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HarpoBucho: February 2009

草食系男子の肖像

光合成により、空気中の二酸化炭素を体内に取り込んで、それを有機物に変える。文章や音楽となる。

JJ植草.jpg

ボブ・マーリー.jpg

リーペリー.jpg

大麻の市販解禁を提案=全米初、財政難で加州議員

 【ロサンゼルス25日時事】税収不足から深刻な財政難にあえぐ米カリフォルニア州で25日までに、乾燥大麻(マリフアナ)の一般向け販売を解禁し、1オンス(約28グラム)当たり50ドル(約4500円)の売上税を課す議員立法が議会に提案された。
 州議会事務局によると、医療目的の大麻使用は既に同州やネバダ州、アリゾナ州などで合法化済みだが、市販解禁案は全米初という。
 提案者のアミアーノ議員(民主党)は、同州内の医療目的の大麻生産額は年間140億ドル(約1兆2600億円)に上ると指摘、「一般向けに解禁すれば年10億ドルの税収をもたらし、闇取引もなくなる」と持論を展開した。

恍惚組合

直訳するとバタイユの秘密結社みたい。もはや定番のコタツスタイル。
http://extasy07.exblog.jp/9684633/

ボクも4月以降の生き方が未定なので、今それを組み立てている最中です。ただいま険しい道と楽な道と平凡な道の分岐点で立ち往生中。どれもそれぞれ魅力的なので迷ってしまいます。穴を掘って地下に潜るとか、天に昇って信仰の道に歩むなどといったトリッキーな逃げ道は予め封じてあります。

河出書房新社から昨年亡くなった草森紳一氏の穴論が発売。彼の穴に吸い込まれると就活に支障あり。

「穴」を探る
穴を探る.jpg

迷わず行けよ行けばわかるさ
アントニオ・イノッキ

レアな職を物色中

若くして老成し過ぎ! 求職中のBGMは高田渡。

あまりに冴えないと言い続けていると自己暗示のようにより冴えなくなってくるのでまずい。高田渡の歌がリアルに心に染みるようになったら、それはそれは贅沢だが非常にまずいことだ。そんなときは、生涯好きなことをやり続けた「ご機嫌な」評論家、植草甚一に元気をもらうことにする。本の中身はどうでもいい。正直読んだことない。スタイルの問題。

親友の淀川長治さんが語るJJってのがいいね。あと古本屋で値段を安く書き換えるセコさ!といったら。

RLLも最近はTシャツ屋というよりは、古本ハンターみたいになっており、古本狂いという点ではRLLで一番JJ的なのが∞くんなのだが、古本を漁りに街を歩き回りながら、同時に携帯電話でヤフオクやらアマゾンの古本をチェックしまくってるその様子は、古本依存症と診断しても誤診ではない。履歴書の趣味欄が試行錯誤したあげく「古本屋巡り」(あとジョギング)に決定したので、アリバイ作りにボクもこれから古本を求めて街を彷徨いたい。

http://www.rll.jp/hood/text/intellipunk/20090211224352.php#more

今日、新宿のハローワークに初めていったのだが、これが意外にも楽しい。冴えないことも突き詰めていけば冴えてくるのか。求人票を探す気分は、まるで古本屋で珍書を発掘しようとしているJJのようであり、レコード屋でレア・グルーヴをディグっているMUROのようであり・・・と本当はそんなに楽しいもんじゃないけど、そんなに遠い感覚ではない。キャリア・アドバイザー(手配師)との駆け引きもなかなか楽しい。引きこもり気味で話す相手のいない人はぜひ、ハローワークで話し相手を見つけるとよい。たまに若くて綺麗な女性もいるらしく、ある友人はそのコ目当てに毎日ハローワークに通うのが楽しくて仕方なかったとボクに語ってくれた。告白もしたそうだ。

そう、仕事さがしは楽しい(という自己暗示をかけている)。とても楽しそうにしていたからか、求職中の冴えないおっさんだと思ってた人がいきなり近づいてきて、ある新聞社の名刺を出してきた。彼は新聞記者で若者の失業現場の取材中らしいのだ。その場でインタビューが始まったので彼のリクエストに応えたかったのだが、彼が求めていたのはもっと業の深い世界だったようで、ボクの話す言葉はちょっとお気楽過ぎたみたいですぐに終了。

仕事さがし

あまりに冴えないのでメガネを変えてみたわけだが、フレームをワイドにして度数を1.0上昇させたら、以前に増して世界の汚ればかりが目に入り、冴えない気分が助長された次第だ。

そのメガネのフレーム越しにPCのフレームを覗き込んだら、嘘をつくのが商売の二人のスピーチが同時に飛び込んできたわけだが、一人は卵の黄身や白味の側に付く生身の小説家で、もう一人はまるで小説家によって書かれた冗談のようであった。いや、これは小説どころの滑稽さではない。どうやらアスホール総理のもと、政治家の漫画化が進行しているようだ。コミック雑誌なんていらない。

舞台でウトウトして愛されるのは古今亭志ん生と高田渡くらいだよ。

失業寸前の冴えないときにこの四コマ漫画は染み入るなあ。
むつみ荘101号室

エンゲルスくん、そろそろうちの娘も嫁に出そうかと思っているんだ。誰かいい相手はおらんかね。
マルクスの娘たち.jpg

お、お義父さん、娘さんをボクにください!
絶対に幸せにしてみせます!
ポール・ラファルグ.jpg

キミ、いったい仕事は何をやっているんだね?
なに? 無職だって?

マルクス正面.jpg

働かない奴に娘はやらん!
だいたいなんだ、その髪型は!
この怠け者のチンピラめ!

BAD MARXISM.jpg<

★ポール・ラファルグ『怠ける権利』

同盟罷業

ストライキ.jpg

賃労働、みんなで止めれば怖くない。

★『ストライキ! アメリカの大衆ラジカリズム』ジェレミー・ブレッヒャー(晶文社)

ないかくだとうデモ

転職のための書類作成をするか、ないかくだとうデモに行くか迷ってます。
どっちが生きやすい世の中への一歩なのだろう?
ただいま葛藤中。

とりあえずイルコモンズさん製作、IRA成田さんヴァージョンのポスターを大きく貼り付けてみると気分がいい、ということは確か。

kick_aso_out.jpg

▼ダウンロード (A4/PDF/820KB) :
http://a.sanpal.co.jp/irregular/personal/kick_aso_out.pdf

「麻生を倒せ!ないかくだとうデモ」

【日時】2月8日(日)14時集合(14時半出発)
【集合場所】新宿区・大久保公園(新宿区歌舞伎町2-43)
【交通】西武新宿線『西武新宿』駅徒歩3分/JR『新宿』駅徒歩8分
【コース】新宿区・大久保公園~歌舞伎町一番街~セントラルロード~靖国通り~明治通り~BEAMS・IDC大塚家具・マクドナルドの通りへ右折~JR新宿駅中央口手前を右折~新宿駅アルタ前広場解散
【主催】「麻生を倒せ!ないかくだとう」実行委員会
http://asou.taose.jp/

「ついに80%を超えた不支持率。なのに首相はそのまま?こっちは職場も住居も危ないっていうのに。京品ホテルを守りに行けば警官隊に押しつぶされ、首相の家を見に行けば逮捕されるってリアリティなのに。こんな内閣倒せってみんな思っているのに行動が見えてこないのはなんとも奇妙。「有力政治家の離党騒ぎ」や野党議員の動きは伝えられるけど、なぜだか動いているのは国会やテレビの中だけ。

これヤバイだろう、民主主義的に!

ということで、私たちは「麻生を倒せ!ないかくだとうデモ」を企画しました。

ドラムや笛などの楽器、またスピーカーやお面などの小道具を使って新宿の街を横断します。(サウンドデモではないので先導車の使用はナシ)。「天下りとか世襲議員が許せない。定額給付金の額がケチすぎる。パレスチナへの戦争に反対しろよ。麻生じゃ不安だ」などなど、どんな不満でもかまいません。麻生首相への鬱憤を、デモで自由気ままに表現しちゃいましょう。イベントを盛り上げるため、トラメガや行進中に流す楽曲も随時募集中です。また3月8日(仮)にもデモを行う予定ですので、こちらもぜひご参加ください。

あなたも一緒に麻生政権を倒しませんか?」

先生?とボク?

四方田100.jpg

四方田犬彦が100冊目の刊行を記念して自分万歳アンソロジー本。これまでの全著作からテキストをセレクトして自己解説した上に、さらに今後の刊行計画や自作年表まで付いてくるというなんとも濃ゆい本。その名も『濃縮四方田』。装丁は本人の顔がうっすら浮かびあがるデザインで、こんな本はそーとーに自分のことが好きでないと作れないな、と皮肉ではなく、凄いよ、この自分の愛で方。

何を隠そうボクの(無意識の)師は四方田先生なのだ。ボクが強烈に興味を持つ対象は、だいたいすでに彼のマーキング済みだ。犬のようにやたら鼻の効く学者。ちなみにボクがなんらかのマニアになった最初の対象が犬だった。海外の犬の種類を、その奇妙なカタカタを覚えるのが快楽だったあの頃、品種改良という種のミックス技術が小学生ながらとてもイルなことに感じた。雑種犬を一番愛した。そんときの渾名は「犬博士」だったものだ。懐かしい。中学のときの渾名はなぜか「社長」だった(きっかけが思い出せない!)。そして今は「部長」と呼ばれている。あれ、なんだ!降格してるぞ。

わが処女作「運動部」は、学生時代に聴講した四方田先生の「68年の映画」の授業における『中国女』の解説の記憶が、『シチュアシオニスト・インターナショナル』を万引きしようか悩みながら本屋で立ち読みしていたフリーター時代のボクの脳内に甦ってできたものだといっても過言ではない。四方田先生の処女作『リュミエールの閾』のジャケ写真も『中国女』のワンシーンだった。

就職活動が嫌になってアムステルダムに飛び立ち、そのままモロッコにまで足を延ばし、タンジールの手荒い洗礼をあびることになったのも四方田先生の仕業だったのかもしれない。ポール・ボウルズの家にどうしても行きたかったボクは、いんちきガイドに導かれて迷路のような旧市外に入っていった。人気がなくなるとガイドは強盗に豹変した。ボクは彼の『優雅な獲物』となったわけだ。傷心を癒すために古都フェズに沈没した。四方田先生が翻訳した『蜘蛛の家』を読んで絶対にここに行かなくては!と思った街全体が世界遺産という迷宮都市。甘いミントティーとキフの煙、焼き芋カーのサウンドシステムのように心地よいアザーンの響き。身体が蕩けて人生の迷子になってもいいな、と思った異郷の体験。

敬愛する平岡正明さんと一緒にセッション(!)をする際のコード進行を決めるときに参考にしたのも四方田先生が編集した『ザ・グレーテスト・ヒッツ・オブ・平岡正明』という平岡さんの100冊記念のベスト集だった。この7年と半年後に自身もベスト本を出すことに。この二つのベスト本、値段は同じ3800円。ボリュームは15ページほど四方田本のほうが多い。だからなんだってことはないが。

これまで四方田先生絡みの自分エピソードを連ねてきたが、先生の文章の醍醐味はなんといっても自分エピソードにあると思う。まだ未読だけど師匠の由良君美との愛憎を描いた『先生とわたし』って、そういう意味では究極かも。アカデミック・ゴシップ好きとして、次はこれを読もうかと思う。

師(あくまで想像上の)四方田先生から学んだのはエピソード・ハンティング術。濃縮をさらに濃縮して、ベスト本から素敵なエピソードをここに抽出しておこう。

・68年にローマで革命を叫ぶ大学生たちと機動隊とが最初に衝突して、激しい戦いが開始されたとき、パゾリーニは機動隊に属している貧しい若者たちに共感するという詩『イタリア共産党を若者に!!!」をほとんど徹夜で書き上げ、そのなかでいずれは父親の後を継いでブルジョワ生活を送ることになる大学生たちの傲慢な革命屋きどりを嘲笑しました。

・革命後のキューバで人気があった日本映画は、勝新太郎の『座頭市』と黒澤明の時代劇だった。『座頭市』のシリーズに至っては、山奥の村にまで上映隊が出掛けて行って、権利がとうに切れてしまったあとでもボロボロになったフィルムを夜に屋外で上映すると、拍手が鳴り止まなかったという話。

・草森(紳一)さんは、雑談はいいのだが、対談となるとみごとに口を閉ざしてしまう。ゲラで加筆をとお願いしても、ゲラは何年経っても戻ってこない。

・ブルース・リーはワシントン大学でスピノザを読んでいた。

・寺山修司は生前に247冊の著作を刊行した。

などなど。

↓100冊斬り同士のトーク。これは行くしかない!

『濃縮四方田』(彩流社)』刊行記念
『やっぱり本は「質」及び「量」である
Song for My Reader(s)?書きまくる男による、しゃべりまくりの夜?』
四方田犬彦(明治学院大学教授)×平岡正明(評論家)
■2009年3月28日(土) 19:00?
■入場料 1000円(ドリンク付)
■会場 ジュンク堂書店池袋本店 4階カフェにて
■定員 40名(お電話又はご来店にてお申し込み先着順)  
■受付 お電話又はご来店(1Fサービスカウンター)にて先着順に受付。
※トークは特には整理券、ご予約のお控え等をお渡ししておりません。
※ご予約をキャンセルされる場合、ご連絡をお願いいたします。
お問い合わせ 池袋本店 TEL03-5956-6111
ジュンク堂書店のHPでも告知していただいております。
ぜひお誘いあわせのうえお越しください!
http://www.junkudo.co.jp/shop2.html

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ラフターこと、Harpo Bucho

ラフターこと、
Harpo Bucho

コンセプト・メーカー。プレ・モダニスト。
エピソード・ハンター、もしくは見立て狂いの偏集者。情報剽窃と文化混淆と概念捏造と逸話収集が我がライフワーク。その他のことは印象操作と半笑いで別になんでもいいアナルコ・スーダラスタ(スピノザ派)。基本的に従いながら命じるスタイル。趣味はレアな考え事と身勝手な歓待。ハーポ・マルクス譲りの手癖の悪さでエピグラフ窃盗常習犯。「私は娼婦がドレスを脱ぐようにしてものを考える。永遠なのは、いずれにしても、そのドレスのフリルの方であって、イデアではない」(ベンヤミン/バタイユ・ミックス)、「歓待は撹乱的なもの、反時代的なものである。それは痴愚、狂気として、いたるところであらゆる分別、理性に抵抗する。歓待はまず何よりも国家理性に抵抗するのである」(ルネ・シェレール)。