あらゆる犯罪は革命的である。

ならば、あらゆる革命は犯罪的なのだろうか? 



 法は禁止する対象の行為やイリーガルな存在の不在や矯正を目標とするのではない。そうならば法は法自身を無くすために存在しているからだ。もし、法によって多くの人々が矯正され、正義や論理、道徳を内面化できるならば、法はどんどん減っていき、最後には消滅するはずである。ところが有史以来、法はどんどん減るどころか、ますます細分化され、とてつもない勢いで増加している。残酷でありつつも牧歌的であった太古の「目には目を」や、「10戒」を思い出せ。 法は法を無くすために存在するのでは無く、ますます日常的に存在し、生活の意識の中で警告や警報となって繰り返し浮かび上がるために、犯罪者やイリーガルな存在を必要としている。法は暴力を根絶し、減少させるための暴力ではなく、暴力を際立たせる暴力でしかない。だからこそ国家の名における戦争や、死刑それ自体は殺人罪にならない。国家を裁くのは国家だけだ。ただし、その国家が暴力において勝利し続ける限りであり、負ければ英雄は犯罪者へと突き落とされるだろう。暴力が正義か不正義かを決定し、法律をリセットする機能を持ち、法律を維持すること。ただ、暴力だけがそれを可能にすること。もちろん、それはたった一つではなく、複数あるのだ。それを取り違えないこと。つまり、目的と手段を。




「合法の手段を投入するあらゆる種類の運命的な暴力が、それ自体、正しい目的との和解しえない抗争のなかにあるとしたら、どうだろう? そして同時に、別種の暴力が…暴力とはいえ、あれらの目的のための合法の手段でも不法の手段でもありえず、そもそも手段としてではなく、むしろ何か別の仕方で目的にかかわるような暴力が…見えてくるとしたら、どうだろう?」
ベンヤミン『暴力批判論』





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警察が捕まえられない18歳窃盗犯、米国の「裸足の泥棒」にファン急増。

http://www.narinari.com/Nd/20091212824.html

米国でいま、18歳の泥棒が注目を集め、一部の若者から英雄視されている。彼の名はコルトン・ハリスムーア容疑者。無人の家に侵入しては食料やクレジットカードを盗み、逃走用に車やボート、小型飛行機まで盗んだ。それでも警察に捕まらず、森の中で生活していると言われる彼をメディアも大きく報道し、人々は「裸足の泥棒」と呼んでいる。ソーシャル・ネットワーク・サイトの「Facebook」には、ファンクラブ的なコミュニティが立ち上げられ、その登録者数は1万4,000人超。そこには「捕まって欲しくない」「逃げ続けろ」と、応援するコメントが数多く並んでいる状態だ。

米ワシントン州カマーノ島出身のハリスムーア容疑者が盗みを覚えたのは8歳の頃。このときに自転車を盗んで以来、彼は国境を越えてカナダでも強盗を繰り返し、疑いを持たれている強盗・窃盗は50件以上にも上る。

そんな彼が注目を集め始めたのは、昨年4月のこと。英紙ガーディアンによると、強盗などの罪で逮捕され懲役3年の刑を受けていたハリスムーア容疑者は、社会更生施設に移送される際に突然逃走した。すると、警察が「それまで彼が犯した事件よりも、スケールが大きい」と表現する動きを見せ始める。

昨年7月18日、故郷のカマーノ島で盗んだメルセデス・ベンツを運転していたところを警察に見つかり、追跡がスタート。島の曲がりくねった道でカーチェイスを繰り広げた末に、ハリスムーア容疑者はレストランの駐車場で車を飛び降り、そのまま森の中へ逃げ込んだ。車からはクレジットカードや携帯電話、デジタルカメラが発見され、デジカメには、森の中で自分を撮影したと思われる写真データが残されていた。この写真は、現在、彼の話題を伝える多くのメディアに掲載されている。

そして彼の逃走劇は陸だけでなく、海や空にも広がった。昨年11月には、カマーノ島から60キロ北にあるオーカス島の飛行場で、ラジオ司会者所有のセスナを盗み、約480キロ東へ飛んだ地点で着陸。一切飛行機の訓練を受けたことがないはずの彼だが、このラジオ司会者によると「盗んだクレジットカードで飛行機のマニュアルをネットで購入し、独学で学んだようだ」。このセスナ窃盗事件以外にも、別の小型飛行機を盗むこと2回、高速ボートを盗んだ容疑は 2回あった。

彼が事件を起こすときには、1つの特徴がある。それは裸足の足跡が残っていること。侵入した家や飛行機にもその足跡が残されているため、警察は彼の犯罪としているのだ。

そんな「裸足の泥棒」は不遇の幼少時代を送っていたとされ、ガーディアン紙では「彼が2歳のときに麻薬とアルコールに溺れた父は姿を消し、母もアルコール中毒に加え、いろいろな男性と遊んでいた」そう。彼の幼なじみの少年はラジオ局の取材に「本当はあいつは良い奴なんだ」と話し、幼少時代の環境が犯罪に走らせている要因だと考えているようだ。

こうしたハリスムーア容疑者の報道に触れた一部の若者は、ネットを舞台に異質な反応を示している。破天荒な行動を起こしながら、殺人を犯していないために英雄視する人たちが現れ、「Facebook」にはファンクラブも。そこには「捕まらないよう注意して」「おれはFBIには言わないよ」など、ひたすら彼を応援するコメントがズラリと並んでいる状態だ。さらに、ネットでは彼の顔写真がプリントされたT シャツも販売されているほか、「coltonharrismoorefanclub.com」のドメインを取得したファンクラブサイトも存在するなど、その人気は広がりを見せている。

ただ、最近彼は銃を盗んだとも言われており、警察は警戒を強化。訓練を受けずとも飛行機を操縦し、逃げ回る息子を「誇りに思う」と語る母親は、銃を盗んだ件に関しては「警察に発砲される理由を与える」と心配しているが、「生きて帰って来られるとは思えない」(ガーディアン紙)と、諦めの気持ちもあるようだ。

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