HarpoBucho Archive

おもしろいものはみんなのもの

Dear CJharpo,

Your video 井上陽水×タモリ ギター漫才「コーヒールンバ」 has become popular on YouTube, and you’re eligible to apply for the YouTube Partnership Program, which allows you to make money from playbacks of your video.

Once you’re approved, making money from your video is easy. Here’s how it works: First sign into your YouTube account. Then, complete the steps outlined here: http://www.youtube.com/ivp?v=vhm8y7nPWFA. Once you’re finished, we’ll start placing ads next to your video and pay you a share of the revenue as long as you meet the program requirements.

We look forward to adding your video to the YouTube Partnership Program. Thanks and good luck!

The YouTube Team

「キミの動画は人気あるんでちょっと金儲けしないか?」と向こうから誘ってきたのに関わらず、いざ登録しようとするとやたら著作権にうるさい。テレビ番組なんてもってのほか。この動画の所有権についてコメントを書かなければならず書いた言葉が「おもしろいものはみんなのもの」。そんでもっておひねりちょーだいします。

見つかったら消されちゃうなあ。輸入規制によってモカが国内で手に入りにくくなっている今(輸入再開っていつ?もうした?)、このカフェイン浮き浮き嗜好品トークは価値があると思うのでぜひ残して欲しい。



ヴォルフガング・シヴェルブシュの『楽園・味覚・理性』には「コーヒーは性欲を抑制する性質がある」ってことが指摘されており、17世紀にロンドンで発行されたパンフレットが紹介されている。その表題は『コーヒーに反対する女性の請願書。枯渇と減退をもたらす飲料の過度の摂取のために、女性がいかに多大な損害をこうむっているかを、公に訴える。』

「資本主義の精神」を準備した「覚めと禁欲」のコーヒー観も陽水が歌うと「酔いと快楽」にひっくり返されるというアラビアン・マジックな動画。

楽園・味覚・理性―嗜好品の歴史
ヴォルフガング シヴェルブシュ
法政大学出版局
売り上げランキング: 357754
おすすめ度の平均: 5.0
5 味わい深い本です
5 バベットの晩餐会以前の世界とは、


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  • By harpobucho / Nov 08, 2009 12:33 pm

道化道

曇ひとつない青空。太陽気持ちいい朝。植物の水やり、メダカの餌やり、洗濯終了。昨晩作った野菜たっぷりシチュー、フランスパン食す。

先週日曜日昼番組「アッコにおまかせ」、アッコ権力発動の場として観察しているわけだが、アッコがのりぴーや押尾のニュースを斬ってるときに松村のTシャツのイラストが気になって凝視してみると「ガンジャを吸っているラスタマン」の絵。う~んソウル・レベル。あれは権力を前にした道化の戦術だね。

仕事を探そうとするから、<仕事>が見つからないのだ。そもそもやりたいことなんて仕事(賃労働)の中にない。身を潜める場として職場を探そう。本当にやりたい<仕事>は日常生活の中にある。そして、慎ましく日常生活を送るにはどうしても深く潜伏する場が必要なのだ。


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  • By harpobucho / Nov 03, 2009 11:09 am

無駄遣い労働力

労働力とは「人間の身体のうちに存在している肉体的、精神的性向すべての総体」のことなのです。すべて、という点に特に注意して下さい。労働力について語ることで、すべての種類の能力に暗に触れることになります。すなわち、言語活動能力、記憶力、運動能力などです。今日、すなわちポストフォーディズム時代に至って初めて、労働力という概念は、肉体的あるいは運動的な素質の総体に還元されることなく、「精神の生活」をも申し分のない資格で含むこととなったのです。

パオロ・ヴィルノ『マルチチュードの文法 現代的な生活形式を分析するために』より


昨日は特別な用事があって愛読書『俺・勝新太郎』持参で朝から宇都宮行って、帰りに「みんみん」で焼餃子2皿、水餃子1皿昼飯として食べて、午後に東京駅にある派遣会社で「労働力」として隅々まで点検されてるうちにヴィルノの言ってることがよくわかったり、丸善のビジネス書コーナーで本を物色している人々が救いを求めて聖地に集まってくるネオリベ教信者のように見えたり、上の階の松岡正剛プロデュースの「松丸本舗」で5万冊の本の迷宮を彷徨ってるうちに自分がセイゴー教の信者であることに気付いたり(脱退しよう)、その前に不慣れな東京駅で丸善の場所を交番に聞いたら、「丸善って何ですか?」って場所じゃなくて存在自体を警官に聞き返されてその教養(っつーかプロ意識?)に唖然としたり、夜は新宿で友人ともーやんカレー食べながら、もーやんなっちゃうって愚痴ったり、と行動と感情の動きが珍しく忙しい一日だったのである。

丸善×松岡正剛=松丸本舗
松岡正剛氏プロデュースの丸の内本店の中の書店、
「松丸本舗」が丸の内本店4階にオープン!
http://www.maruzen.co.jp/Blog/Blog/maruzen02/P/8515.aspx


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  • By harpobucho / Oct 30, 2009 11:32 am

太陽はボクの味方

昨日からの天気が気持ちいい。雨の後の秋晴れサンシャワーを浴びていると、春のようなフレッシュな気分になり、なんだか遊びにいきたくなる。相変わらずシノギのスタイルも定まらないが、出歩いているうちになにかヒントが見つかるだろう、なんて太陽のひたすらに余剰なエネルギーは人を楽観的にさせる。積読状態だった『ベース・カルチャー』を読みながら、レゲエ(=カルチャー)の力強さを再認識する今日この頃、気になるイベントたち。

☆衝動の落語
http://www.rll.jp/hood/text/harpobucho/20091015223117.php#more

先週の金曜日、久しぶりに満足度の高い素晴らしいイベントに遭遇。ビールと美味い手料理食しながら、隅田川リバーサイドで素人の落語を見る贅沢。プロ落語じゃ味わえない緊張感と弛緩感。パンクバンドを観た楽器のできない少年が衝動でバンドを結成しちゃうテンションで自宅寄席を開催したくなる。空気を読まなきゃ生きていけないプレッシャー高きこの社会では、誰もが芸人であることが求められているわけだし。今週の土曜日に馬橋映画祭作品の撮影も兼ねて遊びにいきます。オススメ!


☆グラスルーツ12周年
http://green.ap.teacup.com/grassrootstribe/

すっかり足が遠のいてしまったグラスルーツに接近するチャンス。それにしても濃いメンツ。混みそうだけど土曜日に行きたい。

■10/30(fri)『GRASSROOTS 12th ANNIVERSARY DAY 1』
DJ:
DNT a.k.a. DONUTS (F*O*L/ POWWOW )
Shhhhh ( GRASSROOTSTRIBE / N.R.B.K.J)
UNIVERSAL INDIANN (Family Tree / N.R.B.K.J)
■10/31(sat)『GRASSROOTS 12th ANNIVERSARY DAY 2』
DJ:
ALTZ(F*O*L,Altzmusica)
NOBU(Future Terror)
KEIHIN(G.O.D./ALMADELLA)

*11/1は日曜日でお休みしますが、LOS APSON?15周年イベントが代官山LOOPにてあります。
http://www.losapson.net/
■11/2(mon)『GRASSROOTS 12th ANNIVERSARY DAY 3』
DJ:
HIKARU(Blast Head)
MOODMAN(GODFATHER/ HOUSE OF LIQUID)
YA△MA(F*O*L/Newtone Records)



☆第62回自主法政祭市ヶ谷地区

法政ジョイ、OUTSIDE ROCK PROJECT共同企画

11/1(日)前夜祭
「ボーイズリパブリック」
OPEN/14:20 START/14:30
place:法政大学市ヶ谷キャンパス中央野外特設ステージ
  (雨天時 法政大学市ヶ谷キャンパスボアソナードタワー1F)

【act】
discharming man
赤い疑惑
環ROY
Tiger Fake Fur(川本真琴)
11月1日,3日,4日 学園祭での企画です! | Hosei JoY!!
http://hoseijoy.jugem.jp/?eid=38

用事があって行けないんだけど、川本真琴が気になる。いまどんな髪型なんだろう。 無料なのでお暇な方はぜひ。



☆Sunset x Fullmoon
Exhibition
“TOKYO WONDERLAND”

http://www.alternativeworld.jp/

去年の夏から約1年。
グラフィティとパーティを撮りながら東京を旅してきました。
ちょっと視点を変えるだけで見慣れた日常の風景は不思議に溢れていました。
その旅の記録をスライドショーにして上映します。
また、旅の途中で出会った魔法使いのような表現者にも参加していただいて皆様を不思議の国にお連れいたします。

東京ワンダーランド。
満月の夕暮れ、東京の果てで会いましょう。

@都内某所(最寄駅からバスによる送迎があります。)
詳細な場所はメールをお送りいただいた方に返信いたします。
niji@alternativeworld.jp
2009/11/3 (火曜・祝日) 雨天中止
15:00~19:00(日の入りは16:44です。それまでにご来場ください。)

写真家Jirokenさんが誘うマジカル・ミステリー・ツアー。気流舎もチャイ屋出すよ。



☆「ストリートの思想」&「音楽政治ドラッグ」

いろんな意味で注目のトークショウ。野田努2Days。阿佐ヶ谷ロフトAの『ストリートの思想』出版記念のほうは、RLLも参加します。Tシャツも売ります。

詳細
http://www.rll.jp/hood/action/20091028020840.php#more




太陽エネルギーの充電が切れませんように。


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  • By harpobucho / Oct 28, 2009 12:12 pm

MJの親友からのメッセージ

Youtubeに高画質のマイケル動画をのっけてから世界中から絶賛のコメントがメールで送られてくる。なんだかボクが褒められている気がして(実際にボクの「仕事」に対する感謝コメントもあるわけで)、いい気分になったりする。失業者も人のためになんらかの仕事を日々しているのである。

マイケルだけダンスの切れが別格。
The Jackson Five 【motown25 日本語字幕】


芸能の神が憑依。はじめての月歩き。
Michael Jackson -Billie Jean 【motown25 日本語字幕】


そんななか、マイケルと26年来の親友と名乗る女性からこんなメッセージがきた。コレクターとは難儀な生き物である。

I really hope you can find a way to read this. I am a long time friend of Michael’s and have not found a more beautifully mastered video of the Jackson 5 and Michael’s performance at the Apollo Theater in 1983 than the one you have on your YouTube site.

What I would like to know is where you got this or if you made it yourself? I really want to know if you can help me find a way to download the video without your native translations on it. I am even willing to pay you in some way so that I can have these 2 video’s.

Michael gave me a lot of things over our 26 year friendship and I have original copies of all of his music but I do not have this. I have hundreds of hours of personal video that is being re-mastered however; I will never put it on youtube because I made a promise to him when we met, that I would never sell his personal information to anyone. More now than ever because of his children.

I was at the private memorial and Mrs. Jackson has given me 25 boxes of things that Michael had set aside for me. I also have hundreds of memorabilia items that are signed by Michael. I will do most anything to get my hands on these videos. If you can help me, then I will give you something of Michael’s in return. It is important that I get them without the annotations/translations though.

The producer of this 1983 event is willing to give me a video but I don’t want to meet her terms by telling her personal things about Michael.

I am not in the music business nor an entertainer of any kind; but Michael was my friend and his children will be visiting me next month as I delivered Prince Michael and Paris Katherine and oversaw Blanket’s birth. They call me “Aunt” because I have remained in their lives.

Can you help me? What would you like in return?

Dr. ×××, Phoenix, AZ, USA

プリンスちゃんやパリスちゃんから「おば」と呼ばれているなんてマイケルとの近しさのアピール具合が胡散臭いが、なかなか刺激的なメッセージである。金持ちっぽい人からの「どんな見返りが欲しい?」なんてコメント、なんだかゾクっとするねえ。もちろん欲しいものはカネ。ボクはマイケルコレクターではないんで。

この映像のネタ元は『モータウン25』という日本で市販されていたビデオ(廃盤)。彼女の条件である日本語字幕の消去は難しい。AVのモザイク消しのように字幕を消す技術がある方は連絡を。そしてどんな見返りが欲しい? なんてね。


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  • By harpobucho / Oct 25, 2009 1:58 pm

のどかな時代

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  • By harpobucho / Oct 21, 2009 11:39 am

背後からの視線

ハローワークは長期失業者にとっては精神安定剤だ。特に用事がなくても、そこに行けばなんかシューカツした気になって不安定な心も落ち着くってもんだ。まあ、何もしないのもなんなんでパソコンで求人検索でもしてみるのだが、退屈でいつもウトウトしてしまう。これは精神安定剤の副作用だろう。

背中に気配を感じる。人目が気になりはじめたらやばい。失業者を見下す社会の冷たい目。でもここは失業者たちが集う「無能な者たちの共同体」ではないか? みんな仲間ではないか!

今日、着ているTシャツに原因があった。
http://www.rll.jp/hood/tee/rll10_azenbo.php

azenbo_front.jpg

背中にはこんな詩が書いてあったのすっかり忘れてた。

azenbo_detail_back.jpg

添田唖蝉坊「ああ金の世」
http://www.ne.jp/asahi/anarchy/anarchy/data/soeda01.html

オフィス労働者だったときはワイシャツの下にこれを仕込み、残業を強いる上司に対して密やかな抵抗をしていたもんだが、必死に職にありつこうとしてる人々が集うハローワークに着ていく服ではないな。失敬。

だがポスト・フォーディズム体制下の「心を亡くした」忙しい労働者にとってはオススメの下着。これが一着でも売れるとボクは「宣伝」という労働をしたことになるわけだ。

ああ金の世や。


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  • By harpobucho / Oct 21, 2009 3:07 am

衝動の落語

山下陽光くんの日記から気になるイベントのコピペ。
チンピラ落語聴きたいなあ。
いつ行こうかな。

衝動の落語.jpg

●●●●●●福住廉連続企画「21世紀の限界芸術論」vol.5
飯田裕之「衝動の落語」展

会期 2009年10月16日(金)~2009年10月31日(土)
時間 火・水・木 1300~1900
    金・土   1700~2100
休み 日・月
場所 ギャラリーマキ
    東京都中央区新川1-31-8ニックハイム茅場町402
    03-3297-0717
    http://www.gallery-maki.com/

行事 会期中の金・土、いずれも1800~2100まで、
    「鶴屋一門のチンピラ落語」を催します。
    入場料500円+投げ銭制
    (食べ物と飲み物の持ち込み大歓迎)

***


飯田裕之は、グラフィックデザイナーにして、
パンクバンド「切腹ピストルズ」および
素人落語「鶴屋一門」のリーダーを務める、
類稀なアーティストです。

それらの多岐にわたるクリエイションには、
いずれもパンクの精神「DO IT YOURSELF」が
静かに息づいています。

【切腹ピストルズ】


本展は、飯田が手掛けたグラフィックワークに囲まれた高座を仕立て、
会期中の毎週末に「鶴屋一門」による落語を楽しむものです。

今秋、隅田川のほとりに、江戸時代とも近未来とも似つかない、
奇妙な高座が出現します。

チンピラたちが繰り広げる《衝動の落語》を、
この機会にぜひご堪能ください。


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  • By harpobucho / Oct 15, 2009 10:31 pm

平岡正明 追悼の集い

去る7月9日に亡くなったスーパークリティーク・平岡正明を追悼し、あらゆる表現や事象を対象にしたその特異な仕事を語り尽くすスペシャル・トークイベント!

日時:10月18日(日)午後5時より

場所:京橋「MAKTOシアター」
   http://www.makototheater.com/map.html

出演:石飛仁、上杉清文、佐藤正樹、伊達政保、平井玄、四方田犬彦ほか

平岡正明主演の映画『俗物図鑑』(内藤誠監督、筒井康隆原作)や、平岡正明が落語を演じている秘蔵映像の上映あり

会費:2000円(予約制)
   TEL&FAX03・3821・9651(石飛仁)まで、ファックスか 電話にてお名前と人数をお伝えください。

主催:石飛仁



今回は「ハーポ部長」ではなく、ちゃんとした人間の名前で出演します!
ぜひお越しください~


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  • By harpobucho / Oct 15, 2009 11:51 am

〈近代〉の終わりと変性意識 Ver. 2.0−『観る』ことと『醒める』こと−

昨日、ヴィパッサナー瞑想帰りの加藤さんを訪ねに気流舎にいったら、『LSD プロブレムチャイルド&ワンダードラッグ』でホフマン博士の映像を作ったマイケルと加藤さんがディープな話をしていて面白かったなあ。10日間会話を禁じられていた加藤さんのトークはいま絶好調。

今日は変性意識の人類学的研究をされている蛭川立さんと瞑想あけの加藤さんのトーク。しかもボクの最近の関心事である「茶」の話! 楽しみです。

以下コピペ
気流舎
http://www.kiryuusha.com/blosxom.cgi/shop/event/090925a.html

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『風の旅人』38号+『新しい茶道のすすめ』刊行記念イベント
「〈近代〉の終わりと変性意識 Ver. 2.0−『観る』ことと『醒める』こと−」


気流舎では6月に、拙著『彼岸の時間』再版記念イベント、「〈近代〉の終わりと変性意識」を行いました。会場からあふれ出すほどのお客様の猛烈な熱気にうれしい悲鳴でありました。その勢いで、日食の後にでもぜひまた続編を、というお話になっていたのですが、このたび、私が連載をしている『風の旅人』の38号と、茶の湯の師匠との共著『新しい茶道のすすめ』(第5章:密林の茶道−茶道の人類学−を執筆)が刊行されるタイミングで、そしてまた、店長さんが瞑想のリトリートからお帰りになった翌日というタイミングで、第二部を行う運びとなりました。二つの出版物に寄稿した文章の共通点は、「瞑想」です。

前回は「変性意識状態」ということを強調するあまり、その状態が、なにか普通の日常生活からかけ離れた特殊な世界だという含意が強くなりすぎたかなと思いました。「トランス」とか「サイケデリック」とか、そういう言葉には「ここではないどこか」へトリップする、というニュアンスがあります。「瞑想」にしても、なにか特殊な意識状態に入っていくというイメージがあります。

しかし、われわれがほんとうに目指すべき地点というのは「ここではないどこか」ではないはずだ、と私は考えます。むしろそれは逆で、「今ここ」にあって、正確に地に足をつけることだと思うのです。じつは、われわれが「日常」と考えている、たとえば、月曜から金曜まで働いて、土日は休日。そういう、曜日という暗示を自明のルーティンワークだとして生きていること自体が、一種の社会的催眠状態という変性意識状態であり、むしろ、「今ここ」の感覚を明晰に観察し続けることによって、日常の中にありながら、その催眠トランス状態から「醒める」ことができる、という逆の視点もありえます。そして、その作業こそが瞑想という身体技法なのではないかと考えることもできます。

今号の『風の旅人』には、私自身がタイの山寺でプチ出家してヴィパッサナー瞑想を学んだ体験談を書きましたが、とくにこのヴィパッサナーは、『新しい茶道のすすめ』の中で触れた禅とともに、そのような指向性を強く持っている瞑想法だといえます。残念ながら、禅の伝統が形骸化してしまっていることが多い現在の日本で、特定の宗教とは無関係にヴィパッサナーを実践している人が増えているのは興味深いことです。瞑想を実践していらっしゃる方も、そうでない方も交えて、今回は「行く」ことよりも「戻る」という側面にフォーカスして、皆さんと語り合えればと思います。


◉『風の旅人』38号+『新しい茶道のすすめ』刊行記念イベント
「〈近代〉の終わりと変性意識 Ver. 2.0−『観る』ことと『醒める』こと−」

日時:2009年10月14日(水)19時〜
トーク:蛭川 立さん
入場無料(ドリンクオーダー)/予約不要/投げ銭歓迎

明治大学 蛭川研究室
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~hirukawa/indexJ.htm


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  • By harpobucho / Oct 14, 2009 5:39 pm

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