気違い部落 in 宇宙 前編

キチガイ!

ブラク!

「声に出して読みたい日本語」ってのは確かに存在する。発話してはいけないからこそ、大声で何回も叫びたい衝動に駆られることがある。「王様の耳はロバの耳」の床屋のように。

そんなときは、まずゴダールだ。『気狂いピエロ』を「きぐるいピエロ」と発話する人間をボクは差別する。ここは思い切って「きちがい」と発話すべきだ。これはチャンスなのである。それでも物足りなかったら、きだみのるだ。映画にもなっている『気違い部落』というタイトルを発話するときは本当にドキドキする。このネーミングに実は精神異常や被差別部落の意味はないのだが、口に出した途端、やはりタブーを冒した気分になり、高揚感と罪悪感がぐちゃぐちゃに混ざり合った複雑な気分を味あうことになる。そして、それは残念なことに非常に美味なのである。差別が絶対悪であるが故に。

最近出たきだみのるに関する本『自由になるためのメソッド』が気になっている。マイミクwolfさんの影響も大なわけだが、最近、「エピソード・ハンター」の肩書きを名乗り始めてから、ボクの関心事が人類学や民俗学に移行していることに拠る。あの世界は、ホントにいい逸話の宝庫なんだもの。

昨日は素人の乱で赤松啓介の『復刻 民俗学』を100円でゲット。日本民俗学の祖である柳田國男にはあまり興味がない。やはりそのアンチである赤松や宮本常一に惹かれてしまう。歴史学では網野善彦だ。彼らが描く非常民(マルチチュード?)やアジール(T.A.Z?)の世界観を「美しい国、日本」として安部総理や右翼の方々と積極的に共有していきたい。

人類学に関しても中心からズレる傾向があって、マルセル・モースよりも、彼の教え子たちに興味がある。そのなかの一人がきだみのるってわけだ。他には日本人だと岡本太郎がいる。彼を講義に誘ったのがジュルジュ・バタイユで、コントル・アタック仲間のミシェル・レリスも学友だ。ミシェル・レリスは黒人(アフリカ)好きだしね。レヴィ・ストロースも教え子の一人だが、人類学者として出世しすぎたのであまり興味がない。

まずい。知ったかぶりが楽しくて、本題になかなか入れない。このへんの話はイルコモンズさんの「文化人類学解放講座」「文化人類学者に”なりそこねた人たち”と”なりすました人たち”の肖像」が面白いので、ボクは本題に進む。

本題は今日行った「宇宙村」へのフィールドワークの話のはずだったんだけど、これから用事があるので帰ってきてから続きを書きます。

宇宙村


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  • By harpobucho / Feb 19, 2007 4:01 am

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