大理でリンギスを一服

やっと茶の間に到着。

こっちは29日から、野ばら咲きまくりの雲南旅行。昆明、大理、麗江、そして昨晩、一泊だけ広州に。なんで急に中国かっていうと、最近、CHANOMADという謎の結社を始めたので、その記念すべき活動の一環として。すでにアセファルの再来か!?との呼び名が高いこの秘密結社の活動をちょっと明かしちゃおう。

9月1日の素人映画祭+大人の文化祭にCHANOMAD名義で10分間の映像作品を事前に出品。当日は高円寺から姿を消し、旅人の沈没地としてお馴染みの大理から、茶の湯気でフレーミングした窓から、高円寺を幻視するというパフォーマンスを行ったのだった。

キュピ姉さんから「イルコモンズさんがまだ来ないんだけど、連絡先知ってる?」と携帯のメールに。茶の窓を通して、高円寺での出来事が大理に接続される。ボクにはイルコモンズさんが現れず、あせっている主催者の表情が見える!

「茶の間」ごと旅をするというのがCHANOMADのコンセプトなので、出発前日に携帯を国際通話/メールに機種変更した。日本の茶の間から本や音楽もたくさん持ち込んだ。自分の文化を異文化に持ち込み、ミックスさせるというのがなんだか楽しい。バックパッカー原理主義者に怒られそうなスタイルだけど。

泊まったトコは長期滞在の日本人のコミュニティ的な役割を果たしているゲストハウス(カツ丼で有名)で、茶的歓待ばっちし。一泊300円もしない。中庭には野ばらではなく、青々とした茶の葉が2階まで伸びていて、犬や猫もリラックスしまくりでソファーに伸びている。時間はひたすらゆっくり流れる。いつの間にか滞在者によるジャンベや親指ピアノのセッションが始まる。ボクはというと、タイコがうまく叩ける奴がイケている的なバックパッカー文化があまり得意ではないので、それを2階のバルコニーから眺めながら、日本から持ち込んだアルフォンソ・リンギスの旅エッセイ『信頼』を読み耽る。一時的茶の間がふあっとそこに広がる。

大理滞在最後の夜、地元の野外パーティに参加。長期滞在組の欧米人のロックバンドが、マヌ・チャオの曲をカバーしていてアガる。火を囲んで、いろんなジャンルのダンスミュージックで踊る。イベントのフライヤーには「この紙をローチとして使ってください」って書いてある。


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  • By harpobucho / Sep 08, 2007 3:10 am

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