土酔う日


RLLの三人はそれぞれにエイプリールフール日記をあげた後、イルコモンズ・アカデミー東大最終講義に出席、西太平洋の贈与経済クラにクラクラし、僕らなりのクラの実践であるゲリラ・グロウで国会議事堂に。ここでB感覚に酔歩しつつ強濃度サブカル古本屋「オヨヨ書林」話に花咲き、ホームの高円寺に凱旋してあづま通りにオープンした「素人の乱7号店」に祝いに集う。会話も尽きないグルーヴィーな休日。

RLLはいつもは三人の妄想トークをICレコーダで録っているのだけれどこの日は外だったんでなし、で言葉が霧散する前に備忘録を少し。RLLクルー∞+∞=∞のエイプリールフール日記(http://d.hatena.ne.jp/ziprocker/20060331)で「文化デリックのPOP寄席」にRLLクルーHARPO部長の企画「平岡正明のDJ寄席」が近似(パクり)しているのかどうかで。僕自身は「文化デリック」が商品に偏っていることに非常に不満で、それがいわゆる「サブカル」の限界なんじゃないか、とか。少なくとも平岡さんが犯罪や革命をポップ化させた評論を書く地点からの退行に思える、故に部長のDJ寄席は別物と。スペクタクルをうち破るのがポップであると考えている僕には、ポップの権化であるウォホールが事件や死をモチーフに選ぶ、ポップの不穏な視線が「文化デリック」に見あたらないのは非常に残念なのだ。はてな界隈の「サブカル」vs「おたく」話からRLLが全く距離をおいていること(洋楽カルスタ批判の波状言論も同様)は、そこに生政治を感じないからなのだ。生死を軽んじたサイケデリアな文化に興味がないということか、こりゃB感覚! 権力と経済の影響をないがしろにして文化を語ることに物足りなさを感じるんだ、これは政治化したサブカルという態度。政治化した「サブカル」RLLは「カルスタ」なのかも。最近蔑称になりつつある「カルスタ」も本来的には研究主体の実存的な生政治抵抗研究だったはずだよね。大げさに例えるなら、UKレゲエを「素人の乱」中央線マルチチュードに、ポール・ギルロイをRLLにすれば分かりやすいかも。「素人の乱」の友人たちは小難しい理屈を捏ねたりしないけれど、RLLはその行為に概念や言説を引いて肯定を語る。今まで僕らはカルスタに対して「僕らは学者じゃない」ってことで自身とは違うカテゴリーと思ってきたけれど、日本の文化状況の中で政治を無視できないとすれば、ポップ中毒なカルスタなだけなんじゃないか、とか思ってみたり。そう見たら敬愛する平岡正明やいとうせいこうや野田努や磯部涼がポップ中毒なカルスタなんじゃ、とか。そのまま荏開津広やタナソウや高木完もカルスタにしちゃえ! あと個人的には川勝正幸+下井草秀『ポップ・カルチャー年鑑〈2006〉』ではなくってRLLは村上龍×坂本龍一+学者「EV.Caf´e」と立川直樹+森永博志「続  シャングリラの予言」の方が似ていると、でも僕より若い二人は知らなかったんだよね。ここまで会話約5分。



ってな与太話は聞いていて、RLLクルー以外は面白いのだろうか…


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  • By intellipunk / Apr 04, 2006 2:16 pm

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