DIY芸術

欧州のインディペンデントのエモやハードコアのCDやepをたくさん見せてもらった。

やっぱこれらは、作ったバンドの想いがダイレクトにつながってくる、有態に云えば「宝物」だった。


多くは紙ジャケだったり、ジャケとCDだけでプラケースがなかったり。その代わりに素敵なお手製のブックレートというかMiniZinがついてたり、中にはパッチがつくことも。そして多くは、丁寧な歌詞カード以上のメッセージが、ゼロックスとカッターとホッチキスで綴られている。
政治的な言葉と図案が踊り、SK8とモロトフカクテルとエアゾルアートの影響下のクリエイト・アナーキーな世界。アナルコパンク、スクワット、 DIYカルチャー、コミュニティーミュージックとメディアトライブとしてのパンクネットワーク。言うは易いが、日本で体現できているのは、 IRREGULAR RHYTHM ASYLUMくらいだと思う。
それらZin。影響を受けたミュージシャンからの引用、落書きやコラージュや引っかき系パンク的意匠、友人の撮影したライブ写真、ツアー先のエモフォト、本人か友人が描いたイラスト、協力者による日本語訳もあった。限界芸術のキラキラした可能性の結実だった。

通常の印刷よりも安く上げるなら、少し荒い簡易印刷。黒だけならマイクロプリントやゼロックス。リソグラフや一色コピーも緑や赤を使って華やかに。とうぜんシルクやスタンプもある、色紙に2色のシルクで3色印刷に見える手わざ。愛とアイデアで手作業も大量生産物に負けない。大体が通し番号付きで 500枚以下。中にはトレーシングペーパーでコピーを通して手織りしたブックレートが、通常印刷以上の効果をもたらすものも。マレーシアの激情系はフロッピーディスクの外装にCDを入れていたり。あーこりゃアートスクール出だな、とかクスリと笑える小ネタやサンプリングも。小部数ならステンシルを上手に使ったものもある、そうそうそれはレーベル面までプシュっとやってる!レーベル面でいうと手書きも多いが、綺麗にスプレーでコーティングしたものも綺麗。

幾多の予算と手作業の可能性の中で、自分の出来うるスタイルから最良の手段を尽くし、自分の音楽をパッケージ。

そのDIY精神には感服というか、あたりまえというか。
芸術、その可能性。


CDウォークマンが壊れた通勤電車中、頭の中でエモが鳴り響きながら、『芸術とマルチチュード』を読むと、この世界観がたち現れてくる。限界芸術というマルチチュードの世界。


まっすぐ↓ここに頭がつながってくる。
http://irregularrhythmasylum.blogspot.com/
http://www.modkraft.dk/spip.php?page=nyheder-artikel&id_article=6225
http://www.aktiong13.dk/

↓あまりアナウンスされていないけど、日本じゃこれあるよ。
http://mixi.jp/view_event.pl?id=23567400&comm_id=2043483


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  • By intellipunk / Oct 03, 2007 12:01 pm

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