HarpoBucho Archive

あけまして

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おめでとうございます!という2009年の幕開けを祝福したい気分にならないのは、きっとイスラエルのせいだ。去年のちょうどいまごろ、当時、パレスチナにいた志賀ちゃん(aka KITOU SEISHI)たちと「ワンダーウォール・キャンペーン」という洒落っ気のある企みをやっていた。あのときのパレスチナの状況も悲惨であったに違いないが、今年はまったく洒落が通じない惨状だ。ただただ悲しい。もちろん洒落が通じないことが、じゃなくて、人類への不信感と圧倒的な無力感が。

▼ワンダーウォール・キャンペーンの回顧と展望(仮称)(イルコモンズのふた。より)
【前編】http://illcomm.exblog.jp/7218401/
【後編】http://illcomm.exblog.jp/7218423/

ガザの正月。卑劣な落とし玉。これを観た後に「あけおめ~!」とは言えなくなる。
http://ameblo.jp/ternod/entry-10187344424.html
(ブログ「不定形の絵画」より)

※後に、上記の映像は2005年9月23日ガザ北部の難民キャンプで、ハマスの軍事パレード中に起こった惨事(トラック爆発事故)を収めたものであることが判明。早とちった!

今回のイスラエル軍によるガザ自治区の空爆と侵攻に関する情報は、多くの友人知人のブログやmixi日記から得ている。テレビをつけても、騒がしく空虚な笑えないお笑い番組ばっかなので。自分で要点をまとめる自信がないので、各自ネットを駆使して情報収集することをオススメします。

昨年末のDemocracyNow! Japanから現地の声
年末のガザのゲルニカ イスラエルによる空爆で300人以上が死亡
http://democracynow.jp/subomov/20081229-1

毎度、お馴染み「イルコモンズのふた。」
http://illcomm.exblog.jp/m2009-01-01/

以上、暗い新年一発目のブログでしたが、今年もよろしくお願いします。


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  • By harpobucho / Jan 04, 2009 4:47 pm

隣人が消えた!

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隣の部屋の外出し洗濯機が突然消えたので、あれ、おかしいな、と思ったら、引越ししてた。これで爆音し放題。というか、ひょっとするとウチの部屋から響く低音にヤレれて引っ越したかもしれない疑惑もあり、なんだか悪いことしたなー、と反省モードになってみたりする。引越し初日に騒音苦情がはいったくらいだからね。

家賃六万円台で緑豊かな閑静な住宅街に引っ越したい人がいれば、オススメの物件かもね。お隣は。ただし、ウチの部屋から低音は響くよ。


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  • By harpobucho / Dec 24, 2008 1:57 am

ちぇっ!

ゲバラ.jpg

「チェ 28歳の革命」
「チェ 39歳別れの手紙」
http://che.gyao.jp/

先週18日(木)に明治大学にて、ソダーバーグ監督とベニチオ・デル・トロ参加のマスコミと学生による合同記者会見が行われ、今週のクリスマスには法政大学にて無料試写会が行われる。無菌化された革命を内部にとりこみ、リアルな革命の潜勢力は予め排除。

でもタダでハリウッド映画見れるなんてお得!ありがとうサンタさん。
http://www.hosei.ac.jp/news/shosai/news_969.html

12月25日(木)
13:00~15:30
第1部 「チェ 28歳の革命」
16:00~18:30
第2部 「チェ 39歳別れの手紙」
場 所 法政大学市ケ谷キャンパス外濠校舎6F
薩埵ホール
主 催 法政大学国際文化学部
協 力 株式会社ギャガ・コミュニケーションズ
お問い合わせ先 法政大学国際文化学部


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  • By harpobucho / Dec 24, 2008 1:18 am

いろいろ最前線

昨日、突然の雇用契約解除宣告。ボクだけではなくて、そこで働いている者全員。再雇用の道もあるが、採用ハードルを高めに設定され、雇用条件は今までより下げられる。さて逃走するか、闘争するか。来年の3月まで契約が残っているので、その間になんか面白い動きをしたい。

それにしても一日遅れのとんだ誕生日プレゼントだ。いまテレビでしきりに派遣切りの話題をやっているが、気づけばその渦中に。労働現場最前線。内心なかなかおいしいと思っている。そう思わなきゃ損。状況は楽しむしかない。しかし本当に「おいしい」話があったら、情報ください~。そんなにがむしゃらに働かないけど、そこそこ働きます。

普段は同僚との人間関係にはクールな距離をとっているが、昨晩の満月の夜は、同じ立場の人間たちと焼き鳥屋で今後の身の振りトーク。共通の敵を見つけて一致団結するのはあんまり好きではないが、ユニティも必要なときがある。

その後、新宿のアートカフェで国際自由メディア大学。ひげビジョンが紹介するフリーカルチャー最前線。ガールトークとかイリーガルアートとかいろいろ刺激になった。

ひげビジョン
http://d.hatena.ne.jp/Moroduub/

深夜にナチュラル・レゲエ@グラスルーツ。AXEMANの説教くさくない音楽説法をガイダンスに明るい未来を描きながら踊る。

今日はこれから友達の引越しの手伝いで身体を動かした後、夜には東京カルチャー最前線。
http://www.centraleasttokyo.com/08/


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  • By harpobucho / Dec 13, 2008 3:31 pm

リトル・エド

今日、生まれました。32年も前の昔話で恐縮ですが。

誕生日を迎えるとアイデンティティ問題をよく考えるわけです。なるべく「自分探し」じゃなくて「自分なくし」(みうらじゅん)の方向で。

最近のテーマは自分をいかになくして、多種多様な他者を受け入れる器になるか、ってとこなんです。これがまた難しいのなんの。器の狭さは仕方ないにしても、数奇な器をたくさんコレクションしている茶人みたいな人間になりたいですね。

昔話ついでに。

器の広さといえば江戸っ子ですが、ボクのアイデンティティは育った川越にありまして、どんなに頑張っても所詮、小江戸っ子なわけで、粋な町火消にはなれないというコンプレックスと憧れがあるわけです。

最近、同僚のインテリパンクから、粋な江戸っ子資料をポトラッチされました。

原寸江戸魂.jpg

原寸江戸魂

仕掛け人は森永博志氏。日光江戸村でしかゲットできないレアもの。カリスマ編集者Aさんからボクのところに流れてきたものです。鳶=火消しの末裔の方々には畏敬の念を抱かざるを得ないです。もういっちょロッカーズな世界観の雑誌。

雲のうえ.jpg

雲のうえ

北九州市が年4回発行している季刊誌。ジャケがヤバイですね。三池崇史監督じゃないですよ。

イカした職人さんとかはやはりボクにとっては「雲のうえ」のような存在なわけで、小心者のボクは身分相応に落語に出てくるような間抜けな町人を演じていきたいですね。

マガジンハウスに踊らされて行った大琳派展の影響で今、酒井抱一にゾッコンです。絵と俳諧のせめぎあい具合がなんとも絶妙です。大名階級に生を享けながら、江戸市井の雅人として生涯を送った方で、まあ、なんともわれら町人の憧れです。

この本がマニアック。図書館で今日借りてまだ読んでませんが、グラフィティ的な解釈もできるかもしれません。

都市のなかの絵.jpg

都市のなかの絵  酒井抱一の絵事とその遺響


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  • By harpobucho / Dec 11, 2008 1:20 am

テレビ人間、再び

テレビを見なくなった理由は、純粋にテレビ番組が劣化し過ぎて見るに耐えないと感じたから、ではむしろなく、職場での雑談のネタとして利用価値がなくなったからであった。異動前の職場のことであるが、同僚はほとんどテレビを見ておらず、ボクは毎週ドラマを数本、雑談の仕込みとしてはマニアックすぎる見方で見ていた。雑談のネタに見始めたテレビが逆に孤立を深めていくという本末転倒っぷりに、ボクはテレビを見るのをやめた。

しかし今、状況は変った。今の職場の同僚の価値基準はテレビのフレーム内にある。「めざましテレビ」のお天気お姉さんの愛ちゃんの服装のチェックから始まり、朝の占いのラッキーアイテムで盛り上がり、夜のバラエティ番組の新ネタやドラマの展開を語り合う。大麻報道のニュースが続くと、ちょっと業務でテンっぱっている同僚に「なんか加勢大周的なモノ、やってるんじゃないの?」というジョークが浴びせられる。なんとも楽しい職場である。

さすがに芸能人が無邪気に遊んでいるようなバラエティ番組はきついのでまずはニュースやドキュメンタリー中心に見ていくことにする。朝のワイドショーは時計代わりにもう見始めている。これは雑談ネタに使える。昔みたいに毎朝『テレビブロス』のテレビ欄をチェックして録画してから仕事にでかけるような手間をかけたくないので、面白いテレビの情報があったら教えてください~

まあ、選り取りみどり体質なボクにはYoutubeで間に合っているという説もある。


昨日の<シリーズ 立ち上がる人びと>見逃した!
今夜はニューヨークとダーウィンか。

生態心理学関係の本を集中的に読んでる身としては、マルクスよりもフロイトよりも、ダーウィンの思想のほうが重要だなあ。社会ダーウィニズムの危険性も含めて。

●2008/12/05 21:10~22:00 BS1
BS世界のドキュメンタリー <シリーズ 立ち上がる人びと>ここで暮らし続けたい ~パリ郊外 移民の町で~
“フランスでは、移民の増加が社会問題となり、パリや地方都市で暴動が相次いだことは記憶に新しい。フランスのプロダクションが、グリニーという移民が多く暮らす郊外住宅地に住み込んで長期取材し、そこでの日常を記録した。
 失業率や犯罪率が高く、不満を抱えた若者たちに対し、機動隊が絶えずパトロールする町で、家賃が払えず強制退去の不安と隣り合わせで暮らす人びと。学校で起きたある強盗事件をきっかけに、この町をかつてように子どもたちが暮らしやすい安全な地区にしようとする動きが起きる。困難な状況の中でも、未来のために何かを変えようとひたむきに頑張る人びとの姿を追う。”

●2008/12/06 18:30~18:50 BS1
ニューヨーク街物語 守れ! 12,000の屋台
ニューヨークで今、ホッドドッグなどを売る屋台のオーナーが、怒りの声を上げています。きれいな街作りを押し進める市の方針を受け、警察などが取り締まりを強化。違反切符を大量にばらまく、いわば「嫌がらせ」が横行しているというのです。取り締まりが厳しくなったのは、3年前。市が出店についての規制を強化し、罰金の最高額を10万円と、一気に4倍に引き上げたのです。そして違反切符の数が倍増し、去年1年で6万件にも上っています。そんな屋台のオーナーを助けようと立ち上がった一人の弁護士。ショーン・バジンスキーさん、36歳です。今回は、屋台のオーナーのために日々奮闘する、ショーンさんの活躍を追い
ました。
★取材ノート ニューヨークの街はこの10年で、どんどん清潔に、安全になりました。その陰に、貧しい移民たちが虐げられている現実がある、ということを知りました。そんな逆境を乗り越えようと頑張るパワーが、ニューヨークらしさなのかも知れません。

●2008/12/06 24:00~0:45 NHK教育
サイエンスZERO「ダーウィン・進化論から150年 進化研究最前線」
当時の常識を覆す大発見”進化論”▽神の時代から科学の時代へ▽最新科学で進化論を実証する ほか

●2008/12/06 19:30~20:30  NHK総合
NHKスペシャル
来年5月から始まる”裁判員制度”を解説▽無作為に選ばれた6人の市民が判決を下す▽市民が”多数決”で刑を下すことへの不安▽実際の事件をモデルケースに模擬裁判実施▽心理的負担の実態とそれを乗り越える対策


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  • By harpobucho / Dec 06, 2008 4:45 pm

脳にNO!

ハースト.jpg

いやー寝る前日記ぜんぜん続かないや。意欲がない。なんか脳に欠陥でもあるのかしら。今日、紀伊国屋行ったら、あらゆるコーナーに茂木健一郎が自ら翻訳しつつ、内容を絶賛している『「脳にいいこと」だけをやりなさい!』 が置いてあって、とても憂鬱な気分になった。著者は米国自己啓発セミナーのカリスマ女コーチ。『ザ・シークレット』に登場する賢者の一人。げー。それにしても書店にはタイトルに「脳」がつく自己啓発ビジネス書が多すぎて眩暈がする。

こんな内容。
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refISBN=4837956963

「脳をいかに活性化させて、幸せになるか」を決めるのは、たった7つの要素。脳のすごい力を引き出すこの7ポイントをイラストもまじえてわかりやすく紹介。もっとポジティブで楽しい人生を送れるようになる1冊。

[BOOKデータベースより]
1 「脳の使い方がうまい人」には7つの特徴があった!―日常生活で、仕事で、勉強するとき…脳のすごい力を引き出す方法;
2 簡単で効果抜群の脳の「大そうじ」!―ワンパターンの脳から、いつも「刺激的」な脳へ;
3 脳に「ポジティブな回路」をつくる法―毎日、脳に「毒」を与えている人、「良薬」を飲ませている人;
4 「脳が一番喜ぶこと」を毎日する―こんな簡単なことに、なぜ気づかなかったのか!;
5 食事・運動・生活…脳細胞が元気なら、何でも思い通りに!―タフな脳にする「夜十時ルール」;
6 夢を楽々実現する、ハイパーエネルギーの秘密!―わけもなく楽しく、ハッピーな日々をつくり出す脳の力;
7 眠っている才能を目覚めさせる脳の刺激法―あなたの脳の得意技を探す「ミニ・パッションテスト」;
8 こんな人とつき合えば、脳はいい刺激を受ける―「アクビがうつる」ように、人の脳のレベルも伝染する

あーきもい。これには河野哲也の『暴走する脳科学』で対抗。
http://www.honya-town.co.jp/hst/HTdispatch?nips_cd=9983902435

[BOOKデータベースより]
脳研究によって、心の動きがわかるようになるのか。そもそも脳イコール心と言えるのか。脳を調べることで心の状態を読むことは可能か。人間の行動は脳によって決定され、自由などは幻想に過ぎないのか。脳研究が医療や教育、犯罪捜査、裁判などに応用されることは、どのような社会的インパクトを持ち、どのような倫理的問題が生じるだろうか。―”脳の時代”を生きる我々誰しもが持つ疑問に、気鋭の哲学者が明快に答える。現代人必読の”脳科学リテラシー”入門書。

第1章 脳の時代と哲学;
第2章 脳と拡張とした心;
第3章 マインド・リーディングは可能か;
第4章 社会的存在としての心;
第5章 脳研究は自由意志を否定するか;
第6章 脳神経倫理

立ち読みしたけど、新書ってこともありあんま刺激的じゃなかった。河野哲也の本だと『環境に拡がる心:生態学的哲学の展望』 『善悪は実在するか』『<心>はからだの外にある』あたりのアフォーダンス応用哲学本が脳科学バスターにオススメか。

最近のマイブームはギブソンとバフチンの交錯と倒錯。


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  • By harpobucho / Dec 04, 2008 7:54 pm

矛盾を生きる



まずい!

今日はADBUSTERSのバイ・ナッシング・デイだった!
これからTシャツを「反戦と抵抗の祭〈フェスタ〉08」に売りに行く という矛盾。みんなが反戦や抵抗を考えているときに、儲けることを考えている矛盾。そもそも冬にTシャツを売る矛盾・・・

▼ADBUSTERSのBND
http://www.adbusters.org

▼無買日
http://bndjapan.org

「Buy Nothing Dayはできるだけ多くの人に、お買い物について考えてみてほしい日です。この日は、私たちといっしょに、お買い物以外の何か楽しいことをして一日を過ごしてみませんか?」

▼イルコモンズのふた。
http://illcomm.exblog.jp/8956505/


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  • By harpobucho / Nov 29, 2008 10:52 am

休日に裏打ちを

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週末~休日はリズムが平日とは狂うので、就寝前日記書けず。なんだかバタついた三連休。友達が催しているパーティに顔出すもゆっくり腰を落ち着けることもできず、激しく腰を揺らすこともできず、なんだかねー。たいして忙しくもないくせして次から次へと予定をこなしていく休日はなんだか仕事みたいでいやだね。もっとバックビートな休日を過ごさなければ。

したまち映画祭のナマ小沢昭一に感動。久しぶりに観た『エロ事師たちより 人類学入門』のスブやんの業の深さに圧倒。翌日のマルクス・ブラザーズ講義のいとうせいこうとケラリーノ・サンドロヴィッチのトークにも昭一が話題に。オープニングセレモニーでの昭一の芸人っぷりに哀川翔がリスペクトの念を表明したのはなんだかいい話。

マルクスマニアの二人がハーポのことを褒めているのを聞くと、自分が褒められている気がして、いい気分だ。嘘。なんだか後ろめたい。ハーポはちょっと荷が重過ぎるのでゼッポくらいがいいや。目立たないけど、いいブレインだったらしいよ。

ハーポ・マルクスが素晴らしすぎるのは当たり前だが、今回、スクリーンで観てグルーチョの魅力に目覚めたかも。あのダンスのいい加減さは、そー真似できるもんじゃない。チコについてあまり言及がなかったのは寂しい。が、とにかく粋でキュートな三人組を堪能。

若い頃はジョニー・ロットン、老いてからはジャック・デリダ似なんだよ、ハーポ・マルクス。笑いにはパンクと脱構築が重要なんだ、たぶん。パンキーレゲエな裏打ちのリズムが。

Youtubeではモンティ・パイソン・チャンネル!
http://jp.youtube.com/user/MontyPython


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  • By harpobucho / Nov 25, 2008 8:04 pm

作法の問題



テアトル新宿で勝新太郎監督『顔役』を観に行きました。過去に一回半観ているので今回で二回半目。あの体験をもう一度。たぶんDVDにもならないし、滅多に観れるものじゃないので興味のある方はぜひ観ておきましょう。いろいろと破格です。 サイケでコケインな作法。

11月20日 16:30~
http://www.cinemabox.com/wakakatsu/sakuhin.html#19

こんなご時勢にこの本は挑発的。

『ドラッグの社会学 ― 向精神物質をめぐる作法と社会秩序』 (世界思想ゼミナール)

マリファナ・覚醒剤・LSD・ヘロインなど薬物をめぐる作法はどのようなものなのか? それは、どのように形づくられてきたのか? 使用者自身のリアルな語りからその作法を浮き彫りにし、自由化運動と統制政策から社会秩序について考える。

目次


■第I部 ドラッグについてかんがえる
第1章 ドラッグをもってパーティに出かける
  ― 一九九七年八月、はじまり
第2章 これまでのドラッグの社会学
  ― ドラッグについてかんがえる方法
第3章 こんにちのドラッグ使用
  ― 使いつづけること、そしてその後

■第II部 ドラッグをとおしてかんがえる
第4章 ドラッグをめぐる運動
  ― ドラッグについて語る作法の同一性 
第5章 ドラッグをめぐる政治
  ― ナショナリズム、あるいは「彼ら」と「われわれ」
第6章 ドラッグ問題と秩序構想
  ― 非犯罪化・経済化・リスク管理

終章 ドラッグをめぐる作法と社会的思考
  ― 反復される語りと「社会的」領域

注・あとがき・初出一覧・参考文献・
ドラッグ名索引・事項索引・人名索引


「社会状態とは催眠状態と同じく、夢の一形態にすぎない~」とガブリエル・タルドの『模倣の法則』からのエピグラフで始まり、ウィリアム・バロウズの「麻薬とは刺激ではない。それは生き方だ」「麻薬をやめるとは、ある生き方をあきらめることだ」(実際にヘロインをやめた途端に死んだと記憶している)という台詞を枕にして、「それが悪いものであるからといって、それについてかんがえなくていいというわけではないだろう」と考え始める。マスメディアも少しは見習って欲しい作法ですね。

世界思想社の本、地味だけど好きなんだよなあ。
http://www.sekaishisosha.co.jp/


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  • By harpobucho / Nov 20, 2008 1:20 am

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