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HarpoBucho: June 2008

kenta.jpg

未発表ながら、かなり評判の良いパティ・スミスとスーザン・ソンタグTシャツ((さらに元祖セレブ嬢、ナンシー・キュナードTシャツまで!!!)のイラストを書いてくれたKENTA UEOKA氏の個展のクロージング・パーティがあります。ボクは労働問題で行けないのですが、時間のある方は行ったほうがいいです。きっと素敵な出会いがあるはずだから(と無責任に言ってみる)。

visual cafe Vol.6
KENTA UEOKA exhibition 2008『PORTRAIT』

現在、恵比寿にて2年ぶりの個展を開催しています。
今回の展覧会では、今迄の線をメインに使った表現を踏まえつつも
エロティックなモチーフを殆ど排除した新たな表現にチャレンジ
してみました。
どうぞ、この機会に皆様にご高覧いただければ幸いです。

@エビスパーク
〒150.0013 東京都渋谷区恵比寿1.22.14 phone+fax:03.5793.8250

Date 2008/4/3 thu~6/7 sat
Open 18:45~朝5:00 ※日曜及び祝日は休みです 。

●Closing Party 6/7 sat 14:00~17:00

Belly Dance:ヒロコa.k.a. Sadira

●Tシャツやポストカード等のグッズも販売しています。是非手に取ってご覧下さい。

●飲食店での展示ですが、絵を観るだけの方も大歓迎なので作品観るだけで
テーブルにつかない方は何も注文しなくてオッケーです!

●会期が2か月あるので、前半が旧作中心、後半が新作中心になるよう作品入れ替えマス。(パーティ前日の4/26(土)に入れ替え予定)

●ウェブ
SIXTY-NINE FACTORY

まるで愛人を持った気分だ。今夜はどっちの家に帰ろうかな、そんなことを考えていると、なんだかリッチな気分になり、自転車を漕ぐ足も軽やかで、交番の前でもウキウキを隠せないくらいだ。毎日、ハシゴしよう。

愛人日記.jpg

まずは愛人宅。昨日まで住んでた東高円寺の家に立ち寄る。映像装置と各種映像ソフト以外のすべての物を移転させたので、なんとも贅沢な空間使い。映像ジャンキーの隠れ家。生活しているときは本棚やソファーなどに隠されていた空間が急に露わになるもんだから、自分の部屋なのにドキドキしたりする。

それに比べて、本妻であるはずの新高円寺の家に帰るのは少々気が重い。高く積もれたダンボールの山を片付けなきゃいけない。労働から帰って、また再び労働はしたくないものである。あと、大家さんや隣の部屋の人に最高に気の利いた物を持っていって「つまらないものですが」といわなきゃいけないのも億劫だ。義務や儀礼の世界が本妻ワールドなのだろう。

アパートの鍵.jpg


広告:愛人貸します。

東高円寺の部屋を運動部の部室として6月18日まで部員に解放します。運動部員とはとダンス(もちろんセックスの隠喩でもある)とアクティヴィズムの愛好家のことです。グラスルーツには歩いて80歩ほどで行ける大変便利なスポットです。ダンスのチルアル・トスペース(もちろんラブ・ホテルの隠喩でもある)にご活用ください。洞爺湖のG8サミットに早ノリし過ぎて何も考えずに日本に来てしまったマヌケな外国人の方たちには宿として提供します。面白映像見放題。ビデオお持ち帰り自由(DVDは持ってかないで)。RLLのTシャツ購入可能。

ドネーション入れがあるので、お金を少し落としていってください。お金がなくて本当に困っている人は、そこからお金を持っていってもいいです。だだし、ラブホ利用した人は、札を入れていくように!

部室を利用したい人はケータイ(オンリー)に連絡ください。鍵のありかをこっそり教えます。

引越しの準備

これは東高円寺で書く最後の文章。寝て起きたらお引越しだ。

10年くらい前の話。独り暮らしの横浜生活から実家の埼玉に帰らなきゃいけない憂鬱な夜、徹夜でダンボールに荷物を詰めながら、半泣きで聴いたのがこの曲。今もこんな気分なのか?

夜が明けたら・・・浅川マキ

いや、ちょっと違うな。

引越しの準備は祭りの準備に似ている。と書いてみたものの祭りの準備なんて学園祭レベルしかしたことないや。おそらくボクは『祭りの準備』というすんばらしいATG映画のことを念頭に置いて書いている。引越し準備の途中なのに、いま、この映画がむしょーに観たくなってきた。原田芳雄のキャラが最高なんだな。今の気分は、この猥雑なエクソダス青春ドラマを観たときの感覚に非常に近い気がする。まあ、たぶん気のせいだけど。

とにかく逃げたいのである。逃げながら武器を取りたいのである。職場環境に未曾有の生態系破壊が起こり、職場から逃げ出したいのだが、なかなかどうしてそれも難しいので、とりあえず部屋を引っ越すことからはじめてみたわけである。自分の環境をできるところからイジっていけば、そのうちに核心的な部分にも変化が訪れることを期待しての第一アクションである。

環境を変えたいという強い想いは、無意識のうちに物件探しの条件に表れた。気づくと今住んでいる部屋の条件をすべて反転させていたのだ。駅から近いので遠くに。洋室なので和室に。日当たりが悪いので良好に。ユニットバスなのでトイレ・フロ別に。一階なので二階に。こんな具合に今の環境からどこまで遠くに飛べるかを試みたわけだが、移動距離自体は、目と鼻の先。物理的な距離は関係ないのだ。

環境を変えたいという強い想いは、引越し先の建物名の拘りとしても表れた。物件探しの条件のかなりの上位にアパート/マンション名のセンスを掲げた。どんなに気にいった間取りであっても、建物名にピンとこなければ、触手はまったく動かなかった。これは大変、異常なことである。きっと精神的におかしかったに違いない!

一番最初に引越し先候補にあがったのが「メゾンドール真楽」という火葬場付近の物件。周りはほかには寺と墓場。このころは気分が非常にオチていて、この先当分いいことなさそうだから、サード・サマー・ラブ到来まで、「メメントモリ」を肝に銘じて隠居しようと考えていたのだ。バロウズのタンジールでのヘロイン生活のように。真楽(しんらく)ってのがそーとーやばい。リアル・リラックスだよ。半分棺おけの快楽。

死を身近に感じながら生きるのもインドっぽくていいな、と思ったのだが、ある物件を発見してから考えが180度変わった。その建物名を見た瞬間、「これだ!」と思った。その名も「キング・ビルディング」。名刺に「キング・ビルディング」と書いて、相手をビビらせたい一心でこの物件に決定しようとしたが、環七と青梅街道の交差点付近の騒音と空気汚染の一等地だったので断念。確かにあの環境で平然と生活できる人は精神的にキングかもしれない。

結局、「メイプルハイツ」というちょっとかわいい名前に落ち着いたわけである。ローバート・メイプルソープを連想させ、ちょっとエロチックですらある。メイプルシロップを連想させ、甘い生活への期待が高まるってもんだ。何よりもボクはカエデのハッパの形がたまらなく好きなのである。この物件へのエクソダスを決意したのは、窓を開けたときに目に入ったカエデの葉の形に目を奪われたからだ。

かえで.jpg

部室から茶室へ。
さようなら、ニコニコロード商店街。

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ラフターこと、Harpo Bucho

ラフターこと、
Harpo Bucho

コンセプト・メーカー。プレ・モダニスト。
エピソード・ハンター、もしくは見立て狂いの偏集者。情報剽窃と文化混淆と概念捏造と逸話収集が我がライフワーク。その他のことは印象操作と半笑いで別になんでもいいアナルコ・スーダラスタ(スピノザ派)。基本的に従いながら命じるスタイル。趣味はレアな考え事と身勝手な歓待。ハーポ・マルクス譲りの手癖の悪さでエピグラフ窃盗常習犯。「私は娼婦がドレスを脱ぐようにしてものを考える。永遠なのは、いずれにしても、そのドレスのフリルの方であって、イデアではない」(ベンヤミン/バタイユ・ミックス)、「歓待は撹乱的なもの、反時代的なものである。それは痴愚、狂気として、いたるところであらゆる分別、理性に抵抗する。歓待はまず何よりも国家理性に抵抗するのである」(ルネ・シェレール)。