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HarpoBucho: August 2007

移動する茶の間

時間がない。時間がない。さっきから探してるのに見つからない。それともボクと踊りませんか?って踊ってる時間なんてない!

阿波踊りが終わって、翌日何もする気がなくなったんだけど、時間がないときこそ、やる気が必要だ!っていうんで、さっきからソレを探してるのに見つからない。それともボクと踊りませんか?って踊ってる時間なんてない!

まずい、時間がないのにループしてる。落ち着け自分。明日には中国は雲南にいる。しかし今日本でやんなきゃいけないことが山ほどある。仕事もそうだし、課外活動でも。読みたい本もあるし、聞きたい音楽も山ほどある。相変わらずテレビも観たい。もう、このお茶の間ごと現地に持っていくしかない!

大理で中国茶を優雅に飲んでる頃、高円寺ではこんな映画祭が行われます。ボク自身は参加できないんだけど映像ユニット「CHANOMAD」名義で作品を残してきました。大理のゲストハウスの茶の窓から高円寺の方角を見つめています。

素人映画祭+大人の文化祭(mixi)
http://mixi.jp/view_event.pl?id=18202287&comment_count=26&comm_id=689660

今日は1年越しで楽しみにしていたゲットーヴァイブスなブロックパーティだが、仕事終わらなくて無理かも・・・旅の準備何もしてないし・・・昨年もDJ寄席本の編集でバタバタして行けなかったんだよなー。本当に欲しい、移動する茶の間。聴きたいな、DOPEな河内DUB。

2日間あるんでお時間のある方は是非~
浴衣姿のヤンキー娘に萌えますよ!

祭りと叛乱

って本を読んでます。気流舎でゲットしました。

アナール派歴史学者Y-M・ベルセの名著ですね。祭りや民衆文化にすぐ「叛乱」や「抵抗」や「革命」を見出して喜ぶというのはカルスタ派(平岡派?)の悪い癖ですが、レイヴァーが今夜のパーティを特別なものにするためにセットとセッティングを重視するような態度でボクはこの紙を服用しているわけです。今日と明日は高円寺の阿波踊りなんです。

アナール学派とは、ウィキペディアで調べればすぐにわかることなので詳しくは解説しませんが、これまでの頭でっかちな実証主義的な史料解釈中心の歴史学に対し、ケツの穴(アナール)から考えることを実践した学問です。民俗学、社会人類学、社会心理学、気象学……いっさいの学問をもりもり食べて一気に肛門から排泄する。その瞬間の心性や感性を描くことがアナール派歴史学の特徴です。

高円寺では阿波踊り、浅草ではサンバカーニバル、伊豆修善寺ではメタモルフォーゼ、ロンドンではノッティング・ヒル・カーニバルとこの週末は世界同時多発祭りが開催されており、民衆の生命エネルギーの世界的蕩尽がなされます。それを原子力発電に変わるオルタナティヴなエネルギーとして活用できないか、とそんな妄想に浸るのがスーダラスタ派の悪い癖ですが、とりあえずは、よっし~祭りことCOSMOで、笑いと喜びと連帯が生み出す代替エネルギー発電で気の狂ったブロックパーティを開催して欲しいと切に願っています。

悲しみのロッカーズ

あーなんてことをしてくれたのだろう、中野区は。ごく平穏に中庸に暮らしたいのに。小さな抵抗心がちょっとむくむくしちゃったよ、もー。

ロッカーズのサントラをCDウォークマン(まだこっち派)に入れ、最大の音量でかき鳴らしながら、中野区の自転車保管場所に向かう。何回も観てるからどうもね、歩き方が自然とあーなっちゃうんだよ。インナー・サークルの「俺達はロッカーズだぜ」って曲を聴いてるうちにジャイコブ・ミラーの歩き方(左手をポッケに入れ、からだを極端に傾かせながら)に。ピーター・トッシュの歩くカミソリソング聴きながらちょっとチンピラ気分に。なんだか気が大きくなって勝てそうな気がしてきたぞ。

自転車保管所は本当に『ロッカーズ』に出てくる盗品倉庫のようで、死んでる自転車を見ていたら悲しくなった。集団で乗り込んですべての自転車を即時解放してあげたい、中野や高円寺の貧乏アパートの前にこっそり置いてきてやりたい、そんなロッカーズ妄想に耽りたくもなる。

「ボンボクラッ」って馬口のように文句を言うつもりで来たんだけど、あっさり五千円払っちゃったのだ。ずるいよー、あんなしょぼくれたおじいちゃんたちを配置するのー、バビロンのバカ!末端労働者である係りのおじちゃんたちを責めてもしょーがない。きっと日頃からタチの悪いアナルコ・サイクリストたちから罵倒されているのだろう、なんて大変な仕事なんだ、と同情心が芽生えてしまった。

五千円を払わずに自転車に飛び乗って逃げるということも状況的に簡単にできた。悪いことをしたと思ってないなら、なぜそれをしなかったのだろう。規則には従いましょう。まったく奴らの思うつぼだ。でも小さな抵抗はしたよ。一万円札を出して、「また次も自転車を駅前にとめると思うので先に払っておいていいですか」って。受け取ってくれなかったけどね。日本人って真面目だね。そこは評価しよう。経済的には大打撃だけど、本当は横領してくれたほうが面白かったんだけどー。

なんか勇気づけられる文章を見っけたので本当は面倒くさいんだけど引用する。 『スピノザ 共同性のポリティクス』より。

「私たちはこの社会ないし国家が何かしらフェアではないと感じる時がある。そのような時、私たちは自分たちの社会ないし制度に対し、そして自分自身に対し、なにがしかの悲しみを感じないだろうか。スピノザはその感覚を大事にせよと言っているのである。それが「正義」だから立ち上がるのではなく、この私に悲しみを引き起こす具体的な相手がそこに(あるいは近い未来に)存在し、そして相手の悲しみ-それが私の悲しみなのだが-を持続させるような仕組みがそこにあるから、それをなくすように私は行動する・・・・(中略) 存在に先立ついかなる秩序も存在しない以上、いかなる社会的制度であれ、それが作られたものである限りにおいて変更可能である。この当たり前の事実を認識しつつ、たとえささやかでもそのような改革的かつ実効性をもった行為に参与しているという実感を持てる時、私たちは自らがよい出会いを組織化していること、喜びの情動を増殖させようと努めていることそれ以上に、おのずから喜びを見いだしていけるはずである」

まあ、つまり「俺達はロッカーズだぜ!」ってことでしょ。

終戦記念日に開戦宣言

まったくホースマウスな気分だよ。
悪い奴らに愛車盗まれただよ。
人の持ち物を許可なしに黙って持ち去り、返して欲しければ5,000円払え、って脅迫。まったく理不尽にも程があるよ。バビロンのバカ!

昨日は英霊肝試しをしに朝から靖国神社に行ってたんだけど、東西線で九段下に行くために中野駅に自転車をとめてしまったわけ。中野区の悪どいやり方は「オレの自転車を返せデモ」で知ってたわけだけど、お盆休みで終戦記念日だから、今日はそんなしゃかりきに撤去活動してないだろーっと油断したのがまずかった。お盆休みくらいちゃんと休んでよ。本当に世の中には無駄で害のある労働が多すぎ!通行人の邪魔にならないようにちゃんと注意して自転車をチェーンで柱に結び付けておいたんだけど、切りやがって。

中野窃盗団に開戦宣言。
靖国問題なんかよりも、自転車問題のほうがはるかに重要な政治的イシュー。ウィ・アー・チャリンコ・ロッカーズ!

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ラフターこと、Harpo Bucho

ラフターこと、
Harpo Bucho

コンセプト・メーカー。プレ・モダニスト。
エピソード・ハンター、もしくは見立て狂いの偏集者。情報剽窃と文化混淆と概念捏造と逸話収集が我がライフワーク。その他のことは印象操作と半笑いで別になんでもいいアナルコ・スーダラスタ(スピノザ派)。基本的に従いながら命じるスタイル。趣味はレアな考え事と身勝手な歓待。ハーポ・マルクス譲りの手癖の悪さでエピグラフ窃盗常習犯。「私は娼婦がドレスを脱ぐようにしてものを考える。永遠なのは、いずれにしても、そのドレスのフリルの方であって、イデアではない」(ベンヤミン/バタイユ・ミックス)、「歓待は撹乱的なもの、反時代的なものである。それは痴愚、狂気として、いたるところであらゆる分別、理性に抵抗する。歓待はまず何よりも国家理性に抵抗するのである」(ルネ・シェレール)。