大岡淳

「じばんぐ零年」トークセッション

押し迫ってまいりました、師走です。
デザイナーは年末進行できつい!
先週はzine『砂漠』Vol.2のデザインやってて、今回も力作!
それは来週には発表します。

で、そんな年末のどんずまりに上演される、intellipunkの盟友にして日本軽佻派を騙る演出家 大岡淳が率いる普通劇場のお芝居を観てきます。おまけに上演後のトークセッションにお呼ばれしちゃった。
ロッセリーニの『ドイツ零年』にオマージュ捧げた「じばんぐ零年」って公演です。

今年を締めくくり2011年を一つの敗戦になぞらえて…まだ敗戦処理中ですが…どんな感じになるんでしょうか。。。
先日稽古を覗いてみて、そうとうカオティックでエモーショナルかつ静謐で、当然ながらシアトリカルでありながら同時代的でリアリティがある。舞台芸術ファンじゃない人にこそ観て欲しい、なにしろ普通劇場だしね。

じばんぐ零年
http://www.zipangu-zero.com/
2011.12.27〜29
お茶の水のフリースペース・カンバス
東京都文京区湯島2-4-8 湯島イガラシマンション地下(サッカー通り沿い)

チケット予約・問い合わせ
メールアドレス yoyaku@ordinary21.com
電話 070-5029-6623
・ご予約のお客様は以下4点をメールでお伝えください。
1.お名前(代表者)
2.ご希望日時
3.券種、枚数
4.ご連絡先
・メールでお申し込みの方は、御予約成立通知のメールが届いた段階で御予約完了とさせて頂きます。
・お申し込みから4日が経過しても返信が無い場合は、お問い合わせください。
・ご予約後のキャンセルや券種、枚数の変更をご希望される場合は、公演日の7日前までに必ずご連絡を下さいますよう、お願いいたします。

日本という国家が滅亡する予兆に満ちた、2011年。かつての敗戦の記憶を織り交ぜながら、後世に語り継がれる 2011年を回顧する、不謹慎なパフォーマンス。年の瀬に、舞台が映し出す現実を直視して、更なる危機が襲いかかる、2012年に備えよう!

今年2011年って個人史的にも最悪な一年だったんで、はやく厄払いしたい気分なんで、この舞台は気分にぴったりタイムリー。色んな意味で終末感ありますし、はやく週末感に戻りたい。

↓これは先日、河合塾コスモで呼んでトークしたときの告知。

3.11以後の文化芸術をテーマにしたトークセッションを開催します。
11月22日13時10分より、私が非常勤講師をつとめている河合塾コスモ東京校で、グラフィック・デザイナーでRLLメンバーのインテリパンク氏をゲストに迎え、美術家の内海信彦先生と大岡による、トークセッションを開催します。題して「3.11の後に芸術を創造することは野蛮である、か?」。3.11後の社会状況の中で、文化芸術が、政治的・社会的活動としてできることは何か。アーティストとして自立するとはどういうことか。9.11反原発デモで逮捕された川邉氏の経験談を交えつつ、とことん語り合ってみたいと思います。塾外の皆さんも、無料でお聞きいただけます。平日昼間ですが、たまたまお時間のある方はぜひお越し下さい。普通劇場『じぱんぐ零年』の予告編も上演します。

こんときは若い聴衆に向けた「もうすぐ資本主義が終わるぜ!」ってな煽り話をしました。美術家の内海先生もやばい問題意識持ってる切れ者でもっとお話聞きたかった、と思ってたら今度もご一緒。

で、こっちが今回のトークセッション概要。自分のトークは28日のソワレですぞ!

さて今回、全部で5ステージ開催するのですが、終演後にトークセッションを開催します(各回40分程度。28日マチネのTAGTASフォーラムのみ90分を予定)。終演後トークセッションにご登場いただく顔ぶれと、テーマが決定しました。

各回とも上演をきっかけとしつつも、うざい演劇論は歌舞伎町ゴールデン街におまかせし、ゲスト各位の人生や仕事や社会認識について、そしてさりゆく2011年について掘り下げる、面白いトークを展開するつもりです。TAGTAS以外のトークは、全て大岡が司会進行を担当します。上演とあわせてお楽しみ下さい。チケットのお申し込み方法など公演の詳細は、『じぱんぐ零年』ウェブサイトをご覧下さい。

『じぱんぐ零年』終演後トークセッション

●12月27日(火)夜
「自分のことでいっぱいいっぱいな男どもについて」
内田聖子(アジア太平洋資料センター(PARC)事務局長)
小池菜採(アジア太平洋資料センター(PARC)ビデオ制作スタッフ)
高山リサ(NPO法人カタリバ/通訳・コーディネーター)
新自由主義に抵抗し、人と人とが助け合うオルタナティヴな市民社会の創出に尽力する、女傑アクティヴィスト3名を迎え、現場の経験を語っていただきつつ、なんのかんのと言い訳をしながら資本・国家の横暴を看過し(あるいは資本・国家の横暴に加担し)退屈な現状肯定に終始する、いまどきの男どもの不甲斐なさに、活を入れていただきます。

●12月28日(水)昼(終演後16:00よりスタート)
TAGTAS(Trans-Avant-Garde Theater Association)フォーラム

●12月28日(水)夜
「脱力系より無力系で!」
内海信彦(美術家)
intellipunk(カルチャージャマー)
世界中をさすらい、アウシュビッツにこだわり、アクション・ペインティングを探求する内海信彦氏と、革命家や思想家のアイコンをあしらったTシャツを数々制作し、アヴァンギャルドなグラフィックを描き、運動の現場にも出没するRLLのインテリパンク氏を迎え、徹底的に無力であることを直視することで、却って現実を動かす力を持ちうるかもしれない、アートの不可能性/可能性について考えます。

●12月29日(木)昼
「2012年に待ち受けるとんでもないこと」
鳴海康平(第七劇場・演出家)
楢原拓(劇団チャリT企画・演出家・劇作家)
チェーホフ『かもめ』でワールド・ツアーを敢行した第七劇場の鳴海康平氏と、風刺精神に富んだ社会派コメディで人気を博する劇団チャリT企画の楢原拓氏を迎え、演劇人の想像力をフル活用して、過ぎゆく2011年を総括していただくと共に、なにかとんでもないことが起こりそうな気がしないでもない2012年を、極めて無責任に予想していただきます。

●12月29日(木)夜
「がんばるな!日本」
中島浩籌(法政大学・河合塾COSMO講師)
清水唯史(QUATRO GATOS・演出家)
臨床心理の専門家でありながら、安易に「カウンセリング」に頼る風潮に警鐘を鳴らし、「心」を管理・統制する社会機構を批判する中島浩籌氏と、演出家でありながら、「かぶき者」を気取るロマンティシズムを棄却し、社会機構と共犯する演劇の制度性=暴力性を批判し続けてきた清水唯史氏を迎え、「励まし」や「癒し」の空気を充満させる、現在の日本の息苦しさについて考えます。

あと↓これヤバし。

普通劇場『じぱんぐ零年』通信 第3号
昨日、作曲家・作詞家の桜井順先生に、劇作家の佐々木治己氏に同行してもらい、インタビューをおこなってきました。桜井順先生は、『マリリン・モンロー・ノー・リターン』、『バージン・ブルース』、『黒の舟唄』といった、作家・野坂昭如氏の歌の数々を作ってこられた方です。このインタビューは、普通劇場パフォーマンス『じぱんぐ零年』の、当日パンフレットに全文を掲載します。非常に贅沢なおまけであります。それにしても、『じぱんぐ零年』と、桜井順先生と、どういう関係あるのか? これは本番のお楽しみとしておきましょう。
桜井順先生は、単に野坂昭如氏の歌を作ったというだけではなく、野坂昭如を稀代のトリックスターに仕立て上げた、舞台裏に隠れた仕掛け人だったのですね。国民服姿の野坂氏が米俵をかついて、原宿の街を闊歩するハプニングを撮影したポスターは、なぜお蔵入りしてしまったのか? JASRACの資産をかすめとった悪人を成敗すべく結成された、永六輔・野坂昭如・小林亜星による「世直しトリオ」は、いったいどんな戦いを展開したのか? 作家・野坂昭如の原点とは何か? 戦後のテレビ界の生き証人による、諧謔精神あふれる、愉快なエピソードが満載のインタビューです。システムの内側で戦うとはこういうことなのですね。小1時間のインタビューではありましたが、大先達から多くのことを教わった気がいたします。実に知的で、遊び心に富んだジェントルマンでいらっしゃいました。

インタビューは当日パンフに掲載、観劇してゲットしよう。



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