騒ぐ者は騒げ、おれは青空。

あまりにも大成功してしまった「4/10高円寺原発いらないデモ!!」の余波を受けて「商店街迷惑問題」と「暴行事件」という二つのバックラッシュが起きているが、すでに主催者はこの二つの問題の解決と調停のために粛々と動き出している。近いうちに公式HPに素人の乱・松本哉の手による告知が出る予定だ。こんな書き出しからデモ後のブログを書きたくはなかったのだが、もう、お腹いっぱいでどうしようもないというくらいの、大量の、あのデモの興奮や驚き、喜び、そして感動は、人々それぞれがそれぞれの言葉で語っているし、写真や動画もたくさんUPされている。できるだけたくさんの言葉と映像に目を通して欲しい。あの日、あの場所で、何が、起こっていたのか? 人々が何を感じ、そして、震えていたのかを、知って欲しい。

あえて挙げるなら、

ラッパーRumiのデモ前のつぶやきとデモのフリースタイル
「様子見とか誰の様子見てんだよ。あたしは4月10日の原発やめろデモで歌うよ。左翼?右翼?知らね、あたしは翼なんか持ってない。放射線物質にまみれた日常なんて最低。何世代にも渡って最低。海も空気も国境はない。デモ?嫌いだよ。仕事への影響?あるかもね。友人の反応?冷たいよ。それでもやるよ」
けんりけんりけんりけん!!をひっくり返してけんりんけんりけんりけんり!!!

3分30秒からのRUMIのパフォーマンスがヤバすぎる!!!
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=BCk4A3P_N6U[/youtube]
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=l_el-0ioMX8[/youtube]
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=RjbaTKJ21VA[/youtube]
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=uPN2kJn2WgE[/youtube]
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=4ZL3e4WbT7s[/youtube]

そして、松沢呉一さんのブログを。
「歌と言葉と行動と」
http://www.pot.co.jp/matsukuro/20110412_151152493923205.html

僕は大学生の時に経験したある一晩から、デモにとり憑かれている。正確にはデモというよりも、サウンドデモなんだけれど。寝ても覚めてもデモのことばかり考えていることがある。もちろん、クソみたいにつまらないデモもあれば、ヤバすぎるデモもある。デモは人を変え、人はデモを変える。一つとして同じデモなどない。出会い、言葉、緊張、感動、戦慄、暴力、そして、愛。全てが路上と街角にある。デモ隊が三々五々蝟集し、真っ黒な塊となり、サウンドカーから分厚く重苦しいビートが巨大な心臓のように空気を鼓動させ、人垣を突き抜け、震わせ、路上に生まれた新しい生命が動き出す瞬間ほど、神聖な瞬間は、無い。そしてその中で、何度、泣かされ、笑わされ、時に、怒ってきたことか。デモのせいで。いや、デモのおかげで。今でも無数の、過ぎ去ったあのいくつもの瞬間を思い出す。音楽と、ノイズと、シュプレヒコールとともに。アイツらの笑顔や真っ青な顔、真っ赤な顔。そして沈黙。片付けの後のへたばった顔、顔、顔、顔。逮捕者が出た後の会議。最高の瞬間を共有した後の打ち上げ。デモは人々が織り成す複雑なパッチワークが編み上げた、祭日のサーカスと見世物。僕らの文化祭。エベレストよりも高貴な山、マリアナ海溝よりも深い謎と神秘を包み込んだ海。そして強靭な暴力装置に押し込められた、動く監獄。ぱっくりと口を開けた深淵を渡らないデモは無い。動き出した途端、その一瞬、一瞬に、イチかバチか、常に何かを賭けている、完全無比のギャンブル。多分、僕は、エリザベス女王が「私は国家と結婚している」と言った意味において、「サウンドデモと結婚している」のだ。だからこそ僕はこの伴侶が誹謗中傷に遭うと、あっという間に自分を見失ってしまう。ヒステリックになり、すぐに鬱になる。時間がドロドロに溶け出し、僕はその中にズブズブと沈んでいく。こんなにもすばらしいものにケチをつけるやつらは、全員ド近眼のキチガイだと思い、殺してやるくらいの罵詈雑言をありったけぶつけ、その後でなぜこの楽しさが伝わらないのだろうと嘆き、非力な自分を呪って死にたくなる。デモが大きくなればなるほど、この矛盾は大きくなる。今回はかなり落ち込んだ。だけど、松沢さんのブログを読んで、かなり立ち直ることができた。ようやく、「青空」が見えてきた。そんな心境のタイトルは、このエピソードから採った。これが今の心境だ。

http://2ndkyotoism.blog101.fc2.com/?mode=m&no=150
中谷孝雄や梶井基次郎の同人誌は初め、名前を「鴉」に決めようとしていたらしく、それは京都時代に彼らがよく通ったカフェ「RAVEN」の名前にちなんででした。加えて、エドガー・アラン・ポーに同名の詩があったことも理由の一つだったとか。

ところが実際、中谷の部屋に同人が集まって決める段になると、なかなかまとまりません。部屋の中には煙草の煙が渦巻いていました。

そんな時、平林英子が部屋の空気を入れ換えようと、窓を開き、そのまましばらく空を眺めていたかと思うと、中谷を呼んで「青空という名前はどうですか、武者小路先生の詩に——騒ぐ者は騒げ、おれは青空、というのがありますが」と耳打ちします。中谷の眼に見えた10月の空は、美しく哀しいまでに晴れ上がっていたのです。

この、平林英子の意見が夫の中谷を通じて間接的に採用され、同人誌『青空』は誕生したのでした。

410_1 410_2 410_3 410_4 410_5 410_6 410_7 410_8 410_9 [youtube]http://www.youtube.com/watch?v=fkvlw0JEySI[/youtube]


今夜のDOMMUNEもチェックしてね! <4/14木・前半>19時「緊急配信!TALKING about DEMO!」出演:鈴木孝弥(アナキスト)、園良太、松本哉(素人の乱)、毛利嘉孝、JUZU aka MOOCHY、二木信、野田努、三田格 予約は→http://p.tl/4o3p



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