線を引く快感

読書のときに、本に線を引く習慣ができたのは、ほんの最近のことで、習慣とは実に恐いもので、図書館から借りてきた本にさえも無意識に引いてしまう。いや、うそだ、習慣じゃない。もはや、線を引く快楽は、自分の所有する本じゃあきたらず、人様の本に線を走らせるときにこそ犯罪的に燃え上がるようだ。正確には人様の本ではなく、みんなの本だ。共有物だから、一応、最低のことは守っている。消しゴムで消せるようにシャーペンで引いている。次に読む者が消したければ、消せばいいし、残したければ無視すればいいし、さらにその線を延長させたければすればいいのだ。何も図書館の本を独占したいのではなく、みんなのものをみんなが自分のものとして使えばいいという考え方だ。やっぱ迷惑だろうか?

ボクが借りるのは、ほとんど誰も借りないような風変わりな本なので、ときには独占状態になることもある。そんな本は長い間、書庫に眠らされており、完全なる不感症に陥っている。図書館の本にラインを入れるという行為は、本の性感帯を刺激することなのだ。その本の陰部を発見したら、すかさず線を引け!

ある程度、回転率のある本に線を引くときは、その本を借りていた人間、そしてこれから借りる人間との交感が楽しめる。線では表現しきれないときは、自分の意見を書いたメモを挟んでおこう。ご機嫌なときは、押し花でも挟んでおけばいい。

とりあえず今、3つの図書館から本を15冊借りてるが、そのほとんどは読むためではなく、本棚を飾るモデル役。知的に、かつ、自分のイメージを固定化させないためにマメに図書館に行って、モデルチェンジをしている。


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  • By harpobucho / Jun 28, 2006 5:00 am

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