グラフィティ/ストリートアートはこんな今、どこに向かおうとしているのだろうか?

もばいるついったーが落ちてるんでブツブツと記す




荏開津広さんのグラフィティ/ストリートアートの話を北仲スクールって新型カルチャースクールで聞いてきた。

http://kitanaka-school.net/event/2010/01/post-20.html


エガさんは口下手でスーパーシャイで、親近感があり、おまけに受け答えが誠実。


はじめに7、80年代の欧米に限定して話すことを断る。
その中でポストグラフィティとして80年代最初期にギャラリーやミュージアムや額縁の中にグラフィティが回収される例を、Documenta 7のレディ・ピンク(http://www.pinksmith.com/Site%203/BIO%20PAGE.html)とジェニー・ホルツァーや色々な当時のアートカタログをスライドで見せてくれる。クリス・バーデンのプロモ1976(http://www.medienkunstnetz.de/works/chris-burden-promo/)やゴードン・マッタ・クラークのアートからのアプローチ。序文にノーマン・メイラーのK1インタビュー「名前を残すことがグラフィティなのだ」
次にグラフィティ全盛期の動くニューヨークの地下鉄の映像、地下でなく外に出て鉄橋の上を、空をバックに極彩色カラフルなグラフィティだらけな車両が走る走る走る、相当な量のラッピング電車は日本じゃ有り得ない。
ここで、ポストグラフィティはヴィジュアルだけ、そこから落ちたモノ、動く地下鉄ムーブマント、ヴァンタリズム、描く身体性などなど。
スウェーデンの批評家アンドレアス・ベルク(この人?http://www.kilroy.nu/kilroy10/berg.html)、中産階級化されるスウェーデンでヴァンタリズムとスプレー缶をパクる根源的な性質、所有せざる者たちの文化。

質問は話題の外へ向き、エガさんはけして代理表象しないで言葉を途切れさせる。かみ合わないのは、自分が言えないことは言わないというエチカなのだとわかる。

エンリコ大山さんのまくし立てた現状認識と異議にも頷き躓く。

最後の方で自称オタクの人の質問、オタクカルチャーとヤンキー・ヒップホップカルチャーの学校での分離とそのメビウスの輪のような接続はあるか?
僕もこんな(グラフィティ資料)とか集めてオタクだし学校は困った環境で耐えるしかないし、社会生活難しいのなんとかやっているし、でもリア充なんて居るのか…ほんとに誠実な呟きだった

最後は懺悔めいたバブルの人は落ちないとダメだ、転落してから…



そんなこんなでエガさんは一片もおいらをガッカリさせなかった大人だった。あんなふうになりたい




ニュース!!!
荏開津広さんが浜田淳さんと小説『ヤーディ』を出しました!マスト!

http://www.rockers-island.com/shop/item/detail.asp?ID=GDS0367

http://www.overheat.com/riddim/issues/no/323/ring_ring_ring_from_no323/




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  • By intellipunk / Jan 20, 2010 12:57 pm

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