているのか、DJたちが空模様に影響を受けているのか、あるいはその相互作用なのか、とてもドラマチックだった2日目の夕暮れ、逢魔が時。月下でのFUNCTIONのプレイでエスカレーションしながら、ボクはなぜだがMJに想いを馳せていたのだった。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=ogq8AAY0RKY[/youtube]

アポロシアターではじめてムーンウォークを披露したときのMJ。宇宙への誘惑? 普段行かないLABYRINTHのようなコズミックなパーティに行くと、MJこそが全人類の理想型のような気もしてくる。この後MJは人類の次の段階に向けて自分の身体を進化させようと試みるが悲しい結末を迎えてしまったのは周知の通りである。MJのポスト・ヒューマン&アフロ・フューチャリズム感覚について考えるのはすごく重要な気がするが、実をいうとまだ『THIS IS IT』すら観ていないので観てからいろいろ考えよう。今は最高の音でただ踊ることを楽しもう。

つづく



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