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RLL46

RLL46 Tangier 「世界の都市」シリーズ第一弾! タンジールはモロッコであってモロッコでない。スペインからジブラルタル海峡を隔てた、アフリカ大陸の北西の端に位置するこの街は、古代の昔から外国の侵入者たちから支配のたらい回しを受けてきた。モロッコに返還された1684年以降もスルタン(イスラム王侯)が代々支配を続け、第一次世界大戦の勃発直前には、西側帝国主義諸国の手により分割され、各国が共同で委員会を作り行政を運営する国際管理地帯となる。列強諸国の領事館や郵便局が次々と開設され、多数の外国人が暮らすコスモポリタンな街として名を馳せることとなる。税関や警察は多国籍の混成で、指揮系統はぐちゃぐちゃのカオス状態。関税はタダで、殺人や強盗などの深刻な犯罪以外は基本お咎めなしの自由度の高さを誇った。 第二次世界大戦後になると、好景気にあおられて、アウトローたちが大挙してタンジールに押し寄せる。自由港では、密輸業者や鉄砲・火薬類の密輸入者、海賊の末裔や、武器屋を営む元ナチス将校ら戦犯たちが我物顔に振る舞い、街中では本国からの送金で暮らす怠け者、法曹界から除名された弁護士、資格を持たない医師、聖職を追われた司祭など、ありとあらゆる「だめ人間」が男爵や貴婦人になりすまし、官能的な喜びに満ちた環境の中で過ごした。 1947年にその道の先駆者、作家のポール・ボウルズがこの地に外篭りを始めてから、多くの西洋の知識人が続々とやってくるようになる。トルーマン・カポティ、テネシー・ウィリアムズ、ウィリアム・バロウズ、ブライオン・ガイシン、アレン・ギンズバーグ、ジャック・ケルアック、ティモシー・リアリー、ジャン・ジュネ、サミュエル・ベケット、フランシス・ベーコンなど顔ぶれは多彩だった。 なかでも現地の悪童たちから「見えない男」と呼ばれていたバロウズの麻薬漬け生活は伝説で、男娼専門売春窟で一年間、風呂にも入らず服も着替えず、服を脱ぐのは一時間ごとに筋ばった身体に注射器をを刺す時だけという不摂生の極限を生き、後に『裸のランチ』を生み出すことになる(他に足のつま先だけを見つめて一年間とか、伝説は絶えない...)。 ボウルズの茶会(もちろんビートニクが隠語でいう「茶」のこと。モロッコでは「キフ」「マジューン」などと呼ばれる)でバロウズと意気投合し、彼のカットアップメソッドを共同開発したガイシンは、「千夜一夜」という名のレストランを開店、後にブライアン・ジョーンズがハマることになるジャジューカ出身の楽士をいち早くフィーチャリングし、呪術的な生演奏でタンジールのナイトライフを妖しく盛り上げた。 いかがわしい評判で鳴らした最高にフリーキーなこの港町も、1956年に独立国家となったモロッコに返還されてからは、とりとめのない観光地に衰退していく。売春婦や密輸業者、ぼろ儲けしていた銀行家などは蜘蛛の子を散らすよう消えていくなかで、ボウルズだけはその地に留まり続けた。ベッドの中でキフの影響下にある摩訶不思議な小説をタイプライターに打ち続けた。欧米から訪れる無粋な客を強烈なマジューンでもてなし、死にたくなるほどぞっとするような音楽をかけて愉しんだ(ボウルズは優れた音楽家でもあるのだ)。『タンジール通信』誌に自らを「ボランティア団体ヒューマニティーインターナショナル渉外部長」と名乗り、安心して自殺できる方法や、子猫料理のおいしいレシピなどナンセンスなジョークを読者に投げかけた。1999年に没するまでイルな異邦茶人としてタンジールに居続けたのだ。 背徳の街タンジールを胸に刻む。「安全・安心」の名のもとに不穏と不安を助長する街作りが進む東京でタンジールを着る。タンジールの元祖だめ連たちは、刑事訴追を受けることが実質上ないという国際統治都市の特権のなか、報復措置に脅えることなく「安全・安心」に本能の赴くままのびのびと生きていた。息苦しいバビロン暮らしのなか、タンジールというエキゾな響きに酔い、超現実的なノスタルジーに浸るのもいいだろう。あるいは、ジュネが「アメリカ人でない者は、それがどこであっても見つけ次第アメリカ人から物を盗まなければいけない」とモロッコ人作家に語ったように、金持ちの在留外国人に快楽として消費された側の心理と倫理に想像力をめぐらせ、バビロンを狡猾に生き抜く術を学ぶのもいいだろう。 2バージョンのTシャツをタンジールへ捧げよう。一つ目は、背に往年1938年の地図を配したデザイン、旧市街メディナの壁をイメージしたライトベージュのボディ。もう一つはモロッコタイルの模様を大胆にバックプリントしたデザイン、カラーはアッツァイ(ミントティー)をイメージしたグリーン。どちらもフロントはシンプルにTangier HarpoBuchoのモロッコ=タンジール=ボウルズという連想

RLL43 I am PMS !!

RLL43 I am PMS !! 月なんて関係ない あたしはいま南の一つ星を見上げて誓う余裕なんてない。 おめおめと痛くてこんがらがって割るならハイ・サワー、 もとい月経前からハイ・パワー。 予兆をキャッチ! 禁断のテレパシー? まったく悪い予感しかしない。 なんなの、この重たいカラダは。 金にもの言わせてどうにかしたいくらい厭わしい。 「子宮なんて要らない」って言ったら怒られるかなぁ。 時速300km/hでもう死にたい。 スキャンダルにもなんないね。 神秘、神秘、神秘の現象。って純ちゃんは歌うけど、神秘どころじゃないってば。 痛いし。血みどろだし。落ちつかないし。なんか人殺しちゃうかも。 だめじゃん。 あたしはいま歩くバッド・バイブスです。 とにかく明日は休みをください。 「あたし生理なんです」 どんな顔して言うんだろ。 自慢げに言うんじゃねーよ、みたいな? 恥を知れ? 嘘こいてんじゃねーよ? 気まずいじゃん。 「今日、生理なのぉぉー」って甘ったるい声だしたら許してもらえるのかな。 勘違いされるだけ? これ駆け引きじゃないから。 「生理というものは子を産み落とすために必要不可欠な大事な機能でして、その女の体は月齢に連動する神秘体。まさに生をつかさどるマザー。大地。自然。全人類の生命を賭して崇め守っていくべきものなのです」って能書きたれたらひれ伏してくれるかな。 けどあたし大自然じゃないし。 重要なのは!今!まさに!下腹部ズンドコな!この瞬間! マリアだってダイアナだって松田聖子だって 聖女がウンコをする時代に たかだか生理も言い出せないなんて。 なにかと大事なお知らせなんだけどね、生理。 取扱説明書 PMS : 月経前症候群 (米)premenstrual syndrome 月経の2週間ないし1週間くらい前からおこり、月経開始とともに消失する、周期性のある一連の身体的、および精神的症状を示す症候群。身体的症状としては、下腹痛、下腹の膨張感、頭痛、乳房痛、腰痛、関節痛、むくみ、にきび、めまい、食欲亢進、便秘、下痢、悪心、動悸......など。精神的症状としては、怒りやすい、反感、憂鬱、緊張、判断力低下、無気力、孤独感、倦怠、不眠、パニック、涙もろい・......など。個々のケースは様々ですが、これらの症状が複合的にあらわれることが多いようです。PMSの原因にはいろいろな説がありますが、まだ明確には解明されていません。 使用例 ★人に会うとき「本日の情緒不安」のエクスキューズに ★生理休暇のない会社への無言の抗議に ★「Yes・No枕」の代わりに ★変装可・コスプレ可(生理を偽装したい方のために) ★少女の塗り絵をコラージュしたイラストなんだって!塗っちゃいなよ! ☆tipe1 Tシャツ:ベイビー・ピンク×レッドグラデーション(GS,GM,GL) ☆tipe2 フレンチスリーブTシャツ:黒×ショッキッング・ピンク(S,M) ☆tipe3 カットソー素材の長袖ワンピTシャツ:グレー×ショッキング・ピンク(フリーサイズ・限定品) 一人一派であなたなりの着こなしをおたのしみください 文:五所純子 物書き。『現代思想』『文藝』『インパクション』『音の力』『VOL』『STUDIO VOICE』『MASSAGE』などに寄稿。 絵:ASA 物作り。Yuhei Saito、Takahiro HiramaとNight TV。Oyo chan、Yuhei Saito、Yusuke GunjiとOPAOPA。おしゃれブランド「おたのしみニコニコ室」主宰。

RLL32 D&G(Deleuze & Guattari)

RLL32 D&G(Deleuze & Guattari) 『アンチ・オイディプス-資本主義と分裂症-』(河出文庫)新訳記念Tシャツ! フランスの哲学者ジル・ドゥルーズと精神科医でありラディカルな運動家でもあるフェリックス・ガタリ。二人は、五月革命で燃え上がった1968年のパリの片隅で出会い、非常に革命的で革新的な思想をコラボレーションし『ドゥルーズ=ガタリ』の名の歴史的共著を数冊書き上げた。 一般的に現代思想/哲学が歴史的蓄積に支えられ、抽象的で純粋な思考/至高性に重きをおいたのに対して、ふたりがとった姿勢は哲学や文学という概念やテクストの、即物的なおもちゃの組み合わせや手製の兵器風ガラクタ集め、パッチワークやプリコラージュ、そしてそれによって行う思考のテロルだった。多くのアカデミズムは、路上のホームレスや家庭のアル中やDVなど様々な社会不適合者達を、「対象」として研究し社会的な問題を解決する、という意味で彼らを社会に包摂し再利用する。しかしD&Gの思想は、彼らとコラボレーションすることによって、社会という環境の方を問題視し解体することによってだけ、未来を懐胎できると主張する。 「革命家は知っている。逃走は革命的で、引きこもりや気まぐれさえも、テーブルクロスを引っぱって、システムの一端を逃げ出されるのなら革命的である。」(『アンチ・オイディプス』) 社会は常にフレームに押し込もうとする。国籍・社会・会社・家庭・身分・貧富・性別・人種といったフレームが幾重にも個人に被せられ、持ち物検査し身分証の提示が求められる。そういったカテゴリーに当てはまらない個人の存在を社会は、常にテロリストやキチガイとして、敵視し排除し管理する、権力の恒常なのだ。誰しもが無意識に階級と社会的なアピールと、その帰属意識の奴隷なのだ。だからこそD&Gは「オレは父親であり、母親だ。ドイツ人ではなくて黒人だ、世界の人種の全てだ。あらゆる罪人であり、王位の正統後継者だ」とニーチェやアルトーを引用して言う。これは決して錯乱ではなく、社会のフレームのサンプリングとカットアップとコラージュによる強度の変遷過程だ。それらはかき混ぜられ移行し、社会性や関係性やコミュニケーションの生産を変えていく。 ジジェクは『身体なき器官』でD&G読者をヤッピーと揶揄する。マッケンジー・ワークは『ハッカー宣言』でD&Gは容易に美学的形式を帯び、ブランド商品として学問的文化的市場で知識人版ドルチェ&ガッバーナに堕ちたと記す。だからこそRLLは積極的にD&Gをドルガバとして混濁させアレンジし着倒すことを勧める。闘争/逃走の美学で階級と帰属意識をサンプリングし、無意識的に規定/基底された社会の規則をハックすることを望む。そしてそれ以外に革命などありえない。 ボディの色は白。

RLL31 Michel Foucault

RLL31 Michel Foucault 『フーコー・コレクション』ちくま学芸文庫刊行記念Tシャツ! ミシェル・フーコー。ハーコーなスキンの風貌がハゲしい、同性愛とSMを楽しんだ20世紀最大のフランスの哲学者。スキャンダラスな知の考古学者、古文書Digった黒指TJ(テクスト・ジョッキー)。 知と権力の関係、絶対的真理は時代で移ろう、ニーチェ仕込みの系譜学(アルケオロジー)を戦場に扇情。イッチャッテル狂気、イルな病人、デスな罪人、エロ倒錯者、それらと真人間パンピーを区別すんのは、知と権力が作る言説(ディスクール)のDis↓コンテクスト。ヒューマニズムや道徳や教育、悪徳や刑罰や監獄、科学&医学&文学&銭マニー\、セクシャリティや人種やオナニー、何でも快感でもエピステーメ天道が転倒して更新してきたって証明、本質主義は無能な表明、いつの時代の言説も不安定なShow。無意識構造から自由な固有の自己なんてない、客観も無我も畑違い、自分らしさなんて見え透いたデタラメ。近代個人主体がハリボテだって暴いた、作者は死に解釈が残る、これはスキャニングマフィアのバックボーン、ideology shoplifting stars RLL。 フーコーのディスクールdiscoticでcoooool! 「権力は、無数の点から出発し、揺れ動く関係のなかで機能する。/あらゆる社会現象のなかに、権力関係は存在する。/その時々の関係のなかで生み出された作用によって権力がふるわれるにすぎない。/いうなれば、権力は、たえず、どこでも生産されるのであり、単純な二項図式は否定される」軍隊監獄学校工場病院会社クラブブログ、一望管理パノプティコン!ディシプリン規律身体製作所、コントロールがリーズナブルなライフスタイルにパストラル指導が始動。近頃この世は生きることに権力が発動していて、微かにカフカでソフトな管理社会1984ディストピアだネオリベだって知ってるつもり。思考集成と実況情勢、統治性論&生権力論ブート発掘ブーム加熱。エイズで死んでもライブで新鮮この辺りかなり今が旬。 B-boyはBiopolitics-boyだ、権力から生を奪還せよ!それがおいらのミッションだ、新作のパッションだ、権力分析が発展だ、シャバ顔ヤバい発表だ、注文待ってんだ。 Talk FaceとBig Faceの2種リリース。ボディの色は白。

RLL28 もしもし

RLL28 もしもし Tシャツにプリントされた単なる数字の羅列が特別な意味を持つことがある。それは有名スポーツ選手の背番号だったり、「4:33」といったジョン・ケージの作品だったり。しかし、こんなTシャツ、いまだかつてあっただろうか! この数字の羅列から瞬時に意味を読み取れた方は、立派なアクティビスト。そう、これは運動のための背番号(あっ背中じゃないか)であり、コンセプチャル・アート。そんでもって、ここが一番重要なのだが、最高の機能性を誇る〈運動〉着として、デモなどの政治的アクション時に着用できる最適なウェアなのである。実はこの謎の番号は、いざという時に役立つ電話番号なのだ。 この電話番号は救援連絡センターに繋がる。国家権力による、ただ一人の人民に対する基本的人権の侵害をも、全人民への弾圧であると見なし、犠牲者の思想的信条、政治的見解のいかんを問わず、これを救援するのが、救援連絡センターの原則である。日本国憲法第34条「何人も、理由を直ちに告げられ、且つ、直ちに弁護人に依頼する権利を与へられなければ、抑留または拘禁されない。…」もしも不当逮捕されたら、迷わずこの番号で弁護士に連絡をとるべし! ボディの色は白。国家権力と日々戦ってる方は、下着として毎日着用することをオススメします。

RLL27 Subaltern

RLL27 Subaltern RLL流の反差別Tシャツ「サバルタン」です。 「サバルタン」はイタリアの思想家アントニオ・グラムシが使った社会の被支配集団、従属民のこと。例えば「労働者」とか「被植民地の人」とか「女性」とか「不可触賎民」とかとかとかとか?でも、インドの女性哲学者ガヤトリ.C.スピヴァクは著書『サバルタンは語ることができるか』で、安易に弱い人間を代弁する「代理表象」問題を取り上げてるんだよね。そこで日本のサバルタン研究第一人者の崎山政毅は『サバルタンと歴史』で、「ろくでなしがろくでなしのままに自らを解放してゆく(自ら解放されてゆく)ような運動の可能性を(ひとりのろくでなしであるぼくとしては、なおさら)考えたい」とヒントをくれる。あぁなるほど、ろくでなしのままの解放ならいいね~ んで、一瞬カレッジ・ロゴに見えちゃうマークは実は、部落解放運動団体の全国水平社のシンボル荊冠旗のデザイン。受難と殉教の象徴「二重荊冠」はなんだかポップでヤバい。水平社 は、1922年被差別者が自主的に"Get Up Stand Up"して『水平社宣言』を「人の世に熱あれ、人間に光りあれ。」「吾等は人間性の原理に覚醒し人類最高の完成に向って突進す」って"Positive Vibration" 日本最初の人権宣言をぶちあげたんだ! RLLは「サバルタン」として立ち上がった「水平社」に圧倒的なリスペクトを込めて、このTシャツを全ての圧力に抵抗する人に献上します。 色は、ボディ白に蛍光赤か、黒に黒い赤。熱い想いを無言で着用し、ろくでなしのままに自らを解放せよ。

RLL25 ANDRE BRETON &THE SURREALISTS

RLL25 ANDRE BRETON &THE SURREALISTS ついにバンドTシャツシーンに参入! ライブハウス「キャバレー・ヴォルテール(Cabaret Voltaire)」で活動していたトリスタン・ツァラ率いる叛藝術パンク・バンド「DADA」を脱退したアンドレ・ブルトンが結成したアート・パンク・バンド「ザ・シュールレアリスツ」は、1924年にep『溶ける魚(Poisson Soluble)』と1stアルバム『超現実主義第一宣言(Manifestes Du Surrealisme)』で衝撃のデビューをした。バンド名「超現実主義」はアポリネールが命名。オートマティスム・スタイルのシュールな歌詞や、フロイト「"夢"分析」の斬新なカバーなどで、シーンに新たなムーブメントを引き起こした。以後、28年には名盤『ナジャ』を、29年には『第二宣言』を発表し不動の地位を確立する。 サイケのフロイトとガレージのトロツキーに影響を受けたブルトンは、独自の世界でシーンの「法王(プロデューサー)」として活躍。彼等の鳴らしたサウンドは、夢/狂気/無意識の世界を探求し、あらゆる拘束から解放するパンクな試みだった。しかし個性的なメンバー同士の確執が絶えず、名プレイヤーのエルンストやダリ等の脱退が続きムーブメントは収束した。このTシャツの写真は第一期、マルキーヌ(B)マッソン(D)、ブルトン(Vo)、モリーズ(Ky)、ヌヴー(G)時代の物の限定復刻。 ボディの色はライムグリーン。Surréalisme is Not Dead!!!

RLL23 guerrilla grow

RLL23 guerrilla grow 「まず君の最初の植物のところへ行って、流れる水がこの点から発してどんな風に流れるかを注意深く観察したまえ。雨が種子を運んでいったに違いない。水が穿った溝の後をつけたまえ。そうすれば流れの方向がわかるだろう。そうしたら、その方向で君のから一番遠くにある植物を探したまえ。その二本の間にある植物はみな君のものだ。もっと先で、その間にあった植物が今度は自分の種を撒き散らすとき、君は自らの一本一本から発する水の流れに従うことによって、きみの領土を殖やすことができるだろう」(ドゥルーズ=ガタリ) 『ミル・プラトー』に引用されたカスタネダの言葉を引くまでも無く、植物とは僕らのテリトリーであり、その標識であり、領土なのだ。しかし時に植物は国家によって囲い込まれる。かつてこの国では国民の総氏神、皇室のご先祖である天照大御神を祀るために、各家庭に伊勢神宮の「神宮大麻」を祀ることが半ば強制されていた。それは戦中に日本が占領した地域に神社を建て、御真影を崇拝することを強制したことと変わらない。「大麻」は神国日本の、天皇の象徴であり、軍国主義の圧制と横暴のための装置だった。(また戦中、宗教統制に反発した創価教育学会の創始者牧口常三郎と戸田城聖は、「大麻」を焼き捨て治安維持法違反・不敬罪で弾圧を受けた。戸田は非転向を貫き、また牧口は獄死する。この教祖の殉死という伝説で800万人もの信者を誇る創価学会が成り立っていることも付け加えよう。) 日本帝国主義の大麻利用は、何も象徴という上部構造だけに終始しない。現在、北海道で自衛隊によって引き抜かれる何百万本もの大麻。それもまた過去の軍国主義が軍需物質を生産するために大陸から持ち込み、工業用原料として大量に生産していた大麻が野生化したものだ。北海道に大麻を持ち込んだのは日本帝国主義であり、その目的は戦争のためだった。その子孫を自衛隊が刈り取り、おこぼれをスモーカーが収穫している。ここでは「大麻」という植物のテリトリーが過去の国家体制から零れ落ちて未だ広がりつづけ、後の国家によって再び管理されようとしているが、当然のことながら根絶される見込みは無い。 種は撒かれ続け、零れ落ちることを止めない。 ガンジャマークはレイバーやクラバーやレゲエ好きが、ポップアイコンや反戦運動やピースマークとして使っている。そして「大麻」はジャマイカではラスタファリズムが神の草として使用し、もう一つのJの国では国家統合の神の草として使用した。たった一つの植物をめぐっていかに複雑なテリトリーとその攻防が行われてきたのか考えるだけでめまいがしそうだ。そしてそれは今でも続いている。 ゲリラ・グロウは近年大麻の個人使用が非犯罪化されたイギリスにおいて、過去に自由化闘争としてなされていた、画期的な試みである。国家の統合、管理を象徴する国会や裁判所、警察の庭に勝手に大麻の種を撒き、育てるのである。種がうまく育てばそれは広がっていき、やがて地に満ちるだろう。これはまた自然という人間の手によって管理不可能な流れを生み出す試みであり、また、国家という人間を管理し、統合するためのシステムへの抵抗でもある。再び「大麻」が「天皇の御真影」として使用されることがないために、僕たちはいくつもの種子を国家の「隙間」に撒きつづけるだろう。このTシャツによって。 ボディの色は白。決意が固まったらすぐにご注文を。 inc/sold_out.php"); ?>

RLL22 remember Seattle 1999

RLL22 remember Seattle 1999 1999年11月30日シアトルで開催された、WTO閣僚会議に、世界各国から「反グローバリズム運動」として10万人の群衆が結集した。アメリカのクライストなアナーキスト集団やゲイ・ビアン系セクシャルマイノリティー、環境・人権保護団体の活動家、チベット解放運動支援者にメキシコサパティスタ民族解放軍支援者、はては共和党青年組織までもが加わった、もうわけわからん大同団結が起こった。アメリカ緑の党で大統領選にも出た消費者運動家のラルフ・ネーダーが呼びかけ、全世界からNGOや個人が集まり平和的な抗議が行われたのだ。会議会場は「人間の鎖」が幾重にも張られ、WTO会議に参加する各国団体代表は車では辿り着くことができなかった。 これは様々な問題を生み出したWTOによる非公開密室でのグローバル・ルール取決めへの反発だった。しかし、これが新世代のデモンストレーションの発表会の様だった。レイブの如き踊る群衆と爆音のダンスミュージック、色とりどりの衣装と派手なパフォーマンス、風刺に満ちた横断幕に笑えるコール&レスポンス。DJのFILASTINEも「THE INFERNAL NOISE BRIGADE」で行進を鼓舞する鼓笛隊を活躍させた。これらの新しいお洒落運動については毛利嘉孝著『文化=政治』に詳しい。 しかし一部のグループが、文化侵略/児童就労/第三世界搾取/不当労働規約の象徴であるグローバル企業のマクドナルド/ナイキ/スタバ/GAP等の店舗を襲撃すると州は非常事態宣言を発令。警官がバッジを外して無抵抗の参加者にボコボコ暴行、機動隊が非暴力のデモ隊にゴム弾を水平撃ち、催涙ガスやペッパー・スプレーを噴射して突入、州兵が出動し大勢を逮捕、後に伝説として「バトル・オブ・シアトル」と呼ばれるようになるデモ隊への市街戦が行われたのだった。 しかしインターネットが駆使されデモ隊の正当性が明らかにされると、当時の大統領クリントンに「街頭におけるNGOの声は尊重されねばならない」「デモ隊も交渉に参画すべきだ」と語らせ会議は頓挫した。「反グローバリズム運動」はシアトルで勝利し、ここにシアトル以後という転換点を歴史に刻み込むこととなった。今じゃ68年の5月革命以上に大事ねコレ。 [REMEMBER SEATTLE 1999]は9.11以後の管理社会の中で、かの勝利の歴史と情熱的連帯、そして何よりも官憲の催涙ガスを忘れず伝えるため、ガスマスクをモチーフとした。(そして実はこのガスマスクの画は、RLLクルー∞+∞=∞が韓国で買ってきた日本の某ストリートブランドのタグの付いたバッタ物Tシャツの絵柄!パクリのパクリ!これぞ反グローバル!?) ボディの色はチャコール・グレーとゴールデン・イエロー。勝ち癖を着けろ!

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