イルコモンズ

Chim↑Pom展とアトミックラウンジ展

今の時代をさらにスリリングに感じるための二つの展示会。Chim↑Pom展は今週水曜日まで。
こんなに話題になってもいつも通り期間が短い!

■Chim↑Pom展「REAL TIMES」
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=OTqokIecNhs&feature=player_embedded[/youtube]

 会期:2011年5月20日(金)~25日(水)期間中無休
 会場:無人島プロダクション
    東京都江東区三好2-12-6 SNAC内
 オープン:平日(月~金)13:00-21:00 /(土・日)11:00 –21:00
 入場料:500円
 TEL:03-6458-8225
 ※来場者にはChim↑Pom新作音声CDを進呈
 ※入場料の一部は義援金として寄附


■イルコモンズ監修「アトミックラウンジ」アーカイヴ展示
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=IXP5mkySC2E&feature=player_embedded[/youtube]

[日時] 2011年5月22日(日)~29日(日)
(月:14:00-21:00・火/水/木:19:00-22:00・金/土/日:14:00-21:00)
※入場無料・撮影可

[会場] 路地と人
   千代田区神田神保町1-14 英光ビル2階

「夢の原子力エネルギーから、悪夢の原発事故までの半世紀」
元・現代美術家で、文化人類学者のイルコモンズ監修/収集による「原子力の時代」のサブカルチャー資料のアーカイヴ+デモ展示。
原子力エネルギー、原子力発電所、核兵器、核戦争、放射能、原発事故などをとりあげたマンガ、雑誌、ミニコミ、映画、レコード、本、そのほか、さまざまな資料の展示を通じ、1980年代の「反核/反原発ムーヴメント」を回顧しつつ、ポストゼロ年代の「反/脱原発ムーヴメント」を展望/待望します。

[主催] イルコモンズ・アカデミー
[協力] 路地と人、いるといらとそのなかまたち

■イルコモンズ(小田マサノリ)
1966年、福岡生まれ、サブカル育ち、文化人類学者、現代美術家、メディア・ア
クティヴィスト、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所特任研究員、中央大学兼任講師、多摩美術大学非常勤講師、著述多数・著書なし、ブログ「イルコモンズのふた。



レヴォリューション・ナウ! 地下大学再開!

昨晩、青春18切符で10時間以上かけて大阪から戻ってきました。西成や鶴橋など自由な雰囲気の土地で10日間ほど羽を伸ばしてきました。2月からずっとひきこもりで羽があることすら忘れていたので、とてもいいリハビリでした。関西の銭湯ってのはいいもんだね。

今夜から地下大学、再開。もちろん今日本で静かに進行している大騒乱(意識や信仰に対する大きな揺れ)についても触れられないわけにはいかないでしょう。平静を装っている人のなかにも大きな揺れがあるはず。いったい何を信じ、どのような心持ちでいるべきか。

こんなときこそ、いろんな人の話を聴いて、身の振りを真剣に考えてみたいものです。

場所は素人の乱12号店

1)3月25日 20時から
「レヴォリューション・ナウ!───千のタハリールへ」
イルコモンズ(文化人類学、映像アクティヴィスト)+木下ちがや(政治学)

2)4月28日 19時から
「ついに帰ってきた〈黒いアテネ〉───その思想史的地殻変動」
佐々木中(理論宗教学、小説家)+平井玄(半径1キロの思想家)  
       
3)5月(日時など未定) 
「タハリール広場からアズハル大学まで───エジプトの人びと」
山本薫(アラブ文学)+本山謙二(南島史、音楽論) 

▶お立ち会いの皆さま、お久しぶりです。

「非正規労働者のための、非正規教員による、非正規大学──地下大学」を再開します。

西山雄二さんを呼んで映像『哲学への権利』を観る会を催したのが2010年の1月、その前ブランクの多い半年も含めて既に2年近く経っています。失職、移動、病気、雇い止め、とプレカリアな人間たちに相応しい非恒常性ですが、再びこうした「アンダーグラウンドな学び」の場が必要な時が来ました。

フリーター運動やオルター・グローバル運動が停滞し、喧しいストリート右翼が現れたこの2年間が「民主党時代」だったのは偶然ではないでしょう。菅直人は「小泉化」したというより、アメリカ戦争追従+新自由主義の遅すぎた「トニー・ブレア化」した。温いNPO型新福祉+ソフト・ネオリベによるギデンス的「第三の道」が有効に見えた時は完全に過ぎたということです。オバマも同じこと。こうして全世界でnext movementが模索されている中に私たちはいます。

チュニジアやエジプトに始まる「アラブ大騒乱」もそのひとつの反応でしょう。もちろんアメリカの操作はある。インテリジェンス機関は「反グロ」の10年間から多くを学んでいる。「富裕なカイロ・アメリカン大学生による欧米志向の運動で、ナセル以来のアラブ主義に対する世代間闘争」という報告もある。しかし、それだけでタハリール広場に100万人も人びとが集まるというのか?

たしかにこういう動きを、表面的なアラブ主義やイスラム主義で説明するのはもはや月並みなクリシェです。だが事実としてチュニジアやエジプトこそ、この地域における新自由主義のモデル国家とされたのがこの10年でした。石油資本とIT資本の諍いを超えて、その底流にオルター・グローバル運動への応答が潜んでいるのは間違いありません。

それとともにマーティン・バナールのいう「黒いアテネ」が逆流してきたのではないか。西欧精神の起源とされるギリシアの社会を造り出したのは、北アフリカやアラブに囲まれたレバント(東地中海圏)だったと捉える思想地理の書き換えの中から、こうした変動を見つめる必要がある。

アラブ、アフリカ、ヨーロッパ、アジアという分割を超える思想史的な含意とオルター・グローバル運動、その両者の絡み合いの中から考えようという3回連続討議です。吉野家の牛鍋丼は280円、地下大学は500円。ワンコインで、大きく深く抉り出す思考と運動が緊急に要請されているのは間違いないでしょう。



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