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じゃこばん&『原子力都市』

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LINER NOTES
「じゃこばん」は04年2月から10年2月まで、新宿ゴールデン街で営業していたバー。店主は気鋭の思想家でアクティビストの矢部史郎、客は人 文・社会科学の研究者や出版人やさまざまなアクティビスト、6年のあいだ有名無名を問わず入り交じり交流した名物酒場。そこでは、00年代に登場した新し いタイプの「ストリートの思想家(知識人/アーチスト/活動家)」達が集い、謀議し、新たな状況をつくり出すための兵站基地になってきた。RLLは、既に 伝説となった店、じゃこばんの閉店を記念してTシャツをステンシル製作し、ラストパーティーでリリースした。 (現在はバー「グリゼット」として絶賛営業中!)

さて、バー「じゃこばん」の元・店主、矢部史郎は、店じまいした直後に、待望の新刊『原子力都市』を以文社から出版した。90年代末から現在ま で、つねに街の中から〈都市の政治〉を綴ってきた元祖ストリートの思想家が、都市論のさらなる展開を示した待ちに待った初の単著だ。

本の扉をめくると、1947年のニューヨークタイムズの社説「ヒロシマ・ナガサキの原爆投下は、鉄の時代が終わり、より酷薄な原子時代の到来をつ げるものだ」というエピグラフで始まる。しかし、核兵器や原発を問題にしているのではなく、「核の時代の街」という切り口が矢部史郎スタイル。ポスト フォーディズム、脱工業化、観光都市開発、管理者会という時代変化の基底に「原子時代」という補助線を引いて、スペクタクル化した〈都市の政治〉を読みな おしていこうという大胆な試み。広大な関東平野に日本人口の3分の1を集積する原子力都市、東京。その都市構造に組み込まれつつ、不可視化されたうえで周 辺化され、意識されることなく忘れられた場所を訪ね、〈都市の政治〉の「現在」をつづる。過去と未来、近くと遠く、慣れ親しんだフィクションと疎遠になっ た現実を混ぜ合わせ、再構成し、「核の時代の街」を見据える新たなパースペクティブを提示する。

「生活が味気ないというだけの話はもうそろそろきりあげて、次の話をしようと思う」って姿勢は、ときにシリアスな内容でありながら、絶望だけでは ないさわやかな読後感で、そのあと街をぶらり歩いてみたくなる。一人一人の特異/固有な街歩きへ読者を誘う。これを携えて街へ出よう!

じゃこばんTシャツはソールドアウトだけど『原子力都市』は絶賛発売中!マストバイ!

sold out!!



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