Fuck Dystopia Tokyo〜不安はワクワクして楽しいが、安心は退屈だ〜


安心を買った

どうしてかココロを売って買った気がしてたら

“安心はどこか退屈と似ていた”

そんななぜに撃たれていた      「Fairway」スーパーカー






 始まりは大学だった。2001年だ。



 気がつけば立て看もポスターも場所指定になり、4月には学内の壁一面、通路の両端を覆い尽くしていた乱雑な喧騒の色調と諧調のカオス、常に更新され、溢れ出し、流れ出しては止まらない新陳代謝のパッチワークのトンネルが、掲示板というわずか数メートル四方の監獄に留置された。ぼんやりと真綿に包まれたように聞こえてくる、授業中のトラメガのアジテーションや、授業前のビラ撒き、マイクを使ってのクラス討論も禁止され、60年代からスクワットしていた地下部室や屋上の部室は強制排除され、ションベン臭く、ポスターとビラが何重にも堆積し、タバコのヤニと埃で黒ずんだ壁は真っ白に漂白され、パソコンルームと女子便所になった。新しい部室棟は監視カメラが全フロアに配置され、カードキーは毎年取り替えられ、部外者は部室に入れない。ドアには覗き見用ガラス窓が作られ、おちおち、キスやセックスもできやしない。鍋もダメだって?!タバコはもちろん指定場所で。学内の飲酒もダメ。それでもめた友人が停学処分になり、その次はビラを撒いただけで、警察を呼び出して不法侵入で逮捕。産学協同路線で、大学は遊ぶところじゃありません、勉強の邪魔はしないで下さい。で、それを破れば、ガードマンがうじゃうじゃ出てきて、さらに一歩進むと、警官が出てくる。しかも大学職員が通報したのに「騒いでてうるさいと近所から通報があったんですよ」だって!?さらにさらに今度は自衛隊官舎にビラ入れしただけで逮捕、とか。ピザ屋はいいのに、なぜ反戦ビラだけいけない?




おいおい、冗談だろ?



 そもそもイラク戦争だって大学の部室やポスターや遊ぶための空間だって、安心キチガイ安全チキチガイどもが潰したようなものなのだ。安心キチガイとは資本主義の生産と消費のコードからはみ出し、役に立たないやつらを徹底して敵としてレッテルを張りつけ、排除し、金儲けの成り上がりと、警察と軍隊が大好きな国家精神病患者のことだ。イラク戦争だってありもしない大量破壊兵器があるとデッチアゲ、ウソで戦争をおっぱじめたのは、テロの恐怖から生まれた安心キチガイ共のせいだし、大学を真面目に勉強して優秀な企業人を生み出す場に変えて、貧乏人や役に立たない学問をどんどん潰しているのは、貧乏と無駄を嫌い、金儲けと強者が大好きでリア充な生き方が大好きな安心キチガイ達だ。そんなやつらが今回の金融危機でますます不安倍増でウジャウジャ増えだしたから、もはや大学だけじゃなくて、街全体に、この国全体に安心キチガイ病が広がろうとしている。国家をブクブク太らせるために、搾取のための生産と消費のコードからはみ出す貧乏人と犯罪者、ブラブラしてる失業者、ホームレス、その他働かないやつら、精神病者、犯罪者予備軍に見える怪しいやつらを片っ端から街から排除して監獄にぶち込みたいがために、奴隷にさえなれない無用と不穏のアウトカーストを監視する自発的な優良奴隷自警団が五人組よろしく義務化され、街をパトロールする。




 クソな人生をまるごと保険に賭けちまって、その掛け金がデリバティブでどう運用されるかも知らず、その運用の失敗(金融危機!)で保険会社が潰れて馬鹿見る前に、保険会社が最後に泣き付く保険会社=国家をよくチェックしておけよ。馬鹿でマヌケなあんたの不安を防止するはずの投資が、いかにあんたを不安と絶望のどん底に突き落としているのか、そろそろ気づけよ。システムは「不安ビジネス」でますます儲かってるし、「絶望ビジネス」のおかげでブクブク肥え太ってる。監視カメラと保険と警察、ガードマンと暴力が、あんたの安心な人生を保証してくれるなんて大嘘に騙されて、警察OBのセキュリティ会社とクソ安全安心馬鹿官僚国家にますます選挙で騙され、税金をいいようにボラれてるのにも気がつかないのか?いいカモだよ。それで今度は街中を監獄よろしく監視カメラで監視して、それでも足りないから警察の変わりにあんたら自身が巡回して、警備と監視と職務質問までやるんだって?冗談はいいかげんにしろよ。馬鹿かよ?!死ねよ。



 

 はっきり言っとく。不安はワクワクして楽しいが、安心は退屈でつまらない。

 金も、保険会社も、警備会社も、国家も、政治家も、国民を守ってくれやしない。



 資本、つまり生産と消費の、法と暴力の、コードから振るい落とされた人々を裸になって抱きしめてやれよ。路上で。街はそこから生まれる。他者と他所だけが、僕らの自我を揺り動かし、引き剥がし、外に連れ出し、それまでの自分の殻を離れた場所から見せてくれる、唯一の手がかりだ。旅は不安だ。だけど、金で買った保険と武装(警察と軍隊)にがんじがらめにされ、不安を抱きしめることのできない旅は、果たして旅だろうか?








安心な僕らは旅に出ようぜ 

思い切り泣いたり笑ったりしようぜ   「ばらの花」 くるり






 

 


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ディストピア TOKYO

Freedom Against Safety & Security

Anti Public Welfare Action

不穏で不安な「東京都安全・安心まちづくり条例」に反対するプロジェクト」

http://street.chikadaigaku.net/

街を愛するみなさまへ

繁華街での街頭行動やパフォーマンスを「多大な迷惑」として規制する「東京都安全・安心まちづくり条例」改悪案が、3月17日、いよいよ東京都議会で審議されます。ブレーンであるまちづくり有識者会議は、「金融危機による不況で犯罪が増加する」「治安維持こそ最大の都民福祉」などと堂々とのたまわっています。

貧乏人や外国人を潜在的な犯罪者とみなし、街に遊びにくる人々に自発的な監視をうながすまちづくり条例改悪、つうか条例自体がそうとう野蛮。環境美化を治安管理の手段とし、クリーンなまちづくりのために「ひと」を排除する。すでに各地域では「不審者みたら即通報」を合い言葉に民間パトロール隊が組織され、警察の指導のもと、明るく元気に不審者・テロリスト探しを展開しています。

(参考:大東京防犯ネットワーク http://www.bouhan.metro.tokyo.jp/

ただでも繁華街は、商業広告と警告ポスターにジャックされ、消費しない/できない者にとって、どんどん居づらい場所になっています。何はさておき金、金、金。何をするにも許可、許可、許可。ヤクザより怖いストリートギャング=警察、そしてガーディアン・エンジェルスが大手をふるって徘徊。道端に座って一息つくことも、みんなでまったりすることもできません。

その上、ビラ配りやパフォーマンスといった表現行為を規制の対象にしようというのです。すでに住民の苦情を理由とした「炊き出し」への介入や、駅頭での「ビラ撒き」への警察介入が始まっています。今回の条例改悪は、これらの不当な規制に根拠を与え、わたしたちの平和に生きる権利や「表現の自由」、あるいは街歩きのさいに出くわす「ちょっとした楽しみ」をも、根こそぎ奪おうとするものです。

そんな街はツマラナイし息苦しい! もっと自由にのびのびさせろ!

不穏で不安な「東京都安全・安心まちづくり条例」に反対するプロジェクト、はじめます。

つきましては、3つのいますぐできること

1 パブリック・コメント再集約

先月2月、東京都青少年・治安対策本部が募集したパブリック・コメント(http://www.metro.tokyo.jp/INET/BOSHU/2009/02/22j29100.htm)「繁華街等における安全・安心の確保に関する考え方」に、170件もの意見が寄せられたようです。しかし、都の回答はまさに木で鼻をくくったようなシロモノ。

せっかく急ぎ書き送ったのに、フザケルナ大東京! 

というわけで、みなさんの熱いパブコメをいますぐブログで共有したいと思います。ぜひ、当プロジェクトあてに、パブコメもう一度こちらにお送りいただけませんか?

ディストピアTOKYOメール宛先 dystopia.tokyoあっとgmail.com

※順次ブログにアップします。3月15日までにいただいた分は、プリントして、都議会各会派に直接届けたいと思っています。

ディストピアTOKYO ブログ http://street.chikadaigaku.net/

2 不穏・不安なまちづくりにノー!

 「こんなまちづくりは迷惑だ!」 あなたの体験談、感じていることを、500字以内でおよせください。順次ブログにてご紹介いたします。民間パトロールにつかまった、しつこく職質された、パフォーマンスを妨害された、街で見かけたムカつくマナー標語、ガーディアンエンジェルス目撃談、などなど。お名前の公開の可否もお知らせを。

3 繁華街でのパフォーマンス、ビラ撒きをやろう!

 「やります!」「やりました!」ご報告、ぜひお寄せ下さい。リンクもいたします。

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 みんなが知らない間に、あっという間に、都条例で、ビラ蒔き・パフォーマンス規制、そんで、自警団・隣組の義務化?! うっわーウカウカしてました!

 (MLでパブコメ要請廻ってきた時、ちょっと後回しにしたらもう終わってた! 期間がたった1週間だったなんて、忙しく働く都民をバカにしてる…)

 あらゆる市民運動を、恣意的につぶすことのできるとんでもない条例で、あーこういうふうに足元すくわれるんだ! と実感。

 国政と都議会は低迷の自公が多数派で、いずれも選挙前に人権侵害法案を通してしまおうという、好き放題!(ー゛ー#)

 これから暖かくなって(花粉も飛ぶけど)おおいにアピール&パフォーマンスの時期なのに! 

 明日は都庁前行動あり。

 3月17日(火)お昼休みは都庁へ! → http://street.chikadaigaku.net/

 明日は委員会採決。その後に本会議採決27日、4月1日より施行の拙速!

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<以下、ATTAC のMLより転送OKメール>

 すでに、ご存知だと思いますが、

 問題の、東京都安全・安心まちづくり条例の改悪が、17日都議会総務委員会で審議入り、翌日には、採決、27日、本会議で採決という段取りです。

 13日には、都議の福士さんを通じて、東京都治安対策本部の課長たちと、質疑折衝、各会派まわり(共産党は、すでに自由法曹団が記者会見、パンフ化と熱心)、記者クラブ回りをしました。13日、朝日の都内版では、首都圏青年ユニオンの河添君らのコメントもあって、それなりの記事にはなってましたが、まだ、運動圏、マスコミも反応鈍いです。

 これは、共謀罪などと違って、安全・安心〜条例だから、まあたいしたことないんじゃないの、という雰囲気だと思いますが、いろいろ探ってみると、かなり杜撰にして危ない動きです。

詳細は省きますが、早い話が、警察主導の地域自警団・隣組づくりが「努力義務」から「責務」になるというものです。曖昧模糊とした「繁華街」の規定(極端にいえば、複数の店舗があればいい)で、ボランティアから「来訪者」まで、治安維持が責務になります。

 「不法就労外国人」のチェック、啓発活動もあります。

 「大衆に多大な迷惑を及ぼすパフォーマンスなどの行為」(拡大解釈可能)が、規制されます。

 この条例が施行されると、たとえば繁華街で、無届けでビラまきや、横断幕広げて、情宣や、パフォーマンス、やると、「自警団」が飛んできて「条例違反だからやめてくれ」と、警告します。その警告に従わないと、警察に通報、警察は、すでに警告済みだと、すぐ検挙活動できるという感じです。

 この原型は、2003年の竹花副知事(もと広島県警本部長で暴走族退治を、石原が評価)主導で進められた、安全・安心まちづくりが、地域ぐるみの防犯・防災・防「テロ」の流れになり、一部の町会は、キリスト教系が長年続けてきた炊き出しを中止に追い込むという排外的な住民運動(3月13日・朝日夕刊社会面)を展開しているのも、この流れと無関係ではないのです。

 この条例案のベースをつくった有識者会議というのが、治安管理強化を唱える御用学者や、企業、ガーディアンエンジェルのような団体代表などが集まり、2月になって突然、報告書を発表、翌日には都議会提出、パブリックコメント期間は何とわずか1週間。

 なぜ、3月都議会成立、4月1日施行にこだわるのか。

 「社会不安」が強調されてますが、明らかに、年末年始の派遣村拡大への治安管理サイドからの危機感、4月12日には、IOC委員が、東京視察(東京の「治安のよさ」をPR)も関係していると思います。

 ともかく、この企てに、これだけの反対の声が上がっているとメッセージを伝える必要があります。

 直前ですが、争議団連絡会議、地域共闘交流会、山谷争議団、山谷会館、渋谷のじれん、立川テント、など呼びかけの抗議行動に参加してくだい。(ジョイントして、ディトピア東京のメンバーも)

 17日(火曜)11時〜13時

 都庁前の歩道で、情宣、リレートーク

 併せて、総務委員会の傍聴も行います(午後1時〜)



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